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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.09.28 (Sun)

9/28 関東大学2部リーグ 第4週 明治大VS国士舘大 第2戦

劇的な勝利の立役者は伏兵#17熊谷!
連続ブザービーターの逆転劇に熱狂の2部

明治大109(22-20,16-19,21-19,22-23,14-14*,14-16**)111国士舘大 *OT **WOT
080928kokushikan.jpg最早国士舘大の強さを疑う余地はない。選手の個々の能力が高いのはもちろんだが、走り負けしない体力、最後まで勝負を捨てない精神力や粘りは、バスケットをする上で時に能力以上に必要な武器である。

ダブルオーバータイムという精神力をすり減らす戦い。しかも、2度とも国士舘大はビハインドから延長に持ち込んだ。明治大は1戦目と同じくファウルトラブルに苦しんだ。エース金丸晃輔に賭けるも、最後は控えの#17熊谷(3年・G)の劇的なシュートで敗れた。

写真:喜びがはじける熊谷ら国士舘大の後ろで、明治大のエース・金丸晃輔が呆然と立ちすくんでいた。

※試合のレポートと、国士舘大・馬選手、熊谷選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【GAME REPORT】
080928ma3.jpg序盤明治がリードした1戦目と違って、2戦目は開始から接戦だった。明治大は#21川崎(3年・F)の3P、#3金丸英悟(3年・PF)がまず得点、守っても高い位置からプレスをかけるなど、積極的に仕掛ける。国士舘大は#13馬(2年・C)のインサイドでファウルを稼ぐ。#14金丸晃輔に対してもよく守り、得点を決められてはいるが、それでも許容範囲内だ。1Q終盤にはレイアップにいった#5立花(4年・G)が空中でボールから手が離れるも、持ち直してシュートする高等技術で22-20と国士舘が2点を追う形となった。

2Q開始序盤、国士舘大にミスが続く間に明治大が抜け出した。#31駒水(2年・C)のシュートや#10吉満(3年・G)とのミスマッチから#24岩澤(3年・SG)がポストアップ。他にも#6伊與田(4年・G)ら、エース以外が得点すると、#14金丸晃輔がだめ押しのように3Pで33-22と11点差をつけた。しかし、ここから追い上げられるのが国士舘大の強さ。#17熊谷(3年・G)のシュートに始まり、#10吉満、#6吉本(4年・C)のスクリーンを使って#23三村(1年・F)がシュート。5分でつけられた点差を3分で3点差にまで戻した。明治大は#21川崎の3Pが好調だが、2Qでファウルが3とまたもファウルトラブルの気配。国士舘大は#13馬(2年・C)がゴール下で粘ってリバウンドを取ると、バスカンを獲得。明治大は川崎の替わりに入った#38古瀬(3年・F)がターンオーバーすると、Qの最後に#13馬がリバウンドからシュートを決めて逆転。38-39で前半を終えた。

3Q開始3分、#3金丸英悟がリバウンド争いの際転倒、流血でベンチへ下がる。明治大はベンチからディフェンスコール。なんとしても守り抜きたい気持ちが見える。しかし両者ゆずらぬ展開となりシーソーゲームが続く。残り1分で#3金丸英悟も処置を終えて戻るが攻め気が裏目に出たか、オフェンスファウルを取られ4つ目。明治大がファウルトラブルに苦しむ中、なんとか1点リードで3Qへ。

080928tamura.jpg4Q序盤も一進一退となった。明治大#21川崎が連続3Pで意地を見せ、国士舘大は#5立花が3P、更に中央突破のレイアップを見せる。#14金丸晃輔に対してもいい守りを見せ、シュートがぶれて決まらない。明治大は残り5分で金丸をベンチへ下げるが、しかしここでまたも国士舘大が粘る。#13馬のリバウンドは惜しくもヘルド判定だが、気持ちを切らさず続けて得点し、#10吉満のバスケットカウントで69-75に開いた。ここで#14金丸晃輔をコートに戻した明治大。3Pのフリースローを獲得し、#6伊與田のシュートと#21川崎の3P、#19田村が続いて逆転する。残り24.2秒、#14金丸晃輔のシュートで明治大が80-76とリード。8.6秒で#10吉満がフリースローを2投決めて80-78。再び6秒で#14金丸晃輔がフリースローを獲得し、国士舘大は万事休すかと思われた。しかし金丸がこれを1投ミスして81-78に。#4寺嶋のリバウンドから#5立花が放った3Pがゴールに吸い込まれ、81-81。試合は延長戦に突入した。

延長戦開始1分、インサイドの要である#3金丸英悟が遂に5ファウル退場。苦しくなる明治大だがエースが奮起、#14金丸晃輔のオフェンスが爆発する。国士舘は#14金丸晃輔にマッチアップしていた#23三村がついに5ファウル退場。だが、交代した#6吉本もまた金丸に対して守りで粘る。得点では#13馬の頑張りがチームを引っ張っていく。だが終盤の1分#19田村と#14金丸晃輔にフリースローを与えてしまい、95-90の5点差に。しかし11.3秒で#13馬がフリースローを獲得し95-92の3点差。ここで明治大はエンドスローインの#19田村が味方にパスを出せず、5秒オーバーという痛いミスを犯してしまう。スローインは国士舘大にチェンジ。フリーとなった#13馬にパスが渡り、馬が落ち着いて放った3Pはブザーとともにネットに吸い込まれ、91-91。再延長に突入した。

両者ともファウルトラブルが深刻になった再延長。ここまで7本の3Pを決めてきた明治大#21川崎が開始2分で遂に退場。#31駒水も4つ、国士舘大も#6吉本が4つ目となる。一進一退の攻防が崩れたのは残り2分、#13馬がフリースローを決めると#10吉満が#14金丸晃輔からスティールし、速攻でバスケットカウントを獲得。101-107の6点リードに成功した。しかし明治大も粘る。#19田村の3P、残り1分には#14金丸晃輔のバスケットカウントで107-109に戻した。ここで#6吉本が5ファウル。#17熊谷がコートに入った。残り13.2秒で#6伊與田が獲得したフリースローを決めて109-109の同点に。タイムアウトの後、国士舘大最後のオフェンスとなった。ボールを持つのは第1戦と同じく#5立花。どうしてもそこへ集まる明治大のディフェンスだが、ボールが渡ったのは交代した#17熊谷。熊谷のミドルシュートがブザーとともに再びネットに吸い込まれ、歓声がはじける。国士舘大が明治大から2勝目をもぎ取った。



080928ma2.jpg◆#13馬 隆(国士舘大・2年・C)
オフコートではもちろん、試合中も競り合いの中、笑顔を見せる。「楽しんでもらえるのが一番」という心がそんな笑顔を出させているのだろう。
インサイドでの存在感はもちろん、アウトサイドも上手く相手にはやっかいな選手。馬の存在で国士舘大の力は更に強化されている。


-今日は疲れましたか?
「毎日疲れますね(笑)。でも今日はそこまでじゃないけど、負けそうだなと思って。そういう気持ちになったんですけど、徹さん(#4寺嶋)が『あきらめるな』って他の先輩も『勝ちたい、勝ちたい』って。だから延長戦の時残り20何秒で5点差で負けてて、フリースローの時に監督が『もし負けても得失点差で順位が決まるから』(※1)という話もあって。でも徹さんが『絶対勝つ!』って。だからみんな頑張った」

-後半少しリバウンドが取れない時間帯もありましたが。
「やはり警戒されていて、ちょっと取れなかった。僕もちょっと疲れていて、少しだけ休みました。ちょっとだけね(笑)。でも自分は点数とかそんないらないですよ。リバウンドを取りたいです。去年はもう一人金という韓国人選手がいて、ずっと交代しながら出ていたんですけど、リバウンドは最初ずっと1位だったんですよ。でも途中ケガしてしまって3、4試合出られなかったんですよ。だから最後に4位になってプレゼントがもらえなかったんですよ(笑)。2部はそういうの(賞品)はないんですけど、リバウンド1位を取りたいですね」

-馬選手の笑顔がみんなにとてもいいと評判ですが。バスケットは楽しいですか?
「大好きですよ。楽しい。面白くなくちゃ。普通にいいプレイが欲しいですよ。自分でいいタッチだからとかで外を打ってとか、そういうのは欲しくないです。そんなバスケはみんな見たら眠くなりますよ。今日みたいに全員でやって、みんなに国士舘戦を見たいと思わせるようなそういうプレイをしたいです。あとは3週、白鴎と順天堂には強いセンターもいるしどうなるか分からないけど、楽しみです。頑張ります」

-応援も増えていますが、どうですか?
「うれしいです。声とかは全然聞こえないですけどね。コートにいると集中するだけですよ。何も全然聞こえない。誰が何を言ってるのか分からない。集中しすぎてて、監督の声も聞こえていない時がある(苦笑)。でも、本当に集中してます。だから最後まで頑張りますよ」

※1 2試合で1勝1敗の場合は得失点差の少ない方が上位になる。



080928kumagai.jpg◆#17熊谷典之(国士舘大・3年・G)
最後のシュートを決めたのは退場となった#6吉本の代わりに入った熊谷だった。熊谷兄弟の4男。1部や2部で活躍してきた兄とは違い、ここまで苦しい時期もあったが、ここにきてようやく存在感を示した。


-今の気持ちを。
「うれしいですね。それだけです(笑)」

-最後の瞬間はどうでしたか?
「最後は交代(主力の退場で)で負けるぞと言われていたので、本当に出たら強気で行こうとしか思っていなかったです。あのシュートはたまたまパスが来て、たまたま抜けたので、強気でいった結果だと思います」

-前半も出番があって、その時はミスしてしまったのですが、緊張していたのですか?
「少し体が固くなっていたと思います。でも味方のファウルも多かったし、スタメンがファウルトラブルになったら出番があるぞと言われていたので、気持ちだけ切らさず持っていました」

-ベンチから少しずつ出番を得ている状態ですが、どのような意識でいますか?
「とりあえずベンチにいる時から気持ちが切れないように、そういうことだけですね。いつも通りプレーできるように心がけています」

-周囲から「右だ、左だ」という声も飛んでいたんですが、どちらが利き腕でしょうか。
「左利きなんですけど、右で打っていた時期もあったので、どちらでも打てますね」

-国士舘大はどういうチームですか。
「はちゃめちゃな感じなんですけど(笑)、やる時はやるチームなので、いて面白いと思います。珍しい感じじゃないですかね、大学の中ではちょっと違うと思います(笑)」

-昨日の勝利でチームはこのまま勢いを持っていこうという感じでしたか?
「ちょっと落ち着いたという感じですね。明治は強いと分かってたし、昨日は勝って余裕ができて落ち着くことができました。昨日は固くなっていたと思います」

-今後上位を狙える位置まできましたが、どういう風に戦いますか?
「今まで通りです。特別変わらずこれまで通りやっていきます」

※熊谷家の長男と次男は中央大(長男在籍時は1部、次男の時は2部も経験)、3男は青山学院大で活躍しリーグ・インカレ制覇。現在トヨタでプレーする。


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この日はアウトサイドを打たされる場面が多かった寺嶋。あまり確率は良くなかったが、それでも大事な場面では何度もチームを救った。


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1戦目と違い簡単には外を打たせてもらえなかった吉満。自分よりサイズのあるディフェンスにも苦しんだが、19得点と粘った。


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46分出場の国士舘大・立花。終盤に入れば入るほど、集中力が増し、阻止不可能なオフェンスを展開する、相手にとってはやっかいな選手だ。明治大・伊與田はファウルトラブルを恐れてか、持ち前のしつこいディフェンスを発揮できなかった。


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再延長で退場となった吉本。しかし途中で金丸晃輔に対して好ディフェンスを見せた。


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三村も5ファウルで退場。しかし積極的に金丸晃輔にディフェンスし、前半はよく押さえた。


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馬は40点の大活躍。明治大ディフェンスに激しく当たられても黙々と得点を重ねた。


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金丸晃輔は41点。アベレージはなんと39点と恐ろしい勢いで得点を稼いでいるが、終盤はシュートがブレがちで、勝利には届かなかった。


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川崎も3P7本の活躍を見せたが、2日続けての5ファウル退場。


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吉満に対し、好ディフェンスを仕掛けた岩澤。ベンチ層の更なる活躍が必要だろう。


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最初の延長を決めた立花の3Pに、吉満が両手を上げてコートを駆けた。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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