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2008.09.27 (Sat)
9/27 関東大学2部リーグ 第4週 早稲田大VS白鴎大 第1戦
早稲田大、先週に続きリーグ前半の痛い1敗
白鴎大は悲願の初勝利を上げインカレ争いに望みをつなぐ
早稲田大 76(17-14,17-28,25-22,17-22)86 白鴎大
早稲田大の入替戦行きの信号の色が、限りなく赤に近付いた。
ただでさえこれ以上負けられない状況の中、攻守の要である#11井手(2年・SG)が戦線離脱。加えて主将の#4赤沼(4年・F)もベンチ入りはしたもののプレーできず、2Q以降常にビハインドを負う展開で4敗目を喫した。
ランクで言えば下位のチームと当たっていくリーグ前半、慶應大が無敗、筑波大と明治大が1敗で来ているのを考えると、この4敗目はかなりの痛手だ。来週以降に控える前述の3チームとの対戦に向けて、2戦目でなんとか打開策を見つけたいところだ。
一方、白鴎大は#0藤江(3年・F)の不在をカバーする布陣が確立。ルーキーの#64黒川(1年・G)がアウトサイドに入り、3・4番も#29徳丸(4年・F)と#5千葉(3年・C)で固定された。その5人を中心に欲しかった初勝利を得たばかりでなく、現在5位の早稲田大から勝利を挙げたことで、2部5位までのインカレ枠も不可能ではない。
※試合のレポートと白鴎大・店橋選手、黒川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
1Q、早稲田大はパス、3P、フリースローと全てミスから入る。だが井手に代わってスタートに入った#51相井(2年・SG)のドライブで先制すると、ほっとしたようにベンチ・応援席から歓声が上がる。対する白鴎大は立ち上がりが重く、開始4分でタイムアウト。そのあと#64黒川が早稲田大のターンオーバーを速い展開に持ち込むとリズムが出始め、11-14とする。だが早稲田大はここから#9平井(2年・SG)、#00金井(2年・F)が3Pを沈め17-14。どちらも流れをつかみきれないままという印象で終えた。
2Qは一転、白鴎大がチャージする。#64黒川、#3店橋(4年・G)が速攻を決めれば、#5千葉はリバウンドシュートとバランスよく得点し、8連続得点で逆転する。早稲田大は#9平井・#00金井の3本の3Pでついていくが、白鴎大は#3店橋の3P、3ショットのフリースローで28-38とついに2桁差とする。するとここでも早稲田大は2本スリーを沈め、34-42となんとか1桁差に戻した。
しかし3Q、前半で8本決めていた3Pが入らなくなる。苦しい展開かと思われたが、白鴎大も付き合ってしまい、点差が開かない。動いたのは残り4分。白鴎大が、ここまで出ずっぱりだった#33フィルユン(4年・C)を#88サインバヤル(3年・C)にチェンジすると、早稲田大#20久保田(1年・C)が続けてチームファールフリースローをゲット。52-56と4点差まで詰めるが、ここで#00金井が4ファール目を取られてベンチに下がらざるを得なくなるとトーンダウン、59-64と白鴎大のリードは変わらない。
4Q、白鴎大は#33フィルユンを戻す。一方、#00金井がファールトラブル、#20久保田にも疲れが見える早稲田大は#10根本(4年・C)を投入。するとバスケットカウントで応え、64-66と1ゴール差に詰め寄る。さらに根本はリバウンドシュート、ブロックショットと活躍、早稲田大はこの試合で1番の盛り上がりを見せる。だが、2点差から次の得点を取ったのは白鴎大だった。続けて#64黒川がドライブ、#29徳丸が速攻で畳み掛けると、#33フィルユンのゴール下で残り4分66-76と突き放す。早稲田大はタイムアウトでこの流れを切り、#00金井のゴール下、さらに#51相井の3Pが決まり5点差とする。だがすぐさま白鴎大#29徳丸が連続得点で返し、10点差として残り3分早稲田大は2度目のタイムアウト。#00金井が意地で決めるが、その度に白鴎大#29徳丸が返し、点差は変わらない。これを見た早稲田大は残り1分半に最後のタイムアウトを切ると、7点差で白鴎大のターンオーバーというチャンスが訪れる。#51相井の3Pに託すが、ボールはリングに弾かれた。ここからチームファールをためて最後までくらいつくが、逆にフリースローのリバウンドをキープされてタイムアップ。76-86で白鴎大がリーグ初勝利をあげた。
◆#3店橋翔(白鴎大・4年・主将・G)
「やっと勝った」と小さく呟いた。
1年生のときから白鴎大の司令塔を務め、勝つときはいつも笑顔でのプレー。今日は久しぶりにその笑顔が見られた。
だが、すぐに「今日勝ったことは忘れて、明日」と気は緩めなかった。
―初勝利となりました。1番の勝因はなんだったと思いますか?
「やっぱりディフェンスかな。先週の慶應大の2戦目から今のメンバーに固定されて、そこから1週間の練習では5人がいい感じにまとまってディフェンスできていました。あとはミスをしなくなった。多かったターンオーバーが減ってきているんです」
―早稲田大はスタメンの2人が不在でした。
「それは試合前に知っていました。もし井手が出ていたら自分が井手についてたんですけど。周りには“ラッキーだった”って思われるだろうし、自分もちょっと感じますけど、でも勝ちは勝ちということにします」
―逆に“勝たなければいけない”というプレッシャーにはなりませんでしたか?
「確かに国士舘が明治に勝ったり、先週拓大も早稲田に勝ったりしているなかで、次負けたら5位以内には入れないだろうってプレッシャーはありました。それで今日は勝って当然の試合で。でも、何か…自然と負ける気はしなくて。うちはミスしなければきっと強いチームなんですよ。ミスさえなくせばってずっと思っていたんです」
―そのミスはなぜ減らすことが出来たんでしょうか。
「まずは、先週も今日もやっぱりあいつ(#64黒川を見る)が1番ポジションをやってくれるから、やりやすくなったっていうのが1つあります。あとはリーグ戦中盤になってやっとやることが一人ひとりわかってきたかな。先週まではスタメンが固定されていなくて、藤江もいなくて。藤江はうちで1番得点能力があって、その力は必要不可欠なんですけど、その分周りは任せちゃう、見ちゃう部分がどうしてもあったんです。でも出られなくなってしまったことで、逆に全員でやらなきゃいけない、ディフェンスもやらなきゃいけないんだっていう気持ちが皆に出てきました」
―4Q2点差まで詰められたときも、誰かに偏ることなく切り抜けましたね。
「2点差?までいきました? 集中してたんで。でも追いつかれても大丈夫だなってのは、あったかな。追い越されないって自信もありましたし。詰められてもまた離せるだろうって。ああいう展開になってくると、うちはディフェンスじゃなくてオフェンスの方を頑張るから(笑)、点を取られても取り返せると思っていました」
―1勝をあげた今思うと、リーグ前半戦で1番つらかった時期はいつでしたか。
「うーん。筑波から明治の間の1週間。が1番かなー。夏それなりにやってきて、ブレックス(JBLのリンク栃木ブレックス)とかとも練習試合してそれなりにできてきてて、筑波にも勝てるって思っていましたし。でもあれだけ大差で、特に初日は藤江もいてあの点差だったわけだから、何か『なんのために夏やってきたんだろう』みたいな、どう改善すればいいんだろう、明治は金丸(#14金丸晃輔)がいてミスマッチもあるし、藤江はいないしって(苦笑)もういろんなことが重なっていましたね」
―そこから、どこがターニングポイントになってここまでこぎつけたんでしょうか。
「…自分が相当キレたんですよね。1・2年生に。明治戦の2戦目が終わって、結局2、30点離されたんですけど後半はスコア(58-47)だけ見たらいい試合で、観に来てくれたOBの方もいいゲームだったって言ってくれたんですけど、でも記録では負けは負けじゃないですか。何か、そういう重さを出てる1・2年生はあまりわかってくれてないのかなってのがすごいあって。それで怒って。キャプテンが怒ってよかったのか今でもわからないですけど…」
―それがよかったと言えるように、これからしていきたいですね。
「そうですね。とりあえず、勝ったことは忘れて。明日も負けたら終わりって気持ちでやらないと。今、すっごい浮かれてるからなぁ皆(苦笑)。気持ち切り替えて。頑張ります」
◆#64黒川拓馬(白鴎大・1年・G・神戸科学技術)
藤江を怪我で欠き、負担が掛かっていた店橋に「あいつが入ってくれたから」と言わしめた救世主。
白鴎大の登録メンバーの中で最も小柄で、話す声も大きくない。だが、コート度胸は満点だ。
確実なシュートがあり、速い。白鴎大のいいリズムを作り出している。
―初勝利の感想はどうですか?
「1年生なのでちょっとでも先輩の役に立とう、チームに何か少しでも貢献できたらと必死だったので、本当に勝ててよかったです。相手はスタメンが2人いなくて、僕らにしたら絶対勝たないといけない試合だったので、特に1つ勝ててよかったです」
―終盤競る場面もありましたが、勝因はなんだと思いますか?
「やっぱり先輩たちの気持ちがすごく強かったからだと思います。チームでディフェンスを頑張ることができて、そこから速い展開に持っていけました」
―今日は速攻からのシュートを何本も決めていましたね。
「速い展開を心掛けるようにはなるべくいつもしています。シュートはいつもより入りました(苦笑)。いいパスが来たので頑張りました」
―最後はどうコントロールしたのですか?
「残り時間が少ないときにやらないといけないことについて、先生(齋藤監督)から指示があったので、それをしっかり整理してやっていました。ライン際に話しに行ったのは、その指示をもらったりしていたんです。やっぱりまだ入ったばかりでプレー的に馴染めてない部分があると思うので、足を引っ張らないようにという一心でした」
―先週からスタメンに抜擢され、期待が大きいですね。
「先輩の怪我ですけど、チャンスをもらっているので今自分のできることをやりきりたいですね。いつもは店橋さんがガードをやっているんですけど、今は自分が任されているので、先生の指示をしっかり聞いてそれをコートでしっかりやることが大事だと思っています。かなり、必死ですけど、頑張っていきます」
白鴎大は悲願の初勝利を上げインカレ争いに望みをつなぐ
早稲田大 76(17-14,17-28,25-22,17-22)86 白鴎大

ただでさえこれ以上負けられない状況の中、攻守の要である#11井手(2年・SG)が戦線離脱。加えて主将の#4赤沼(4年・F)もベンチ入りはしたもののプレーできず、2Q以降常にビハインドを負う展開で4敗目を喫した。
ランクで言えば下位のチームと当たっていくリーグ前半、慶應大が無敗、筑波大と明治大が1敗で来ているのを考えると、この4敗目はかなりの痛手だ。来週以降に控える前述の3チームとの対戦に向けて、2戦目でなんとか打開策を見つけたいところだ。
一方、白鴎大は#0藤江(3年・F)の不在をカバーする布陣が確立。ルーキーの#64黒川(1年・G)がアウトサイドに入り、3・4番も#29徳丸(4年・F)と#5千葉(3年・C)で固定された。その5人を中心に欲しかった初勝利を得たばかりでなく、現在5位の早稲田大から勝利を挙げたことで、2部5位までのインカレ枠も不可能ではない。
※試合のレポートと白鴎大・店橋選手、黒川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【GAME REPORT】
2Qは一転、白鴎大がチャージする。#64黒川、#3店橋(4年・G)が速攻を決めれば、#5千葉はリバウンドシュートとバランスよく得点し、8連続得点で逆転する。早稲田大は#9平井・#00金井の3本の3Pでついていくが、白鴎大は#3店橋の3P、3ショットのフリースローで28-38とついに2桁差とする。するとここでも早稲田大は2本スリーを沈め、34-42となんとか1桁差に戻した。
しかし3Q、前半で8本決めていた3Pが入らなくなる。苦しい展開かと思われたが、白鴎大も付き合ってしまい、点差が開かない。動いたのは残り4分。白鴎大が、ここまで出ずっぱりだった#33フィルユン(4年・C)を#88サインバヤル(3年・C)にチェンジすると、早稲田大#20久保田(1年・C)が続けてチームファールフリースローをゲット。52-56と4点差まで詰めるが、ここで#00金井が4ファール目を取られてベンチに下がらざるを得なくなるとトーンダウン、59-64と白鴎大のリードは変わらない。


「やっと勝った」と小さく呟いた。
1年生のときから白鴎大の司令塔を務め、勝つときはいつも笑顔でのプレー。今日は久しぶりにその笑顔が見られた。
だが、すぐに「今日勝ったことは忘れて、明日」と気は緩めなかった。
―初勝利となりました。1番の勝因はなんだったと思いますか?
「やっぱりディフェンスかな。先週の慶應大の2戦目から今のメンバーに固定されて、そこから1週間の練習では5人がいい感じにまとまってディフェンスできていました。あとはミスをしなくなった。多かったターンオーバーが減ってきているんです」
―早稲田大はスタメンの2人が不在でした。
「それは試合前に知っていました。もし井手が出ていたら自分が井手についてたんですけど。周りには“ラッキーだった”って思われるだろうし、自分もちょっと感じますけど、でも勝ちは勝ちということにします」
―逆に“勝たなければいけない”というプレッシャーにはなりませんでしたか?
「確かに国士舘が明治に勝ったり、先週拓大も早稲田に勝ったりしているなかで、次負けたら5位以内には入れないだろうってプレッシャーはありました。それで今日は勝って当然の試合で。でも、何か…自然と負ける気はしなくて。うちはミスしなければきっと強いチームなんですよ。ミスさえなくせばってずっと思っていたんです」
―そのミスはなぜ減らすことが出来たんでしょうか。
「まずは、先週も今日もやっぱりあいつ(#64黒川を見る)が1番ポジションをやってくれるから、やりやすくなったっていうのが1つあります。あとはリーグ戦中盤になってやっとやることが一人ひとりわかってきたかな。先週まではスタメンが固定されていなくて、藤江もいなくて。藤江はうちで1番得点能力があって、その力は必要不可欠なんですけど、その分周りは任せちゃう、見ちゃう部分がどうしてもあったんです。でも出られなくなってしまったことで、逆に全員でやらなきゃいけない、ディフェンスもやらなきゃいけないんだっていう気持ちが皆に出てきました」
―4Q2点差まで詰められたときも、誰かに偏ることなく切り抜けましたね。
「2点差?までいきました? 集中してたんで。でも追いつかれても大丈夫だなってのは、あったかな。追い越されないって自信もありましたし。詰められてもまた離せるだろうって。ああいう展開になってくると、うちはディフェンスじゃなくてオフェンスの方を頑張るから(笑)、点を取られても取り返せると思っていました」
―1勝をあげた今思うと、リーグ前半戦で1番つらかった時期はいつでしたか。
「うーん。筑波から明治の間の1週間。が1番かなー。夏それなりにやってきて、ブレックス(JBLのリンク栃木ブレックス)とかとも練習試合してそれなりにできてきてて、筑波にも勝てるって思っていましたし。でもあれだけ大差で、特に初日は藤江もいてあの点差だったわけだから、何か『なんのために夏やってきたんだろう』みたいな、どう改善すればいいんだろう、明治は金丸(#14金丸晃輔)がいてミスマッチもあるし、藤江はいないしって(苦笑)もういろんなことが重なっていましたね」
―そこから、どこがターニングポイントになってここまでこぎつけたんでしょうか。
「…自分が相当キレたんですよね。1・2年生に。明治戦の2戦目が終わって、結局2、30点離されたんですけど後半はスコア(58-47)だけ見たらいい試合で、観に来てくれたOBの方もいいゲームだったって言ってくれたんですけど、でも記録では負けは負けじゃないですか。何か、そういう重さを出てる1・2年生はあまりわかってくれてないのかなってのがすごいあって。それで怒って。キャプテンが怒ってよかったのか今でもわからないですけど…」
―それがよかったと言えるように、これからしていきたいですね。
「そうですね。とりあえず、勝ったことは忘れて。明日も負けたら終わりって気持ちでやらないと。今、すっごい浮かれてるからなぁ皆(苦笑)。気持ち切り替えて。頑張ります」

藤江を怪我で欠き、負担が掛かっていた店橋に「あいつが入ってくれたから」と言わしめた救世主。
白鴎大の登録メンバーの中で最も小柄で、話す声も大きくない。だが、コート度胸は満点だ。
確実なシュートがあり、速い。白鴎大のいいリズムを作り出している。
―初勝利の感想はどうですか?
「1年生なのでちょっとでも先輩の役に立とう、チームに何か少しでも貢献できたらと必死だったので、本当に勝ててよかったです。相手はスタメンが2人いなくて、僕らにしたら絶対勝たないといけない試合だったので、特に1つ勝ててよかったです」
―終盤競る場面もありましたが、勝因はなんだと思いますか?
「やっぱり先輩たちの気持ちがすごく強かったからだと思います。チームでディフェンスを頑張ることができて、そこから速い展開に持っていけました」
―今日は速攻からのシュートを何本も決めていましたね。
「速い展開を心掛けるようにはなるべくいつもしています。シュートはいつもより入りました(苦笑)。いいパスが来たので頑張りました」
―最後はどうコントロールしたのですか?
「残り時間が少ないときにやらないといけないことについて、先生(齋藤監督)から指示があったので、それをしっかり整理してやっていました。ライン際に話しに行ったのは、その指示をもらったりしていたんです。やっぱりまだ入ったばかりでプレー的に馴染めてない部分があると思うので、足を引っ張らないようにという一心でした」
―先週からスタメンに抜擢され、期待が大きいですね。
「先輩の怪我ですけど、チャンスをもらっているので今自分のできることをやりきりたいですね。いつもは店橋さんがガードをやっているんですけど、今は自分が任されているので、先生の指示をしっかり聞いてそれをコートでしっかりやることが大事だと思っています。かなり、必死ですけど、頑張っていきます」
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