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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.09.25 (Thu)

2部総括vol.1(9/6~21)

国士舘旋風が吹き荒れる2部前半戦は
上位校に思わぬ明暗が浮かび上がる

080924tachibana.jpg開幕から3週を経過した2部リーグでは、予想もつかなかったことが起こっている。3部Aから復帰したばかりの国士舘大が、1部入れ替え戦候補の上位校を脅かし、3勝をあげる活躍。その勝敗は1部はおろか、3部以下のリーグでも話題になるなど、注目の的だ。強烈な存在感を示す国士舘大を中心に、2部は風雲急を告げる展開となっている。

■3週目までの勝敗
慶應義塾大 6勝0敗
明治大   6勝0敗
筑波大   5勝1敗
国士舘大  3勝3敗
早稲田大  3勝3敗 ※直接対決の結果、同率だが国士舘大の次席
拓殖大   1勝5敗
白鴎大   0勝6敗
順天堂大  0勝6敗

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国士舘大の快進撃
080924yoshimitu.jpg開幕前までの予想では、上位は早稲田大・慶應義塾大・明治大・筑波大の4校と考えられていた。3部Aから復帰した国士舘大は選手のネームバリューはあるが、2部リーグではどうかという見方があった。というのも、一昨年は初戦で拓殖大から金星をあげたが、その後勝ち星をのばせず3部降格の憂き目を見たからである。

その国士舘大は初戦の慶應大戦で驚くべき試合を見せ、延長で破れはしたがその存在感をアピールする。2週目は早稲田大に2連勝、3週目には筑波大からも1勝をあげた。「キャリアがあるのは本当にすごいことだと感じた」(慶應大・#4鈴木)「対戦してみて初めて馬(国士舘大#13)の存在の大きさが分かった。同じチーム(※1)でいた時は実感できなかったすごさ」(早稲田大・#11井手)というように、活躍の中心は#5立花(4年・G)、#4寺嶋(4年・F)、#13馬(2年・C)の北陸トリオと大濠出身の#10吉満(3年・G)。更には#6吉本(4年・C)も渋い存在感を見せる。「監督の指示はない」という寺嶋の言葉は言い過ぎではあるが、言い換えればコートに出ている選手が最小限の指示で最大限の力を発揮できる高い能力と、クリエイティブさを兼ね備えているという証でもある。また、内外のバランスがよく、ディフェンスの的が絞りづらい点は相手にはやっかいだ。それに何より国士舘大には気負いがない。入れ替え戦進出に向けて絶対負けられないというプレッシャーを負う上位校に比べたら、国士舘大のそれは微々たるもの。筑波大に1敗した時は「調子に乗ってしまった」(国士舘大・立花)とあっけらかんと告白、2戦目にはそんな気持ちも捨てて勝利をもぎ取っている。

この活躍によって国士舘大はインカレ出場を射程圏内におさめ、更には上位進出までを狙うチームに変貌した。特に、第4週の明治大戦が一番の山場となることは間違いない。



上位チームの明暗
080924kanamaru.jpg今期の2部上位はおそらく全勝ペースか、悪くて1敗でなければ入れ替え戦に進むことは難しいと考えなければならない。2敗以上は致命的だ。だが、国士舘大の下克上ともいえる戦いぶりで、上位チームは大きく運命が分かれた。

国士舘大の猛攻をしのいだのは今のところ全勝の慶應大のみ。集中力が続かず散漫な時間帯がある部分は気になるが、このまま上位に留まる力はある。慶應大と同じく全勝の明治大は今週国士舘大との対戦を控える。序盤は格下チームが相手だったとはいえ、#14金丸晃輔(2年・SG)が1試合54得点を記録するなど、好調さを伺わせる試合が続く。スタメンは下級生時から試合に出続けており、ようやくチームとしてのまとまりも見えてきた。国士舘大とどのような一戦を見せるかが最大の注目点だ。筑波大もまだ1敗。巻き返せる位置だけに、気持ちの切り替えが何より重要だろう。早稲田大は国士舘大の後、拓殖大にも破れ苦しくなってしまった。気持ちの落ち込みをくい止めるムードメーカーが見あたらないのが苦しいところ。ここから浮上するか、沈むかでリーグ全体を左右する存在だけに、気になるところだ。

中盤以降は上位チーム同士の戦いが始まる。上位チームに漂う「1敗もできない」という緊張感にいかにうち勝つか、それも見どころになるだろう。



下位チームの苦戦と光明
080924takushoku.jpg未だ勝ち星のないのが白鴎大・順天堂大。また、1勝したものの苦しい戦いが続くのは拓殖大だ。この3校に共通しているのはエースのケガによる欠場だ。

ポイントゲッターである#4綿貫(4年・F)がケガでDNPの試合もある順天堂大、#00藤江(3年・F)が途中から欠場の白鴎大は得点力不足に悩まされている。特に主将でもある綿貫を欠いた順天堂大は明治大戦ではチームで54点も取れず、金丸晃輔1人の得点に適わないという厳しい結果になった。綿貫なしでどう戦うのかをもう一度考える必要がありそうだ。
一方の白鴎大は慶應大に善戦。ここは怪我人に加え、オン・コート・ワンの新ルールにも苦しむ。それでも控えメンバーが力を見せ始め、藤江がいない中での戦い方を見いだしつつある。同様に、拓殖大も#21寒竹(4年・F)が2週目から離脱したが、控えメンバーの奮闘がチームに勢いをもたらし、早稲田大から1勝。サイズは下がったがその分機動力が増し、思い切りのいいプレーを見せるようになっている。今のところ3部との入れ替え戦はこの3校が中心となりそうだ。ここに他のチームも入ってくるかどうか、また、ここから抜け出してもっと上位に食い込むか、まだ先は見えないが、下位チームの戦いからも目が離せない。

※1 井手と馬はともに北陸高校出身。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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