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2008.09.25 (Thu)

3部A総括vol.1(9/6~21)

國學院大が唯一の6連勝!
2部入替戦へ向け5チームの争いか


080920_3bu.jpg2部から2チームが降格、3部Bから2チームが昇格。昨年と顔ぶれの半分が入れ替わった3部Aリーグは、戦国ぶりが星取りにも表れている。ランキング上位(1~4位)と下位(5~8位)とが対戦していくリーグ前半は例年、勝敗がくっきりと分かれるが、今年は4戦目にして全勝は6試合中5試合が100点ゲームの國學院大のみとなった。

この混戦を演出しているのは、立教大(昨年度5位)と3部Bから昇格してきた関東学院大(昨年度7位扱い)だ。ともに上位チームを撃破。特に立教大は神奈川大に2勝と、一躍入替戦候補に躍り出た。第4週(9/27・28)の國學院大-立教大は1番の注目カードだ。他、2年連続3位と涙を呑んできた駒澤大も虎視眈々と上位を狙っている。

一方、3部A-3部B間は自動入替となるため、現在下位のチームも今後更なる激戦が必至だ。ともに1戦目に大差をつけられても2戦目に詰めるという粘りを見せる東京成徳大と玉川大は既に対戦を終え、1勝1敗。いまだ勝ち星なしとほろ苦い3部Aデビューを味わっている江戸川大がキーになりそうだ。

■第3週までの勝敗
國學院大  6勝0敗
立教大   5勝1敗
駒澤大   5勝1敗
神奈川大  3勝3敗
関東学院大 3勝3敗
玉川大   1勝5敗
東京成徳大 1勝5敗
江戸川大  0勝6敗

3部Aリーグ前半戦のまとめと國學院大・傳田選手、駒澤大・吉田選手のコメント、個人ランキングは「続きを読む」へ。

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2部への思い
080920narita.jpg混戦となっている要因はもう1つ、各チームの2部への強い思いがある。

「去年2部でやってきて、入替戦で負けてしまいましたが逆にその負けがいい経験になっています。そのときのメンバーが皆残っているから、あんな風にはなりたくないって皆思っている。今年のモチベーションにつながっているんです。今試合に出ている皆が去年の悔しさを経験しているので、今年は絶対に上げる。ほんとに上がんなきゃいけないって気持ちでやっています。やっぱり目標は自分達の代でインカレに出ることだから、上げるだけで終わるのは嫌で…成田さん(#5・4年)たちもそう言ってくれるんですよ、自分達がそういう気持ちだから今年上がらせてあげたいって。だからほんとに上がりたいです」(◆國學院大#41傳田知也/3年・F)


「今年は絶対に上がろうというのがチームの中であります。今まで2年とも3位、3位で来ていて、本当にあと1歩ってところで勝てなくて。それはリーグ戦だけじゃなくてトーナメントにおいても最後勝ちきれないってのがあって(※1)。でも、今年はトーナメントで今まで超えられなかった壁を越えてベスト16に入れたし、リーグもいい状態で臨めています。今年上がらないと2部でプレーすることはできないので自分達の代もそうですし、もちろん4年生もこのリーグにかける思いは強いですね」(◆駒澤大#3吉田司/3年・G)

「今年はガードの周人さん(#4岩田)もいて、他にもいいメンバーが揃ったと思うし、今年からトレーナーの方がちゃんとついてくれてコンディションもしっかり調えてこれました。入学したときから『インカレに出たい』って思っていて、あと2年しか学生バスケができないなかでそれに挑戦できるのは今年1回。今年に懸けているのが個人的には大きいです」(◆立教大#14丸本紘司/3年・F)

今年2部との入替戦に勝てば、来年は2部5位までに出場権が与えられるインカレを目指せる―。これが3部Aで戦う選手達の大きなモチベーションとなっている。

※1 昨年のトーナメントは早稲田大に、一昨年は大東大にそれぞれ4Qに大逆転負けを喫している。昨年の新人戦でも神奈川大に2点差の惜敗だった。


アクシデントも続出
だが、その強い気持ちのぶつかり合いのなかでは、思いも寄らないことが起きるものだ。

#1パプ(2年・C)を擁し、昨年のトーナメントでの3位入賞も記憶に新しい関東学院大は、アクシデントに翻弄された。第1週の神奈川大戦で、そのパプの肘が相手選手に当たり負傷退場させてしまった場面があったが、これを受けた学生連盟はパプに出場停止という重い処分を下す。これにより、第2週の國學院大戦はパプ抜きで戦うことを強いられ2連敗。その後、審査によって第3週からパプはコートに戻ってくることができたが、前半戦での痛い3敗となった。

また、國學院大と並んで最短での2部復帰を期す神奈川大は、初戦の終了間際にエースの#2綿貫瞬(3年・F)がリバウンドで交錯、コートに身体を強打してしまった。出場は続けているが、心配な点だ。3敗とチームも追い込まれており、2位以内に向けてはもう1戦も負けられない。

ただ、負傷者で言えば、國學院大も初戦でスタートの#14粟根が負傷退場、6戦目までベンチから外れていたが、#24村田(2年・F)ら他のメンバーがしっかりカバー。ここでも國學院大は安定感を発揮している。


後半戦へ向けて
残り9試合、上位4チームにどこが「ヤマ」となるか聞いた。

「前半戦の1つのヤマだと思っていた関学大戦を2勝で終えることができた今は、チームの他の皆も一緒の考えだと思いますが来週の立教大戦です。そのあとの駒大、神大ももちろんそうですね。この先は100点ゲームはないと思いますが、小さなところを詰めていって1点でもいいから最後に勝つという試合にしたいです」(國學院大・傳田)

「これからはもう全部がヤマなんじゃないですか。体力面、精神面でも。今の結果は、3部の中では上位にランキングされていて、周りからの『神大は強い』って目がある中で神奈川大のユニフォームを着ていることで、うちのメンバーが忘れちゃっていたものがあるからだと思います。その“挑戦”という意識をもう1度持って、やっていきます」(神奈川大・綿貫)

080920yoshida.jpg「来週からの3週間がヤマですね。関学、神大、國學院と続くので。厳しい戦いになりますが、そこを集中して乗り切れたらほんとに入替戦へ行けると思うので、リーグ戦の課題をしっかり修正して臨みたいです。ここ3週とも、点差を離すべきところで離せなかったり、ここ!って時にチームとしての力を発揮できていないというのがあったので、全員でディフェンスして、リバウンドしてルーズボールして、トランジションにつなげるうちらしいバスケットができれば」(駒澤大・吉田)

「駒澤、神大、國學院と関学、どこもヤマなんですけどやっぱり1つ1つしっかり勝っていかないといけない。だからどこがヤマというよりは1戦1勝っていくことしか考えていないです」(立教大・丸本)

この中で、1番先にこの4チーム内の対戦を終える立教大の負け数が2位以内の目安となるか。ただ、関学大戦も残しており、本当にまだわからない。


■9/14(4試合終了)時点での個人ランキング

駒澤大の西山(2年・G)が得点・3Pともにトップ。パプは出場できなかった分が響き、リバウンドも伸びていない。注目はアシスト。今年の3部Aは本当にどのチームも好ガードが集まっており、ランキング上位にも各チームのPGがずらりと並んでいる。

【得点】
1.#9西山達哉 駒澤大    107点
2.#14丸本紘司 立教大   105点
3.#5成田拡明 國學院大  97点
4.#18菊地庸宏 立教大   70点
5.#4村田智史 玉川大   69点
6.#16宇野義昭 立教大   62点
  #18本多純平 東京成徳大 62点
8.#41傳田知也 國學院大  59点
9.#9岡崎 崇 立教大    57点
10.#1蓮見勇紀 神奈川大  56点
  #19飯泉達也 神奈川大  56点

【3ポイント】
1.#9西山達哉 駒澤大    19本
2.#19飯泉達也 神奈川大  14本
3.#1蓮見勇紀 神奈川大  12本
  #14丸本紘司 立教大   12本
5.#31原田佳明 関東学院大 10本
  #32前田陽介 関東学院大 10本
7.#37井上隆史 國學院大  9本
8.#18本多純平 東京成徳大 8本
9.#1山口洋平 江戸川大  7本
10.#20菅原康平 玉川大   7本

【アシスト】
1.#0田中幸伸 國學院大    25本
2.#2綿貫 瞬 神奈川大    17本
3.#4岩田周人 立教大    15本
  #3吉田 司 駒澤大     15本
  #1蓮見勇紀 神奈川大   15本
6.#0町田和也 江戸川大   14本
  #45尾崎慎吾 関東学院大  14本
  #4村田智史 玉川大    14本
9.#9岡崎 崇 立教大     12本
10.#5成田拡明 國學院大   11本
  #16宇野義昭 立教大    11本
  #16久保田州星 玉川大   11本

【リバウンド】
1.#16久保田州星 玉川大  OR19-DR19 38本
2.#88南木貴之 東京成徳大 OR10-DR26 36本
3.#5成田拡明 國學院大  OR15-DR19 34本
4.#18菊地庸宏 立教大   OR10-DR22 32本
5.#16宇野義昭 立教大   OR14-DR17 31本
  #9岡崎 崇 立教大    OR12-DR19 31本
  #1パプ・ムール・ファイ 関東学院大 31本
8.#8西 祐輔 駒澤大    OR12-DR18 30本
9.#18本多純平 東京成徳大 OR6-DR21 27本
10.#41傳田知也 國學院大  OR7-DR14 24本
  #14竜田雅史 玉川大   OR5-DR19 24本


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