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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.09.10 (Wed)

9/6.7 関東大学2部リーグ 第1週 慶應義塾大VS国士舘大

逆転で勝利を守った慶應大・力を見せた国士舘大
2部開幕週の対戦を振り返る

080906SCORE2部リーグの第1週、慶應義塾大と国士舘大で火花が散った。8校の上位と下位が当たる第1週は波乱が起こりにくい組み合わせである。しかし第1戦は慶應大が大量リードされながらも延長戦にもつれ込む大激戦、2戦目は終始慶應大ペースではあったが国士舘大も粘りを見せた。接戦で競り負ける事もある慶應大にすれば、1戦目の逆転劇は大きい。また、国士舘大の実力が本物かどうかで2部の勢力図は変わる。

何が両者を分けたのか、2戦をまとめて振り返る。


各レポート、慶應大・鈴木選手、田上選手、二ノ宮選手、国士舘大・立花選手、吉満選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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■GAME1■
080906kokushikan慶應義塾大122(29-35,24-29,33-19,28-31,8-5*)119国士舘大 *OT
前半のゲームの流れは完全に国士舘大ペースだった。
立ち上がりから得意の外角シュートを次々と決めていく国士舘大を前に、慶應大は完全に飲まれてしまう。慶應大は高さで利のある#7岩下(2年・C)のところで攻めたいが、国士舘大#13馬(2年・C)を前にファウルが込んでしまい、思うようなゲーム運びができない。それでも#12田上(3年・F)、#15酒井(2年・F)がなんとか繋ぎ、国士舘大に食らいついていく。2Qに入ると、国士舘大は#5立花(4年・G)が慶應大をかき回す。鋭いカットインからのアシストで得点を増産。完全に慶應大の流れを絶ち、2Q中盤には20点差をつける。しかしそこから慶應大が粘り、#16二ノ宮(2年・G)の3Pや#12田上、#15酒井の得点で徐々に点差を縮めていく。更にはディフェンスでも国士舘大からミスを誘い、終盤にかけてはなんとか国士舘大を阻止。最後には#15酒井のブザービーターも決まり、11点差で前半を終了した。

後半開始早々、慶應大は#7岩下が4ファウルでベンチへ下がる。しかし、この時間帯をきっかけに慶應大がリズムを掴み始める。まずは#16二ノ宮、#10小林(3年・G)の連続得点。その後、国士舘大に得点を許すが、再び二ノ宮のジャンプシュート、そして#12田上の3Pで5点差まで詰め寄る。国士舘大はすかさずタイムアウト。だが、流れは依然として慶應大。タイムアウト後、激しいディフェンスで24秒オーバータイムを奪うと、その後は連続で得点を獲得。3Q残り4分26秒で国士舘大を捕えた。しかし国士舘大も簡単には譲らない。怪我からの復帰を果たした#10吉満(3年・G)が3Pを沈め、再びリードを奪う。ここからは一進一退の攻防が続く。

080906ninomiya決めれば決め返す。そんな展開が4Qに入っても続いていた。しかし、再びリードを奪ったのは国士舘大だった。#5立花の速いパス回しから#4寺嶋(4年・F)の得点や、#10吉満の3Pで8点差まで広げる。慶應大は焦りからかパスが乱れ、国士舘大に簡単に得点を許してしまうが、#12田上の3P、#10小林のバスカンで8点以上の点差をつけさせない。だが残り2分で#15酒井、1分には#7岩下がファウルアウトでベンチに下がってしまう。状況的にかなり苦しくなった慶應大。時間は残り1分、点差は4点。慶應大はファウルゲームを仕掛ける。この1分の間に国士舘大は6本のフリースローを得たが、決めたのは3本だけだった。これが慶應大にとって大きな希望となる。残り19.8秒で#16二ノ宮の3P。10.9秒には#10小林のゴール下で2点差。国士舘大はタイムアウト。ハーフラインからのスローインとなった国士舘大がコートへボールを入れると、慶應大#4鈴木がこれをカット。そのまま得点に繋げ同点に。国士舘大はラスト1本にかけたいが、ボールをゴールまで運べずタイムアップ。延長戦へ突入した。

延長戦は慶應大が終始主導権を握る形となった。国士舘大はいい形でオフェンスができず、2分間はフリースローでの得点のみに留まった。対する慶應大は#16二ノ宮、#4鈴木の3Pで試合を決めた。最終スコアー、122-119。慶應大が逃げ切り、1勝を掴んだ。

「ところどころでミスをしてしまうと、こういう結果に繋がるんです。フリースローだってもっと大切にしなきゃいけませんでした」と試合後に国士舘大#10吉満は語った。試合中、国士舘大は大きく崩れることはなかった。しかし、要所で出たミスが最後に自分達を苦しめる形となってしまった。負けはしたが「慶應相手にこれだけできたのは自信になりました」と吉満。本人も怪我からの完全復帰をとげ、チームの大きな力となっている。下級生の頃から試合に出ていた#4寺嶋、#5立花ももう4年。更に吉満が戻ってきた今年の国士舘大は、2部で台風の目となれるか。



080906suzuki◆#4鈴木惇志(慶應義塾大・主将・4年・F)
足りないのは精神的なタフネスと分析するが、
自らはそれを一番体現してもいる。
「鈴木がやってくれた」と第1戦のスティールを佐々木HCも評価する。
鈴木がいてこそ“チーム”である。


―勝ちは取ったものの、慶應らしくない試合でしたね。
「試合としては本当に最悪ですね。相手は3Pが入るということはわかっていたんですが、終盤になってもあれだけ入るとは思っていませんでした。相当力があるなと思いましたね。この試合は勝ちを取ったということだけが得たもの。それ以外は収穫ゼロです」

―相手に飲まれていましたね。
「そうですね。うちのチームは精神的なタフさが1部のチームや今みたいなチームとかに比べて弱いのかなって。そこが夏に克服できたと思っていたんですけど、やっぱりこういう接戦の展開とかビハインドを追ってしまうと弱さが出ますね。久しぶりの公式戦なので緊張していたというのはあったのかもしれないですけど、それは言い訳なのでだめです。雰囲気自体は悪くないと思っていたんですけど、やっぱりどこか相手を下に見ていたというか、ゆっくり入っても大丈夫だろうという気持ちがどこかにあったんだと思います」

―岩下選手と酒井選手がファウルアウトしてしまって、苦しい展開になりました。
「祐典(#15酒井)は本当によくやってくれたので、その結果がファウルアウトなら仕方ないと思うんです。でも、達(#7岩下)はもっと出来ると思いますね。狙ってくるプレーに対してそれをかわしてブロックするとかっていうプレーを覚えていかなければいけないっていう気はしましたね。もっと狙えるはずなんですけどね」

―かき回された原因は相手の3P以外にありましたか?
「相手というよりは自分たちの問題ですね。うちは3段階にわけでディフェンスをしているんです。一番最初のボール出しのところのプレッシャーとハーフに入ってからのプレッシャー。最後にゴール下に入ってからのプレッシャー。そういうところでもっとディナイしてボール回しを止めるってことをやらないといけなかったですね。ディフェンスをしないとこういう展開になるっていうことはわかっていましたが、最初からボールマンとワンパスに対するプレッシャーっていうのが僕も含め弱かったです。ハーフタイムはそれをかなり注意されました」

―4Qの最後はお見事でした。
「試合の中で3回は負けたと思いましたね(苦笑)。最後のスティールは本当に狙っていたし、ゲームでもあのような練習はしているので、してやったりという感じでしたね」

―明日は楽に勝ちたいですね。
「ただ、国士舘は強いですね。2戦目はもっと締めてかからないと思いました。もっとみんな強い気持ちで臨んでいかないとだめだし、違った展開にしたいし、できるかなと思っています」

―楽にも勝ちたいですが、らしくも勝ちたいですね。
「そうですね。全然走れていなかったので。後半はちょっと見えていた部分もあるので、それを最初からできるように。僕も最初のうちはあまりガツガツいけなかったので、明日は序盤から積極的に行きたいです」


■GAME2■
慶應義塾大108(20-20,33-24,25-23,30-23)90国士舘大
080907iwashita.jpg先制は国士舘大#23三村。しかしすかさず#16二ノ宮の3P、#10小林のミドルシュートで逆転する慶應大。慶應大は#7岩下のインサイドにボールを集めるが連続ミスが続く。一方の国士舘大は#13馬らの連続3Pで相変わらず外は好調だ。#10小林のシュートで7点リードとした慶應大はそのまま引き離しにかかりたいが、国士舘大のアウトサイドは落ちず、1Qは5本の3Pを決めて20-20とした。

2Qは慶應大の3年エース、#10小林と#12田上が点を取っていくと、序盤で8点までリードを広げた。1戦目はファウルトラブルに陥った#7岩下もゴール下を決めていく。国士舘大は流れの良いオフェンスは展開できないが#13馬、#5立花の個人技で少しずつ得点を詰める。しかしディフェンスでは慶應大を止められず2Qは53-44と慶應リードで折り返しとなった。

1戦目ほど勢いのない国士舘だが、3Qに慶應大のファウルが続くと、盛り返した。#10吉満の3Pに#13馬のシュート、#6吉本のミドルシュートなどで一気に1点差。岩下が混戦の中で倒れて一旦ベンチへ下がると、シーソーゲームの様相を見せる。しかし岩下が復帰すると連続得点。ゴール下での動きは国士舘大には止める術がない。国士舘大の得点が止まり、攻撃が外頼みとなると流れは慶應大。結局、このQで逆転できなかった国士舘大はそのまま4Qも追いつくことは叶わず、慶應大が2連勝となった。


080907tanoue.jpg◆#12田上和佳(慶應義塾大・3年・F)
1戦目32点、2戦目26点と大活躍。
慶應は1部のいい床や空調の利いた体育館でやってきた、いわば「温室育ち」。
慣れない空間に面食らってはいるが、
チームを勝たすために自分の力が必要と覚悟は大きい。


-昨日の疲れは? フリースローを2本落とす場面もありましたが。
「そう感じてはいないんですが、朝起きた時に眠かったので、疲れているのかなとは思いました。シュートは前半指摘されたので後半少し修正して良くなったかなとは思ったんですが。でもそれより精神的なところで攻め切れていなかったかなと」

-リーグに入るにあたってそういう精神面はどうでしたか?
「個人的にはすごく覚悟を持って入ったし、初戦も個人的にはまあまあだったとは思いますが、チーム作りという面では詰めが甘いなという部分がありました。練習中も若干気持ちのどこかでそういう不安はあったんですが、なんとなくで入ってしまった。もっと厳しくするべきだったと思います」

-昨日をふまえて2戦目に注意しようとしていたところは?
「相手のシュートは当たったらどんどん行ってしまうので、ディフェンスを締めていくことですね。主にディフェンスをやろうというのはありました。うちのスタイルとしてディフェンスは前から当たりますよね。そこではまあまあなんですけど、戻った時のピックアップでローテーションが1戦目はうまくできてなかった。そこはちょっと練習しきれてない部分かもしれないです。部分部分でのディフェンスをうまくつなげることが大事ですね」

-むしろ2部は予測がつかない動きをしてくるチームが多いので要注意では?
「そうですね。次の順天堂もタイプ的に同じようなイメージもあるので、今回できなかったことを次に試せる部分があります。これをふまえて次の1週間はいい入りをしたいと思います」

-これほどのハイスコアのゲームはここしばらく記憶にないのですが。
「佐々木先生からリーグの前半は100点ゲームをするよう言われています。うちはトランジションのチームだし、走って、前から当たってどんどんやっていこうというのはチームの共通理解としてやっています。でも点を取ること重視になって、ディフェンスが伴わなかったのが反省です。そこまで集中力を持続させないといけないですね」

-田上選手自身も素晴らしい得点を取っていますが。
「いつも自分のプレーでチームを勝たせようというのは思っているんですが、1戦目は更に2Q途中や3Qの入りに『ここでやらなきゃ絶対負ける』と感じたので、自分がやるしかないという思いでオフェンス重視でやりましたね」



080907ninomiya.jpg◆#16二ノ宮康平(慶應義塾大・2年・G)
得点面では貢献しているが国士舘大・立花の動きには手を焼いた。
だがその前にチームとして出来ていない部分を反省する。
エースガードとしてどうチームを導くか。
2年目の成長が問われる。


-疲れはありますか? 今日気をつけていた部分は?
「大丈夫かなと思ったんですが、動いてみたら(疲れは)残ってました(苦笑)。明治はコートが結構すべるので足にきますね。1戦はチームで出だしを頑張ろうとしていたのに、そこがうまくいっていなかった。攻守の切り替えも悪くて。アウトナンバーで簡単にシュートを打たれてしまいましたし」

-2戦目は3Qで追いつかれましたが、基本的にはリードを守って、そこは対策ができていたというべきでしょうか。
「1戦目よりはピックは良かったかなとは思うんですが、ローテーションの部分やヘルプではまだちょっと修正すべき点ですね」

-国士舘のチームカラーは分かっていたんですか?
「分かってはいたんですけど、思ったよりシュートが入るなという感じです。ここまで入るとは知らなかったというか。ガードとセンターがメインかと思ったら他もアウトサイドもどんどん入れてくるし」

-立花選手とのマッチアップはどうでしたか?
「速いです。右を抜かせなければ多少選択肢がなくなるかなというのはあるんですが、中央突破されたのは速かったですね。あれを止めなくては(苦笑)」

-第1週を終えての感想は?
「まだチームとしてやるべきことをできてないので、来週からは一人ひとり任された役割をしっかりやってチームとしてまとまっていかなければ。自分としては去年よりは落ち着いてできているし、周りも見えています。『こういう時に誰に入れよう』というのも考えられるようになってきたし。後は自分で行く時にしっかりシュートを入れられるように。他にもゲームをコントロールするところとディフェンスを頑張って慶應らしいゲームをすることはもちろん、周りを生かせるように戦っていきたいですね」



080907NINOMIYATACHIBANA.jpg◆立花大介(国士舘大・4年・G)
縦横無尽にコートを動き、慶應大を翻弄。
寺嶋とともにチームを支える今年は是非とも結果が欲しいところ。
今後の活躍に注目したい。


-2戦終えての感想は。
「やれるな、って感じっすね。トータルでディフェンスもオフェンスも全部。意外と行けるなって思いました」

-リーグが始まるまではそう思っていましたか?
「特に慶應大はあまり見たことがなかった(※1)し、どんなもんかなって思っていたのですが、そんなに大きな差はなかったって印象が皆にあると思います。負けたけど自信につながりました」

-1戦目は勝ち試合でもあったと思いますが。
「そうっすねー。でも、今シーズンはロースコアゲームで行くつもりだったんですよ、チーム的に。去年までのウチとは違って、今年はオフェンス力がないと思っているので。それがまさか120点近く取るとは思わなかったです。ゲームプランとしては、以前から言っているのですが70点以下で行きたかった。それができなかったので、負けたと思います。点を取れたのはたまたまですね」

-確かに今日も3Qに追いつきはしたが、そこで足踏みをした感じですね。
「そうなんですよ。自分達が離すのではなく、ディフェンスを頑張って離されないように頑張る。そういうスタイルでやろうと皆で話し合っていたのですが、自分達のバスケできなかった。ディフェンスが全然できなかったですね。岩下(慶應大#7)にも馬(国士舘大#13)で全然いけると思ったんですが、やられちゃいましたね。

-2部に戻ってきた感想は。
「やっぱり2部はおもしろいですよ。相手が強いんで。個人的には1~3年のときはがんがん攻めろって感じだったんですけど、今年はちょっと抑えて。トータルでたくさん点数を取るじゃなくて、大事なところで点数を取りに行こうかなという感じです。今日はきつかったですけど(笑)」

-スタートには1年生(#23三村)も入っていますね。
「1年なんで自由にやらせるようにしています。ばんばん打っていいよ、あとは4年と3年がフォローするからって。勢いのあるヤツですよ」

-残り12試合での大事な部分は。
「あとはディフェンスだけですね。やってきたことをどれだけ出せるかだと思います」

-全14戦終わったときには、どんなポジションにいたいでしょう。
「そりゃあやるからには優勝ですよもちろん。ただ、調子に乗って一昨年(※2)みたいにならないようには最低限します。最低限インカレには出るつもりでやっていきます」
写真:慶應大・二ノ宮とのマッチアップはタイプが異なるガードの面白さが見えた。

※1 大学リーグは同じ日程のもと各地で行うので、他のリーグの試合を観ることはほとんどできない。慶應大と国士舘大は、過去3年異なるリーグに属していた。トーナメントでも、顔をあわせたのは4年前が最後。
※2 昇格したてながら、1週目に拓殖大に勝利したのをはじめ、明治大・中央大からも1勝をあげた。だが、リーグ終盤の5連敗が響いて3部Aとの入替戦にまわり、降格となった。



080907yoshimitsu.jpg◆#10吉満俊孝(国士舘大・3年・G)
高確率の3Pを決めるシューターがケガから復帰した。
1戦目5本、2戦目は7本の3Pで存在感を示した。


-2戦目について。
「昨日の1戦目はやっぱり相手も自分達をなめていたというか、油断していたところもあったので競れたと思うんです。だから今日の2戦目は大差も有り得たんですが、皆で話し合って。ここで気を抜いたら、何て言うんですかね、それまでになってしまうから、1戦目みたいなゲームを継続していこうと臨みました。この2戦を通しては、上のチームと競れる自信もついたので、負けたんですけど次につながる試合だったんじゃないかなと思います。

-自分としては負けた悔しさとコートに戻ってきた嬉しさではどちらが大きいですか。
「それはやっぱり悔しさですね。怪我をしていたとか、そんなの理由にならないんで。コートに立てばそんなことは関係ない。相手にも『あいつ怪我してたから』って甘くつかれるより、普通のプレーヤーとしてディフェンスされて、それをかわしてシュートを打つ、みたいな方が自分としても嬉しいし、楽しいし、やりがいがありますよね」

-怪我前より身体が大きくなった印象がありますが。
「本当ですか?あはは。怪我をしたら最初は落ち込むんですよ、かなり。もうバスケットはできないんじゃないかって。でも、前向きになるしかないじゃないですか?また今日みたいなコートに戻りたいし、もっと上でやりたいって気持ちがあったので、その時その時にできることを1からやり直してきた証、です」

-個人的にも、チームとしてもあと12試合あります。不安なく戦えそうですか。
「そうですね。去年や一昨年の国士館とは違うんで。4年生もしっかりしているし、大きく崩れたりはしません。これからリーグ戦で成長していけば、インカレはもちろん1部との入替戦も狙えるチームだと思うので、頑張りたいと思います。入替戦に向けては、ここで2敗したのは痛いですが、残り12試合勝てばまだまだチャンスはあると思っています」

-得た自信を来週以降の勝ちにつなげるポイントは。
「試合後のミーティングで小倉先生も言っていたんですが、2戦目の3Qに追いついたとき、そこでもう一段慶應大のプレッシャーがきつくなったんです。そのプレッシャーに耐えられなかった。そこをかいくぐっていけたら、きっと最後まで競れて、勝つチャンスもあったと思うんですけど、慶應大のうまさにやられた部分がありました。それをこれからの1週間でどれだけ修正できるか。練習から一人ひとり意識を高く持ってやっていけば大丈夫だと思います!」
写真:高校時代の後輩であった酒井と。



080907kobayashid.jpg大量得点に見るそれぞれの思惑と結果
1戦目の最終スコア122-119。延長戦になったとしても随分ハイスコアの試合となった。慶應大だけを見てもトーナメント大会で下の方の戦いでなければこんな数字を出したことはない。ディフェンスの厳しい1部校との対戦ではなおさらこうした数字は出にくいのが普通だ。

国士舘大はアウトサイドのシューターもいて、高得点を出すタイプのチームという印象がある。コートを縦横無尽に動くガード・立花が切れ込み、外にさばかれて打たれる場面が多かったが、慶應大は慣れない2部の環境に戸惑い、こうした攻撃に対してのディフェンスが甘かった。ではこの流れが国士舘大の思惑通りだったのかと言えば、そうではなかった。立花はロースコア、70点を目安にしていたと言い、予想外の数字を出した格好だ。一方の慶應大は下位チームとの対戦では100点ゲームを目標にしていた。このチームは時折得点がストップする傾向にあるが、2戦とも全てのQで20点以上と、高得点をたたき出している。2003年に1部昇格した時も100点ゲームを連発して勝ち進んでいるが、これにならう形と言っていいだろう。ロースコアを目指した国士舘大と大量得点を目指した慶應大。ゲームの流れは国士舘大のものだったが、結果を見れば慶應大のゲームだったと言えるのかもしれない。


080907suzuki.jpg勝負を分けたタイムアウト
4Q終盤までは完全に国士舘大の流れだった。残り25.3秒で114-107の7点差は、普通に考えて逆転を可能にするにはギリギリの時間だ。19.8秒での#16二ノ宮の3Pがまず大きかった。これで4点差。しかも国士舘大#6吉本は17.6秒で得たフリースローを2投落としてしまう。更に残り10秒で慶應大#10小林が2点差に詰め寄るシュートを決めると国士舘大はタイムアウトを請求する。

実は慶應大は4Qで既に後半3つのタイムアウトを使い切っていた。国士舘大にすれば最後のマイボールのプレーを確実にしたかったところだが、慶應大も最後の局面での指示を与える時間を得られた。ここで佐々木HCは#4鈴木へのスティールを命じる。そして鈴木は見事その期待に応え、ボールを大きくカットすると延長に持ち込む同点シュートを決めた。国士舘大の勝利を決めるためのタイムアウトは、慶應にとっても勝利に転じるタイムアウトとなった。


080907MA.jpg2戦目は慶應ペースのゲーム
1戦目をふまえて慶應大は大きく崩れることはなかった。#7岩下はインサイドを中心に28点、14リバウンドと役目を果たし、1戦目16点と乗り切れなかった#10小林も32点と納得の活躍。当初の目標通り100点ゲームで勝利した。一方、国士舘大は高さで対抗できない面もあったが攻撃が外に頼りがちになってしまった。3Pは決まれば大きく詰められるため、慶應大も安心できる展開ではなかったが、バランスの悪さは否めない。

3Pに頼った攻撃は爆発力はあるが、一種の博打でもある。そう考えれば2戦目の国士舘大の3Pは11/39。初戦で47.2%もあった3P成功確率はわずか28.2%に落ち込んだ。国士舘大は#10吉満や#5立花のガード陣のアウトサイドも魅力的だが、#13馬や#4寺嶋はきちんと中で勝負できる選手だ。もっとインサイドで確実なポイントを稼いでいくような展開にならなければ、今後も当たりはずれのあるゲームが出てくることは間違いない。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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