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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.06.18 (Wed)

関東大学新人戦6/18 東海大VS関東学院大

東海大85(22-20,17-24,19-16,13-11,3-3*,11-3**)77関東学院大*OT **DOT
080618mitsuhara.jpg新人戦連覇を狙う東海大と早稲田大を破り勢いに乗る#1パプ(2年・C)擁する関東学院大は再延長に突入する大熱戦をなった。関学大はインサイドの#1パプか、そこからアウトサイドに展開するかの極めてシンプルなオフェンスを徹底。対する東海大も期待のルーキー#0満原(1年・C・能代工業)、#34三浦(1年・G・小林)やキャプテンの#5多嶋(2年・G)がチームを引っ張り終始競った展開に。40分で勝負のつかない死闘の勝負を分けたのは、スタミナと引き出しの差。ハードなディフェンスを身上とする東海大相手にベンチ層の薄い関学大は体力を削がれ、前半のようなパフォーマンスができなくなると、次の策がなく単発なオフェンスに終始。それに対し東海大は#5多嶋らが要所を締めたプレイを見せ貫録勝ち。ベスト8進出を果たし、トーナメントに引き続いて慶應義塾大との対戦を決めた。
写真:東海大・満原はパプに対して好ディフェンスを見せ、見応えのあるマッチアップとなった。

試合のレポートと東海大・多嶋選手、関東学院大・パプ選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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■GAME REPORT■
080618nakatsuka.jpg先制したのは東海大。序盤から#34三浦(1年・G・小林)、#15中務(2年・F)、#5多嶋(2年・G)の3Pに、#34三浦のバックカットや#0満原(1年・C・能代工業)のリバウンドシュートなど内外にバランスよく加点していく。対する関東学院大はポストアップした#1パプ(2年・C)を起点にアウトサイドに展開。アシスト役になった#1パプからパスを受けた#31原田(2年・F)がドライブや3Pを決めると、#1パプ自身もインサイドを決めるなど上々の立ち上がりを見せる。1Q終盤、関学大はインサイドに陣取っていた#1パプが3Pを決めると、東海大も#34三浦が3Pで返し逆転。22-20で終える。

2Q,立ち上がりに東海大が2つの速攻を決めれば、関学大は#1パプが3Pにインサイドで連続得点するなど奮闘。さらに関学大#31原田が思い切りのいいドライブを決めれば、東海大は投入された#7遥(2年・F)が3Pで返し、起用に応える。またに東海大は#28袋館(2年・C)をパプのマークマンに起用。3分間で2ファウルを犯すも、好ディフェンスを見せ仕事を果たす。だがこの白熱した接戦を先に抜けたのは関学大。終盤#8八木田(2年・G)のドライブに、#1パプのインサイドが決まると、終了間際に#31原田が連続3Pを決め逆転。39-44の関学大前半リードで終了。

3Q,東海大は#34三浦のジャンプシュートや#5多嶋の3P、#0満原のポストプレイなどオフェンスのペースを乱さない。対する関学大は#1パプがインサイドで次々と得点を量産。東海大の逆転を許さない。しかし、前半に出ていたインサイドアウトの形を徐々に東海大にアジャストされアウトサイドからの攻め手を欠くと、インサイドのパプに依存が高い状況となる。開始6分、東海大はこの日シュート不調でアシスト役に回った#36養田(2年・F)からパスを受けた#4森田(1年・G・湘南工科)が3Pを決めとうとう同点。さらに#0満原がアウトサイドにパプの上からフックシュートを決める。逆転には至らないも58-60で東海大が追い上げ4Qへ入る。

080618papu.jpg4Q,東海大は#15中務、#0満原の得点で逆転。対する関学大は#1パプがすぐさまバスカンを奪い反撃。だが、徹底マークを受け続けた影響の疲労からかフリースローをエアボールで外してしまう。さらにここまで無得点の東海大#36養田の連続得点で逆転を許す。しかし、関学大も粘りを見せる。この重要な場面で#31原田が久々の3Pを決めると、疲労困憊の#1パプがポストプレイから得点を奪う。残り1分半で関学大1点リード。関学大は#1パプを選択。ここでマッチアップの東海大#0満原がスティールを狙い前に飛び出した瞬間、関学大#31原田が冷静に裏にパスを出しパプにアシスト。貴重なリードを3点とする。だが東海大も譲らない。タイムアウト明けにセットプレイから#5多嶋が3Pを狙い済まし、値千金のシュートを決め同点とする。40分では決着がつかず延長へと突入。

延長戦、疲れているのは東海大も同じ。東海大は攻めきれず24秒バイオレーションを犯すと、#4森田がドライブで中に突っ込むもパスアウトできずにターンオーバー。対する関学大は5つに達したチームファウルからフリースローを獲得するも、疲労から精細を欠きことごとく外してしまう。5分間でお互い奪った得点は3点。体力の限界を超えまたも決着はつかず再延長へと突入する。

再延長、関学大は#1パプがオフェンスリバウンドからゴール下を放つも外してしまう。対する東海大は#36養田がジャンプシュートを決め、重苦しい空気を断ち切ると、#0満原が力強いプレイでインサイドを決める。さらに関学大#0パプからチャージングを奪い流れを引き寄せる。踏ん張りたい関学大であったが、スタミナ切れで外からの単発のシュートしか放てない。さらにはフリースローも決まらない。そのままタイムアップ。東海大が50分に渡る熱戦を85-77で終止符を打ち、ベスト8に進出を決めた。




◆#5多嶋朝飛(東海大・2年・G)
080618tajima.jpgトーナメントではほとんど出番がなかったが「新人戦はやりますよ」と決意を語っていた多嶋。
体調は万全ではなかったが、延長戦を決めた3Pがチームを救った。ディフェンディングチャンピオンとしてではなく、挑戦者の気持ちで頂点を狙う。


-声が嗄れていますが、体調が良くなかったのですか?
「試合の2週間くらい前から風邪をひいていて、練習は出ていたんですがそういう面ではみんなに迷惑をかけてしまっていたと思います」

-そんな中でこの新人戦に対してどんな準備を?
「最初の1週間はチームを作り直すということで、走り込みなど基礎から始めました。残りの1週間は3、4年の先輩が引っ張ってくれて実戦経験を積んだ感じです」

-今日の対戦相手は関東学院大だと予想していましたか?
「正直早稲田が来るのではないかということで対策していました。ただ、関学が来た時はこういう風にやろうという部分は話し合っていました。実際の練習で動いてこうしよう、というのは確認程度でちょっとしかやっていませんが、昨日の夜と今日の朝話してやろうといった感じでした。でもまあちょっとやられてしまった部分もあるんですが」

-今日はパプ選手に入ったところで養田選手がダブルチームにいくのが見えましたが。
「本当はボールサイド、入ったところの隣の人がいくということでした。そこがたまたま今日はハイポストで養田のところになったので、そこからローテーションして、といういろいろディフェンスはやっていた感じです。満原がコンタクトを頑張ってくれたし、最後の方は全員がコンタクトで頑張れてローテーションもできた。みんなで頑張れたと思います」

-オフェンスでは誰で攻めようというのはありましたか?
「そこは特に。東海のインサイドアウト、最後まで走りきるということを気をつけていました」

-延長に持ち込んだ3Pは打つつもりで?
「打てるところがあったら打とうというつもりだったんですが、おいしいところであいていましたね(笑)」

-次が慶應大ですが。
「慶應は3人中心(二ノ宮・岩下・酒井)で経験もあるし、やってくると思います。でも今回のうちはチームとして本当にまとまりがあって声を出すし、いいチームになってきているので、明日もみんなで戦えればいいと思います。慶應のポイントはやはり岩下中心で二ノ宮、酒井ですよね。でもその他のメンバーはまたちょっと違うと思うのでそこをどう突くか。後はローテーションを徹底させないと簡単にやられてしまうと思います」

-ディフェンディングチャンピオンですが。
「いや、もうチャレンジャーの気持ちです。そういう気持ちで頑張ります」




◆#1パプ・ムール・ファイ(関東学院大・2年・C)
080618papu2.jpg50分間出ずっぱりで徹底マークを受けながら38得点24リバウンドと大車輪の活躍もわずかに力及ばず。昨年の春を盛り上げたパプがベスト16で姿を消すのはなんとも惜しい。

―試合を終えて。
「いい勝負だと思ったけど、最後に3点勝っていたのに、ディフェンスで相手のガードにスイッチのところができなくて3P決められて。まだ終わんないなと思って延長いって、もう一度頑張ろうと思ったけど、俺らは最後にシュートが入らなくて、逆に向こうは入ったし。ディフェンスは良かったと思うんだけど、オフェンスが全然できなくて。フリースローも落としたし」

―敗因にスタミナ切れというのが大きいですか?
「やっぱり体力もあります。40分でキツいのにプラス5分、10分やったら、相手はどんどんメンバー代えられるけど、俺らは5、6人だから。やっぱり俺も脚がキツかったし、1、2年のチームだから頼めるところは俺しかいないから、そのコミュニケーションもまだとってないし。もうちょっとチームを1、2年で作って、活躍できるように頑張ります」

―前半だけで16点も決めた原田選手(#31)の頑張りが光りましたね。
「そう、原田は最初の3P良かったと思う。相手もわかって抑えにきてたし。それで最後に入らなくて。逆に3Pが入ってたらどうにかなったと思う。中だけで勝負するのは大変だと思う。もうちょっと欲しいところで決めるシュート力が欲しいです。」

―相手に徹底マークされましたね。
「そうですね。私を抑えるのは今までバスケやってきた中でいないと思う。向こうは抑えるっていうか、ファウルになると思うんだけど、どんどん交代してくるし。でも相手も最初は押してくるけど、俺は逃げないし、ペイントに入ったら逃がさない。ボールが入れば1on1で勝負します。もうちょっとディフェンス頑張れたらいいなと思います。向こうは俺に最初中に入れさせないようにしてきて。たまたまで外が決まってるのもあると思うんだけど、中になったら絶対に負けないと思う。相手もよく頑張ってるなって(笑)。相手も俺らも勝負に勝ちたいから、それで最後に負けたら悔しい。勝つと負けるは勝負にあるから」

―今大会はキャプテンですね。
「日本に来て初めてキャプテン言われて。日本人の中で外人がキャプテンになるのはあんまいないと思うんだけど、ちょっと周りも俺の気持ちと同じになるように頑張って欲しいなと。そしたら勝つから。多分バスケットで俺より気持ちが強いやつはいないと思うから。これから多分強くなると思うんだけど、あれだけ新しいチームだとトーナメントで俺しか出てないから。それだと本当にコミュニケーションできない。だから自信もないし。これから頑張ればよくなると思う。

―キャプテンとしてどんなことをしましたか?
「俺はキャプテンってなんか(笑)。日本人の中で緊張するかもしれないし、緊張したらどうするかなと思って。キャプテンとしてやったのは周りのモチベーションをあげること。あと2年間だから頑張ればもっと行けますよ。4年生になってキャプテンやるかわからないけど、なったら俺の気持ちは強いから違うようになると思います。私にとってバスケは強く勝ちたいから」

―次はリーグ戦ですね。
「次はリーグ戦なので、2ヶ月とかあるけど、去年はいい結果だった。最初勝ったり負けたりあるかもしれないけど、最後まで諦めないで昇格できるように気持ちを持って上がりましょう。絶対に」





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勝負所、強気なプレーでチームを引っ張った多嶋。


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後半、養田の大事なミドルシュートがチームを救った。


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ルーキー三浦がチームを盛り上げる。


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陸川監督が延長戦で疲れの見える三浦を勇気づけ送り出す。


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延長戦、多嶋の放った最後のシュートは決まらず再延長へ。しかしチームメイトが「よく打った」とほめながら多嶋を助け起こす。


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手作りボードもトーナメントからバージョンアップした東海大。


080618PAPU4.jpg
長い手と強い体を使い、大事なリバウンドはことごとくパプの手に。しかしオフェンスリバウンドは4と少なく、東海大の頑張りが数字に見える。


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試合経験のないメンバーをキャプテン・パプが集める。このリーダーシップは見習わなければならない。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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