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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.06.01 (Sun)

関東大学トーナメント6/1最終日 5位決定戦順天堂大VS東海大

順天堂大81(20-24,14-24,26-26,21-25)99東海大
080601TOKAI.jpg「ボディブロー(=西村の戦線離脱)を食らった後にどう戦えるか」をチームの成長の鍵とした東海大・陸川監督。それに対し上位校相手に臆することなく持てる力を発揮し快進撃を続ける順天堂大。順位よりも両チームにとって“チャレンジ”という意味合いが強かったこの試合。点差では東海大の貫禄勝ちとなるが、両チームにとって今大会を締めくくるに相応しいゲームとなったのではないか。



写真:選手のみならず陸川監督や後藤コーチのボードまで用意。和気藹々としたチームの雰囲気が感じられる東海大。

試合のレポートと東海大・西村選手、順天堂大・綿貫選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT■
080601NAKAHAMA.jpg1Q,順天堂大は#4綿貫(4年・F)が序盤からエンジン全開。綿貫は3Pにドライブと得点を決めると、その後も東海大#36養田(2年・F)からブロックを食らっても積極的にゴールに向かう。対する東海大は#36養田、#29嶋田(3年・C)がオフェンスリバウンドから得点。だが、両者きっかけがなく残り3分を切り13-14。試合が動いたのはここから。順天堂大がアウトサイドシュートを落とすのに対し、東海大は#36養田、#29嶋田、#24古川(3年・F)が手堅くミドルシュートを決める。さらにラストプレイで#18松岡(4年・PG)がブザービーターを決め20-24。終盤に安定したシュート力を見せた東海大がリードで終える。

2Q,本当にチームの力の差を大きく感じさせるのは、選手の能力以上に試合の要所を掴んでいるかである。東海大は#27石井(3年・SG)が開始1分で連続3Pを決め10点差。さらに順天堂大のミスを確実に速攻につなげると、#36養田が2年生とは思えない老獪なディフェンスでスティールとブロックを決め反撃の芽を摘む。順天堂大は#5北村(4年・G)が3Pを決めるも6分間でわずか4点しか決められない。その間にも東海大は#82福田(3年・G)のアウトサイドや#0満原(1年・CF・能代)のインサイドなどベンチからの選手も活躍。だが順天堂大も#16八木(2年・G)の3Pや#10山本(3年・C)のインサイドでの連続得点で粘りを見せる。東海大が試合運びの巧さを見せ34-48で前半を14点差付け終える。



080601CHO3Q,後半の立ち上がりもしっかり抑えるところはさすがの東海大。東海大は#27石井が3Pで先制すると、#36養田のアシストや#35中濱のリバウンドも光り、#17前村(3年・G)が3連続得点を決め19点差。だが、順天堂大はタイムアウト明けに#16八木が3Pにアシストを決めると、#6渋谷(4年・G)も3Pを決め反撃。さらに#16八木の得点に好ディフェンスから東海大のミスを誘発すると#18趙(1年・C・藤枝明誠)が得点。それでも東海大は#32安部(4年・G)、#24古川が3Pを決め2桁のリードをしっかりキープ。60-74で最終Qへ。

4Q,順天堂大が#4綿貫のジャンパーに#5北村の3Pで9点差とすれば、東海大#32安部が連続得点ですぐさま2桁点差に戻す。さらに#32安部はオフェンスの突破口となり、そのスピードを生かした速攻や、3Pなどで得点を重ねる。だが、順天堂大からは諦めるという姿勢が見られない。残り3分で16点差が付こうとも、#5北村がルーズボールに飛び込み、#4綿貫の得点に繋げる。綿貫はその後も3Pや積極的にドライブを仕掛ける。結局81-99で東海大が実力の差を見せたものの、順天堂大の必死の追い上げには会場がどよめく場面も見られ、学生スポーツの良さというものが体現された試合でもあった。




◆#33西村文男(東海大・4年・G)
080601NISHIMURA.jpg慶應大戦で負傷し、その後の出場はならなかった。
今年、人生初めてのキャプテンを務める。先頭に立って何かをすることはここまで彼の性格ではあり得なかった。しかし東海大で過ごした3年間が西村を変えてきたのは確かだ。
負けず嫌いな性格が秋に向けてのモチベーションとなろう。


―今大会を終えていかがですか?
「悔しいです」

―それは怪我で不本意な形で終わったしまったということですか?
「そうですね、はい。チャンスは3回(関東大学トーナメント・リーグ戦・インカレ)しかないので、そのうちの一つがあんな形で潰れるのが嫌だったので」

―西村選手が抜けてからチームの雰囲気というのはどうですか?
「上級生がちゃんと引っ張ってくれて。僕がいなくてもちゃんと引っ張ってくれました」

―西村選手が抜けたことで前村選手(#17)の出場時間が延びたり、安部選手(#32)が活躍したり、プラスの面もあったように思いますが。
「そうですね、雄大(前村)はリーグ、インカレ絡んできますし大事な選手なので、いい経験にはなってるなと思いました。アベジ(安部潤選手のあだ名)もあれくらい集中力を出してくれたら、どんどんチームも強くなってくると思います」

―昨年もチームのリーダーでしたが、今年からキャプテンという立場はいかがですか?
「やっぱり初めてなので、キャプテンをするのは。苦労する部分が多くて大変なんですけど。まぁ、今も大変です。個性が強いと言いますか、そういった学年なのでまとめるのも苦労しますし、そんなにうちは今年も強いっていうチームではないので。それでなんとか勝たせたいっていう気持ちがキャプテンなので強いので苦労します」

―どういったところにチームの弱さを感じるのでしょうか?
「んー、まぁ去年もそうですけど、なんと言いますかとりあえず2年前が強かったって言われてまして。それが抜けて弱くなったって言われて、まぁその通りだなと。見たままです」

―去年と今年で気持ちの面で変わったことはありますか?
「一番変わったって言うほどじゃないんですけど、一番気持ちの部分で変わってきたのはチーム全員で勝ちに行こうっていう気持ちが強くなりました。去年はやっぱり危ない部分があったら自分が自分がって強かったんですけど、もっと仲間を信じてやってった方が強くなれんじゃないかなっていう気持ちが強くなってきました」

―今古川選手(#24)が不調で、安定したスコアラーがいませんが、得点面についてはどう感じていますか?
「そうですね、うちはディフェンスチームを目指しているので、もし古川が悪くてもディフェンスで守ればいいですし、点が取れないなら僕がそれなりにカバーすればいいかなという考えです」

―優勝が叶いませんでしたが、チームの課題はなんでしょうか?
「んー、一番はやっぱりチームディフェンスができないっていうのと、一対一のディフェンスが劣っていると言いますか」

―反対に自信になったものはありますか?
「んー、自信かぁ、なんですかね?…まぁ、5位っていう結果なんですけど、決して通用しないっていう訳ではないので、さらに磨いていけば優勝を狙っていけるチームだということは確認できたというかわかりました」

―これからリーグ、インカレとありますが抱負をお願いします。
「やるからは優勝を狙いにいきたいので、今度は怪我をしないように頑張っていきたいと思います!」



◆ 綿貫史宏(順天堂大・4年・F)
久々のベスト8。そして6位入賞。
チーム全員で戦うバスケットを見せ付けた順天堂大。
2部リーグの台風の目になることは間違いないだろう。

―6位という結果に関して。
「6位っていう結果もそうなんですけど、僕たちは経験の無いチームなので、ベスト8に入って強いチームと3試合できたっていうのは本当にいい経験になりました。その中で、チームで戦うにはどういう風に戦っていいかということも学べたので良かったです。それが秋のリーグにも繋がると思います」

―1部校相手にも引かずにプレーできました。
「そうだと思いたいです(笑)。一生懸命やればそれなりに返ってくるものがあったので、いい経験になりました」

―今日は追い上げても、追い上げても東海大に逃げられてしまいました。
「もう一歩っていうか。相手が上手くて、安部選手(#32)にたくさんシュートを打たれて。そこをもっと止められるようなディフェンスをできるようにしなきゃなっていうことが課題として残りました」

―先日インタビューに伺った時は「今は中にパスを入れることを意識していて、ドライブは場合に寄りけり」だということを仰っていましたが、ここ2試合くらいは積極的にドライブに行っていますね。
「先生(中獄監督)に『ドライブしてファウルもらったりして、崩すことも大事だよ』っていうことを言っていただいたので、心がけてみました。やっぱりドライブすることによってディフェンスが引いた時にシュートも打てるし」

―このトーナメントでは追い上げる展開が多かったと思います。こういうときはチームでどういう声の掛け合いをしていたのですか?
「試合っていうか、この大会が始まる前から言っているんですけど、『1人の世界に閉じこもらないでみんなでやろう』っていうのを絶対条件として臨んだんです。それがこの大会でずっと継続できました。1対1じゃなくて5人で戦ってるっていうのを強調してきたので、試合でもいい方向に向かったんだと思います」

―インサイドの2人(#10山本選手、#18趙選手)について。
「本当に頑張ってくれました。山本がリバウンドを頑張ってくれて。今まではリバウンドを大きい選手に取られるってことが多かったので、そういうところも山本と趙明で戦えているなっていうのが今回わかってよかったです」

―こうして春に結果を残せたということは、他チームへの「俺たちは強いんだ」というアピールになったと思うのですが。
「そうですね。強いんだっていうのをアピールできたのもいいんですけど、それ以上に相手がうちに対して油断しないっていうのもあると思います。だからこれからももっともっと練習して、真面目さという部分で他のチームに負けないように練習していきたいと思います」

―リーグまでに個人的にはどういうところを頑張っていきたいですか?
「基本、リバウンドは山本と趙明なんですけど、やっぱりゾーンだとみんなでリバウンドを取りにいかなければならないので、リバウンドを強くして。あとは、今回1部の選手とかは当たりが強かったので、そういうところに負けないようにするためにも走るトレーニングをしたり、ウェイトトレーニングをしたいです。やっぱりこういうことが重要になってくると思うので、トレーナーの方のメニューを一生懸命やって、戦える体作りをしていきたいと思います」

―インタビュー前、國學院大の須永選手とお話していましたが。
「あいつも千葉なんですよ。僕は八千代で須永は幕張総合でやっていました。(最後の年、一緒に戦いたかったですね)そうですね。まあ、入れ替え戦では当たりたくないですよね(笑)。リーグの目標としては、インカレに出て、オールジャパン出場も決めて。あとは1部昇格っていうのが大きな目標なので、2部チームには負けないように。メンツっていうか、経験では負けると思うんですが、チーム全員で戦うっていう部分では負けないと思うので、リーグでも頑張ります」


080601YS.jpg
東海大・嶋田と順天堂大・山本のリバウンド争い。


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西村欠場の後、リーダーとしてチームをまとめた松岡。


080601ISHI.jpg
石井も終盤出番を得た。


080601ABE.jpg
安部の得点が東海大を引っ張った。


080601WATANUKI.jpg
主将として一つ大きな結果を得た順天堂大・綿貫。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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