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2008.06.01 (Sun)

関東大学トーナメント 6/1最終日 7位決定戦 明治大VS専修大

明治大75(28-12,17-24,12-14,18-14)64専修大
080601kanamaru2.jpg準決勝以降自分たちの持ち味を出せてない明治大と、対照的に準決勝以降にリバウンドを中心にアグレッシブに調子を上げてきている専修大。だがこれが順位決定戦独特のモチベーションの維持の難しさなのか。この試合37点を記録しチームを引っ張った#14金丸晃輔(2年・SG)の活躍でリードをしていた明治大を、専修大が#6金田(2年・G)や#11藤井(3年・G)の好ディフェンスから猛追を見せ4Qに突入。だが、専修大は肝心の4Qではアグレッシブなディフェンスやこれといった戦略が見られないまま試合終了。3Qまでの拮抗した展開も終盤の味気なさでどことなく歯切れの悪い試合となってしまった。

写真:金丸晃輔を守る専修大。一時はディフェンスで逆転したが、金丸が積極的にリバウンドにいくなど、攻守で動きを見せると突き放された。

試合のレポートと明治大・伊與田選手、専修大・飯田選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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■GAME REPORT ■
080601iida.jpg1Q,序盤から専修大は#20張(2年・C)、#15増川(4年・F)がインサイドを強調。点こそ伸びないが、インサイドを弱点とする明治大に対し効果的なオフェンス。対する明治大はこの日もエース#14金丸晃輔(2年・SG)が序盤から得点を荒稼ぎする。#14金丸は専修大#15増川の執拗なディフェンスに対し、スクリーンを多用すると3Pに、ドライブ、ジャンパーと多彩なオフェンスを見せる。終盤、明治大は#14金丸以外にも#13野口(4年・G)、#6伊與田(4年・G)の連続3Pなどで点を伸ばしたのに対し、専修大はシュートミスやターンオーバーでリズムを掴みきれずロースコア。このQだけで13点を挙げた#14金丸の活躍もあり、28-12の明治大リードで終える。

2Q,専修大#0堤(4年・G)の3Pが決まるも、#14金丸の得点で15点差から縮まらない。インサイドの専修大に#14金丸を中心にオフェンスを組み立てる明治大、一進一退の攻撃が続く中、均衡が破られたのは残り2分。専修大#11藤井(3年・G)のスティールから#10飯田(4年・F)の得点に繋ぐと、#20張がオフェンスリバウンドからフリースローを獲得して11点差に。さらに明治大#14金丸が専修大の執拗なマークにフラストレーションを溜め、ボールを持ちすぎたところをすかさず専修大#11藤井がダブルチームからスティールを決め、#5外岡(2年・G)の速攻をアシスト。専修大が終盤の好ディフェンスで45-36の一桁差で前半を終える。



080601kanamaru.jpg3Q,気分よく前半を終えた専修大は、後半に入っても好ディフェンスを継続。完全にリズムの狂った明治大は打たされるシュートが目立つどころか、普段は高確率のフリースローを#14金丸が2投とも落とす場面も見られ4分間無得点。こうなると流れは専修大。専修大は#20張の連続得点に、#14金丸に対し増川に代わって好守を見せていた#6金田(2年・G)の3Pでとうとう逆転。だが、残り1分半で冷静さを失わなかった明治大#6伊與田が連続でフリースローを獲得。4本とも決めると、これで落ち着いたか#14金丸も時間わずかでドライブからフリースローを獲得し、57-50の7点差リードで3Qを終える。

4Q,明治大は持ち直した#14金丸がリバウンドにも積極的に飛び込み、オフェンスでも連続得点するなど順調な立ち上がりを見せる。それと対照的に専修大はミスが目立ち、なんとなくゲームに入ってしまった感が拭い去れず点が取れない。中盤以降、明治大も点が伸びないが、明治大がシュートで終わるのに対し、専修大はミスで終わる場面が目立ち点差が縮まらないまま時間が過ぎていく。結局専修大は打開策がないまま試合終了。厳しいマークを受けながらも37点を記録した#14金丸の活躍や、#6伊與田のリーダーシップが光り75-64で明治大が7位に入賞した。専修大はリバウンドに強い#15増川や、得点力のある#22鈴木(4年・G)を終盤起用しなかったことにも疑問が残り、今大会の結果より#5外岡や#6金田ら先を見据えた起用を重視したかのような印象を与える試合となった。




◆#6伊與田俊(明治大主将・4年・G)
080601iyoda.jpg「立て直しが出来ない」
今大会で浮き彫りになった明治大の課題。
その課題をリーグまでにいかにして克服するか。

―筑波大、順天堂大と連敗を喫してしまいましたが。
「うーん。順天に関しては情報がなかったし、あまり知らなかったので。万遍なくやられたというか。インサイドも止められなくて。アウトサイドも打たれまくったし。それで最後はずるずるとやられてしまって…。負けを引きずっていると言えばそうかもしれません。僕はそんなことないんですが、3年生が真面目すぎるんですよ。ちょっと深く考えてしまって消極的になってしまったんじゃないかなと思います。いや、3年生だけじゃなくて全体的にそうかも…。重く捉えすぎてしまったのかもしれません」

―今日の試合では中盤追いつかれてしまいましたね。
「ま、俺がミスったっていうのもあるんですけど(笑)。うちのチームはフリースローが少ない。でも今日はフリースローで点数をつなげたから、最後ああいう形になったのでよかったと思います。あとはリバウンドを取ることができてよかったです。去年のインカレは確か20本差くらいでしたし」

―金丸晃輔選手もかなり積極的に攻めていましたね。
「いつもよりはディフェンスがソフトだったので、こっちが捌かなくてもあいつがいけたので。数回ミスはありましたけど、それは範囲内です」

―トーナメントを振り返って。
「要はゲーム中にずっと同じようなプレーでやられてしまって、立て直しが出来ない。負けるときっていうのは、だいたい同じパターンでやられてしまって、それが立て直せないことが多い。それをゲーム中に立て直せるようにしないといけないですね。あとは、インサイドはもっと体を張って、ガードはそれを指示してあげるっていうのができればいいなと思っています」

―リーグへ向けて。
「とにかく気持ちですね。気持ちを強く持って頑張りたいです。塚本監督にはそこを一番言われているので」


◆#10飯田貴大(専修大・4年・F)
経験のある飯田がコートに立つとインサイドに安定感が出るように思われる。
昨年もベンチスタートながらいい仕事をしてチームに貢献。
コートに立ったときの飯田の暴れっぷりにはこれからも期待したいところ。

―今回の結果に関して。
「うーん…。優勝目指してやってきたので、ベスト8に入るっていうのは当たり前というか。大会を通して色々な課題が浮き彫りになりました」

―今日の試合では中盤、ディフェンスがよかったですね。
「金田(#6)にしろ、元気(#11藤井)にしろ、あとから出てくるメンバーでディフェンスが出来る選手がいる。啓士朗(#0堤)はまだ膝の調子が悪くてやりきれていない部分があるけど、今日みたいに気持ちが入った時には20点くらい離れても追いつけたっていうのはこの大会の収穫でした」

―トーナメントを通して感じたことなのですが、専修大インサイド陣は強いですね。
「そうですね(笑)。サイズもあるし、パワーもある。練習中もガツガツいっているんで、試合中にガツガツ勝負するのは当たり前だと思っています。(互いの間で競争心も生まれているのではないか?)そうですね。練習中は本当に殴る寸前までいくくらいにやり合っているので」

―京王電鉄杯とトーナメントでは全く別のチームのようだと感じました。トーナメントまでの間はどういった練習をしてきたのですか?
「シーズンが始まってからやることは変わってないですよ。チームでやることは春から決まっていて。特にということで言うならば、京王電鉄杯からトーナメントまでは今までよりしっかり練習が出来たということですね。それがプラスになったと思います。リーグも同様にしっかりとした練習ができれば(優勝を)狙えるんじゃないかと思っています」

―飯田選手はベンチスタートとなっているわけですが、スタートへのこだわりというのは?
「本当はスタートで出て40分間っていうのも…やりたいっていうのはあります。でも、中原さん(中原監督)に『お前は後から出て流れを変えろ』とか『別に力が無くてスタートじゃないわけではないから』と言われているんです。それは僕自身も去年から言われていることだし、わかっていることだから、途中から出てもチームの為に頑張る。それだけですね」

―このトーナメントでは増川選手の活躍が光りました。
「あいつは実際すごい。ただ、経験がなかっただけ。体も強いし、リバウンドとかでかなり助けられている部分があります。俺と張が抑えていれば、あいつが飛び込んできてくれるんで。能登がいない分、増川と俺と4年生でやろうっていうのは決めていたので。(能登選手の復活も待ち遠しいですね)そうですね。能登とは同じ部屋でよく話もしています。『今年はやってやる』って話をしています」

―4年になって変わったことは?
「特に、ってことはないんですが、今年で最後だしチームを盛り上げようということはしています。あとは、シーズン変わった時に逆に考えすぎちゃって自分のプレーがうまくいかなかったときがありました。でも、ここはもう開き直ってやるしかないと思って。太田(#91)とか張とか下級生がインサイドなので、『やってこい』っていうことは言っています。(飯田選手が言うから下級生も頑張れるのでは?)そうですかね?(笑)でも、頑張ってほしいです。太田なんかはもうガツガツダンクかましてほしいですね」

―リーグへ向けて。
「今年はいい選手もいるし、みんなやる気になったときっていうか、チームが一丸となった時っていうのは絶対に強いので、そういう風にやっていきたいなと。やっぱり流れが悪くなった時に4年生がどれだけ力を出せるかっていうのも見所というか。とにかく今年はやれることをやるだけです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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