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2008.05.31 (Sat)
関東大学トーナメント5/31準決勝 青山学院大VS筑波大
青山学院大102(27-8,27-22,17-22,31-21)73筑波大
戦う前、試合の鍵はインサイドの選手層で劣る青山学院大が、いかにリバウンドで対抗できるかに思われた。だが、試合は序盤から青学大がゾーンプレスからタイトなディフェンスを仕掛け一気にリードを築くと、完全に青学大ペース。インサイドでは荒尾(4年・C)が24得点9リバウンド5ブロックと完全に掌握し、相手の選手層をものともしなかった。実力の差をまざまざと見せ付けられた筑波大だが、最後まで意地を見せ点差が与える印象とは反対に締まった試合となった。青学大は7年振りの優勝を賭け昨年のインカレの決勝と同じ法政大との決戦をする。
写真:シュートを決める青学大・荒尾。
※試合のレポートと青山学院大・渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
1Q,青山学院大は積極果敢にディフェンスから仕掛ける。ゾーンプレスからプレッシャーをかけ筑波大からスティールをすると、立て続けに得点。さらに開始2分で#8荒尾についていた筑波大#47富田(4年・F)が2ファウル。筑波大はタイムアウトを請求するも、その直後に#8荒尾にバスカンを奪われ打つ手が無い。青学大のディフェンスに完璧にリズムを狂わせられた筑波大は本来のタイミングでシュートを打てずこのQわずか8点。その間にも青学大は完全にインサイドの支配権を握った#8荒尾の得点や、筑波大のゾーンディフェンスに対し、#9小林純也(2年・SG)、#5小林高晃(3年・SG)が3Pを射抜き内外に得点。1Qで27-8と青学大が絶好のスタートを切った。
2Q,思わぬビハインドを背負った筑波大であったが反撃に出る。早々に#5中務(4年・F)が3Pを決めれば、#47富田も3Pにミドルと続く。さらに#5中務は速いトランジションからオープンになるとすぐさま3Pを放つと、3連続で成功。一気に開始4分で9点差まで縮める。しかしこういうときに活躍するのが青学大の試合巧者、#5小林高晃だ。ディフェンスの裏をかくカットプレイを連続で決めると、しぶとくミドルで2桁差に戻す。するとこれに#8荒尾のジャンパー、#7渡邉(3年・PG)の3Pと続き再び19点差まで開く。勢いに乗った青学大は止まらない。この日好調の#8荒尾がシュートミスを自らティップインすれば、#7渡邉が24秒ぎりぎりに3Pを決める。筑波大の流れを完全に断ち切った青学大がさらにリードを広げ、54-30で前半を終える。
3Q,これが王者たる所以か。試合はすでに決まったという雰囲気が流れても青学大は攻める手を緩めない。タイトなディフェンスから速い展開に持ち込むと次々に得点。開始3分で64-32のダブルスコア。だが、この決定的な点差でも筑波大はあきらめない。#31梁川(4年・G)が速攻を決めれば、#45鹿野(3年・F)もドライブを決める。さらに#47富田が#8荒尾から厳しいディフェンスを受けながらも、リバウンドシュートやピック&ロールからの得点などで奮闘。さらに#45鹿野、#32木村(4年・C)が好ディフェンスから#31梁川の得点に繋げ、71-52まで点差を縮め、試合を終わらせない。
4Q,早い段階で追いつかなければ試合が決まってしまう筑波大。#31梁川、#鹿野がドライブを決めれば、#8荒尾につく#32木村の好ディフェンスから#47富田が速攻を決める。だが、青学大#7渡邉の連続3Pが決まると、#17中川(1年・C・明成)、#0橋本(2年・PG)の得点、極めつけは#8荒尾が自らのスティールからダンクを決め27点差。その後青学大は主力を下げると、筑波大の必死の反撃をかわし101-73で快勝。7年振りの優勝を目指し、2004年以来4年振りとなる決勝の舞台へと進出を決めた。
◆#7渡邉裕規(青山学院大・3年・PG)
この日はここぞというときに3Pを決め17得点を記録。主力に下級生も増え、PGとしてチームを牽引する姿には貫禄すら出てきた。決勝では渡邉の活躍は欠かせない。
ー立ち上がりからディフェンスで仕掛けていきましたね。
「そうですね。ミーティングでも話してたんですけど、今日は立ち上がりから集中して、4Q通して続けるっていうことを。今日はほんとに切れることなくできたかなと思います。1Qにああいう形に持って行けたからいい感じで終われたかなと」
ー今まで調子が決して良くなかったと思うのですが、今日の試合で力を出し切れる所はさすがですね。
「國學院とやるまではやっぱり拓大も負けそうになったし、嫌なイメージがやっぱりみんなの頭の中にあって、調子悪く見えたと思うんですけど。昨日で切り替わって、最初から自分たちのバスケットが40分続けることができたし。昨日で変わったかなと思います」
ーシュートタッチも良くなりましたね。
「そこは勢い…あんま考えてやる人じゃないんで(笑)」
ー筑波大がインサイドの選手が3人、4人いるのに対し、青学は荒尾選手1人ということでリバウンドが鍵だったと思いますが。
「練習試合やったときは、オフェンスリバウンドをものすごい取られて。やっぱりリバウンドが強いなっていうイメージがあって。で、リバウンドが取られちゃうと外も入ってくるし、長谷川(監督)さんも言っていたんですけど、あっちは青学に勝とうっていう気持ちが出ていたと思うんで。でもそれにうちが冷静に対応できたというか、前から仕掛けるとか自分たちのことができたんで」
ー2Qに中務選手(#5)の連続3Pで筑波が乗るぞという時に引き離せた要因というのは?
「なんででしたっけ?(笑)」
ー小林高晃選手と荒尾選手の得点ではあるんですが…
「じゃあ、それですね。あんま覚えてないな(笑)。でもああいう展開のゲームって前やったときもあったんで、そんなに焦ってはない…ああいう風にトランディションでノーマークで打ったら入るっていう選手が揃ってるのはわかってたんで。すごいびっくりはしなかったですけど、修正は必要だと感じました。やっぱり強い所で攻めれて、なおかつ走れたから(点差が)詰まんなかったのかな」
ー今日もですが、辻選手(#28)がまだスランプから抜けられないですね。
「スランプっていうか(笑)。そうですね、でもまだ1年生なんで、スタメンで出れるっていうことはすごいことだし、それでまた上手いことやれるのはまだ難しいですけど。最初なのに出てるのはすごいと思うし、これでここから這い上がって来れないような選手じゃないと思うし。まだ1年生なんで見て学ぶ部分もあると思うし。大丈夫だと思いますよ」
ーそうなると控えの選手の活躍も必要ですね。
「橋本(#0)は去年から活躍してるんですけど、純也(#9小林純也)とかは辻が入ってきてスタメンで出てるんで、闘争心とか気持ちがあったと思うし。去年1年やってる努力もあるんで、控えですけど、いい活躍をしてるんで」
ー決勝の相手は去年のインカレの決勝と同じ法政ですが。
「うん、ちょっとみんなはどうかわかんないですけど、苦手意識があるかもしれないですけど、やることは変わらないと思うんで。順天の時も筑波の時もそうだし、最初から激しくやるだけです」

途中出場ながら、2年になり勝負に絡むようになってきた橋本。

主力の1人である筑波大・富田。18得点ながら青学大に及ばず。

チームの司令塔として奮闘した筑波大・片峯。

写真:シュートを決める青学大・荒尾。
※試合のレポートと青山学院大・渡邉選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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■GAME REPORT■
2Q,思わぬビハインドを背負った筑波大であったが反撃に出る。早々に#5中務(4年・F)が3Pを決めれば、#47富田も3Pにミドルと続く。さらに#5中務は速いトランジションからオープンになるとすぐさま3Pを放つと、3連続で成功。一気に開始4分で9点差まで縮める。しかしこういうときに活躍するのが青学大の試合巧者、#5小林高晃だ。ディフェンスの裏をかくカットプレイを連続で決めると、しぶとくミドルで2桁差に戻す。するとこれに#8荒尾のジャンパー、#7渡邉(3年・PG)の3Pと続き再び19点差まで開く。勢いに乗った青学大は止まらない。この日好調の#8荒尾がシュートミスを自らティップインすれば、#7渡邉が24秒ぎりぎりに3Pを決める。筑波大の流れを完全に断ち切った青学大がさらにリードを広げ、54-30で前半を終える。

4Q,早い段階で追いつかなければ試合が決まってしまう筑波大。#31梁川、#鹿野がドライブを決めれば、#8荒尾につく#32木村の好ディフェンスから#47富田が速攻を決める。だが、青学大#7渡邉の連続3Pが決まると、#17中川(1年・C・明成)、#0橋本(2年・PG)の得点、極めつけは#8荒尾が自らのスティールからダンクを決め27点差。その後青学大は主力を下げると、筑波大の必死の反撃をかわし101-73で快勝。7年振りの優勝を目指し、2004年以来4年振りとなる決勝の舞台へと進出を決めた。
◆#7渡邉裕規(青山学院大・3年・PG)

ー立ち上がりからディフェンスで仕掛けていきましたね。
「そうですね。ミーティングでも話してたんですけど、今日は立ち上がりから集中して、4Q通して続けるっていうことを。今日はほんとに切れることなくできたかなと思います。1Qにああいう形に持って行けたからいい感じで終われたかなと」
ー今まで調子が決して良くなかったと思うのですが、今日の試合で力を出し切れる所はさすがですね。
「國學院とやるまではやっぱり拓大も負けそうになったし、嫌なイメージがやっぱりみんなの頭の中にあって、調子悪く見えたと思うんですけど。昨日で切り替わって、最初から自分たちのバスケットが40分続けることができたし。昨日で変わったかなと思います」
ーシュートタッチも良くなりましたね。
「そこは勢い…あんま考えてやる人じゃないんで(笑)」
ー筑波大がインサイドの選手が3人、4人いるのに対し、青学は荒尾選手1人ということでリバウンドが鍵だったと思いますが。
「練習試合やったときは、オフェンスリバウンドをものすごい取られて。やっぱりリバウンドが強いなっていうイメージがあって。で、リバウンドが取られちゃうと外も入ってくるし、長谷川(監督)さんも言っていたんですけど、あっちは青学に勝とうっていう気持ちが出ていたと思うんで。でもそれにうちが冷静に対応できたというか、前から仕掛けるとか自分たちのことができたんで」
ー2Qに中務選手(#5)の連続3Pで筑波が乗るぞという時に引き離せた要因というのは?
「なんででしたっけ?(笑)」
ー小林高晃選手と荒尾選手の得点ではあるんですが…
「じゃあ、それですね。あんま覚えてないな(笑)。でもああいう展開のゲームって前やったときもあったんで、そんなに焦ってはない…ああいう風にトランディションでノーマークで打ったら入るっていう選手が揃ってるのはわかってたんで。すごいびっくりはしなかったですけど、修正は必要だと感じました。やっぱり強い所で攻めれて、なおかつ走れたから(点差が)詰まんなかったのかな」
ー今日もですが、辻選手(#28)がまだスランプから抜けられないですね。
「スランプっていうか(笑)。そうですね、でもまだ1年生なんで、スタメンで出れるっていうことはすごいことだし、それでまた上手いことやれるのはまだ難しいですけど。最初なのに出てるのはすごいと思うし、これでここから這い上がって来れないような選手じゃないと思うし。まだ1年生なんで見て学ぶ部分もあると思うし。大丈夫だと思いますよ」
ーそうなると控えの選手の活躍も必要ですね。
「橋本(#0)は去年から活躍してるんですけど、純也(#9小林純也)とかは辻が入ってきてスタメンで出てるんで、闘争心とか気持ちがあったと思うし。去年1年やってる努力もあるんで、控えですけど、いい活躍をしてるんで」
ー決勝の相手は去年のインカレの決勝と同じ法政ですが。
「うん、ちょっとみんなはどうかわかんないですけど、苦手意識があるかもしれないですけど、やることは変わらないと思うんで。順天の時も筑波の時もそうだし、最初から激しくやるだけです」

途中出場ながら、2年になり勝負に絡むようになってきた橋本。

主力の1人である筑波大・富田。18得点ながら青学大に及ばず。

チームの司令塔として奮闘した筑波大・片峯。
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