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2007.05.30 (Wed)

関東大学トーナメント5/30@代々木第二体育館

トーナメントはベスト8を決める戦いに入った。青学大を倒した関学大が明治大と対戦。まるで相手にのまれた明治大はいいところを出せず敗退、関学大がベスト8に進出した。またベストメンバーとなった大東大に対した東海大も終始先手を取られ敗退、今年の関東大学界は大荒れの様相を呈してきた。


立教大学67(14-32,21-20,16-22,16-21)95慶應義塾大学
0530SAKAI
電鉄杯ではオフェンスまで手を着けられず、苦しい戦いをしていた慶應大。主将・加藤も「相手がどうというよりまずは自分達」と語っていた。「関西大学との定期戦でようやくチームとしてまとまりが出てきた」と#17小林(2年・G)が言うように立教大相手に1Qからいいリズムで攻撃をしかけ、14ー32とリードする。2Qになり、リバウンドが取れなくなると立教大#22岡崎(3年・C)、#23丸本(2年・F)らに得点を許すが、後半はベンチメンバーも活躍、差を付けて勝利した。慶應大はベスト8をかけて中央大と対戦する。





関東学院大学91(23-11,21-17,21-21,26-15)64明治大学
0530PAPE2青山学院大を破り、勢いに乗る関東学院大は得点能力に秀でている明治大との一戦を迎えることになった。
序盤、関東学院大は#14本郷(4年・G)の3P、#16高杉(2年・G)のジャンプシュートでスタートダッシュを切る。一方の明治大はファウルが込んでしまい、なかなかリズムに乗れない。そんな明治大を尻目に関東学院大は#5パプ(1年・C・延岡学園)のゴール下を中心に、#34坂口(4年・F)のバスカンや#45尾崎(2年・G)の3Pなど内外角バランスよく得点を重ねていく。よく足が動く関東学院大の前に、明治大は徐々にペースが乱し始める。メンバーチェンジなどで立て直しを図るも、それに全く動じない関東学院大。試合の流れは完全に関東学院大ペース。2Q終盤になりようやく明治大は#33北向(4年・PG)の3Pが決まり点差を縮めるものの、残り1分を切ったところで関東学院大に連続得点を許してしまう。最後、明治大#33北向がゴール下で得点し、前半終わって44-28で関東学院大。明治大は16点差を追うことになった。

0530hongo後半も関東学院大の流れで試合は進む。明治大は開始5分間無得点。ゴール下は関東学院大#5パプにブロックされ、得意のアウトサイドはリングに嫌われる。更にはリバウンドが取れず、悪循環。その間も関東学院大はコツコツと得点を重ねていく。開始4分で23点差をつける。ここで明治大はタイムアウトを請求。立て直しを図る。そして、ディフェンスをゾーンに変更。ゾーンディフェンスを敷かれた関東学院大は徐々に攻めあぐね、集中力を欠いていく。しかし、明治大は決定打がなく点差はなかなか縮まらない。4Q早々、明治大は#5山下のバスケットカウントで先制点を獲得。このままいい流れを持って行き猛追をしかけたいところだが、関東学院大#34坂口、#14本郷の連続得点を許してしまう。なんとか追いつきたい明治大。ルーズボールを激しく追い、ボールを自分のものにするが肝心な得点が決まらない。更には関東学院大のミスでチャンスが回ってくるが、攻め手を見出せず状況は変わらない。自分たちのミスを自分たちでなんとかしようとする関東学院大はその頑張りが見え、3連続得点を決める。関東学院大の前に、もはやなすすべの無い明治大。ラスト30秒は関東学院大#5パプのダンクショーとなった。残り3秒には#34坂口のパスからアリウープを決め、会場を沸かせた。結局、明治大は最後の最後まで自分たちのバスケットが出来ずに終わった。最終スコアは91-64。関東学院大が圧勝し、ベスト8進出を決めた。
青山学院大、明治大と強豪校を破りベスト8進出を決めた関東学院大。この快進撃はいつまで続くのだろうか。今後も関東学院大からは目が離せない。


順天堂大学85(19-26,21-19,18-22,17-30)107法政大学
ベスト8を賭けたシード校同士の一戦。法政大は一度は波に乗るも、その都度順天堂大のエース#8綿貫(3年・PF)を中心に展開されるアーリーオフェンスに手を焼く。 法政大は一時逆転を許すも#7山田(4年・SG)の5本のフリースローや、インサイドで得点にリバウンドに奮闘した#5神津(2年・PF)らの活躍で主導権を握る。順天堂大#5長嶺(4年・F)と#8綿貫の4連続3Pで再逆転し、あわや下位校がまた上位校を食うかと思われた。だが、その後は好調だった3Pも影を潜め、法政大の個々人の能力の高さには力及ばなかった。結局終わってみれば22点差という結果に終わったが、法政大に食らいついていった順天堂大は十分健闘したと言えるだろう。


日本大学77(15-9,14-16,24-19,24-15)59筑波大学
1Q、日本大は#9木村(勇)(4年・F)のバスケットカウントなどで得点するもなかなか点が伸びない。筑波大も同様に日本大の堅いディフェンスを前にターンオーバーが目立ち得点できない。5分過ぎても両チームともに二桁得点に乗せられない膠着状態が続く中、#9木村の連続得点で日本大がリードする。一方の筑波大も#9中務(3年・F)のポストプレイに、#4吉田(4年・G)の3Pで反撃する。結局互いに糸口を見つけられず、このQを15-9のロースコアで終える。
2Q、このQも両チームディフェンスの応酬となり、我慢の時間が続く。得点も単発に終わり、動きのないまま5分が過ぎようとしていたとき、筑波大が先に仕掛けた。トラップディフェンスで日本大#4齋藤(4年・G)からボールを奪うと、筑波大#4吉田が3Pを決める。さらに#13富田(3年・F)の速攻で逆転する。しかし、日本大も#9木村の3P、#10香野(4年・G)のドライブインで再びリードを奪う。これに筑波大#4吉田がまた3Pを沈め応戦するが、日本大#10香野が放った3Pがブザーと同時に決まり4点リードで前半を終える。
3Q、立ち上がり、#13富田の連続得点で同点にすると、ここから一進一退の攻防が始まる。日本大#23上江田(2年・F)がフリースローを二本決めるも次が続かない。一方の筑波大は#8梁川(3年・G)の1on1や、#13富田がまたしてもオフェンスリバウンドから得点しリードを奪う。離されまいとする日本大は、#9木村のオフェンスリバウンドからのシュート、#4齋藤のドライブ、さらには#17篠原の速攻で再逆転する。これでリズムを掴んだ日本大は#23上江田のドライブ、#9木村の3Pなどで徐々に点差を広げていく。筑波大は#9中務の個人技で食らいつくが、単発に終わる。さらに筑波大は日本大のラストプレイで#23上江田に3Pシュートのファウルを犯す。3本ともきっちり決めた日本大が9点のリードを得る。
4Q、これ以上離されたくない筑波大は#6山城(4年・F)のターンオーバーからの速攻を阻止するため#4吉田がファウルで止めるが、これがアンスポーツマンライクファウルの判定に。このプレイで流れは一気に日本大に。#17篠原(3年・F)が落ち着いて二本ともフリースローを決めると、筑波大#4吉田の代わりに出てきたばかりの#11片峰(2年・G)に日本大#4齋藤がすかさずプレッシャーをかけスティールから速攻を決め13点差に。さらに#17篠原の連続得点で反撃の芽を摘む。筑波大はタイムアウト明けにまたもトラップディフェンスを仕掛けるが不発に終わる。最後まで諦めない姿勢で奮闘した筑波大だが、反撃のきっかけを見出せないまま試合終了へ。勝負どころを抑えた日本大が粘る筑波大を振り切りベスト8に進出した。

関東学院大・坂口選手、尾崎選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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◆#4加藤将裕(慶應大・4年・G)
0530kato2
「ゲームの入りを気をつけようと練習してきたのでそれは良かった。ただしリバウンドはダメ、2Qでリズムが崩れたのもリバウンドの問題。ボックスアウトを意識して全員でやらなければ。中央大は小野(2年)より他のメンバーがランニングリバウンドなどに入って来るとリズムが悪くなるので、それをさせないように。練習ではGWの後ようやくオフェンスの練習にも手をつけて良くなってきた。十分とは言えないが、ブレイクも出るようになってきて慶應らしくなってきていると思います」


◆#34坂口 貫(関東学院大・4年・F)
0530sakaguchiinter-ベスト8進出おめでとうございます。
「ありがとうございます。素直に嬉しいです」

-ゴール下で頑張っているなという印象を受けました。
「他で全く仕事ができなかったんで、それでリバウンドとディフェンスを頑張ろうと思ってやってました。それが繋がったのかなって思います」

-全体的に自分たちの流れで試合を進めることができましたか?
「そうですね。でも、やってる5人はヒヤヒヤしながらやってたと思いますよ」

-それはなぜ?
「僕らは2部とかとやることがないので、いつ追いつかれるだろうかって(笑)。2部の人たちはみんな上手いから。気を緩めたら終わりだから…って」

-最後はダンクショーのようになっていましたね。アシストも出してあげて。
「…(笑)。あいつ(パプ選手)はダンクが好きなんで。いい形で終われたのでよかったです」

-これで最終日まで試合が続くわけですが、これからも強豪校との試合が続きますね。
「そうですね。でも色々な大学とできることはいい経験だと思うので、頑張りたいです。リーグ戦へ向けてもいい勉強になると思うので」

-目指すところは?
「優勝で(笑)」


◆#45尾崎慎吾(関東学院大・2年・G)
0530ozakiinter-ベスト8に関して。
「日々の練習が実ったかな…ってそんな感じですね」

-青山学院大、そして明治大を倒してのベスト8進出。やってやろうという気持ちはあったのですか?
「そうですね。なんか昔、青学に勝ったことがあるらしくて(※)、それで先生たちもスーパールーキー(パプ選手)も入ってきたし、こりゃ一泡吹かせてやろうかっていう話はありましたね。そこから高い意識を持って頑張るようになりました」

-明治大を翻弄していたように思えましたが。
「たまたまっすよ(笑)。やることをやっただけです」

-しかし、3Qで集中力を欠いたかなと。
「そうですね。足が止まっちゃいました。それがいけないところなんで、今後改正していかなければならないところですよね。今日は4Qの始めに声掛けて、なんとか持ち直しました」

-これから関学を見る人たちのために。関学はどういうチームですか?
「学生らしくディフェンスとリバウンドを頑張るチームです。上背はなくても、みんなで意識してリバウンドを頑張ろうと思ってやってます」

-今日勝ったことで最終日まで試合がありますね。
「一戦一戦頑張って行きたいと思います!」

-目指すところはもちろん…?
「夢はでっかく優勝で(笑)。夢にならないように頑張ります!」

(※)平成11~13年のトーナメントで3連覇を果たし、翌年、4連覇の期待がかかっていた青山学院大。しかしこの年、青山学院大は関東学院大の前に破れ、その夢はかなわなかった。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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