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第86回全日本大学バスケットボール選手権
筑波大学が3連覇を達成 3連覇以上の達成は1999年の日本体育大以来

2008.05.27 (Tue)

関東大学トーナメント 5/27レポート

080527kangaku.jpgトーナメントはベスト16の山にかかった。大東文化大、早稲田大、日本大、東海大など主立ったところは問題なく勝利を上げた。
今年の大会は下の方で実力のあるチーム同士の対戦が多く、もう一つ上で見たかったという組み合わせも多い。神奈川大は日本大の山でなければもう一つ勝利を積めたかもしれず、関東学院大と白鴎大の戦いもベスト16で見るにはもったいない試合だった。しかしそうした組み合わせの妙がトーナメントの面白さの一つでもある。これから先の戦いで残れるのは実力のあるチームだけ。一体どのチームが勝者となるか、注目はこれからだ。
写真:チームで確認する関東学院大。惜しくも破れたが、見応えのある試合だった。



東京成徳大63(11-40, 20-28,8-31,24-16)115順天堂大
昨年度、同じ3部Aリーグでしのぎを削っていた東京成徳大と順天堂大の対戦。試合は終始、2部リーグ復帰を果たした順天堂大が主導権を握る。#5北村(4年・G)の連続3P、#10山本(3年・C)と#18趙(1年・C・藤枝明誠)のゴール下で得点を重ね、「2月からずっと練習してきた」というゾーンディフェンスで得点を許さない。東京成徳大もゾーンの隙を狙い3Pで反撃を試みるも順天堂大の勢いは止まらない。更に順天堂大#5北村のブザービーターが決まり、31-68と前半で大きな差がつく試合展開となった。

順天堂大は#4綿貫(4年・F)の3P、#18趙のゴール下とバランスよく得点を重ね、点差を広げベンチメンバーに試合を託した。4Qに入り東京成徳大は#13白瀬(3年・F)の3Pなどで得点するも、63-115のワンサイドゲームで順天堂大の勝利。順天堂大は明日、悲願のベスト8をかけて昨年の優勝校・大東文化大との対戦に挑む。

※順天堂大・綿貫選手のインタビューは「続きを読む」へ。



東海大90(24-14,24-20,21-15,21-17)66玉川大
080527abe.jpg優勝候補の一角にあげられる東海大。しかし初戦だからなのかどうか、玉川大との戦いはあまり歯切れ良い、という戦いにはならなかった。
序盤、立て続けのミスから入った東海大。出足は重く、一気に大差をつけるような展開とはならない。玉川大は主将・村田(4年・G)が教育実習で不在ながらも下級生たちも頑張りを見せてなんとか東海大に離されまいとついて行く。ミドルシュートが決まった前半は48-35と13点差で終えた。差は歴然、東海大はじわじわと後半玉川大を引き離していくが、#32安部(4年・G)のシュート以外は外角のタッチが上がらず、90-66で試合終了。次の早稲田大との戦いに注目が集まる。
写真:レイアップにいく東海大・安部。




神奈川大56(17-23,13-25,19-9,7-19)76日本大
080527shinoyamawatanuki.jpg立ち上がりは9-0で日本大。ゲームの序盤、調子の上がらない神奈川大だが、エース#2綿貫(3年・G)を中心に日本大に追いすがっていく。2Qに入り、点差が10点となるとそこからは日本大ペースとなり、日本大が18点差をつけて前半を終える。後半も日本大は流れをそのまま持っていくかと思われたが、3Q残り2分に神奈川大は主将#45川上(4年・F)のゴール下を皮切りに反撃を開始。一時は8点差まで追い上げるが4Qは7得点に留まり、結局日本大が20点差をつけて勝利した。

日本大は#11中村(3年・C)が不在ながらも、ルーキー#21熊吉(1年・C・福岡第一)が奮闘。また、フォワード陣はどの選手が出ても遜色ない活躍ぶりを見せる。層の厚さで群を抜いている日本大は28日、筑波大と激突する。どちらもベスト8以上の実力があるのは確実。目が離せない戦いになるに違いない。
写真:マッチアップの日本大・篠山と神奈川大・綿貫。




関東学院大77(15-17,20-18,20-21,22-24)80白鴎大
080527papupeater.jpgこの日一番代々木を沸かせた対決となった。昨年3位、絶対的なインサイド・#1パプ(2年・C)を擁する関東学院大か、昨年2部昇格後、インカレ初出場と一気に関東上位に躍進を果たした白鴎大か、息詰まる攻防に会場も沸いた。
試合は序盤から一進一退となった。出足こそ#1パプにダンクを見せられた白鴎大だが、#33フィルユン(4年・C)が好ディフェンスでパプを守り、ボールが入ればすぐにダブルチームで寄りを早くし、思うようにプレーをさせない。それでも入れれば入れ返すという展開でどちらも引かない両者。前半を終えて35-35と全く互角の勝負となった。
白鴎大は#33フィルユンがファールを押さえ、シュートも積極的に狙う。後半、インサイドで頑張りを見せるもう1人のセンター#25池田(4年)が4ファールとなるが、#88サインバヤル(3年・C)を投入。「(スタメンではなく)かき回せる存在だからそういう使い方」との齋藤監督の言葉通り、チームに勢いをもたらす。それでも一度は10点差とされた関学大も最後まであきらめず追い上げる。しかし白鴎大攻撃の要である#00藤江(3年・F)のだめ押しのような3Pで終盤の流れは白鴎大に。追いつきたい一心で打ち続けた関学大のシュートはことごとくはずれ、タイムアップ。3点差で軍配は白鴎大に上がった。
関学大はパプを封じられた場合の攻撃ポイントが限られていたのが惜しい。#18神原(2年)が得点面でも貢献し、勢いのついた白鴎大はこれでベスト16。次はベスト8をかけて専修大と戦う。
写真:マッチアップの関東学院大・パプと白鴎大・フィルユン。
※白鴎大・ピーター・ジョン・フィルユン選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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◆#4綿貫史宏(順天堂大・4年・F)
0527watanukinter―今日の試合について。
「今まで練習試合とかでも全く良くなかったんですが、トーナメントの入りとしてはとてもいい勝ち方だったと思います」

―試合中は終始ゾーンディフェンスを展開していましたね。いつ頃から練習し始めたのですか?
「今年の2月くらいからですね。オールジャパン予選の時にやったら良くて。それで続けています」

―シュートも高確率で決まりました。
「シュートは練習してますね。シューティング合宿とかもしましたし。トレーナーが変わってトレーニングもしっかりやってるんですけど、まだやっぱりあまりよくないところもあります。今日はよかったほうだと思うんですけど、今後は流れが悪くなったときに良い流れに持っていくためにはどうしたらいいかなというのを考えていくのが課題です」

―新チームになって変わったことはありますか?
「みんな真面目で練習も大学生らしくないというか…。高校生みたいな練習をしているんですよ(笑)。結構ガッツリ練習しているので、チームワークは良くなっていると思います。あとは、平日の夜はコーチがなかなか練習に来られないので選手だけで練習しているんです。それで少しは意識が高くなっている…かな(笑)」

―昨年までの綿貫選手は積極的にドライブをしていましたが、今日の試合では外から打つことが多かったように思えました。
「今年、中国の1年生(#18趙)が入ったんで。去年は4番(PF)だったんで全部ドライブで抜けてよかったんですけど、今年は3番(SF)ってことなので、外からシュートを打つ機会が多くなって。ま、ドライブに行ってもスペースがない部分もあるんで。もちろんドライブも狙っています。でも、それは周りを見ながらですね。今は中にボールを入れることを意識してやっています」

―今年はセンターが2人いますね。やはりシュートも思い切り打てますか?
「そうですね。2人がリバウンドを取ってくれるので、みんなも思い切りシュートを打つことができていると思います。今日は本当によく入りました。今日は良過ぎです(笑)」

―明日の大東戦がヤマですね。
「自分達のバスケができたら絶対に勝てると思います。相手は1部ということで、チャレンジャー精神を忘れずに頑張りたいです!」



◆#33ピーター・ジョン・フィルユン(白鴎大・4年・C)
080527p前日、齋藤監督が「ピーター次第だ」と言っていた白鴎大。
パプとの対決は高さではやられても自分のできる部分で押さえ、
強い気持ちで臨んだからこその結果ではないだろうか。


―勝った瞬間は何を思いましたか?
「ホッとしたし、やっと勝てたなって…。白鴎は山を登っている状態で、まだまだ上を目指せるチーム。だから関学に勝つことができてよかったです。あとは、去年の4年生のためとか色んな人のためにも頑張ってるから、勝つことができて本当によかったです」

―相手が関東学院大ということで、チームではどういうことを意識していましたか?
「まずは走ることです。あと、パプにボールが入ったらすぐにダブルチームに行くこと。これは練習からずっとやっていました。とにかくディフェンスを頑張ろうって。オフェンスは一生懸命シュートを打つことでした」

―マッチアップはパプ選手でしたが、何か意識していたことはありましたか?
「パプは絶対に20点から30点とかそれ以上点を取るのを知っていたから、一生懸命ディフェンスすることと、ボックスアウトすることと、走ることを意識していました。パプを疲れさせるためにたくさん走ろうと思っていました」

―パワーでも負けていなかったと思いました。
「本当ですか?!(笑)パプはNBA選手みたいだったから結構大変だったけど、すごく面白かったです。パプは本当に凄い選手です!試合後には ”Good game!” とかお互いに声を掛け合いました」

―試合は終始競った展開でしたね。
「ドキドキの試合でした(笑)。でも、勝ちたい気持ちが強かったから集中力も切れないで頑張れました」

―前半は外角のシュートが当たらず、ちょっと苦しかったですね。
「そうですね。白鴎は外が入らないと白鴎っぽくないから。しかもインサイドにはパプもいたからあまりドライブにはいけないし、オフェンスリバウンドもなかなか取れなかったから本当に苦しかったです。でも、『外のシュート入らなかったら終わりだ!』と思って、後半意識したらシュートがたくさん入ったのでよかったです」

―10点離れた時間帯もありましたが、すぐに追いつかれてしまいましたね。その時はどんな指示がありましたか?
「走ることと、リバウンドとディフェンスリバウンドを取ろうという話をしました。あの時間はパプ以外の選手のシュートが良く入ったのでちょっとびっくりしてしまいました。関学はパプだけじゃなくてみんなすごい。きっと来年は2部に上がってくるだろうから、とても楽しみです。でも来年でよかったー!俺はいないから(笑)」

―昨年は片岡選手(現・リンク栃木ブレックス)と杉本選手というエースがいました。その2選手が抜けたことで、チームで何か変わったことはありますか?
「そんなに変わってないかな。藤江(#00)っていうシュートが入る選手がいるし。藤江は能力も高いですから。藤江のところで結構点数が取れるので、オフェンスに関しては問題ないです。あとは…池田(#25)とか神原(#18)とか新しいスタメンが入ったことは変わったことです。2人は経験は少ないけど、経験を積んだらもっと白鴎は強くなると思います」

―池田選手は本当によく頑張っていますよね。
「そうですね。一生懸命やっています。あとは※バタ(#88)。あまり試合には出てないけど、今日はバタのおかげですごい盛り上がって、雰囲気もよくなった」

―明日は専修大学との試合が予想されますね。
「専修はやったことないからわからないけど、一生懸命戦って気持ちよくシュートを打ちたいです。そしてあまりビビらないように…。相手は1部で白鴎は2部だけど、そういうのは考えないでチームとチームで戦いたいです」

※バタは#88バドビャンバ・サインバヤル選手の愛称。
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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