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2019.12.21 (Sat)
【2019その他の試合】第1回関東社会人・関東大学バスケットボールオールスターゲームレポート
クリスマスムードの中で開催された
大学生と社会人のオールスターゲーム
インカレの激闘から1週間も経たない12月22日。足立区総合スポーツセンターにて第1回の関東社会人と関東大学の、男女のオールスターゲーム「クリスマスカップ」が開催された。かつては関東実業団時代にも大学生とのオールスターが開催されてきたが、社会人へと組織変更されてから新たな開催となる。クリスマスソングの流れる会場はオールスターらしいなごやかさと華やかさに包まれ、リラックスしてバスケットボールを楽しむひときとなった。
関東の社会人地域リーグは12月上旬に終了したばかり。また学生もインカレ終了直後とあって、選手たちはほとんどが揃って練習する時間はなく、ぶっつけ本番。それでもそれぞれの選手たちが見せ場を作って盛り上げ、また試合の間には子どもたちのフリースローチャレンジや、選手たちがシュートを競うゲームなども行われた。
4Qは終盤の攻防で盛り上がるが
関東大学男子選抜が僅差で勝負を制す
女子戦は78-66で関東大学女子選抜が勝利。続く男子戦はオールスターらしいハイスコアリングゲームで、最後は1点を争う展開となった。1Qの立ち上がり、関東社会人チームはマーテル(黒田電気Bullet Spirits)が積極的に攻め、田野(黒田電気Bullet Spirits)の3Pをはじめ、三浦(富士通)、植村(横河電機)らのアウトサイドも続いた。関東大学チームはバム(日本体育大)のインサイドを中心に加点していくが、1Qは20-25と社会人のリードに。
2Q、社会人は奥住(横河電機)の3P、山本(新生紙パルプ商事)らのシュートで一時10点以上のリードに。関東大学はナナー(青山学院大)のインサイドや納見の3Pが入ると追い上げの流れとなり、バムのインサイドで点差を詰めると、47-47と追いついて前半を終えた。
3Qは立ち上がりに盛實(専修大)、西野(専修大)の3Pが連続し、学生側がリードを奪った。社会人はこのQはあまりアウトサイドを打つ形にはならず、一気に追い上げとはならない。関東大学は納見から八村(東海大)への明成コンビでのパスも通り、フリースローでも加点をする形で71-62のリードで4Qへ。
4Q、社会人は植村の3Pが好調で、インサイドでは劉(日本無線)が身体を張ってファイト。また、山岸(日本無線)が抜群のスピードを活かしたディフェンスで動き回り、速攻も決めて接戦に持ち込んでいく。関東大学は増田(筑波大)が2本の3P、さらにバスケットカウントと得点を重ねて追撃をかわしていく。残り3分、社会人は劉(日本無線)のシュートで86-86の同点に。関東大学はバムのオフェンスリバウンドやフリースロー、またディフェンスでもプレスをかけて存分に見せる展開に持ち込み、追いつ終われつの状況でわずかにリード。残り役1分、社会人は田野の3Pで1点差に迫った。関東大学はタイムアウトをとって対応するが、プレー再開後の増田のシュートは外れてしまう。しかし社会人側もチャンスは得るがシュートが入らず時間は減っていく。関東大学は残り13.3秒に牧(筑波大)のフリースローで94-91。残り7.6秒、社会人ボールでの最後のプレーは、この日好調だった田野がボールを持った。しかし放った3Pは惜しくも外れ、タイムアップ。最後の1本で競り合った勝負は、関東大学チームが僅差で制し、最初のクリスマスカップを手にした。
関東大学チームの主将を務めた納見は「こういう感じでバスケットをすることがなかなかないので楽しい時間だった」と、貴重な1日を振り返った。スケジュールとしても事前に集まる時間はなかったため、ぶっつけ本番のオールスター。スタッフ陣からはディフェンスを頑張って、オフェンスをやって、自分たちのバスケットをしよう、と言われてシンプルに挑んだ。明成の先輩である植村とのマッチアップとなったが、「高校時代は差があると思っていたけど、ようやく同じくらいのところに来られたのかな」と謙遜を見せた。
先輩の植村は「納見とは多分高校時代以来のマッチアップ。ガードとしてピックの使い方、パスの出し方もすごくうまくなったと感じた。勉強になった」とこちらも謙遜。同じく後輩の八村との対戦も「阿蓮は高校時代一緒にプレーしていた塁の弟。明成ではかぶってないけどOB戦でもやっているから、やはり特別な感じ」と笑顔で締めくくった。
写真上:日本体育大・バムと、黒田電気Bullet Spirits・マーテルは互いにインサイドで豪快なプレーを見せ、得点を牽引。
写真下:明成高校の先輩・後輩にあたる納見と植村。終始笑顔でのプレーだった。
※当日の様子は「続きを読む」へ。
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【PHOTO】●シューティングスターズ
関東大学男子、関東大学女子、社会人男子、社会人女子によるシュートチャレンジ。代表3名が5カ所からシュートしていき、時間内で競う。
関東大学男子は納見・盛實・牧が3人1組でチャレンジ。初戦に勝利し、決勝の社会人女子相手に破れた。
1回戦 ◯関東大学男子vs関東大学女子●
1回戦 ●社会人男子vs社会人女子◯
決勝 ●関東大学男子vs社会人女子◯
牧
納見
盛實
奥住
三浦
田野
●男子戦
◆関東社会人
試合は立ち上がりから黒田電気Bullet Spiritsのマーテル(上武大卒)がアグレッシブに攻めた。
スコアラーだがこの日は周囲への配球に徹した三井住友海上火災・大元(慶應義塾大卒)。
持ち味のシュートを決めた富士通・三浦(東海大卒)。
フィジカルを活かしたプレーを見せた日立金属ブルドッグス・工藤(神奈川大卒)。
社会人チームの司令塔、黒田電気Bullet Spirits・田野(同志社大卒)。
新生紙パルプ・山本(東海大卒)と、黒田電気Bullet Spirits・福永(立命館大卒)。
サイズもあり、外も打てるのが強みの福永。
曙ブレーキ工業・馬場。元・駒澤大のエースの上手さは健在。
高校時代との仲間との対戦を終始楽しいと笑顔だった横河電機・植村(法政大卒)。
ディフェンスでも見せた横河電機・奥住(大東文化大卒)。
ドライブで切れ込む新生紙パルプ商事・山本。
ガードとしてチームを牽引した横河電機・阿部(中央大卒)。
日本無線・山岸(法政大卒)は鋭い動きのディフェンスで見せた。
インサイドで上手さを見せた日本無線・劉(日本大卒)。
後半に速攻を決めた富士通・富田(早稲田大卒)。
攻守でアグレッシブさを見せた東京海上日動ビッグブルー・濱西。
◆関東学生男子
関東大学男子チームは青山学院大の廣瀬HCが指揮。
上手いシュートはさすがだった専修大・西野。
病気の影響でインカレはプレーしないままに終わった日体大・大浦。この日も元通りとはいえないが、最後に日体大のユニホーム姿を披露。
インサイドでマーテル相手にプレーする青山学院大・ナナー。
勝負際の3Pはさすが、の専修大・盛實。
インカレ後は卒論に追われた筑波大組。牧は要所の得点で見せた。
いつも通り黙々とプレーする中にそつのない動きを見せた青山学院大・赤穂。
納見・八村・山本。高校、大学のつながり。
大東文化大の先輩・後輩は激しいマッチアップを見せた。ディフェンスの名手・奥住にべったりマークされて苦戦の飴谷。見どころあるマッチアップとなった。
明成マッチアップの納見と植村。
ゴール下のシュートにいく東海大・八村。東海大の先輩、三浦をブロックするシーンもあった。
4Qの勝負どころ、筑波大・増田の3Pが効いた。
◆その他・オフショット
関東大学男子
関東社会人
左から高木・奥住・飴谷。大東文化大の先輩・後輩。高木はインカレでの怪我により出場は叶わず。
明成高校の先輩・後輩たち。左から納見・八村・植村。
ハーフタイムには子どもたち参加のフリースロー大会も。終了後には選手からプレゼントも渡された。人懐っこいバムは試合終了後も子どもたちに大人気だった。
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