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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.12.14 (Sat)

【2019インカレ】12/14 大東文化大VS筑波大(準決勝)

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激しいディフェンスの応酬となった戦いは
ワンゴール差で筑波大が逃げ切る


 準決勝の第2試合は、互いに持ち味である固い守りによりロースコアの展開となった。僅差のリードが何度も入れ替わる戦いの流れを最後に握ったのは、筑波大だった。

 立ち上がりは#81後藤(4年・SF)のミドルシュートを皮切りに#2飴谷(3年・SG)、#15モッチ(4年・C)と、大東文化大は筑波大の高いディフェンスに対して外からの攻撃になった。筑波大は#8菅原(3年・PG)がまず決めると、#88牧(4年・SG)、#75井上(2年・C)と続く。大東大は#81後藤の3Pが決まると#34中村浩陸(4年・PG)が1オン1からの得点で続く。筑波大は#75井上の3P、シュートで逆転し、#11増田(4年・PF)の速攻も決まるなど、流れを掴んで1Qは18-22のリード。

191215abib.jpg セカンドメンバーを中心にした2Qの両者は、互いのディフェンスに阻まれ、得点が入らない時間が長く続いた。大東大は立ち上がりに#39アビブ(2年・C)が良いところを見せ、ブロックやリバウンドで見せる。筑波大も堅い守りで24秒オーバーを奪った。しかし大東大が#39アビブのシュートを皮切りに#2飴谷(3年・SG)の速攻、#81後藤の3Pを生み出したのとは反対に、残り2分に#27山口(3年・SG)の3Pが決まるまでノーゴールとなり、このQわずか5点。大東大が29-27と2点リードで前半を終了した。

 3Q頭は再び大東大の得点が止まる。筑波大は#27山口、#11増田のシュートで逆転するが、大東大はプレスからターンオーバーを奪う得意のプレーを決め、#34中村浩陸が連続ゴールで逆転、と互いに一瞬の油断もできない展開が続く。大東大は#88増本(4年・PF)の3Pが沈み、5点のりードとなるが、筑波大も#88牧が3Pを返し、#16野本(3年・PG)のバスケットカウントで同点に。しかし大東大も#34中村浩陸の3P、さらにボールカットから#2飴谷の速攻が決まると43-41の2点リードで4Qへ。

191215nomoto.jpg 4Q、大東大はまたも入りが悪く、#11増田、#16野本の連続スリーで筑波大が逆転。筑波大は#75井上が4ファウルとなってしまうが、大東大も#15モッチの3秒オーバー、またシュートが決まらずのターンオーバーなどが続いてしまう。残り6分、大東大は3-2のゾーンを展開し、筑波大のミスを誘うと#15モッチが一気に畳み掛け、#12中村拓人(1年・PG・中部第一)のシュートで逆転。筑波大は#11増田の3Pでリードを取り返すが、#15モッチのドライブ、#1深渡瀬(2年・PF)の3Pも沈んで大東大もすぐにリードを奪い返す。残り2分、筑波大は#88牧のシュートで58-60。ここから互いに絶対に入れるという気迫と、守るという集中力が激突して得点が入らない。残り29.9秒、大東大は#15モッチがフリースローを得るが、これが2本とも外れてしまい絶体絶命。続くオフェンスでの#88牧のシュートが外れるも、リバウンドは筑波に。大東大は最後までファウルで粘るが、シュートまで行けずタイムアップ。残り2分の#88牧のシュートが決勝点となり、筑波大が息詰まる攻防戦を制し、2年ぶりの決勝進出を決めた。

 筑波大はインカレまでの間に修正してきたディフェンスがよく効いた。しかしそれは大東大も同様で、この日は彼ららしい圧力と機動力のあるディフェンスで互いに一歩も引けを取らなかった。ただ、筑波大の持つ高さを存分に活かした守りが、シュート1本分の差になる効果を生み出した。

 大東文化大は準々決勝の死闘の疲れを感じさせず、この日はディフェンスの動きがよかった。負傷欠場した高木の穴を深渡瀬と増本がしっかり埋め、後藤も本来のシュートを取り戻した。モッチが守られる中でアビブがブロックなどディフェンスで貢献したのも印象的だ。3Pの本数がいつもより伸びなかったことは惜しまれるが、彼らがこの1年間示し続けてきた“ディフェンス力”の持つ強さと意味を見せた試合でもあった。

写真上:モッチが休んでいる間、ディフェンスで奮闘を見せた大東文化大・アビブ。
写真下:筑波大は野本のバスケットカウントや3Pも勢いを与えた。

※筑波大・吉田監督コメント、菅原選手のインタビューは「続きを読む」へ。



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【INTERVIEW・COMMENT】

◆吉田健司監督(筑波大)

「重たい内容だった。ディフェンスはファーストユニットもセカンドユニットも上手くいっていたが、相手のプレスディフェンスに1Qに引っかかってしまい、そこで受け身になってしまった。相手がプレスではないのにボール運びが重たくなって、ガードがやろうとすることをできず、結局何もできなくなってしまった。それが終始出てしまった。セカンドユニットも消極的だった。最後に3Pが決まったり、走れるようになって若干自分たちに傾いたと思う。

リーグ後半戦を負け越していて、その原因はディフェンスだったので、それの見直しをしてきた。井上のピックのやり方を少し変えて、全体で守れるような仕組みにした。それが段々と良くなってきた。

気持ち面でも牧と増田という4年生が常に声かけをして、厳しさや練習でのインテンシティを上げるような声と行動をしていて、全体がそれに引っ張られている。今日の勝ちは4年生が我慢して引っ張って、3年生以下も一緒になってやっていった。リーグ戦とは全然違うチームになっている。

決勝は、うちはとにかくディフェンスをやってきているので、あの身体能力の高いオフェンスをどうやって抑えていくか。練習ゲームをやっている中で、どれだけやれるかが重要」

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「筑波大が優勝を欲している」
チームを勝たせるポイントガードに


◆#8菅原 暉(筑波大・3年・PG)

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高圧的な大東文化大のディフェンスに遭いながらも、2点差のクロスゲームを制し決勝に進んだ。リーグ戦では2敗を喫していたが、トーナメントの一発勝負において、勝負強さを見せたのは筑波大だった。菅原はリーグ戦期間、怪我で一時離脱。復帰後にチームの勝率が落ちてしまい、やや厳しい表情を見せた時もあったが、インカレでは持ち味の気持ちの強さを存分に発揮。準決勝でレイアップやフローターを終盤に決めた。しかし出来としては、自己評価は低め。悔しさから3年ぶりの日本一に向けて、どんな試合展開を組み立ててくれるか。


-決勝進出おめでとうございます。今の気持ちはどうでしょうか?
「ホッとしました。勝てて良かったです」

-吉田監督が、ボール運びが重くなっていたと仰っていました。
「自分が振り切ってボールをもらうという話でしたが、ダブルチームがすぐ来たので、それに抵抗してしまいました。スムーズに運べなかったのが課題です。ターンオーバーも多かったです。でも今日とりあえず勝ったので、明日はしっかり運べるようにします」

-大東文化大のディフェンスの圧が、昨日よりもアップしていた印象です。
「向こうも気合いが入っていたと思います。でも運び方が人任せになってしまったので、自分たちが良くなかったですね。改善できるところだと思うので」

-それでもいい所でレイアップもフローターも決めました。
「空いていたので行っただけです。いつも通りですね(笑)」

191215sugawara.jpg-リーグ戦からインカレまでで大きくチームが変わった印象です。どんな変化があったのでしょうか?
「牧さん(#88)、増田さん(#11)をはじめ、みんなに気持ちよくプレーをさせることが自分の仕事です。リーグ戦は彼らにボールを回せなかったのが僕の反省です。スムーズに彼らにプレーをしてもらいたいです。インカレは絶対優勝したくて、それを目標にずっとやってきました。ミーティングもしましたし、自分たちのスタイルであるブレイクという考え方を見直し、ディフェンスのやり方を少し変えてみたりしました。サイズがあることで有効になるディフェンスです。今日もそれは機能していました。1回戦から雰囲気はいいと思います。仕上がりもいいと思いますし、明日もやってきたことをやるだけです」

-専修大との決勝に向けて一言お願いします。
「筑波みんなが優勝を欲していると思います。気持ちを前面に出して、かつ冷静に。今日、入りはよかったのですが、ゾーンがきてから冷静になれなかったので、そこは修正していきたいです」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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