FC2ブログ
2020年01月 / 12月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫02月


第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】12/13 準々決勝 白鴎大VS青山学院大

191213hakuoh.jpg
写真:勝利した瞬間、前田が真っ先に走り寄ったのが、ベンチのシェッハ。完全復活ではない彼は試合にはほとんど絡めないが、「シェッハのために勝ちたい」、それがチーム全員の想いだ。


白鴎大の下級生が攻守で躍動
青山学院大は外のシュートが当たらず


 Dブロックの準々決勝は第2シードの青山学院大と、関東7位の白鴎大の対戦。最初に青学大が飛び出し、そのリードを白鴎大が終始追う展開となった。青学大は入りから#21納見(4年・PG)が好調でアウトサイド、3Pを決めていく。白鴎大は#52ブラ(2年・C)がパスに合わせるが、ミスが続きその間に青学大が着々と得点していく。徐々に白鴎大は本来の動きを取り戻し、#32三浦(4年・SG)が中に入ってシュートを決め立て直す。しかし#52ブラが怪我で一時離脱すると再びミスが続き、その隙を突いて青学大は#78渡嘉敷(3年・SF)のタップ、バスケットカウントで点差をつけ13-27とリード。

S__480436236.jpg 2Qの入りがいいのは白鴎大。#77前田(4年・F)のスティール、#66松下(2年・G)の3Pで点差を1桁に。ディフェンスでは#66松下が青学大の#21納見をフェイスガードし、3分半無得点。白鴎大は#52ブラをコートに戻すが、マッチアップの青学大#7ナナー(4年・CF)がゴール下で奮闘し中盤から点を取られては取り返す展開。点差はそこから詰まらず35-42で青学大がリードで折り返す。

 3Q立ち上がりは両チームスロースタートだが、白鴎大はミスが続き、青学大は#7ナナーがゴール下で強さを見せ、開始3分で10点差とする。白鴎大はタイムアウト後、#77前田のレイアップから調子を戻し残り4分、#32三浦の3Pで4点差に迫る。しかし青学大も#7ナナーのゴール下などで得点して追いつかせず、点差は5を前後して時間が進み53-60で最終Qへ。

S__480436238.jpg 4Q、白鴎大は#0関屋(1年・G・飛龍)のレイアップ、フローターが決まり、その後の時間はやや空いたが#66松下の3Pで1点差。青学大はタイムアウト後、#21納見の速攻が決まるが、すぐに白鴎大は#77前田の3Pが決まり同点に。さらに#66松下の3Pで逆転。青学大は#21納見が流血で一時ベンチに下がり、白鴎大は#23荒谷(3年・PF)のレイアップで盛り上がる。青学大は#7ナナーのゴール下、#21納見のレイアップで残り2分で1点を争う展開となる。1分を切り#21納見がゴール下をねじ込み1点ビハインド。その後の白鴎大のシュートは落ちるがボールは外に出て残り4.9秒。青学大はタイムアウト後、ハーフコートからのオフェンスのシュートは落ち、72-71で白鴎大が逆転勝利。ベスト4へと駒を進めた。

 白鴎大は出だしが悪かったが、2Qから本来の動きを取り戻した。松下が納見を徹底マークしたことで、青学大の得点と勢いが止まった。また4Q、関屋の思い切りのいいドライブからオフェンスでも一気にギアを上げ、終盤にようやく追いつき逆転した。前田は18点と安定した活躍をみせ、ブラは怪我をしながらも献身的にゴール下で働いた。ここまで4年生が目立つ試合が多かったが、関屋や松下といった下級生たちがフレッシュな風をいい方向に吹かせたことで、終盤にかけて勢いが増した。

 青学大は1Qこそ納見のシュートが当たり、一気に点差をつけた。しかし終盤にかけて白鴎大に押され、逆転を許した。リーグ戦の2巡目に白鴎大に勝利している際は、3Pが当たっており、この日は1/15と確率が大きく下がってしまった。それでも納見は得点源として26点、ナナーは25点の活躍。廣瀬ヘッドコーチ「2人合わせて50点取ってくれた。4年の意地を見せてくれた」と話した。

写真上:前半に勢いを見せた青山学院大・渡嘉敷。
写真下:13点の白鴎大・関屋は4Qにオフェンスを畳み掛け、流れを持ってきた。

※白鴎大・松下選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※青山学院大のインタビューは追って掲載します。



[続きを読む]

【INTERVIEW】

「エースを絶対に止めてやる」
虎視眈々と相手の懐を狙う秘めた闘志


◆#66松下裕汰(白鴎大・2年・G)

191213matusita.jpg

青学大の勢いに待ったをかけた。2Qから途中出場の松下は、試合の入りに好調だったエース納見に張り付いた。ボールを持たせず、持たれても足元まで寄るハードなディフェンスでリングから遠ざけた。もともとディフェンスに定評のある選手だが、インカレという大舞台でその実力を証明。感情があまり表に出ないことが多いが、プレー中の表情からは「やってやる」という強い意志が感じられた。


-納見選手へのディフェンス、見事でした。振り返って。
「とりあえず勝ててよかったです。納見さんはなんでもできます。点取り屋なので、フェイスガードをしろという指示があり、『絶対に止めてやろう』という気持ちでやりました。まずボールを持たせないようにして、持たれてもプレッシャーをかけて、スクリーンも気にせずかけていいと言われていたので、その通りにしました」

-2回戦の神奈川戦でも、小酒部選手をマークしていました。網野監督は、そのイメージでやってほしいと思っていたと仰っていました。
「はい、ディフェンスで使ってもらっているので、もうやることはディフェンスだけです」

-いいところで3Pも決めました。
「いつも練習しています。合わせのプレーが好きなんです。その練習をたくさんして、フリーだったら打つことを心がけています。キャッチアンドシュートは自分のものにするために、練習してきたので。チームとしてはドライブからキックアウトの形がよくあるので、思い切りよく打っていこうと思っています」

-2Qからの出場で、緊張はなかったですか?
「緊張はしないです。毎試合2Qから出るので、そこで自分のプレーであるディフェンスを徹底すればいいと思っています」

-チームとしては、入りが固かったと思います。雰囲気はどうでしたか?
「去年はこのベスト4がけで負けてしまいました。今年は絶対優勝したい気持ちがあります。なので雰囲気はいい感じでした。ベンチも、試合に出ていない人も、応援席もみんな応援してくれます。上級生もいますし、その人たちのためにも頑張らないといけない気持ちはあります。次の試合からは、入りからエネルギーだしていこうと思います」

S__480436237.jpg-リーグ戦期間は台風もあり、チーム的に調子に波のある期間だったと思いますが、インカレまでの1カ月はどんな風に過ごしましたか?
「相手の対策はそれほどしていなくて。リーグで2回やっていますし、自分たち次第という感じでした。ディフェンスから速い展開が連鎖すれば、白鴎大らしい流れがきます。勝利に近づくと思うのでそれができるようにしたいですね」

-ここまでの試合は4年生が目立ってきましたが、今日は松下選手、関屋選手(#0)という下級生の活躍もみえましたね。
「心(#0関屋)は気持ちが強くて、飛龍高校から一緒なのでプレーや気持ちがわかるんです。彼のアシストでもシュート決めたりもして。途中で怒ったりしてしまう時もありますが、そこは自分が声をかけて、セットとかをしていいプレーを出せるように心がけています。でもリーグ後半から冷静さも出てきたので、少なくなりましたが、自分がフォローもしていきたいですね」

-明日は専修大と準決勝です。
「身長もあり、能力もある選手がたくさんいます。自分たちのプレーを出して、ディフェンスから速い展開に持っていきたいです。まず、気持ちで負けないように頑張ります」

----------------------------------------

「全てを含めてやりきった」
どんな状況でも自分のプレースタイルを貫く


◆#21納見悠仁(青山学院大・4年・主将・PG)

191213noumi.jpg

この学年を代表する選手の一人で、1年目の新人戦では新人王を受賞し輝かしい大学デビューも飾った。しかしその後は必ずしもうまくいくシーズンとはならず、プレータイムの伸びない年もあり、4年目のトーナメント戦ではベスト16で敗退。自身のプレースタイルにも悩む期間が続いたが「まずリングを見るガード」という形を見つけ、リーグ戦から貫いてきた。迷いのないシュートを打つ納見はどこか生き生きとしているようにも見え、チームも調子を上げリーグ戦は2位。インカレはベスト8で終えることになったが、勝負所のシュートはさすがだった。やや悔しさは見えたが、清々しい表情で学生バスケットを終えた。


―ベスト8で大会を終えることになります。今の気持ちを。
「勝ちたかったですが、しょうがないですね。強いて言うならば、最後は自分がシュートを打ちたかったですが、切り替えるしかないです」

―今日の出だしは良かったですね。
「入りが今まで良くなかったので、始まる前から意識をしていました。いい形で入れましたが、その後に盛り返されました。相手のペースが崩れた所で、自分たちが点差をつけられなかったですし、ゆるくなってしまった部分はあると思います。クロスゲームでのディフェンスの強度がゆるくなってしまったと思います」

―主将としてやってきた1年間はどうでしたか?
「考えることが多かったですが、その分成長はできたと思います。主将だからチームをまとめる、ガードとしてゲームを作る、点を取りに行くという役割も少なくない中で、自分の中のエゴとかも出さなくてはいけない。でも出しすぎても良くない。そういう話し合いもしてきました。ボールを持ちすぎるというときもありましたが、全てを含めてもやりきったという意味では成長できました。周りも活かしながらプレーできたことは、次にも繋がりますし、成長できたと思います」

191213noumi2.jpg―昨年までと意識が全く違うように見えました。
「去年もうまくいかないこともありましたが、先輩がいました。でも今年は自分たちがやらなくてはいけない状況になり、責任もありました。その中で自分がどれだけパフォーマンスを発揮できるかだったので。リーグはそういうのを心がけたことで結果も出ました。インカレまでの1カ月はパスを意識していたので、シュートという選択がなくなっていましたが、インカレの最初の2試合で取り戻せました。今日は、最初から点を取りに行くことは廣瀬さん(監督)とも話していました。うまく表現できていたことは、個人としては良かったです」

―点を取りに行く納見選手は生き生きしていますね。
「そうですね、パスを見てからシュートよりも、シュートを見てからパスのほうが自分は合っていると思います。1年間やってきて思ったので、次に繋がると思います。点を取りに行くスタイルは変えたくないです。スピードがある選手、ドリブルがうまい選手はたくさんいますが、得点できてゲームをコントロールできる選手は魅力だと思います。このスタイルを変えずに、より磨きをかけていきたいです。自分のプレースタイルを貫きたいです」

―後輩に一言お願いします。
「4年生がコミュニケーションをとってチームを作ってきました。バラバラにならず、苦しいチームと言われていても、まず4年生がまとまることを心掛けてほしいです」

----------------------------------------

「信頼される選手になりたかった」
4年目の意識改革で変わった大黒柱


◆#7ナナーダニエル弾(青山学院大・4年・CF)

191213dan1.jpg

今季は力強いリバウンドやハッスルは何度もチームを盛り上げた。今となってはナナーのゴール下は相手の驚異だが、攻守の軸として存在感を大いに発揮したといえるのは、この最終学年だっただろう。「日本一練習が厳しい」と言われる青山学院大に入学し、3年目までは練習についていくことで必死だったという。しかし昨年経験したBリーグの特別指定で琉球へ。大学の先輩である橋本に会ったことで意識が大きく変わった。最後のインタビューで何度も口にした「信頼されたかった」。その一心で駆け抜けた1年間での成長は、今後のバスケットボール人生にもいい影響を与えるはずだ。


―インカレを振り返って。
「ベスト4の壁は厚かったです。毎年、ベスト8まではきてもここからが厳しいです。今年は勝てるチャンスは十分あったと思いますが、勝つことはできませんでした。何かが足りないというよりは、相手がそれ以上でしたね。4年生をはじめ、みんながそれぞれ頑張ってくれました。自分たちがやってきたことは、間違いなく発揮できましたが、相手がそれ以上でした」

―今年はチームの大黒柱として意識していたことはありますか?
「自分は波がないように意識していました。『弾がいるから大丈夫』と思われたかったので。この1年間、練習中からみんなから信頼を得るためにはどうすればいいのかを考えました。それがリーグではとても出ていたと思います。みんなにそういうイメージを与えることはできたと思いますし、見ている人たちもそう思ってくれるようになったと思います。日々の練習からリーダーシップをみせたり、信頼を得られるようにプレーをしてきました」

―青山学院大での4年間はどんなものでしたか。

「1年生のときから試合に出させてもらい、無駄なことはなかったです。このチームに入って良かったです。同期がみんないい人で、一回でもムカつくと思ったことはないですし、恵まれました。後輩はタレントも多く、プレーでも助けてもらいました。コーチ陣はもちろん、チームの選手の中がとても良かったので楽しく4年間プレーできました。最後の4年目は下から支えてもらいましたし、同期も支えてくれました。いいチームメイトでした」

―成長できた部分は何でしょうか?
「まず精神面ですね。練習やトレーニングは日本一厳しいと言われていて。高校は無名なので、練習の厳しさが全く違いました。『4年間やりきれるか』と本当に悩みました。でもいま振り返るとやりきれたと思いますし、それがあったから成長できました。つらい経験があったので、自信に繋がりますし、それをみんな同じと思えば頑張ることもできました。1年生の新人戦で優勝できた時に、嬉しかったのですが実感が沸かなくて。でも今は勝つことの難しさを知りました。だから4年目のリーグで2位を取ることができたのは、本当に嬉しかったし、自信になりました」

―プレー面ではどんなことが得られましたか?
「自分の特技である、力強さを伸ばしてもらいました。リバウンドもですが、得意としていたことを伸ばしてくれました」

191213dan2.jpg―その力が大きく発揮されたのは4年目だったと思います。どんな変化があったのでしょうか?
「今年の春、特別指定でBリーグの琉球にいかせてもらいました。その時に青山学院大の先輩の橋本竜馬選手(現B1北海道)と過ごす時間が多く、色々なアドバイスを貰いました。本当に素晴らしい人で。4年目がどれだけ大事かを自分に話してくれて。その話を聞いてから4年目に入れたので、意識が違いました。色々な経験をさせてもらったことで、意識や日々の練習の大切さを学びましたし、人との接し方、どうしたら信頼してもらえるかを考えるようになりました。1年間の練習を通して、1日も抜いたことはないと思うのは、周りの人の刺激があったからですね」

―卒業生した先輩から、厳しいことを言われることもあったと思います。下級生の頃はどんな感覚で話を聞いていたのでしょうか?
「あまりダイレクトに言われている感覚がしなかったです。練習もついていくのに必死で、当時はそれしか考えることができませんでした」

―今後、どんな選手になりたいですか?
「今、日本のバスケットボールが盛り上がってきています。自分も日本のバスケを引っ張っていけるようになりたいです」

―後輩たちに一言お願いします。
「自分が竜馬さんに言ってもらったように、3年生が4年生に上がる時に、どれだけ高い意識をもって4年目を過ごせるかが大切だと思います。4年生が引退してからが一番大事だと思います。まだまとまりに欠けると思いますし、4年目に掛ける思いをこれから出してほしいと思います。後輩には最後まで支えてもらったので、頑張って欲しいです」


関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:45  |  2019インカレ  |  Top↑
 | BLOGTOP |