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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.12.13 (Fri)

【2019インカレ】プレイヤーズインタビュー#17山本草大(広島大・1年)

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関東に勝つため、前しか見ていない
自身と日本のバスケットの成長を描く広い視野


◆#17山本草大(広島大・1年・PG・福大大濠)

話しはじめた瞬間から、熱い想いがとめどなく溢れ出してきた。昨年の福大大濠のキャプテン。筑波大に進んだ大濠の同期であり、強いリーダーシップを持つ中田に「キャプテンは自分ではない」と言わしめた存在だ。1年目にして絶対に負けたくないという思いでインカレのスタメンをチーム内で獲得し、絶対に関東を倒すということしか考えていなかった。どんな状況でも、地方のチームでも、絶対に、だ。

失うものは何もなかった。試合は立ち上がりからサイズがない分、スピードを活かしたプレーでアグレッシブに攻めていった。

山本:失うものはないので、プライドは捨てて自分たちのやってきたことを出すだけとみんなで話していました。速い展開でシュートを打てる時は、打つという練習をしてきました。それが、結果シュートが思い切って入り、ディフェンスでも中を固めて、練習通りにできました。

後半からは突き放されてしまったが、それでも最後まで必死に走って声を出した。入学してからここまでは、インカレに来るため、試合に出るために必死に努力して、プレータイムを勝ち取り続け、何よりも楽しみにしていた場所だった。そして目一杯、楽しんだ。

山本:ここ数週間は楽しみという感情でいっぱいで、2、3日はわくわくを抑えて、抑えて(笑)。本当に自分自身、楽しいという気持ちしかなくて。今はそれに加えて悔しさもあり、楽しいと悔しいが混ざっています。今日の試合で1年間やるべきことは見えたので、じっくり反省して、1年間このわくわくをまたためていきたいと思います。

広島大はチャンスがあればインカレに出られるという環境だと思っていて。もちろん、もともと正ガードの先輩もいますし、高校でちょっと有名どころでやらせてもらっていたからといって、簡単に出られる環境ではもちろんないですし、僕も努力を重ねました。スタメンで出たくて、どうしてもその座がほしくて考えて、考えてバスケットをしていました。やっと掴んだこのインカレのスタートでした。

5月にはスタメンだったのですが、正ガードの先輩が怪我をしてしまったんです。復帰されて、インカレ予選で勝てばインカレ、負ければ出られないという状況の中で、その先輩が20得点の活躍で勝ちました。言えば、その方のお陰でインカレに行けたんです。僕は何もできず、またそこから争いのスタートです。インカレは先輩のお陰で来られましたけど、どうしてもインカレは僕がスタートで出たかったんです。練習もアピールの連続です。シュートを気持ちでねじ込み、絶対負けたくなくて、やっと掴んだチャンスでした。本当に楽しかったです。

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福岡大附属大濠高校のキャプテンとして高校時代は奮闘し、山本の代では福岡第一との死闘も繰り広げ、話題になった。そこから中田や浅井は筑波大へ、土家は早稲田大へと進み、山本は実家に近い広島大を選んだ。

山本:高校の中でも、能力やバスケットのレベルは本当に下の方で、入学してくる後輩もみんな僕よりシュートが入るとか、高く飛べるとか、いろいろなものを持っていました。だから逆に能力集団、タレント集団にはないことを、僕はやってきただけでした。進学については客観的に見て、バスケットで関東で戦うことは、将来を考えてもその先が僕的には違う。それよりは広島大の教育学部がいいなと。高校の成績を使ってAO推薦で入れるということで、そこのチャンスをもらいました。学部としても、将来は指導者になりたいのでぴったりだと思いました。でもプレーするのも好きだから、インカレも出たい。スタートで出たい。でも教育者としての知識も得たいと、そんなことを思って選んだんです。国公立は目標をもって入学してきた人が多く、価値観も大いに合うだろうと思っていました。

こうして自ら選んだ場所で自分の道を進む山本。同期と学ぶ地域は離れてしまったが、インカレに来れば再会できる。

山本:みんなこの試合も見ていてくれていました。浅井とは高校時代はずっと一緒にいて、今でも電話がよくきます。彼とはプライベートでも仲良くて、その分東京で大丈夫かなと心配な面もありました(笑)。中田は心配しなくても一人でやりますし、土家は今日、天理大とギリギリの試合をしていましたが、僕の試合は茶化しにきましたね(笑)。

同期の中でも山本、中田、土家は歴代の大濠の選手たちと比べても、熱く、個性的だ。たまたまそういう3人が揃ったのか、一緒に成長していくうちにそうなっていったのか、それはどうも両方のようだ。

山本:3人とも1年生の時から、誰かに何かを言うのにいつも3人集まっていました。それぞれタイプは違いますが、言いたいことは言う仲でしたね。言わなきゃいけないことは言わなくてはいけないですし、ぶつからないと本当の仲間はできません。片峯先生がそういう部分を期待されていることはありました。主体的に、言われる前に考えることですね。大学に入り、今なら言葉で言えますが、高校1年生の頃の僕らは感じて、自然とやっていたと思います。結果、みんな今もそういう雰囲気で頑張ってくれてよかったですね。


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広島大で山本はここから何を実現していくのかというと、そこには単に自分のことだけに止まらない先を見据えた言葉が出てきた。 プレイヤーとしての自分と、さらにその先まで、野望は大きい。

山本:大学はもっと楽にと言いますか、楽しむ場だと思っていたんです。でも勉強は大変ですし、その上でバスケバスケだし。ただ、大変ですが楽しいし、充実しています。本当に広島大の先輩方に僕は恵まれているんです。僕が熱いことを言っても『お前そういう考え方なんだ、面白いね』と受け入れてくれる器の大きい大人の先輩です。下の意見も聞いてくれて、それから4年生が決めてくれましたが、それが学生らしいあるべき姿だと感じます。なのでどんどん自分を出すことができました。それが1年目でしたね。あと3年ありますが、絶対勝ちます。関東に絶対勝ちます。もう経験して、やれることとやれていないことはわかりました。『俺たち前半よくやったね、頑張ったね』ではなく、勝たなくてはいけません。中国地方が舐められていたら、関東のレベルも上がりません。関東のレベルが上がらなければ、日本のレベルも上がりません。

僕は指導者を目指す上でそこまで考えていきたいですし、その第一歩が大学の今です。高校でも土家より僕がベンチプレスをあげたら、彼も頑張っていましたし、それと一緒ですよね。地方が頑張れば関東も頑張りますし、来年、再来年は勝ちを狙いにいきます。前しか見ていません、次しか考えていません。広島大を見ていてください。



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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