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2019.12.11 (Wed)

【2019コラム】「情報発信という意味でも、大学日本一に」東海大学広報・橘川将樹

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SNSの普及によって各チームが試合情報や結果だけではなく、部の魅力発信に広く取り組むようになってきている。そんな中、今季から東海大学に新たに「広報」という肩書を持つスタッフが登場した。

これまでも東海大の情報は代々のマネージャーが独自にホームページを作成し、発信してきた。今季はそれがさらに詳細になり、ABチーム両方について試合の告知、結果、チーム情報、OB情報などをHP、各種SNSを使って緻密、かつスピーディに発信している。ビジュアルにもこだわり、東海スポーツとも協同した撮り下ろしなどで展開しているのも例年とは異なる表現だ。この広報として新たな情報発信に挑んでいるのが、3年生の橘川将樹。マネージャーと兼任しつつ広報を担当し、ときには自分で撮影もこなして挑んでいる。どのように活動に取り組んでいるのか、話を聞いた。




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マネージャー募集を見てバスケ部に入り
今年度より広報という肩書が追加される


中高ではバスケをしていたが、大学ではサークルにでも入ろうかとしていたところ、シーガルスのマネージャー募集の告知を目にしたのが、入部のきっかけだ。とりあえず、と応募したところ見事に合格。当時はかろうじて平岩玄を知っているくらい、というほど大学バスケには疎い状態だった。そこからマネージャーとして2年間を過ごすが、もともとPCいじりなどが好きだった橘川にそうした仕事の専任になっては、というスタッフからの後押しがあって、2019年度からマネージャー兼広報という肩書で活動を始めた。

橘川:今まではツイッターなどの情報発信はマネージャーの仕事の一部、という位置づけだったんですが、それをマネージャーの仕事とは切り離して広報という一つの役職として置こうということになりました。兼任しているとHPの更新がおざなりにされてしまうところもあり、また自分を大人のスタッフも買ってくれたといえます。もともと機械いじりみたいな分野は好きだったのと、情報発信について自分ももっとこうすれば、ああすればと思うところもあったので、やらせてもらうことになりました。これまではAチームの主要な選手の情報ばかりでしたが、自分が担当になってからAB両方のチームをまんべんなく紹介していこうというふうにもなりました。

最初に手を付けたのはHPのリニューアルです。これまでは担当が代わるごとに構築しなおしていたんですが、それでは統一感もないし手間もかかります。そこで土台はHTMLを組んで、更新していく形に変えました。ソフトはDreamweaverを使用し、一から自分でコードを書いて構築しています。画像編集はPhotoshop、一部Illustratorも使用しています。こうした作業環境も部に整えてもらいました。

ソフトの操作などはすべて独学だというが、現在のHPはすっきり見やすくなり、また更新頻度も高い。またHPやSNSに使用するビジュアルについては、海外のスポーツチームのアカウントなどを参考にデザインしている。大変さはやはり1年目の試行錯誤。

橘川:全部一からソフトの操作を覚えてやっているので、それなりに大変でした。あとはABの2チーム分の作業があるので分量の多さもそうですね。でも選手や父兄からの反響があると嬉しいし、そこがやりがいになっています。(大倉)颯太なんかは「あれ、評判良かったですよ」とよく感想を言ってくれるので、ありがたいです。

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写真撮影からビジュアル作成まで
どうすればより良くなるかを追求


情報発信については基本的なルールを決めている。基本はチームの「オン」の状態しか掲載しないことだ。チームの公式である以上、気軽なオフショットはまた別物と、そこは最低限のスタンスとして守っている。試合やイベントの告知、結果速報、プレー写真などを基本に、チームとして発信していくべきことを迅速に伝えていくことを信条とする。

橘川:試合中の写真は東海スポーツに協力してもらっていますが、AとBの試合がかぶる日もあるので、そんな日は自分がBチームの撮影もしています。カメラもやり始めると面白いです。

主な撮影は東海スポーツが担当しているが、どういう写真が必要か、画角は、内容は、と細かな確認しながらお願いしている。また、今年はホームゲーム開催に合わせて、ポスターと試合の告知用に全選手を一人ひとり撮り下ろした。

橘川:ホームゲームのポスターについては、毎年プレー中の写真を使っていて、どうしてもマンネリ化してしまっていました。せっかく自分がこういう役目をもらって広報部門を作ったのだからと、今年は東海スポーツに撮影をお願いして、全員を一人ずつ撮影したんです。一人5分くらいだけど、AB全員で、ユニホームは白と青それぞれなので合計120名分ぐらい撮影したことになりますね。でも選手もポーズはあれこれ考えて楽しんでくれていたようでよかったです。

撮影日は何日か設けてまず1年生を撮影し、どういう写真がいいか、ポージングのバリエーションはどうかといったイメージを固めた。それを上級生にも見せ、その後の学年別の撮影にも反映。そうして撮影された写真はポスターと、リーグ戦やBチームの試合の告知等に随時使用された。

橘川:ホームゲームはバスケット部以外のところがやってくれていることも多いので、自分が作ったのはポスターと、HP等の特設ページの設置です。どういうイベントがあって、グッズは何を売っていて、というようなこともこれまではツイッターに掲載するだけで流れていってしまっていたので、一覧としてまとめて見やすくしました。今年はポスターも、そうした情報提供も好評をいただきました。

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情報発信でも大学一に
志を持って選手たちをサポート


試合前日の告知から、ロスター発表、結果速報画像においては写真選びから画像作成まで10分程度で作業してしまうというのだから、そのマメさと素早さには驚くばかりだが、まだまだやりたいことはあるという。

橘川:今は自分一人でやれる最低限の量ですが、もう少し人手が増えるともっといろんな更新ができると思っています。練習中とか、普段外部には見せてはいないけれど、チームとしてオンの状態のところも更新できるといいし、もっとよくしたいと思う部分は多々あります。全選手にもっとスポットを当てていきたいですね。東海の選手はのちのちプロになる人も多いので、そういう人たちのためにも、もっと発信でお手伝いできることがあればと思うんです。

スタッフが豊富に揃う東海大だからこそ可能になっている現在の「広報」という専任部門ではあるが、協力者が増え、さらにその意志を継いでくれる人が続いていけばさらに質は高まり、意義も大きいと考える。目指すのは「情報発信でも大学ナンバーワンになること」。選手は懸命にプレーをして整った環境の中で切磋琢磨しながら結果を出していくが、その「プラスアルファになること」を常に考えながらこれからも活動していく。

リーグ戦に続きインカレでも自分の仕事に全力を注いで、さまざまな発信を続けている橘川広報。東海大の試合にも、またそこに連動したSNS等の動きにも注目したい。




【試合の日のスケジュール】

試合の2時間前、チームの集合時間に会場到着

その日の結果画面のフォーマットなどを準備

試合開始前にその日のロスターをアップ

ツイッターを動かし始め、試合中は随時速報

試合終了後カメラマンから写真データをもらう
その日のスタッツと試合の印象を比べ、結果速報に使用する選手の写真を決定(この間およそ十数分)

デザインに写真をはめ込み、アップ

急ぎの作業を終えると、フェイスブック用の写真をじっくり選定し、HP の更新などを行っていく

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【試合のない日のスケジュール】

朝、選手のウエイトの補助に行く。作業がある日は集合だけ参加することも

昼間は授業に出席

17:00頃授業が終了

17:00から練習開始
練習に出ないときは考えていたデザイン案を形にしたり、今後使用する素材をまとめて作成するなど、作業に集中

作業を終えて帰宅。作業は学内でのみ行う


東海大学男子バスケットボール部シーガルスHP
ツイッター @TOKAI_SEAGULLS_
インスタグラム tokai_seagulls_
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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