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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.12.09 (Mon)

【2019インカレ】12/9レポート(1回戦・ABコート)

第71回全日本大学バスケットボール選手権が開幕
大学日本一の座をめぐる7日間の熱い戦い

 日本一をかけた大学界でも最も重要な戦い、インカレが開幕した。今年は男女が同時開催で、男子は駒沢オリンピック公園総合運動場体育館で7日間にわたる戦いが行われる。共催での試合数の関係により、今年度は5〜8位を決める順位決定戦は行われず、ベスト8で敗退すれば4年生は引退、チームはシーズン終了になる。ベスト4に残ったチームのみが最終日まで順位をかけて戦いを繰り広げることになる。


◆Aコート

1回戦突破は関西1位の京都産業大・2位の近畿大と
関東3位の専修大・関東1位の大東文化大


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大東文化大は全員出場で第1シードらしい戦いぶりを見せた。


 AブロックとCブロックの1回戦が行われたAコートには、第1シードの大東文化大と第3シードの専修大、そして関西1位の京都産業大と関西2位の近畿大という注目の4校が登場し、いずれも勝利した。この中でややおとなしかったのは新潟経営大のディフェンスの前に攻めあぐねた近畿大のみで、後半に抜け出したものの61-89。その他の大東文化大・専修大・京都産業大の3チームは圧倒的な展開でいずれも100点ゲームで初戦を突破した。

191209nakamura.jpg 第1シードの大東文化大は、その貫禄を発揮。#34中村浩陸(4年・PG)が1Qから好調に3Pを沈めてチームを牽引し、全員がたたみかけるようにオフェンスを展開。大阪体育大相手に20点差をつけるとその後も各Qで好調に得点を重ねて102-63。大阪体育大は持ち味のトランジションを軸に最後まで走り、#6アデバンジョ(2年・SF)が高いクイックネスを見せるシーンもあったが、3Qで9点と失速した。

 専修大は昨年のベスト8決めと同じ関西3位のく大阪学院大との対戦に。1Qから相手を圧倒すると110-60の大差。大阪学院大は全体的にサイズが大きくエースの#8吉井(3年・SF)が奮闘するも、専修大のサイズ、攻撃力の前には為す術がなく、昨年以上の点差となる50点差で敗れる厳しい敗戦となった。京都産業大は北海道1位の酪農学園大相手に前半から#24大庭(4年・SG)をはじめシュートも好調で、余裕のある戦いぶりを見せた。酪農学園大は3Pが当たり始めると波に乗り、持ち味の速いトランジションで積極的に攻めていくが、3Qになると40点以上引き離された。終盤は京都産業大が控えを主体にし、118-57。次戦で第1シード、大東文化大と対戦する。

写真:大東文化大は立ち上がりから中村浩陸が連続スリーポイントで見せた。



◆Bコート

日本体育大と青山学院大は前半にやや苦戦
地方校同士の戦いは中京大が抜け出す


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写真:日本体育大は大浦が欠場。井手も途中で流血して退場し、武藤が長いプレータイムを得た。


191209 taira BブロックとDブロックの初戦4試合行われたBコート。100点ゲームで突破したのは拓殖大と中京大。拓殖大東北学院大に対して入りでやや固さがみえたが、ゾーンを組みスティールから速攻を連続した2Qから徐々にリズムを取り戻して105-65で快勝。中京大100-65札幌学院大に勝利した。札幌学院大は2Q中盤まで互角の勝負。#9皆川(4年・G)が攻撃の基点となり、#31佐藤(4年・SG)はリバウンドやディフェンスで粘ったが、徐々にミスが出始めシュートが落ち、点が伸びなくなった。中盤から中京大は#6林(4年・F)がジャンパーをはじめ多様なプレーをみせ、その後は各選手がまんべんなく活躍。じわじわと点差をつけ後半も中京大がペースをつかんで勝利した。

 残りの2試合は初戦の固さがあったが課題が残った。関東4位の日本体育大は欠場者がいる中で仙台大との初戦。序盤のリードを守り89-66で勝利したものの、終始仙台大のねばりも光った。仙台大は前半のシュートが好調。ゾーンディフェンスで日体大のミスを誘発し、互いに点を取り合う形となる。日体大はリードは保っているがスキを突いて得点され、10点前後の差から一気に突き放せない時間が長かった。4Q、仙台大は#31市川の3P、#18石井(3年・G)のアウトサイドも入りいいペースだが、日体大は#21クリスティン(1年・C・東山)を中心に着実に得点。仙台大はゴール下で#4呂蔡(2年・C)と#5梅田(3年・C)が踏ん張りをみせるも、高さは足りず。日体大が逃げ切りの勝利となった。

191209 jamaia 青山学院大九州産業大の対戦は、九州産業大が1Qにリードしたが、青学大が3Qに連続でシュートを決め一気に点差をつけた。九州産業大は#5ムーア(2年・SF)が前半に青学大のダンクシュートを2ブロック、さらに2本のダンクを披露。#3小松(3年・SG)と#9米須(4年・PG)が交互に青学大の#21納見(4年・PG)をフェイスガードし自由にさせない。青学大は1Q、やや固さがみられ15-20で出遅れるが、2Qに#21納見が3P、#52赤穂(3年・PG)のバスケットカウントを始めじわじわ詰め寄り逆転し42-37で折り返す。3Q、#2斉藤(3年・SG)が3本、#52赤穂、#21納見がそれぞれ1本の3Pを沈め一気に畳み掛け、10点以上の点差を保つ。九州産業大は#9米須に#37松田(4年・PF)が合わせ、#13上良(4年・SG)が得点源となり31点の活躍。しかし終盤まで青学大のシュートはリングに吸い込まれ、かつ九州産業大の#5ムーアが4ファウルになると青学大のゴール下#7ナナー(4年・CF)が安定して攻撃し、77-95で青学大が勝利した。

写真上:拓殖大は全員出場。平良は3P2本を含む12点。
写真下:見事なブロックやダンクを披露した九州産業大のムーア。

※下記選手のインタビューは「続きを読む」へ。
京都産業大・サンブ選手
中京大・林選手
仙台大・藤原選手
九州産業大・上良選手



[続きを読む]

【INTERVIEW】

「どんな相手でもいつも通りのことを」
謙虚な姿勢で一試合一試合に臨んでいく


◆#23サンブ アンドレ(京都産業大・2年・C)

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昨年の1回戦、京都産業大は早稲田大との対戦で延長戦にもつれ込んだ。サンブは勝負所でフリースローを得るが、プレッシャーのかかる場面でこれを決められなかったのも痛かった。その悔しさは1年間ずっと持っていたはずだ。2年目の今年は関西リーグを制覇。チームとしての安定度も高まり、サンブのプレーも昨年よりも一回り成長が見える。クイックネスの速い動きから見せたダンクも見事だった。
次の相手は昨年勝利していれば対戦していたはずの大東文化大となった。こちらも昨年より大きく飛躍したチーム。サンブがどのようにモッチに対応するのかも楽しみだ。



―酪農学園大との1回戦を終えていかがですか?
「去年は1回戦で負けてしまいましたが、その悔しさがずっと残っていました。全関西からみんなで勝ちにいこうという強い気持ちを持って一つになって、日々の練習をしてきたので、こういう結果になって勝てたと思います」

―関西1位でインカレに来るのは気持ちも違いますか?
「違いますね。みんな自信を持てています。どんなチームが相手だろうが舐めずにしっかり今までやってきたことを徹底すればしっかり結果に出ると思います」

191209samb2.jpg―今日は余裕のある展開でしたが、自分のプレーとしてはいかがですか?
「自分のパフォーマンスについてはマックスではなかったとは思います。でも余裕はあってもいつもどの試合も入り方は同じにして、相手を舐めずにいようと思っています。いつも通りに最初から強く踏ん張りとか、ハリバック、リバウンドも何も変わらずいつも通り、いやいつも以上にやることでいい結果につながると思っています」

―1年ぶりに生でプレーを見させてもらいましたが、成長を感じられました。
「まだまだです。これからもっと頑張ります。まだ足りないことばかりです」

―次は結果次第ですが、大東文化大が濃厚です。
「大東との対戦に向けて自分たちがやってきたことを徹底するしかないです。最後の結果が大事なので、最後まで戦えるように頑張っていきたいと思います。大東は去年自分たちが1回戦で負けて対戦がかなわなかったけれど、今年やっと対戦ができます。モッチとは友達で、彼は最後の年だし、強い気持ちでくると思います。しっかりやりたいです」

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「チームが苦しいときに得点したい」
エース、4年生としての責任を全うする


◆#6林 瑛司(中京大・4年・F)

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東海地区1位でインカレに進んだ中京大。1回戦は堅実なプレースタイルを発揮しつつ、100点ゲームで制し2回戦に進んだ。林は24点でチームハイと、エースとしての役割をしっかり果たした。187センチのサイズを活かしつつ、ドライブやジャンパー、3Pで多様なオフェンスを見せてくれた。2Qのやや追い込まれた時間に、自ら突破してくるプレーはさすがだった。インタビュー中に何度も口にした「後輩」と「チーム」という言葉から、学生最後の大会でチームを勝たせる意識を感じた。


-余裕のある試合展開となりました。インカレ初戦はどうでしたか?
「自分は4年生で最後の大会です。そこまで緊張はなかったのですが、後輩たちは緊張していたと思います。自分が引っ張って、いい試合展開にしていけたらなと思っていました。1Qはそれでも重い入りになってしまって。反省点ですね」

-インカレは一昨年ベスト8、去年は1回戦で九州産業大に負け悔しい思いをしたと思います。今年のインカレはどのような気持ちで臨もうと思っていたのでしょうか?
「去年のインカレは僕より下の後輩たちがプレータイムをもらっていました。結構出ていたので、悪いイメージもあったと思いますが、東海地区で優勝して、自信をつけたと思います。伸び伸びプレーをしてほしいと思っていたので、去年の結果はあまり気にしませんでした」

-メンバー入りの4年生は3人ということで、少ない中で、どのようなチームを作りたいと思ってきたのでしょうか?
「試合に出られないメンバーも多く、自分たちが出てプレーで恩返しといいますか、応援してくれる人の分まで全力でやろうと思いました。4年生同士でよくこういう話もしましたね。後輩たちが思い切りよくプレーできるような環境を作ろうとか。後輩が気負わないようにコミュニケーションをしっかりとることは意識してきましたね」

191209 hayashi1-恩返しの意味でも関東のチームには勝ちたいという気持ちで来たと思います。
「そうですね。日体大のブロックに入ったので、日体大の対策はしました。留学生2人いるので、そこをどう抑えられるかどうかですね。春のスプリングキャンプで1回対戦したのですが、その時のイメージしかないです。でも秋のリーグで4位ということで。正直、こんなに強いと思っていませんでした(笑)。後半から一気に上がってきたのですごいチームだなと」

-そうですね、リーグの後半に上がってきました。今年の中京大のいい所を教えてください。
「誰が試合に出ても強度が落ちないことですね。それはずっと目標にしていましたし、強みだと思います。あとディフェンスからトランジションというシンプルな形ですね」

-林選手個人としてはどんなプレーを見てもらいたいですか?
「自分が4年になり意識することは、チームが苦しい時にどれだけ自分が得点できるかです。それはやり続けたいと思っていて、次の試合でも点が伸びない時間や接戦、僅差の時に自分が得点していきたいですね。そういう姿を見せたいですし、見てほしいと思います」

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「4年生が影で支えてくれた」
いいチームを作るための良い文化の継承


◆#14藤原貴史(仙台大・3年・F)

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下級生の活躍が光った仙台大だが、藤原は東北地区リーグで敢闘賞を受賞。このインカレでは自身の力を発揮できなかったと言うが、終盤にジャンパーを決めるなどコートに立つ上級生としての意地をみせた。下級生主体でもしっかり結果を残すことができたのは、裏方でチームを支えた4年生の力が大きいという。次は藤原たちがチームを作る。4年生が残した良い文化を継承しつつ、さらに進化した仙台大を来年もインカレで見られることを期待したい。


-日本体育大には負けてしまいましたが、いい試合でした。振り返って。
「楽しかったです。4年生が少なく、下級生が頑張らなくちゃいけないチームでしたが、みんなで頑張ってプレーできたと思います」

-このインカレにはどのような気持ちで臨もうと思っていましたか?
「強くて、速くて、サイズのある相手ということはわかっていました。うちはサイズのあるチームではないですが、みんなでディフェンスやリバウンドから頑張ろうと。しっかりやって、走ろうと。センター陣は体張って頑張ってくれましたし、アウトサイドも当たりました。自分たちもびっくりしていました(笑)」

-最後のミーティングでは何を話していましたか?
「4年生が影で支えてくれました。まず、『お疲れ様でした』ということと、関東の壁を破るためには私生活の改善は必要で、そこからバスケットにつながると4年生が話をしてくれました。去年のインカレで負けて、新チームになってから私生活を意識し始めて、去年とは違ったいいチームができたのではないかと思います。自分は3年生なので、いい文化を継いでいきたいです。来年も自分がチームを引っ張っていくことは間違いないですし、まとめるのも大変だとは思いますが頑張ります」

191209 hujiwara1-下級生も多く出場している中で、今年のシーズンを振り返ってどうでしょうか?
「東北のチーム全体が3年生や下級生主体が多いです。シーズンが始まって、『今年はどうなるかな』と不安になることもありました。その中で4年生がしっかり支えてくれて。その結果で、インカレに出場できて日体大にもいいゲームができたのではないかと思います」

-来年も楽しみです。藤原選手の強みや武器とするプレーを教えてください。
「今日はあまり発揮できませんでしたが、自分はシュートとかより周りを活かすパスやゲームメイクが得意です。そこはまた来年までスキルアップさせて、シュート力もあげて戦えるようにしていきたいです」

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「今いるメンバーでいい試合ができた」
どんな状況でも戦う気持ちを保つには


◆#13上良潤起(九州産業大・4年・SG)

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関東2位の青山学院大を相手にフル出場で31得点、6アシストと存在感をみせた。昨年のインカレで自身のプレーに悔しい思いをし「今年こそ」と意気込んで挑んだ結果が、最後の試合に表れた。しかしチームとしては、怪我人が多く苦しい状態で、シーズンを通してベストな状況ではなかったが、その分いい意味での開き直りができたという。コートを離れれば冷静な表情と声で淡々と語る姿が印象的だったが、間違いなくコート上ではチームを牽引する大エースだった。


-結果は負けとはなってしまいましたが、青山学院大に対しいい試合でした。振り返って。
「自分たちは九州2位で、地方校ということで高さもなく、走るバスケットをテーマにしていました。ディフェンスもオフェンスもがむしゃらにやっていこうと。今日はそれが出せたので、自分としては悔いはないです」

-前半は5点差で、よく粘りました。
「入りが悪いと、後にもっと悪くきます。ゲームの入りを意識していこうと話していたので、できてよかったですね」

-ガード陣が青山学院大の納見選手(#21)をフェイスガードしていたのは効いていましたね。
「青学大はガードが起点のチームでした。そこはファウルになってもいいから、嫌がらせないといけないと。苦しめてくれて感謝ですね」

-このインカレはどのような気持ちで臨みましたか?
「組み合わせが決まり、関東2位とやるということで、もうやるだけだと開き直っていました。その中で怪我人が出てしまいました。留学生のアンソニー(#32)が年明けまで無理という大怪我で一旦帰国することになってしまいました。でも、いるメンバーで戦わなくてはいけないし、やろうという気持ちになりました。試合に絡む4年も少ない中で、下級生もよく成長してくれたと思います。センターを守っていた川口(#22)はリーグでは全く出ていないんです。アンソニーがけがをして、試合に出るチャンスをもらって頑張ってくれました。1年生の千々岩(#SG)は新チーム合流ですぐにけがをしてしまって。リーグがデビュー戦でしたが、本当によくやってくれたと思います」

-では、シーズンを通してチーム全体でケガに悩まされ、大変だったんですね。
「そうですね、大学生最後のインカレで4年生、大黒柱もけがをしてしまったのは大きなアクシデントでしたが、いるメンバーで戦うという意味でも、最後にいい試合ができたと思います」

191209 uera1-上良選手はコート上で声を出す姿もよくみられました。どんな気持ちでプレーをしていましたか?
「去年もインカレに出て、3年生でしたがスタートで使ってもらっていました。東海大に負けてしまいました。自分の思い切りのいいプレーが出せず、その悔しさから自分らしいプレーをしようと思っていました。ボールを持ったらリングにアタックすることを考えていましたし、最後なのでチームを引っ張っていけたらなと声を出してよかったですね。4年生が最後みんな出られてよかったです」

-これで引退という形になりますが、来年のチームに向けてメッセージをお願いします。
「留学生がまだいるので、そこを強みにしていってほしいです。でもそれだけでは勝てません。今年以上にサイズは落ちますし、経験も少ない選手が多いので、留学生とどうプレーしていくかを考えていかなくてはならないと思います。また来年もインカレに出て、関東を倒してほしいです」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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