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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.11.15 (Fri)

【2019リーグ2部】2部総括

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拓殖大が後半戦は首位独走で2部優勝
最終日まで最終結果が見えない混戦の年に


 2部リーグは台風の影響で延期試合がありやや混乱はあったものの、大幅な変更はなく終了した。優勝は拓殖大、2位は中央大で1部自動昇格、インカレ出場を決めた。他の10チームはシーズンが終了し、4年生は引退となる。1部との入れ替え戦には3位東洋大と4位国士舘大が進んだが、接戦の末に両チームとも破れ、2部残留。3部との入れ替え戦は9位駒澤大が3部4位の玉川大に余裕をもって勝利し、10位順天堂大は3部3位の立教大に2勝1敗とし共に2部残留となった。以下、入れ替え戦を含めた、リーグ戦の各チームを総括する。

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優勝の拓殖大と2位の中央大は
1年で1部復帰を果たす


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 20勝2敗の拓殖大は5試合を残し1部昇格、残り2試合の時点で優勝を決めた。1巡目は第4戦(9/8)で4Qにシュートが当たった国士舘大に破れ1敗を喫し、中央大に続き2位に留まったが、折り返しの中央大との直接対決を制すると、最後まで1位をキープ。終盤は1部昇格が決まるとやや緩み、第18戦(10/26)の明星大に破れ、第21戦(11/3)の駒澤大には1点差まで詰められた試合もあったが、中盤に着実に白星を重ね、早々に2位以下と大きく差をつけたことでリーグ戦は余裕のある形で進んだ。

 個々が高い能力を持ち、攻撃力は1部を含めても高い。#99多田は昨年の1部リーグ、春のトーナメント戦に続き83本でスリーポイント王に輝き、得点ランキングにも396点で3位に食い込んだ。マークが厳しい試合も多かったが、ドライブやリバウンドでも貢献した。#9小室はスリーポイント、ドライブ、アシストなど多様なプレーで安定した得点力をみせ、加えてディフェンスでは持ち味のスティールもたびたび披露。2人が主な得点源となり、ここに加えて3x3で培ったスキルを活かす#24荒川、毎試合ゴール下でリバウンドをねばった#41杉野が安定した活躍をみせ、毎試合をハイスコアで勝ち進んだ。また#54平良のリーダーシップは光るものがあり、ディフェンスや声の部分で一役買った。4年生が中心となって活躍し、1年での1部復帰と、インカレ出場を決めたのは大きな成果だ。

【リーグ戦インタビュー】
#41杉野晴輝(9/29)
#9小室望海(10/5)
#54平良彰吾(11/3)



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 2位は中央大。15勝7敗で、インカレ出場と1部昇格を決めた。1巡目は10連勝で無傷の首位を保っていたが、第11戦(10/5)で拓殖大に破れた後に勝率が伸び悩んだ。中央大の2巡目の黒星が他チームの白星に分散したことで、最終日まで結果が見えない混戦の一因となった。

 今年は下級生主体となり、ルーキーの#3北村はポイントガードとして、#21渡辺は得点源としてチームの中心となり思い切りのいいプレーをみせた。ここに安定感をもたらしたのが#71沼倉と#12樋口といった上級生だ。#71沼倉はリバウンドをメインにゴール下で存在感をみせ、昨年までは一発シューターとしての起用だった#12樋口が、今リーグではスタートでゲームコントロールと得意のスリーポイントで苦しい場面を何度も救った。またタイムシェアを有効に使い、体力を分散。より多くの選手が試合経験を積み、かつ結果を残したことで来年にもつながるリーグ戦になった。

【リーグ戦インタビュー】
#71沼倉壮輝(9/18)
#3北村孝太(2019 LEAGUE PLATYER)

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混戦の中で入れ替え戦に進んだのは
後半調子を上げた東洋大と4年生主体の国士舘大


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 3位は14勝8敗の東洋大。昨年の8位からの大躍進となった。終盤の5連勝で入れ替え戦への切符を手にしたが、中盤に接戦をいくつか落とし、2位の中央大には星が一つ届かなかった。入れ替え戦は神奈川大に2敗し2部残留。佐藤信長コーチを迎え2年目となり、オールコートのゾーンプレスを中心としたディフェンスが形となり、よりスタイルがはっきりしてきた。オフェンスでもセットプレーでの攻撃もみられ、昨年よりも安定感が増した印象だ。

 1から4年生までまんべんなく活躍したが、特に存在感をみせたのが今年U24代表候補に選出された#24ラシードで、神奈川大との入れ替え戦ではアウトサイドでもシュートを決め、成長の1年を証明した。#5栁澤、#38福井、#42加藤は最上級生らしいねばりのあるプレーで牽引。鋭いドライブを武器とする#22和田や、黙々とアシストやシュートを決める仕事人#14田代はプレータイムを大きく伸ばし、上級生として大事な場面で活躍。フレッシュマンの#18庄子や#3大澤は勢いのあるプレーで元気を持ってきた。ディフェンスがいい分ロースコアゲームに持ち込み流れを掴む展開がある一方で、高い得点力のあるチームには敗れる試合もあり、課題も含め収穫のある1年となった。

【リーグ戦インタビュー】
#22和田麗空(8/24)
#24ラシード ファラーズ(11/13)


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 国士舘大は14勝8敗で東洋大と勝率は並んだが、直接対決の2敗で4位となり、入れ替え戦は早稲田大に惜しくも及ばず2部残留。リーグ戦はやや調子に波があり、けが人にも悩まされた。第4戦(9/8)では拓殖大に20点差で勝利し、得点力を証明したが中位のチームとの接戦を落とし、なかなか順位が上がらない期間が続いた。最後は6連勝でなんとか入れ替え戦圏内に食い込んだ。

 核となったのは4年生で、特に主将を務めた#21池田はポイントガードとして存在感を発揮。115本でアシスト王も獲得し、リーダーシップが見える場面が多くあった。#7佐脇は拓殖大の#99多田と3Pの本数で一騎打ち勝負を繰り広げ、73本でランキング2位。ここに飛び抜けた能力でリバウンドやドライブを披露した#25中村、サイズを活かし果敢に攻め込む#18清水、後半の短い時間でもシュートを決めきる#17望月らが加わり、得点力は高かった。しかし留学生を擁するチームには#42王を除きややサイズが劣るため、攻めあぐねた。入れ替え戦を始め、勢いのある試合で会場をわかせることもあり、国士舘大らしさをみせた2カ月半だった。

【リーグ戦インタビュー】
#17望月大地(9/8)
#7佐脇考哉(9/17)
#21池田祐一(2019 LEAGUE PLAYER)

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昨年の下位チームと3部上がりのチームが躍動
実力の差は僅かであることを証明


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 5位の関東学院大は13勝9敗。春のトーナメント戦、新人戦を含め躍進のシーズンとなった。8/24の初戦は#12ケイタが欠場したが、第2戦(8/25)から復帰。中盤は8連勝で勢いに乗り、第12戦(10/6)で中央大を破ると、一時は3位となったが、終盤にやや失速し惜しくも入れ替え戦枠は獲得できなかった。

 1年生の留学生#10ンジャイと#12ケイタが交互に出場し、高さで優勢に。#10ンジャイは237本でリバウンドランキング3位、#12ケイタは内外で柔軟なプレーをみせた。そこに上級生の#22栗原がエースとして得点を伸ばし、#3佐々木がポイントガードで声を出しまとめ役を担った。また#5菊池のプレータイムも長く、泥臭いリバウンドやゴール下で貢献。シックスマンの#26菅澤、#33鈴木、#34丸澤ら下級生も元気のあるプレーで流れに変化を与える場面もあった。昇格して1年目に勝っていくことは容易ではないが、まず2部に残れたことに意味がある。加えて上位チームにも互角の試合もあり、実力を証明したシーズンだった。

【リーグ戦インタビュー】
#3佐々木 拓哉(9/18)


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 12勝10敗の明星大は6位と、昨年の10位から大きく浮上した。点の取り合いはどのチームよりも強く、接戦やハイスコアゲームで勝利し白星を積み上げた。第18戦(10/26)では拓殖大を破り一気に波に乗ったが、終盤戦ではスリーポイントの確率がやや落ちて敗戦が続くと、入れ替え戦には届かず。しかし、昨年に比べフィジカル面で劣ることはなく、主力に3年生も増えたことで安定感が増した。

 #2新田は110本でアシストランキング2位。#12シェッラとのツーメンを軸に、シューター陣へのキックアウトも目立った。3Pを得意とする#7岡田は65本で3位、#6神谷は62本で4位と得点力は数字にも表れた。また#10福田がリバウンド、ディフェンスという泥臭いところで貢献し、#12シェッラは昨年に続き256本でリバウンドランキング1位。2人の頑張りにより、チーム全体の攻撃チャンスが増えた。連携したプレーの増加で、一人ひとりの負担が減ったことで勝率が伸びたのも大きいだろう。上位チームまであと一歩が届かなかったのは、来年の課題として持ち越しだ。

【リーグ戦インタビュー】
#6神谷璃空(9/8)
#10福田晃平(10/5)
#7岡田泰希(11/26)


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 10勝12敗で7位となった江戸川大。初戦はいい雰囲気で迎えたが、その後は調子にやや波がみられた。持ち味のゾーンは今年も継続で、相手の足を止めミスを誘発し速攻でリズムをつかむ戦い方だった。入りが悪い試合では接戦を落とすこともあったが、大きく離されても10点差に戻すなど、後半に粘りのある試合展開が目立った。最上級生となった#12オウマは239本のリバウンドで2位。ポイントガードでゲームを作る#14堀内が中盤けがに悩まされチームとしては苦しい状態にはなったが、それでも手足の長さを活かしうまさが光った#35長根、鋭いドライブやパスが持ち味の#11渡部ら下級生が勢いのあるプレーで躍動した。#23鈴木は苦しい時間で3Pを決めるなど、難しい場面で主将としての頑張りをみせた。毎年新しい選手の活躍がみえるチーム。来年は上位チームに絡んでいきたい。

【リーグ戦インタビュー】
#11渡部 蒼(8/24)


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 上武大は10勝12敗で8位。最終戦まで3部との入れ替え戦枠に留まったが、終盤の4連勝で抜け出した。上位の東洋大や関東学院大への勝利はあったが、中位のチームに接戦で敗れるなど、先の読めない期間が続いた。スタートとセカンドを5人総替えし、タイムシェアで選手の負担を分散。3Qが勝負を握る試合が多く、スタートとセカンドの引き継ぎで苦戦はしたものの、終盤に合わせたことで結果がついてきた。

 得点源は主将を務めた#29細川で、昨年に続き474点で得点王を獲得。186センチというサイズも活かした多彩なプレーで厳しいマークも振り切った。昨年よりタフショットは増えた印象だが、毎試合2桁点でエースとしての役割も果たした。ともにスタートを務めた#7川野、#35千葉は3年生ながら安定感をもたらし、セカンドでは#92中西を始め苦しい時間にアグレッシブにプレーすることで、流れを引き寄せた。各々が決して長くはない出場時間の中で、強みを発揮したリーグ戦だった。

【リーグ戦インタビュー】
#29細川一輝(11/3)

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星が分散し自動降格争いも激化
入れ替え戦枠も最終戦までわからず


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 駒澤大は9勝13敗で9位に終わり、3部との入れ替え戦に進むが、3部4位の玉川大に勝利し2部残留。1巡目は2勝9敗と厳しい戦いとなったが、2巡目は中央大に勝利、拓殖大にも1点差に詰め寄る試合もみせた。10月13日の台風19号発生時はチーム全員で体育館に避難。予期せぬトラブルはあったが、その後は結果が徐々についてきた形だ。

 数字を引っ張ったのは#3澁田で、440点で得点ランキング2位についた。フル出場の試合もあり負担は大きく、最終戦と入れ替え戦はけがで欠場。しかし今年は4年生の安定感が目立ち、ベンチでは清田学生コーチ、コート上では主将の#55大髙が泥臭いところでねばり、終盤戦は3Pも果敢に狙った。シューターの#30櫻井、リバウンドで貢献した#29布田も各々役割を果たし、#33金久保はやや調子が上がらない試合もあったが、その活躍は勝利に必須だった。毎試合後のミーティングは長時間に及び、学生主体のチームで勝つことの難しさに直面した1年にもなったが、来年にもつながるリーグ戦となったはずだ。

【リーグ戦インタビュー】
#55大髙裕哉(11/13)


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 順天堂大は10位で9勝13敗。入れ替え戦では3部3位の立教大に1戦目で破れ崖っぷちに立たされたが、残り2戦をものにし2部残留でシーズン終了。1巡目は3位に浮上する期間もあり、2巡目の失速が大きかった。またトラブルも少なくなく、中盤に#41大橋がけがで長期欠場となり、9月、10月ともに台風や大雨の被害を受け、ベストな状況を作るのが難しかった。

 パスの配給で安定感をもたらす#5岩井、3Pやシュートを得意とする#15前田、切れの良いドライブが持ち味の#34大野ら3年生の活躍が光ったが、最上級生の#7千葉が大事な場面は任された。入れ替え戦ではバスケットカウントや3Pでダメージを与え、4年としての意地をみせた。それに加え下級生ながら#26増田がリバウンドやゴール下のプレーでねばり、入れ替え戦では#17松田が怪我をした#15前田の穴を埋めた。様々な不安を抱えながらも、長い24試合をチームで戦い抜いた。

【リーグ戦インタビュー】
#15前田将秀(10/5)
#7千葉高生(11/14)
#15岩井勇人(11/14)


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 慶應義塾大は6勝16敗で11位となり、3部自動降格となった。昨年はこの勝率であれば回避できた枠だが、混戦の2部では厳しい条件となってしまった。中盤、接戦を落としてしまったことで星が伸びなかったのが痛かったが、第17戦(10/22)の中央大に勝利するなど上位チームとも互角に張り合い、ベストを尽くす試合もあった。

軸となったのは#4山﨑と#5髙田だ。この2人が毎試合2桁得点をマークし、役割が多い中で#4山﨑は主将、エースとして、#5髙田はシュートのみならず、リバウンドにも貢献した。加えて、春のプレシーズンや早慶戦などで出場時間が一気に伸びた#10岩片はゴール下で、#14人見はスリーポイントやディフェンスで何度も苦しい場面を救った。圧力あるディフェンスもみられたが、長いリーグ戦でコンスタントに発揮するのは難しかった。慶應義塾はスポーツ推薦のある大学ではないが、学生主体で取り組むチームの意識は高い。高校まで目立ったキャリアがない選手でも関東リーグで戦えることを証明した。

【リーグ戦インタビュー】
#10岩片悠馬(9/17)
#5髙田淳貴(9/29)
#4山﨑 純(2019 LEAGUE PLAYER)


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 山梨学院大は0勝22敗と苦しいシーズンとなり12位の3部自動降格。初戦では拓殖大に3点差まで迫り、いいスタートを切ったものの、一つも白星を上げることは出来ず。リードで進む試合もあったが、後半に要所でミスが続き、逆転される展開が多かった。また台風の影響で延期試合も他チームより多く、ストレスがある中で進んだ2カ月半だった。しかしベンチではシュートが決まるたびに盛り上がり、少なくとも試合中の雰囲気は悪くはなかった。#13長野は3P、#18藤谷はゲームコントロールをしつつ点を取りにいき、#25渡辺は2桁得点の試合も多く、1年生ではあるが#1ブバカーもゴール下で献身的に働いた。昇格後の1年目に勝つことは容易ではない。残留は果たせなかったが、この経験を来季に活かしてほしい。


【2部最終結果】

優勝 拓殖大学  20勝2敗
2位 中央大学  15勝7敗
3位 東洋大学   14勝8敗
4位 国士舘大学  14勝8敗
5位 関東学院大学 13勝9敗
6位 明星大学  13勝9敗
7位 江戸川大学  12勝10敗
8位 上武大学  10勝12敗
9位 駒澤大学  9勝13敗
10位 順天堂大学  9勝13敗
11位 慶應義塾大学 6勝16敗
12位 山梨学院大学 0勝22敗


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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