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第71回 全日本大学バスケットボール選手権大会
筑波大学が3年ぶり5回目の優勝

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】8位・日本大

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怪我人が多発する中で若手が経験値を積み
主将の松脇がチームを牽引


 今リーグはどこも怪我人が多い状況からスタートしたが、日本大も主力を欠いた試合が長く続くことになった。

191110matuwaki3.jpg リーグ戦前の#3駒沢の怪我により、前半戦のポイントガードは急遽#10杉本が担当。杉本にとっては得点を取りつつ、初のガードポジションを試行錯誤しながらこなす形になった。リーグ半ばに新人戦以後怪我で離脱していた#11高原が帰還するが、今度は#10杉本が怪我で戦列を離れることに。しかし#4上澤がそれに代わるように司令塔としての役割を果たし、#22飯尾もガードとしてプレーしてチームに貢献した。結果としてリーグ全体を通して出場し続けた主力は主将の#14松脇、#0シェイクで、ほかは出入りの多い2カ月半に。しかしその一方で起用されたメンバーは徐々に存在感を発揮し、#22飯尾、#60黒田、#59嶋田といったメンバーたちは大いに経験を積むことができた。

 スタメンが揃わない中でもアウトサイドシューターたちの勝負強さは健在で、劣勢でも4Qには追いつき、接戦を展開する試合は多かった。どちらかというとアシストに回ることを意識していたという#14松脇だが、勝負強さは別格。ここぞの3Pを何本も決めてランキングは1位。得点でも3位、アシストも10位とすべての場面で活躍。そして泥臭いディフェンスでも粘る#11高原のシュート力もあなどれない。そこに#10杉本も揃えばさらに得点力は厚みを増すだろう。#0シェイク、#8ジャワラをはじめ、経験を積んだインサイド陣の活躍も必須だ。2カ月半の経験をうまくインカレに活かせれば、躍進は期待できる。

写真:周囲の選手にプレーさせようとしている様子もあった松脇だが、結果を見ればチームを牽引する数字を叩き出した。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#14松脇圭志 得点ランキング3位 368点
#0シェイク ケイタ 得点ランキング5位 355点
#14松脇圭志 3Pランキング1位 72本
#14松脇圭志 アシストランキング10位(45本)


【リーグ戦インタビュー】
#10杉本天昇(2019 LEAGUE PLAYER)
#3上澤俊喜(10/20)

※松脇選手、高原選手、飯尾選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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今季は1番ポジションにも挑戦した杉本。後半戦は怪我で欠場したがインカレでの復活を待ちたい。


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嶋田も出場時間が増えた。サイズを活かしたプレーでも貢献した。


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松脇の勝負強さが何度もチームを盛り上げた。


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黒田もスタメンとして経験を積んだ。


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安定した活躍でチームを支えたシェイク。


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上澤はポイントガードとして後半戦で見せた。


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アウトサイドからダンクまで4年間でプレー幅も広がったジャワラ。


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藤井も控えのポイントガードとしてたびたび貢献。


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後半戦で復帰した高原がオフェンスはもちろん、ディフェンスでも盛り上げ、チームにいい流れを呼び込んだ。




[続きを読む]

【INTERVIEW】

「インカレ、そして来年につながるリーグ戦だった」
どんな時も変わらず、いつも通りに


◆#14松脇圭志(日本大・4年・主将・SG)

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常に冷静な表情でコートに立ち続け、3Pランキングでは72本で2位以下と大きく差をつけての1位。怪我人が多い中で、攻守ともに安定したプレーが昨年に続き目立った。昨年から3☓3の経験を活かし、フィジカルやドライブもさらに磨きがかかった。また自身のプレーに留まらず、このリーグ戦で出場時間が伸びた選手たちへのパスの配給にも意識を向ける。役割が多く、負担も大きかっただけに疲労もあったはずだが、最後は安堵の優しい笑顔も見せた。


-長い2カ月半でした。リーグ戦を振り返って。
「毎試合怪我人が出てしまい、万全な状態で臨めない状況でした。その分、今まで試合に出てない選手が出て、いい経験になったと思います。少しは個人で収穫になったと思います。それがインカレに繋がってほしいです。来年にも、いい意味で影響する大会だったと思いますね」

-松脇選手はその中で怪我をせず、長い時間の出場お疲れ様でした。
「いつも通りですね。毎年ですが。最初の方は気合いが全面に出て、シュートをよく打っていました。後半はパスを意識しましたが。今年は晟也(#11高原)とかも試合に絡んでくれて、少し休めました。ただ後半は疲れた時に確率が落ちました。それは修正点ですね」

-リーグ戦前には3x3でもプレーしていましたね。何が違いますか?
「3☓3のほうが疲れますね。ディフェンスもずっとやらなくてはいけないので。プレーしていくうちに、ドライブなども慣れてきて。それを5対5でどう活かすかだと思いますが、まだできていない部分があるので課題です。3X3の後に5対5の試合をやると、コートがとても狭く感じるんです。ドライブは3☓3のほうが簡単です」

-ガードが不足してしまい、松脇選手の負担も増えることもありましたね。
「ガードがみんな怪我をしてしまって、そこは結構きつかったですね。でも飯尾(#22)は今年からガードをやっていて、ゲームを作ってくれています。1年目なので荒削りなところはありますが、徐々に慣れてくると思います」

191110matuwaki2.jpg-杉本選手(#10)がガードの時は、どんな話をしていましたか?
「特別なことは話してないですね。天昇(杉本)はガードをやっていた時はパスをよく意識していて、さばいていました。僕にはシュートを入れてくれ、決めてくれと言っていましたね」

-3、4年生がずっと主力でやってきた分、上級生の合わせは抜群ですね。
「去年からメンバーもほとんど変わっていないですし、噛み合っている部分は多くなってきました。ケイタ(#0)からのパスが最初は全く取れなくて。でも今日を含めて、毎試合何本か出ているので、いい形になってきました」

-勝敗に関わらず、松脇選手は感情が表に出ない印象です。
「あまり出さないようにしています。それで左右されるのは嫌ですし、周りがいろいろ言っていても抑えるようにはしています。キャプテンの仕事だとも思っています」

-部員がたくさんいる中で、今年は主将ですが、大変なことはありますか?
「後輩たちにどう言い聞かすかですね。今年は僕が言って聞いてくれていますが、どう納得させるかが大事です。いつも聞いてくれるのは天昇くらいですかね(笑)」

-インカレに向けて一言お願いします。
「まず怪我人には戻ってもらい、こっちも合わせたりしないといけません。ベストな状態で臨みたいです」

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「ディフェンスから雰囲気を変えたい」
できることから真剣に、着実にこなす


◆#11高原晟也(日本大・2年・SG)

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土浦日大高出身で松脇、杉本に続く生粋のシューターとして知られるが、加えて高原の個性はアグレッシブなディフェンスだ。攻めの印象が強い日本大で、高原がコートに入るといい泥臭さが増し雰囲気がガラッと変わる。さらに杉本の怪我により、やや落ちるとみられたシュート力もしっかりカバー。怪我の復帰から始まったリーグ戦で2年生ながら多くの仕事をこなし、主将の松脇も「(高原が)試合に絡んでくれて休めた」と高評価。また人懐っこい性格も魅力の一つで、後輩のインタビューでも仲の良さを伺わせた。


―怪我人が多く大変なリーグ戦でしたね。全体を振り返って。
「僕自身は怪我から復帰して、天昇さん(#10杉本)と僕と松脇さん(#14)が中心となる形を作っていたのですが最初は先輩に頼ってばかりで、ディフェンスやパスで頑張ればいいかなと思っていました。天昇さんが怪我して、松脇さんと逆のウィングになった時に頼ってばかりではだめだと思いました。それもあって2年生になって責任感がでましたね」

―飯尾選手(#22)といいコンビだと思いました。
「僕と飯尾はシックスマンで出ていくので、流れを変える役割があると思います。勝てた試合もありましたが、大差で負ける試合もありました。応援席のほうが豪華なんじゃないかというくらい怪我人が出てしまって、もうやるしかないと。リバウンドは小さくて貢献できないので点を取りに行くしかないと思いました」

―高原選手のディフェンスもいい流れを呼んだと思います。
「何ができるか考えて、シュート決めることとディフェンスしかできないなと思いました。自分の役割がそれなので、しっかりやっていこうと思っていました。日本体育大戦(第9戦)から僕は復帰したのですが、日大を応援してくれる方や色んな人に『ディフェンス変わったね』と言われました。いい方向に少しでも持っていけたのかなと。改めてディフェンスの大切さを知りましたね。僕は2年生なので、コートにいる4年生が少ない分、その人たちの分まで頑張りたいと思いました」

191110takahara.jpg―怪我人が多い分、色んな選手が試合に出られて活躍できた面もあるのでは。
「そうですね。嶋田さん(#59)のジャンプシュートでつないだ試合もありましたし、チームとしてはいい感じですが、あとは怪我人が戻ってくれれば」

―2年生ながら声を出し、チームを鼓舞する姿も印象的でした。
「高校時代主将をやっていて、やはり出ている以上やらなきゃという感じになりますね」

―今年からリーグ戦は出場時間が長いですね。
「そうですね。去年はベンチが多く、気楽でした。今年は本当に長いなと感じましたし、相手のことを考え、自分だったらどうするかを考えていましたね。その面は成長できたと思います。来年はもっと責任感を持っていきたいですね。僕は松脇さんのバスケットスタイルが好きで、憧れて土浦日大高校に入ったんです。だから今年で最後なのはちょっとさみしいです。インカレも4年生と最後になるので頑張っていきたいです」

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「先輩に頼らず、自分がやる」
成長と収穫のルーキーイヤー


◆#22飯尾文哉(日本大・1年・SG・洛南)

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春の新人戦から存在感を見せていたが、リーグ戦でもフレッシュマンらしい元気のあるプレーでチームに貢献した。振り返ると、未経験のことが多かったという。上級生の体の当たりの強さ、2カ月半という長い試合期間、そしてPGとしての役割だ。誰でもシュートが入る日本大だが、パスの配給バランスやゲームメイクはやはり難しく、1年目から悩まされた。しかしその分多くの収穫が得られ、目標とするガード像も明確に。インカレを含め自身の成長につなげ、「飯尾らしさ」を確立したい。


-リーグ戦を振り返って。
「初めてのリーグ戦で、4年生とのプレーもあって最初は合わせることができませんでした。でも徐々にできてきて、最後は慣れてきましたね。少しは自分らしいプレーができました。最初は体の当たりが高校とも新人戦とも違いましたね。上級生はすごかった。来年には体をつくらないといけないですね。でも上級生はよく話してくれて、プレーしやすいです」

-大きく点差をつけられる試合もありましたね。
「そうですね。よく試合後に反省会もするのですが、出だしが悪い試合はやっぱり崩れます。いつも悪いんですけど、インカレまでにはなんとかしないといけないです」

191110iio2.jpg-怪我人も多く、大変だったと思いますが飯尾選手のプレータイムは伸びました。
「プレータイムが伸びた分、自分でも『やらなきゃいけない』という責任が生まれました。前は先輩に頼ってしまったのですが、攻めなくてはいけないと感じたし、最後の方はよかったなと思います。リバウンドから速攻は自分の持ち味なのですが、そこも徐々にできてきた感覚はあります」

-パスも上手ですね。PGはどうでしたか?
「ガードがしっかりしないと、試合が崩れると思います。そういうことを考えると、混乱してしまいます。今まで点を取ることしか考えてこなかったので、こんな苦労があると知りました。監督に求められているのも1番なので、頑張りたいです。大学界には上手い選手がたくさんいます。青山学院大の納見さん(#21)みたいに点を取りながら、試合を作るのが理想です」

-インカレに向けて一言お願いします。

「フレッシュマンらしく、ディフェンスから頑張っていきたいです。控えで出て、流れを変えられればと思います」


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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