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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2019.11.10 (Sun)

【2019リーグ1部】4位・日本体育大

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1部復帰の最初の年は後半に調子を上げ
15年ぶりのベスト4に食い込む


 4位には今年1部復帰シーズンを送った日本体育大が入った。リーグ前半は5割ほどの勝率だったが、注目すべきは後半戦。2巡目は第16節の青山学院大戦(10/20)に敗戦した以外はすべて勝利。上位チームが直接対決で終盤に黒星を増やした中、連勝を続けて最終日に4位に滑り込んだ。リーグ戦は一般的には手の内が相手に知られた後半には攻略されることが多い。しかしその逆の形となったことは、チームのスカウティングの努力なり、また選手の成長があったということで、大きな成果といえる。

191110ooura2.jpg 戦力は昨年とほとんど変わらないが、安定感が高まった。4年生では今期は司令塔も務める#3大浦が起点となり、高い跳躍力のある#5磯野はディフェンスで相手エースをマークした。最上級生となったこの2人はメンタル面でも進境著しいものがある。同様に伸び盛りの3年生は#24土居、#33遠藤がオフェンスで力になり、#13ディクソンがシックスマンとして仕事をこなした。さらにはインサイドの#50バムと#21クリスティンはタイプが異なり、2人がプレータイムを分け合って貢献したことも大きいだろう。

 7秒でオフェンスを完結するトランジションの早いスタイルは、今の1部ではむしろ少数派だが、日本体育大の特徴はそれを40分間遂行し続けるところにある。前に進むのをあきらめないことでディフェンスに穴をこじ開け、流れを持ってくる。続くインカレでの躍進も期待したいところだ。

写真:攻撃起点として攻め続けた大浦。


【個人ランキング(TOP10以内)】
#3大浦颯太 得点ランキング6位(344点)
#3大浦颯太 3Pランキング6位(45本)
#3大浦颯太 アシストランキング1位(92本)
#24土居 光 3Pランキング9位(37本)
#21モンゾンボ クリスティン リバウンドランキング3位(OF81/DF141/TO222)
#50バム ジョナサン リバウンドランキング7位(OF74/DF105/TO179)


【リーグ戦インタビュー】
#5磯野寛晃(9/14)
#3大浦颯太(10/6)
#24土居 光(10/19)
#33遠藤 善(10/22)
#50バム ジョナサン・#21モンゾンボ クリスティン(準備中)


※日本体育大・大浦選手、ディクソン選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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全員が速攻に走るが、磯野の高い跳躍からのレイアップやダンクは豪快そのもの。


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今季加入したクリスティンの存在も、勝利に大きく貢献。


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パワーのあるバムは力強さが魅力。


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アウトサイド、フィジカルを活かしたインサイドと両方で活躍できる土居。


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高確率の3Pで見せた遠藤。


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バックアップガードの井手。後半にかけて調子を上げていった。


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ベンチスタートでチームをサポートする河野。


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練習では大きな役割を担っている主将の武藤。


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ベンチの盛り上がり具合も賑やかだった。



[続きを読む]

【INTERVIEW】

「2巡目の1敗は自分たちの成長の証明」
チーム全員で1部に挑戦した2カ月


◆#3大浦颯太(4年・PG)

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昨年から今年にかけて、大きく大学界に存在を知らしめる存在に成長した。昨年までは点を取る役目の比重が大きかったが、今年は得点面だけではなく、司令塔としてリーダーシップを見せ、チームメイトにたびたび声をかける姿も目立つ。同じ4年生の磯野とチームを牽引するが、互いに最上級生という責任感がプレーだけではなく、精神面も大きく成長させている様子がうかがえる。チームとしても春から順調に実績を出し、リーグ戦はついにベスト4まで到達。これは主力選手だけではなく、控えやスタッフ全員で出した結果だ。この先、どこまでの成果を出せるのか、大浦、そしてチームとしての日本体育大からも目が離せない。


―最後はいい形でリーグ戦を締めくくったと思いますが、2巡目は一度しか負けなかったのは本当に素晴らしかったですね。リーグの半分を消化したところでお話を聞いたときはまだ1部に対応しきれていない、という内容だったと思います。そこから合わせていけたのは何が大きかったのでしょうか?
「スタッフが相手チームについて分析し、試合に出ていない選手たちが相手チームのフォーメーションを正確に練習で再現してくれて、相手になってくれたんです。そこで自分たちもアジャストすることができました。スタッフの努力はもちろん、試合に出られなくて悔しい思いをしている仲間がしっかり対戦相手のことを覚えて助けてくれたから、そのおかげで2巡目に結果が出たと思います」

―1巡目はまだそれを合わせきれなかったのでしょうか。
「最初から同じようにやってくれてはいたんですが、自分たち試合に出ているメンバーも、相手をしてくれているメンバーも、少しなあなあになってしまっていたと思います。いけるだろう、という甘い思いがどこかにありました。でも、キャプテンの武藤(#9)が対戦相手チームのガード役をやってくれていたんですが、うまく勝てなかったときに『相手役になっている自分たちがしっかりしないとダメだ』と、しっかりまとめてやりきってくれたんです。彼らが自分たちを倒そうという気持ちでやってくれたからこそ、自分たちも成長できたかなと思います」

191110ooura1.jpg―そうだったんですね。動きもよくなって、こんなに変わるのかなと2巡目は思いました。
「専修、法政、日大と、2巡目は自分たちで徐々に変わって成長しながらやっていくことができました。2巡目に1回しか負けていないというのは成長の証明になったと思います」

―大浦選手はプレータイムも長いですが、体力的には大丈夫だったでしょうか。
「もちろんしんどいところはありました。でも40分間出ているからといって自分が楽をしてしまうとチーム自体が締まらないというか、ディフェンスなど全体が緩くなってしまいます。やはり40分間自分がディフェンスでプレッシャーをかけるなど、戦い続けないとほかもついてこなかったのが前半戦でした。自分は最後の年だしやりきるしかないと思っていました」

―最終的にはベスト4に食い込み、今度はチャレンジャーというより、周囲に目指される枠に入ったと思います。昨年はベスト8の壁を破れなかった分も見せたい思いはあると思いますが。
「日体大の弱いところでもあるんですが、入りのところで緩くやってしまいがちです。でもそうしてしまうとインカレ自体がいい形で終われないと思います。リーグの2巡目は入りがしっかりしていたのが勝てた要因でもあるので、そこについてはインカレの全試合を通していい形でできるように残りの時間で突き詰めていきたいと思います」

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「来年に向けてもオフェンスを強化したい」
求められる役割の幅が広さを成長の糧に


◆#13ディクソン ジュニア(3年・SF)

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走るバスケットが武器の日本体育大で、ディフェンス面で大きく貢献する。各チームの特徴あるエースを徹底的にマークし、自由にさせない。どんな選手にも合わせることができるのは、自チームのエースである大浦に練習中からついているから。また熱い気持ちを持つ土居、黙々とプレーをする遠藤、しっかりとした考えを持つディクソンという3人の3年生がうまく機能しているのが今年のチームの特徴の一つ。求められる役割は多いが、さらなるチーム躍進に向けての活躍に注目したい。


-長いリーグ戦を振り返って。
「去年はプレータイムが短かったですが、今年は割ともらえたことで、リーグ戦慣れといいますか、逆に試合に慣れるまでに時間がかかってしまいました。思うようなプレーがなかなかできず、苦しみましたね。個人的には思い通りにプレーできなかったというのが、リーグ戦の印象です。ポジションが定まっていなくて、藤田さん(監督)からも1〜4番までを求められています。どちらかというとディフェンスがメインで、オフェンスがうまくいかなかったです」

-では、ディフェンス面から聞いていきます。相手のエースをマークする機会も多かったですが?
「練習中から動きの機敏な颯太さん(#3大浦)についているので、他チームのエースについても特徴を掴みやすかったと思います。颯太さんはオールラウンドになんでもできるので、つきにくいんです。3Pが得意な選手であれば、ドライブをさせたりしていました。一番難しかったのは神奈川大の小酒部(#75)でしたね。最後まで捕らえきれず、30点くらい取られてしまいました。まあでも、ディフェンスは自己評価でも良い方だと思います」

-先程オフェンス面は満足できていないということでしたが。
「定まっていないからこそ、自分がどこを頑張るのかコート内でさまよってしまいました。探していて、ターンオーバーが出て、それがチームの足を引っ張ってしまったという印象でした。ただ、ガードを初めてやらせてもらったので視野が広がりました。セットプレーも今まで4番しかやったことがなかったのですが、1番からコートを見るようになりました。相手が嫌なところを突けるようになったと思います」

191110DOCSON2.jpg-前半は勝てない試合も多々ある中で、後半は1敗という素晴らしい結果でした。何が違ったのでしょうか?
「1巡目の日本大戦(第8節)で、前半で20点リードしていたのですが、相手の3Pが入って逆転負けをしました。そこで負けたことでやっと、チームが『このままじゃいけない』という意識になりました。チームにとって転機でしたね。目標だったベスト4が、そのままだと遠いと感じて、ディフェンスをチームでするようになりました。あと4年生が後半戦、とても気合いが入っていて、そこも勝てた理由の一つだと思います」

-去年までは2部で、攻め続ける展開が多かった分、合わせるのには時間が少しかかりましたね。
「そうですね。能力、シュート力、色々な力が1部のチームは僕らより上で、ディフェンスしないで勝てるチームがないと思いました。ある意味いい負けをしたと思います。この結果で留まらず、インカレに向けてまた新たに準備していきたいと思います」



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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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