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2019.11.14 (Thu)
【2019入れ替え戦】11/14レポート
第3戦までもつれ込んだ戦いは
順天堂大が競り勝ち2部残留
1—3部間で唯一最終戦までもつれ込んだ戦いは、互いに意地が見える好勝負になった。しかし2部順天堂大が迫られても逆転は許さず、立教大の挑戦を退け、2部残留を果たした。
◆順天堂大(2部10位)VS立教大(3部3位)

【追い込まれた時間に逆転を許さなかった順天堂大が勝利】
1勝1敗で並び、最終日までもつれ込んだ順天堂大と立教大の入れ替え戦。第3戦は最後まで気の抜けない展開となった。順天堂大は入りから#7千葉(4年・SF)を中心に、シューター陣が思い切りよく打ち、流れを掴む。立教大は#34竹中(3年・F)が1対1で積極的にゴール下まで攻め加点し、ブザーとともに#11吉井(2年・F)が3Pを沈め22-21と互角で1Qを終える。
2Q、順天堂大が#26増田(2年・CF)の遠めのジャンパーから、ブロックを量産し5分で10点差をつける。立教大はミスが続くが、中盤からスタメンに戻し#8小林(4年・C)、#24木口(3年・F)、#6井関(3年・F)が攻め、#30根本(3年・G)の速攻で同点に追いつく。しかし順天堂大は速攻で立て直し再びリード。40-35で折り返す。
3Qは点差があまり動かず進んだ。順天堂大は#17松田(3年・PG)が3P、#7千葉が積極的に攻める。立教大はスロースタートだが、5分を切り#6井関、#11吉井の3Pが決まり、再び#6井関がタップからバスケットカウントを決め、点差は最少で2となるが、#26増田のリバウンドが上回り60-56で順天堂大がリードし最終Qへ。
4Q、立教大は5分半で#11吉井の3Pが3本、#30根本、#24木口が押し込み同点に追いつく。順天堂大はリバウンドから速攻が出るも、やや立教大の勢いに押された。しかし立教大はファウルも重なり、残り4分で4ファウルに。順天堂大は#5岩井がフローター、#26増田を始めフリースローで加点し、逆転させない。5点差になったところ、立教大は残り34.9秒のワンプレーで#11吉井がこの日7本目の3Pを決め2点差。順天堂大は26.7秒を残したタイムアウト後、24秒のエンドスローを選択し、時間いっぱいで#5岩井がボーナススローを得る。立教大の最後ワンプレーはミスで終わり、77-73で順天堂大が勝利し2部残留を決めた。
順天堂大は第1戦の入りの悪さを反省点とし、残りの2戦は序盤から思い切りのいいプレーで流れを持ってきた。1戦目での前田の怪我は痛かったが、代わって入った松田が活躍をみせた。千葉や岩井、大野が大事な場面で点を取り、増田もリバウンドで大きく貢献した。
立教大は第1戦の勝利があっただけに、悔しい結果となった。しかし昨年までなら点差がつけられてしまう展開でも、小林のゴール下での奮闘や、持ち味の速攻から何度も立て直した。4Qで一度も逆転できなかったことが痛かったが、3年生以下が主力なだけに来年に繋げて欲しいところ。
写真上:順天堂大は怪我をした前田の代わりに松田がこの3戦とも存在感を見せた。
写真下:高確率の3Pで見せた立教大・吉井。
※順天堂大・千葉選手、岩井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「苦しい時に自分がなんとかする」
コートに立ち続けたものとしての責任を果たす
◆#7千葉高生(順天堂大・4年・主将・SF)

全員がシュート力を持つのが順天堂大の色だが、千葉が活躍したときはチームが最も沸、エースとしての存在感が際立った。入れ替え戦ではバスケットカウントやドライブで流れを引き寄せ、2部の舞台を後輩たちに残した。自身を含めけが人が多く、台風にも見舞われチーム状況はベストとは言えない中で、2か月半の長いリーグ戦を戦い抜くことは容易ではなかったはずだ。最上級生として、コートに立ち続けた立場としての責任を果たした後、後輩たちにチームを託した。
―2部残留を果たしました。3日間の入れ替え戦を振り返って。
「1戦目の入りが悪く、離されて追う展開になりました。やはり相手の方が勢いがあって、自分たちが受け身に入ってしまいました。試合後反省して2試合目から入りを良くしようという話がありました。2試合目は勝てて最終日まで持っていき、今日はお互いが入りを意識している中で、1Qは拮抗しました。ターンオーバーは何度かありましたが、その中でも走りきってシュートを決めきることができてよかったです」
―千葉選手の活躍も見事でした。気持ちを入れていましたか?
「そうですね。1年生の頃からプレータイムをもらっていて、先生に期待もしてもらっている分、チームに返さなければいけないことも多いと思っていました。その中で4年生が1人しか出ていなくて、主力の怪我もあり、自分がなんとかしなければという思いがありました」
―怪我人、台風と色んなことがあったリーグ戦だったと思います。全体を振り返って。
「そうですね。色々ありましたね。全体的に入りが悪くて1Qの点差で負けてしまうことが多かったです。接戦を勝ちきれないのは自分たちに課題が大きくあるということですし、それを改善しなければ2部では残っていけないことも学んだと思います。2部の中でもその落とした試合を勝ちきれば上に行くチャンスもありました。来年は後輩たちに頑張ってもらいたいです」
―順天堂大での4年間を振り返って。
「1年生では先輩方の元で自由にプレーをするだけでした。2年生のときも佐々井さん(昨年主将)や駿さん(川久保・現富士通)がいたので支えてもらいましたね。マークが寄って、その分自分が点数を取っていただけなので、3年生になった時に一気に役割が増えました。自分が仕事をしきれなかったです。4年目も怪我でリーグ戦はスタメンで出ることはなく、自分の役割が今年になり大きく変わって、そのあたりはみんな大変だったと思いました。でも3年生が特に頑張ってくれているのに、4年が3部に落とすわけにはいかないと思いましたし、夢中になってやりました」
―最後、後輩たちにメッセージをお願いします。
「後輩にはたくさん助けてもらいました。岩井(#5)は高校からやってきた1人ですし、終わるのは寂しいですが、彼らは新人戦で1部のチームに勝って、戦った自信もあると思います。実力を発揮し続けることが難しいリーグ戦なので、勝ちきれるようにチームで突き詰めてやってほしいと思います」
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「思い切りプレーをしてもらう試合を作る」
PGとして、より強いチーム作りを目指して
◆#5岩井勇人(順天堂大・3年・G)

3年目の岩井は安定感と冷静さが目立った。最終戦でも、立教大に追いつかれた場面は落ち着いた表情を見せ、ほしいところの一本をしっかり決めてくる存在にもなった。1戦目の負けから崖っぷちに立たされたが2部残留を決め、来年も戦う舞台は同じ。しかし勝つチームを作るためには、今のままでは足りず、レベルアップするための変化が必要だという。順天堂大らしさに加えた新たな強さをPGとして作っていけるか。来年はチャレンジャーとして入れ替え戦に臨む姿を見られることを期待したい。
―3日間の入れ替え戦を振り返って。
「1試合目の時に、自分たちの中でも『2部と3部』という気の緩みがありました。それで入りで相手の勢いにやられてしまい、自分たちは引いてしまったのが1試合通して出てしまいました。切り替えて2、3戦目を勝ち切ることができて4年生の声掛けや、ベンチの鼓舞もあって、力を発揮できたと思います」
―入れ替え戦の1試合目で前田選手(#15)が怪我をしてしまい、リーグ戦の怪我人もここまで引っ張ってしまいましたね。
「そうですね、早い段階で前田が怪我をした時は、外でシュートを決めてくれるし、ディフェンスも体を張ってくれる、頑張って声も出してくれる選手です。3年の中では頼れるキャプテンシーがあるので、怪我した時は『やばい』とは思いました。代わって出てきた松田(#17)が頑張ってくれて本当に助かりました」
―リーグ戦全体を振り返って。
「怪我人、台風と色々あって自分たちが一番いい状態がなかったですね。その中で降格もなく、上位チームにも勝つことができました。自信になることもあったので、成長できたリーグ戦だったと思います」
―岩井選手は3年目のリーグ戦になりましたが、どんなことを考えてプレーをしていますか?
「みんなが攻められるチームなのでパスの配給やバランスをみてやっていました。点を取れていない時に自分で行くことも意識はしていましたが、あんまりできていない試合もありました。スキルを磨いて来年も頑張りたいです。1、2年の時は先輩が『思いっきりやれ』と言ってくださり、自分で打つことが多かったのですが、上級生になり自分が後輩のことも考えるべきだと思うようになり、思いっきりプレーをしてもらうためにゲームを作りたいと思いました」
―少し早いですが、来年はどんなチームを作りたいと考えていますか?
「まず、試合に絡める選手を増やすことですね。あとはチームでは決められた動きをすることがありません。セットプレーを自分たちの代から入れたいと思います。他チームからも『順天堂大は全員がシュートが入るから、決まった動きがあったら怖い』ともアドバイスを貰っているので、少し意識して来年のリーグで変わった姿を見せたいなと思います」
順天堂大が競り勝ち2部残留
1—3部間で唯一最終戦までもつれ込んだ戦いは、互いに意地が見える好勝負になった。しかし2部順天堂大が迫られても逆転は許さず、立教大の挑戦を退け、2部残留を果たした。
◆順天堂大(2部10位)VS立教大(3部3位)

【追い込まれた時間に逆転を許さなかった順天堂大が勝利】
1勝1敗で並び、最終日までもつれ込んだ順天堂大と立教大の入れ替え戦。第3戦は最後まで気の抜けない展開となった。順天堂大は入りから#7千葉(4年・SF)を中心に、シューター陣が思い切りよく打ち、流れを掴む。立教大は#34竹中(3年・F)が1対1で積極的にゴール下まで攻め加点し、ブザーとともに#11吉井(2年・F)が3Pを沈め22-21と互角で1Qを終える。

3Qは点差があまり動かず進んだ。順天堂大は#17松田(3年・PG)が3P、#7千葉が積極的に攻める。立教大はスロースタートだが、5分を切り#6井関、#11吉井の3Pが決まり、再び#6井関がタップからバスケットカウントを決め、点差は最少で2となるが、#26増田のリバウンドが上回り60-56で順天堂大がリードし最終Qへ。

順天堂大は第1戦の入りの悪さを反省点とし、残りの2戦は序盤から思い切りのいいプレーで流れを持ってきた。1戦目での前田の怪我は痛かったが、代わって入った松田が活躍をみせた。千葉や岩井、大野が大事な場面で点を取り、増田もリバウンドで大きく貢献した。
立教大は第1戦の勝利があっただけに、悔しい結果となった。しかし昨年までなら点差がつけられてしまう展開でも、小林のゴール下での奮闘や、持ち味の速攻から何度も立て直した。4Qで一度も逆転できなかったことが痛かったが、3年生以下が主力なだけに来年に繋げて欲しいところ。
写真上:順天堂大は怪我をした前田の代わりに松田がこの3戦とも存在感を見せた。
写真下:高確率の3Pで見せた立教大・吉井。
※順天堂大・千葉選手、岩井選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「苦しい時に自分がなんとかする」
コートに立ち続けたものとしての責任を果たす
◆#7千葉高生(順天堂大・4年・主将・SF)

全員がシュート力を持つのが順天堂大の色だが、千葉が活躍したときはチームが最も沸、エースとしての存在感が際立った。入れ替え戦ではバスケットカウントやドライブで流れを引き寄せ、2部の舞台を後輩たちに残した。自身を含めけが人が多く、台風にも見舞われチーム状況はベストとは言えない中で、2か月半の長いリーグ戦を戦い抜くことは容易ではなかったはずだ。最上級生として、コートに立ち続けた立場としての責任を果たした後、後輩たちにチームを託した。
―2部残留を果たしました。3日間の入れ替え戦を振り返って。
「1戦目の入りが悪く、離されて追う展開になりました。やはり相手の方が勢いがあって、自分たちが受け身に入ってしまいました。試合後反省して2試合目から入りを良くしようという話がありました。2試合目は勝てて最終日まで持っていき、今日はお互いが入りを意識している中で、1Qは拮抗しました。ターンオーバーは何度かありましたが、その中でも走りきってシュートを決めきることができてよかったです」
―千葉選手の活躍も見事でした。気持ちを入れていましたか?
「そうですね。1年生の頃からプレータイムをもらっていて、先生に期待もしてもらっている分、チームに返さなければいけないことも多いと思っていました。その中で4年生が1人しか出ていなくて、主力の怪我もあり、自分がなんとかしなければという思いがありました」

「そうですね。色々ありましたね。全体的に入りが悪くて1Qの点差で負けてしまうことが多かったです。接戦を勝ちきれないのは自分たちに課題が大きくあるということですし、それを改善しなければ2部では残っていけないことも学んだと思います。2部の中でもその落とした試合を勝ちきれば上に行くチャンスもありました。来年は後輩たちに頑張ってもらいたいです」
―順天堂大での4年間を振り返って。
「1年生では先輩方の元で自由にプレーをするだけでした。2年生のときも佐々井さん(昨年主将)や駿さん(川久保・現富士通)がいたので支えてもらいましたね。マークが寄って、その分自分が点数を取っていただけなので、3年生になった時に一気に役割が増えました。自分が仕事をしきれなかったです。4年目も怪我でリーグ戦はスタメンで出ることはなく、自分の役割が今年になり大きく変わって、そのあたりはみんな大変だったと思いました。でも3年生が特に頑張ってくれているのに、4年が3部に落とすわけにはいかないと思いましたし、夢中になってやりました」
―最後、後輩たちにメッセージをお願いします。
「後輩にはたくさん助けてもらいました。岩井(#5)は高校からやってきた1人ですし、終わるのは寂しいですが、彼らは新人戦で1部のチームに勝って、戦った自信もあると思います。実力を発揮し続けることが難しいリーグ戦なので、勝ちきれるようにチームで突き詰めてやってほしいと思います」
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「思い切りプレーをしてもらう試合を作る」
PGとして、より強いチーム作りを目指して
◆#5岩井勇人(順天堂大・3年・G)

3年目の岩井は安定感と冷静さが目立った。最終戦でも、立教大に追いつかれた場面は落ち着いた表情を見せ、ほしいところの一本をしっかり決めてくる存在にもなった。1戦目の負けから崖っぷちに立たされたが2部残留を決め、来年も戦う舞台は同じ。しかし勝つチームを作るためには、今のままでは足りず、レベルアップするための変化が必要だという。順天堂大らしさに加えた新たな強さをPGとして作っていけるか。来年はチャレンジャーとして入れ替え戦に臨む姿を見られることを期待したい。
―3日間の入れ替え戦を振り返って。
「1試合目の時に、自分たちの中でも『2部と3部』という気の緩みがありました。それで入りで相手の勢いにやられてしまい、自分たちは引いてしまったのが1試合通して出てしまいました。切り替えて2、3戦目を勝ち切ることができて4年生の声掛けや、ベンチの鼓舞もあって、力を発揮できたと思います」
―入れ替え戦の1試合目で前田選手(#15)が怪我をしてしまい、リーグ戦の怪我人もここまで引っ張ってしまいましたね。
「そうですね、早い段階で前田が怪我をした時は、外でシュートを決めてくれるし、ディフェンスも体を張ってくれる、頑張って声も出してくれる選手です。3年の中では頼れるキャプテンシーがあるので、怪我した時は『やばい』とは思いました。代わって出てきた松田(#17)が頑張ってくれて本当に助かりました」
―リーグ戦全体を振り返って。
「怪我人、台風と色々あって自分たちが一番いい状態がなかったですね。その中で降格もなく、上位チームにも勝つことができました。自信になることもあったので、成長できたリーグ戦だったと思います」

「みんなが攻められるチームなのでパスの配給やバランスをみてやっていました。点を取れていない時に自分で行くことも意識はしていましたが、あんまりできていない試合もありました。スキルを磨いて来年も頑張りたいです。1、2年の時は先輩が『思いっきりやれ』と言ってくださり、自分で打つことが多かったのですが、上級生になり自分が後輩のことも考えるべきだと思うようになり、思いっきりプレーをしてもらうためにゲームを作りたいと思いました」
―少し早いですが、来年はどんなチームを作りたいと考えていますか?
「まず、試合に絡める選手を増やすことですね。あとはチームでは決められた動きをすることがありません。セットプレーを自分たちの代から入れたいと思います。他チームからも『順天堂大は全員がシュートが入るから、決まった動きがあったら怖い』ともアドバイスを貰っているので、少し意識して来年のリーグで変わった姿を見せたいなと思います」
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