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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2019.11.03 (Sun)

【2019関西リーグ1部】最終日(11/3)レポート

 関西リーグはこの日が1部の最終日。優勝チームは既に京都産業大に決まり、インカレ出場チームも4枠が固まった段階ではあったものの、出場各選手が気持ちの入ったプレーを披露。例年とは異なり、最終週も無料入場が可能になったことも手伝ってか、東淀川体育館には多くの観衆が詰めかけた。それに応えるかのように、リーグ戦の最後を飾るにふさわしい戦いが続いていった。


流通科学大が意地を示すも同志社大が譲らず白星締め

191103FURUMURA.jpg 最初に登場の流通科学大は10位が既に確定。2部3位との入替え戦に進むこととなっているが、前日関西大相手に見せたのと同様に、この日も勝利への執念を見せた。序盤こそ同志社大がフリースローで得点を伸ばすが、#18永本(1年・PG・西海学園)、#54山本(3年・SF)の連続3Pですかさず追いつく。この日は#54山本が好調で、同志社大が抜け出しかけても外のシュートを決めていき僅差での攻防が続く。だが同志社大は#84北方(2年・SG)の3P、#88長﨑(2年・SG)の速攻が出て8点リードし前半終了。こうなるとこのまま引き離される展開が目立っていた今年の流通科学大。しかしこの日は粘る。3Q、今度は#14松屋(4年・SF)がオフェンスを牽引。サイズで優位な同志社大に引かず、次々と3Pを決めて一挙に逆転。3Q終盤に一旦は9点差とした。一方負けて終われない同志社大もここから#21田邉(4年・PF)、#24万久里(3年・SF)の奮闘で迫り、4Q開始すぐに#5古村(4年・PF)の速攻で再び同点とする。ここからは一進一退の攻防となるが、終盤は同志社大#88長﨑の活躍が際立ち貴重なセカンドショット、さらにバスケットカウントも出て僅かながらのリードを維持。最後は#24万久里の3Pで勝利をほぼ手中とした。最後は77−72となり、同志社大が3つ目の勝ち点を得て大会を終えた。

191103MATSUYA.jpg ともに苦しいリーグ戦だったが、同志社大は2巡目に立命館大に勝利したことで、流通科学大との勝ち点差を広げ、これが最終週に効き、順位決定を最終日前に決めることができた。しかし自動残留を決めたチームからは古村、田邉の両名が卒業していくこととなり、チームの再構築は必至。幸いリーグ戦では高嶋や丸山といった下級生インサイドも経験を重ねた。昨年リーグ4位となった躍進を再現するために、オフシーズンからの強化にいかに力を注いでいけるかも重要だ。

 流通科学大は、最後までサイズ面で苦しい戦いとなった。今年は入替え戦で挽回のチャンスがあるが、この点をいかに克服していくかが、入替え戦のみならず来年以降に突きつけられた課題と言えよう。能力のあるメンバーは揃っているだけに、ポテンシャルは見えている。その弱点をカバーできれば今後怖い存在になっていけるだろう。


写真上:同志社大は、古村が田邉の負傷欠場中も献身的に我慢のプレーを続け、入替え戦を回避した。
写真下:170センチのサイズでも果敢に攻め込み続けた流通科学大・松屋。


大阪学院大が立命館大を寄せ付けず13勝目

191103OGAWA.jpg 2巡目に入り、勢いに乗っている大阪学院大。既にインカレ出場が決まってはいるものの、最終日も立命館大相手に、その力を余すことなくぶつけていった。相手のフリースローのミス、24秒オーバーを尻目に#8吉井(3年・SF)を中心に#43都築(3年・PF)、#6山下(2年・PG)の得点もあって快調に飛ばす。立命館大は#13大竹(3年・SG)の3Pや#1満尾(1年・SF・尼崎小田)のゴール下などが出るが、前半で2桁点差に。後半早々に#32大野(4年・SG)の2本の3Pで迫るも、ここで大阪学院大が#8吉井が気を吐き、一挙に差を開いた。結局最後はやや立命館大に詰め寄られたが、80−71で13勝目を挙げた。

 2巡目は順調に白星を並べ、近畿大に肉薄することとなった大阪学院大。吉井の実力はさることながら、2巡目は都築がリバウンド面で貢献し、小川も本来の状態を取り戻していった。ガードにも儀間を据え、固まってきた印象だ。毎年出場を続けているインカレの舞台では、関東勢を越えるには至っていない。今年はこの状態を持続させ、上のステージで戦うことができるか。

191103MATSUHASHI.jpg 長年守ってきた1部から降格し、昨年の2部2位を経て言わば再出発元年となった立命館大は8位。このチームも、この日好調だった大竹や満尾のみならず、3年生以下にも才能の片鱗を感じさせるプレーヤーは多い。サイズ面でも他に引けを取らない布陣だけに、今大会でなかなか勝ち切れなかったのは惜しいところ。来年こそは上位進出、インカレ出場に期待したい。


写真上:大阪学院大は、小川も2巡目は一気にパフォーマンスを上げた。コンスタントな活躍ぶりを、この先も継続させていきたい。
写真下:マークが寄る中でも果敢にシュートを狙い続けた立命館大・松橋。最上級生となる来季は、これまで以上のプレーに期待が集まる。


不調を感じさせないプライドを見せた近畿大が一矢報いる

191103KONISHI.jpg すでに優勝を決めたものの、前週負傷のサンブが前日に続いて欠場の京都産業大。対する近畿大もこの日はパトリックが欠場という中でのリーグ最終試合となった。先行は京産大。成長著しい#7小西(1年・C・鳥羽)がペイント内で順調にスコアを伸ばし、近畿大は単発なオフェンスで大きく出遅れる。しかし2Qに入り#13渡辺(3年・SG)の連続得点でエンジンがかかり始め、#33濱田(4年・PG)、#24今村(4年・PF)も3Pを決めてじわじわと点差を埋めていく。3Q中盤、#36榎田(3年・PF)の得点が続いて一気に逆転に成功。その後も攻撃の手を緩めない。追いつかれた京産大は#10上田(2年・SG)が得意の鋭いドライブでスコアを重ね、この時間帯はシーソーゲームの様相となった。最終盤になり勝利の女神を振り向かせたのは近畿大。#36榎田の得点で勝ち越すと、#24今村のフリースロー、#56米澤(1年・SG・延岡学園)のレイアップなどで5点リードに。京産大は当たりにいくが、#33濱田が冷静にフリースローを決めてリードを堅持し79-73でゲームセット。2巡目は非常に苦しんだ近畿大だったが、最後に京産大を下し、2位の座は確保した。

191103IMAMURA.jpg リーグ佳境の段階からまさかの失速で連覇を逸した近畿大。歯車が噛み合わないどん底の3週間だったが、なんとか最後は意地を見せた。インカレには態勢を立て直して臨みたいところだろう。一方の京産大は、重要だと認識していた優勝決定後のゲームで連敗し。最後に課題を突きつけられた。ただ、多くのメンバーが万全の状態でなかった今大会を鑑みれば、この2日間はまさに満身創痍の状態でもあった。インカレ前には新人戦も控えるが、まずは早期にコンディションを回復してほしい。

 インカレでは両者とも昨年悔しい思いを経験している。今年も立ちはだかる関東勢との戦いは、容易なものではないだろう。リーグ終盤に味わった苦い思いをインカレの舞台で払拭し、一歩上のレベルに到達できるか。


写真上:新人賞を獲得した京産大・小西。このリーグ戦は、インサイド陣のアクシデントを支え続けた。
写真下:いつも以上のアグレッシブさを見せた今村。近畿大に意地の白星をもたらした。

【最終成績】
優勝・京都産業大学 勝ち点15
2位・近畿大学   勝ち点13
3位・大阪学院大学 勝ち点13
4位・天理大学   勝ち点12
5位・大阪体育大学 勝ち点11
6位・関西学院大学 勝ち点11
7位・関西大学   勝ち点7
8位・立命館大学  勝ち点5
9位・同志社大学  勝ち点3
10位・流通科学大学 勝ち点0


・近畿大・濱田選手
・大阪学院大・吉井選手のインタビュー
・立命館大・葛原選手
・同志社大・田邊選手のコメントは「続きを読む」へ。


※天理大vs大阪体育大、関西学院大vs関西大は別途掲載します。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「一つ一つのプレーの大切さをもう一度理解して
近大のバスケットを体現できたら」

191103HAMADA.jpg◆#33濱田貴流馬(近畿大・4年・主将・PG)
 連覇を期して臨んだリーグ戦は、終盤にまさかの失速。キャプテンとしてチームをまとめてきたが、その難しさにも直面した。その中でも掴んだ最終戦での白星には、インカレで勝つためのヒントが散りばめられていた。関東のチームを超えるために、準備期間は基本を再徹底しながら臨んでいく。



—終盤は苦しい戦いが続きました。
「めちゃくちゃしんどかったですね(苦笑)。チーム状況は悪くもないし、雰囲気も落ち込んでいるわけではなかったんですけど、試合になって相手のリズムになっている時に我慢できないということで勝ちきれなかったというのはすごくしんどかったです。個人的にはガードなので、負け試合というのは責任も感じました。チームの意見をまとめていく段階でも、まとまらない場面もあって」

—崩れていったきっかけというのは何かあったのでしょうか。
「相手のディフェンスが、パトリックを止めるということが明確になっている中で、他の選手がリングに向かうことを止めている時間帯もありました。今年はディフェンスとリバウンドを頑張ろうと言ってきた中で、負けている試合はリバウンドで先行できなかったかなと。そういう試合ほど負けにつながってしまったと思います」

—今日はそれを乗り越えられた?
「そうですね。今日は全員でリバウンドに行くしかないから飛び込もうと言っていて、終盤にリバウンドで勝ちきれた分、あの点差になったのかなと思います」

—インカレに向けて。
「一つ一つのプレーの大切さというのをもう一度理解して、スクリーンをかける時のタイミングとか、ボックスアウトを徹底するとか、そういうことをやっていかないといけないと思います。今から明らかなのは、関東の方がサイズが大きいので、そういうことをやって近大のバスケットを体現できたらなと思います」

—キャプテンとして、残り期間で意識していきたいことは何でしょうか。
「実際問題この一年は大事なところで負けたことの方が多かったので、しんどい部分が多かったです。でも自分がキャプテンということには全然こだわっていなくて、プレーで引っ張ろうということは自分で決めていました。そういう部分で今日は声を出しながらやれたというのは大きかったですし、下級生が思い切ってプレーできている分、強いチームになれてきているとも思います。まだ期間があるので、キャプテンとして彼らを成長させていけたらなと思います」

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「出ている一人ひとりに声を出してやろうという気持ちがあった」
リーグを通じて高まった周囲の意識向上、そしてチーム力アップ

◆#8吉井裕鷹(大阪学院大・3年・SF)
191103YOSHII.jpg リーグを通じて、さすがの働きを示し続けた。大会開幕当初は彼への依存度の高さが目立ったが、試合を重ねるごとにバランスが良化。終盤は圧倒的な力を示し、今年もインカレ出場を決めた。既にその存在感、プレーぶりは関西では他の追随を許さない。インカレでは昨年初勝利も、関東のレベルを超えることが大きな目標だ。関西を代表するプレーヤーとして、飛躍を誓う。



—リーグ中盤から一気にチーム状態が上がりましたね。
「近大での3連戦で3連勝したのが大きかったですね。それで自分たちのモチベーションが大きく上がっていきました」

—インカレが決まってしまうと気持ちが緩んでしまいがちですが、今日まで良い内容でしたね。緊張感が切れるようにも見えませんでした。
「いや、むしろ僕自身はインカレが決まってから気楽にできました(笑)。インカレが決まった後に関しては、それが逆に良かったのかもしれないです」

—2巡目は素晴らしい戦績でした。それぞれの選手の役割も明確になって行きましたね。
「各個人が、それぞれの役割をしっかり理解してくれて、なおかつ僕のことも信頼してくれました。その中で僕も周りのことを信頼していけて、そういう良い相互の関係が築いていけたので勝ちに繋がったと思っています」

—リーグの途中は負傷もありましたが、体力的に負担も大きかったと思います。
「それが無かったとしても、変わらずしんどい時はしんどいです(苦笑)」

—インカレではどのような戦いをしたいですか。
「初戦がどこが相手だったとしても、僕らがやることは変わらないです。関東が相手だったとしたら、どこまでおじけること無くプレーできるかが大事なので、それを意識してまた練習に取り組んでいけたらと思います」

—試合に絡む4年生が多くない中で、コートでは最上級生の状態が多くなりました。コミュニケーション面で特別な意識はありましたか。
「僕自身がどうしたかというよりも、出ている一人ひとりが声を出してやろうという気持ちがあったのでうまくいったと思っています」

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【COMMENT】

「甘さを無くし、もしできないことがあれば
 全員で指摘し合ってチーム力を高めて欲しい」

◆#18葛原海都(立命館大・4年・主将・PG)
191103KUZUHARA.jpg 一昨年、1部最下位という結果で長らく守ってきた1部の舞台から降格。ただ再短期間での復帰を決め、リスタートとなった今大会は8位に終わった。インカレ出場を目指し、才能を感じさせる選手も多い中、なかなか勝ち切れなかったのは甘さがあったと反省する。数年を経てコーチの顔ぶれも変わり、過渡期を経て、再び強い立命館となっていくために、次の世代に求められる宿題だ。



「前半の9試合が大事とわかっていたが、そこで3勝に終わって乗り切れなかった。後半もケガ人が出たりして、結果として良いものではなかった。試合も、競っていても、最後に相手に走られて、自分たちは点が取れなくなってという展開が多くなった。練習で改善しようとしても、最後まで徹底できずに悔しい気持ちが残る。

 その中でもインカレに行きたいというモチベーションでやっていて、チームメイトにも勝ててはいないが上を目指してやっていこうと声かけをしてきた。自分は思っていても厳しく言うというのではなく、終わった時に諭すように言うアプローチをしてきた。後輩には思い切り良くやって欲しいので、意見を出させながらやっていくようにしていた。結果としては出なかったが、一つ一つのプレーの面では手応えもある。例えば1年生の満尾(#1)が今日は思い切ってやってくれたので、諭すようなアプローチで良かったと感じる。兄(17年度大東文化大・主将)も、キャプテンというタイプではなかったが、そういう風にやっていたそうで(笑)。

 僕自身、言うべきところで言い切れなかったところは反省として感じている。言うべきことはしっかりとその場で指摘して締めていかないと、インカレには行けないと思う。年間を通じてチームの甘さというのが直らなかったので、来年のチームは甘さを無くし、できないことがあれば全員で指摘し合ってチーム力を高めていって欲しい」

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「最後は気持ちで体を動かしていく感じ
 それが原動力になってくれた」

◆#21田邉陸也(同志社大・4年・主将・PF)
191103TANABE.jpg 最後の大会は、関西1部9位。インカレに出場した前年の再現はならなかった。自身は負傷で欠場のゲームもあったが、最後は強い気持ちでプレーに邁進。チームを残留に導いた。古村とともに1年生時から主力に抜擢された。2部も経験するなど浮沈の大きい4年間ではあったが、最後は楽しみながら大会を終えることができた。一抹の寂しさをよぎらせつつ、後輩たちの成長を見守っていく。



「しんどい戦いは覚悟していたが、勝てない試合が多かったので苦しいリーグだった。3年前に降格した経験が頭を常によぎっていて、後輩に同じ思いをさせるのは酷なので、残留は絶対にするという気持ちでこの2ヶ月戦ってきた。3年前と違う結果になったのは、自分たちで悪い方向に行かずに一戦一戦気持ちを切り替えてやっていけたのが、2巡目で立命館相手に競り勝てた要因だったと思う。

 中盤にケガをしてしんどかった(苦笑)。どれくらいで復帰できるのかがわからず、どのくらい動けるのかも分からず、無理やり動いているという感じでもあった。今日までベストコンディションではなかったが、最後が近くなるにつれて、4年間やってきたことを出し切りたいと思うようになった。体は気持ちで動かしていくという感じだった。気持ち、思いが、最後の原動力になってくれた。最後は勝って終わりたいのと、その中でも楽しめたらと思っていた。最後まで競り合ってハラハラしたが、そういう展開も楽しかった。

 高嶋や丸山が、2巡目で良い働きをしてくれた。自分もこの先も練習には出ようと思っているし、その2人がもっと成長できるようにして、来年に繋がってくれたらと思う。あの2人には期待している」
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