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2019.11.03 (Sun)
【2019リーグ2部】11/3レポート(水戸市青柳公園市民体育館会場)

上武大が3連勝で順位を上げ
駒澤大は終盤粘るも1点が届かず
2部リーグは既に拓殖大と中央大が1部昇格を決めている。昨年1部から降格してきたこの2チームに迫るところは現れず、リーグの早い段階で抜け出ると、そのまま戻る形となった。また3部降格も昇格1年目でまだ白星のない山梨学院大と、5勝はしたものの、僅差で破れて勝ち星を伸ばせなかった慶應義塾大が既に決まっている。残りの注目は上下の入れ替え戦枠だが、こちらは最終日まで持ち越されそうだ。水戸会場では上武大が連勝して順位を一つ上げ、国士舘大会場でもホームで国士舘大が中央大を下し、4位へとジャンプアップ。順位決定戦争いは最終日に決着する。
◆上武大VS関東学院大

写真:多くのメンバーが出番を分け合う上武大。インサイドではグリザックが13点を稼いだ。
◆慶應義塾大VS順天堂大

写真:順天堂大は主将の千葉が攻守でチームを支えた。
◆拓殖大VS駒澤大

写真:拓殖大・多田は19点。3Pはここまで2部リーグトップの本数を決めている。
第21戦終了時(11/3)
拓殖大学 19勝2敗
中央大学 15勝6敗
―――――――――――↑1部昇格
東洋大学 13勝8敗
国士舘大学 13勝8敗
明星大学 12勝9敗
関東学院大学 12勝9敗
江戸川大学 10勝11敗
駒澤大学 9勝11敗
上武大学 9勝12敗
順天堂大学 9勝12敗
―――――――――――↓3部降格
慶應義塾大学 5勝16敗
山梨学院大学 0勝21敗
※拓殖大・平良選手、上武大・細川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「キャプテンをやって自分のプラスにもなった」
難しい立場をこなして成長の糧にした1年間
◆#29細川一輝(上武大・4年・主将・SF)

この日は調子が悪かったといいつつも、二桁得点で存在感を示した細川。上武大はこれで3連勝となり、順位も一つ上げた。最終日の対戦を終えなければ順位はわからないが、終盤の集中力で結果を出している。
今年は主将としてチームをまとめる仕事も行い、大きな責任を背負った年となった。130人を越える大所帯を統率するのは簡単ではない。しかしそれも自分の成長につながったと前向きに評価できているのはいいことだろう。2部で高い得点力を見せたこの2年間、最後まで彼らしいシュートでチームを鼓舞して欲しい。
―関東学院大相手にいい勝利だったのではないでしょうか。
「今日は自分の調子は今一つだったんですが、仲間に助けられました。チーム全体でディフェンスの意識を持って、ブレイクを出したりということも練習でもやってきたのが、この連勝につながっていますね。ここまではリバウンドやルーズボールが弱い部分があって、僅差の試合を落としてきました。なんとかここで修正できたのはよかったです」
―2部2年目の今年は昨年とどう違いましたか?
「昨年と違って5人を一気に交代するツープラトンを採用しています。プレータイムが減り、後から出てくるメンバーも急には流れに乗れないこともありました。両方のプラトンの調子がいいという状況をなかなか作り出せなくて、勝ちにつながっていかなかったのかなと思います」
―今日のようないい試合をするには何が大事なのでしょうか。
「仲間同士で声をかけて盛り上げていくことが大事ですね。練習でもそれを意識することで試合でも表現できると思います」
―部員も多いし、選手を多く使って効果を発揮したいところですよね。でも先週の1勝とこの週末の2連勝は大きいですね。
「他のチームの結果にもよりますが、最終の明星大戦に勝てば入れ替え戦を回避できる可能性が高くなります。油断はできませんが、狙っていきたいです」

「今部員が135人います。チームを5つに分けてAチームが2つ、Bチームが3つあります。どこも目標を持ってやっていますが、自分たちAチームがしっかりやらないと下もお粗末になるというか、ダメになってしまうので、ちゃんとやっていることを見せないといけません。部員が多いとそこが大変ですね。人が多い分、いろんなことが起きますし。キャプテンとなるとやはり背負うものが多いです。これまでの人生ではあまりそういう経験もなかったので悩みましたが、自分からも声をだすように意識して、チームをまとめることをやってきました。やったことがないことでしたが、自分にはプラスになったのかなとも思います」
―残りの大学バスケの時間も少ないですが、チームには何を見せたい、あるいは伝えたいと思っていますか?
「自分たちの代は4年が多いんですが、来年は少ないんです。そうなったとしてもみんなで声を出して、悪い試合があるかもしれないけど、コミュニケーションを取りながらやっていって欲しいし、それを伝えられたら。プレーではチームでディフェンスすることも大事にして欲しいです。サイズも下がるのでそこは大変になると思うので」
―たくさん伝えることがありますね。
「まだ入れ替え戦もわかりませんが、最低限でも2部残留することが自分の仕事です。それを成し遂げて後輩たちにつないでいきたいです」
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「4年が引っ張るチームになれたことが収穫」
2部でのワンシーズンを貴重な経験に
◆#58平良彰吾(拓殖大・4年・主将・G)

混戦の2部リーグを早々に抜け出し、1部復帰を決めた。昨年は突然の出来事に翻弄されたが、今年は昨年に増してさまざまな選手が出場機会を得て、一つのチームとしてまとまってきたことは大きい。それをまとめる平良も実感しているようだ。
次に挑むはインカレ。春はベスト8に入っている拓殖大の攻撃力は多彩なシューターもおり、折り紙付きだ。あとはリバウンドやディフェンスで粘れるか。2部優勝ではずみをつけた拓殖大の快進撃を期待したい。
―あと1試合を残しますが、1部復帰を決めました。この2か月はどんなものでしたか?
「最初は勝てる保証もないし、2部の中にも留学生はいるし油断できないと思って、しっかり準備して練習して2部リーグに挑みました。やってきたことを出せるところもあったし、一方でリーグの初戦などは山梨学院大戦から入ってうまくいかないところもありました。ですが、チームで話し合いながら練習を積んでよくなってきて、2部で1位になれてチームとしては今いい形です。最後も中央に勝ってリーグ戦を終えて、次のインカレに臨みたいと思っています」
―勝敗としては大きく崩れずいきました。その中で2部は何が難しかったですか?
「1部のチームと違ってあまりフォーメーションなどを使うチームは少ないです。ビデオを見て研究するというより、そのときの相手の勢いを止めることが大事で、特に悪かった試合は相手の勢いに飲まれてしまって、そのまま止めることができなかったですね。相手のシュートが入っていたり、自分たちの流れが悪いときにどうするかはずっと課題でした」
―拓殖大も勢いはあるチームだと思うのですが、慣れない面が大きく影響したのでしょうか?
「ディフェンスがうまくいかないと雰囲気が悪くなっていきましたね。オフェンスはどこかでタイミングが来ると思うんですが、ディフェンスから自分たちのオフェンスリズムを作るのが大事だと思うし、それが今も、これからのインカレも課題だと思います」

「昨年の3年生のときから試合に絡んでいる選手がいますし、自分たちは1年のときから、メンバーが抜けたチーム状況の変化に戸惑ったり、やる気をなくしてしまう選手がいたりとなかなか難しい時期もありました。でも今いる4年生たちはその中でずっと努力してやってきましたし、今日も4年生が怪我人以外は全員出場できました。それはすごくいいことですね。上級生が試合を引っ張ることで下級生もついていこうと思えるはずなので、そういうチームになったことが今年一番よかったことだと思います」
―インカレを戦うにあたって、1部のチームはやはり手強いと思います。何が大事になってきますか?
「インサイドは2部ならリバウンドが取れていますが、杉野(#41)や中尾(#12)だけでは厳しいと思います。それを補うためにもリバウンドは5人で取りに行くことが必要ですし、まずはしっかり守って相手にタフショットを打たせることもしなければ。オフェンスは外角シュートを思い切り打てばいいと思っているので、自分たちのいいところを出していくことを意識したいです。でもまずはディフェンスから。もっと走って早い展開のバスケットをすることが重要ですね」
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