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2019.11.03 (Sun)

【2019リーグ2部】プレイヤーズインタビュー・#21池田祐一(国士舘大・4年)

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人のことは簡単には変えられない
だから自分自身を変え続けていく


◆池田祐一(国士舘大・4年・主将・PG)

2部の上位争いに絡む国士舘大は波のある戦いを続け、リーグ戦終盤に至った今も混戦の中にいる。勝敗的には苦しさもあるが、主将の池田は怪我人が続いたコンディショニングを一因という。ただ、最初から順調にいくリーグではないだろうということも、念頭にはあったようだ。

池田:たくさん勝ってうまくいくだろなという思いはなかったです。ずっと苦しい試合展開ばかりで、いい状態をキープできていません。一番の理由は怪我人が多いこと。スタートじゃない選手がスタメンで出て、メンバーが変わって変化が起きるといい流れが継続できないのが、自分たちの悪いところかなと思います。変わった選手が爆発的に活躍してくれてもいますが、メンバーが変わって1Qの入りでプレーが合わなかったり、自分も含めて乗れなかったり、今年はそれが目立っています。波が激しいです。

勝利した1巡目の拓大戦は最初の入りからいい感じでしたが、その試合で二村の脱臼、清水の捻挫があって、次の週は2人がいない中での戦いでした。全体的にそうしたことが続いてしまいましたね。でも全部言い訳です。ちゃんと勝たなければいけないです。


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チームとしてはうまくいかないことが多い2カ月だが、それでも国士舘大に目がいくのは、池田のリーダーシップによるところが大きい。17日の試合のあと、全体ミーティングが終わってからもさらにベンチ入りメンバーだけを残し、池田は話し続けていた。内容は何かと尋ねると、他愛もないこと、と言いつつ、出ている選手たちにやるべきことを求めていたようだ。

池田:怪我をしていた選手たちはケアもあるので練習を休むんですが、その状況でも試合には出たりしますよね。でも試合に出るなら練習にも参加しろというようなことをいろいろ。練習していない選手が試合に出ると、5人が連動して動けずにやりたいバスケットができないから、ほころびが生まれることも多いんです。ケアをしている選手もただ見ているんじゃなくて、体を慣らしたり、チームメイトとコミュニケーションをしたり、責任を持って取り組んで欲しいという話をしていました。


促すのは意識改革だ。ベンチに入る以上はどんなコンディションであれ、誰もがチームに対しての責任を果たすことを求める。ただ、それがすんなり実現されるとも思ってはいない。

池田:言ってはいますがぜんぜん足りないです。やはり人、もう大人になっている人間を変えるって難しいことです。とても大変なので、リーグの途中からは少し考えを変えました。人を変えられないのだったら、自分を変えるしかない。言い続けることはもちろん必要でやっていくけど、自分自身もまた変わるしかないんです。

自分も今年のリーグ戦はすごく悪くて、自分のプレーに集中できていないと先生にも言われています。言われて確かにそれはそうだと思ったし、自分ができていないのにチームメイトのことを気にかけてああだこうだとは言えない。だから途中から思い直して、声もそうだし、自分のプレーも必死で集中してやるようにと意識を変えました。


人を変えることは容易ではない。それならば自分が変わるしかない。それが池田の導き出した答えだ。チームメイトに言いながら、それに説得力を持たせるため、自分自身を変えることも同時に行おうとしている。

池田:負けが続くとどうしても考えすぎてしまいます。でも誰かに何かを言われても、自分で考えることしかできないんですよね。だから人に変われといっても意味がない。今は自分のプレーが悪いのであれば、そう思われるプレーを減らしていくことで、試合の流れもよくなるんじゃないかなと思ってやっています。自分が変わることで周囲に影響を与えていくしかないんです。

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「自分を変える」そんな風に言える選手は多くない。一度コートに入れば見せる池田の激しい闘争心は、大学界を通じても指折りの強烈さがある。春のトーナメントで優勝した白鴎大と対戦したときも、それを剥き出しにして向かう強さがあった。その存在感だけでも十分人を引っ張るに足る輝く個性だが、それも自分を変えてきた延長線上にあるものだという。

池田:高校まではただのわがまま。我が強いだけの選手でした。でも大学は高校と違って先生に縛られませんよね。高校みたいな細かな指導があるわけじゃないし、自分たち、選手同士で考えてやらなければならないところも多い。先生の指示の元ではありますが、やはりその中で細かな部分は自分たち次第です。大学に来てそういう環境の中に置かれたからこそ、自分が変われたと思います。

自分を変え続けてきたのかと言われたら、確かに1年、2年、3年とそうしてきたといえます。1年のときなんてとてもじゃない性格で、ひどく子供でした。誰かのせいにすると楽だから、先生のせいにしたり、周りにぶつけていましたね。でも3年になったときに「それは違う」と気づいたんです。そこから自分を変えなければと意識し続けて今に至ります。でも今は逆にキャプテンになって大人しいとも言われますね。いいことなのかどうかわからないですけど。


大学生プレイヤーは子どもから大人への成長過程にあるからこそ波があり、またここでどんな成長を遂げるかが問われる。しかしそんな池田に、ほかの4年生が刺激を受けているのは確かだ。同期の佐脇も望月も池田が頑張っているから4年として頑張らなければ、と口にしていた。

池田:同期は本当に支えてくれています。自分以外の4年生もチームの中で責任が大きいし、難しい環境に置かれています。彼らも人間だから感情的にもうまくコントロールできないところもあるだろうし、いろいろあります。でも彼らのバックアップは大きな助けになっています。

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うまくいかないこともあるのは確かだが、その中でも国士舘大の4年生たちは必死にもがいている。入れ替え戦に行けるかどうかは微妙なラインだが、しかし昨年の入れ替え戦、自身のファウルで見えかけた1勝を失ってしまった池田には期するものもあるだろう。

池田:入れ替え戦には行きたいですね。2部は混戦で、むしろここで勝つ方が難しい。でもみんな負けん気は強いし、入れ替え戦では燃えるタチなので、そこで勝ちたいですね。その分このリーグは毎試合勝つことが大事になるし、みんなで一つになってやっていかなければ。スタッツなんかはどうでもいいんです。4年生がやるべきことはただ一つ。勝つことです。それが4年生の評価だし、突き詰めてやるだけですね。

何をすべきなのか、腹は決まっている。ただ、どんな結果になっても、強い意志を持つ池田からは最後まで目が離せないだろう。

(2019.10.17インタビュー)


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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