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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2019.11.02 (Sat)

【2019関西リーグ1部】終盤戦レポート(10/27〜11/2)

京都産業大が2年ぶりの優勝を決める
インカレのかかる5位争いは最終日へ


 約2ヶ月にわたって全18試合をこなす関西リーグは、大会17日目までが終了した。日程は、いよいよ最終日を残すのみとなった。

 負傷者も決して少なくない状況で、例年以上に各チームの好不調の波が見られた今大会。全ての期間を通じ、満足な戦績、内容とはならなかったチームは少なくないだろう。それでも最終日は最後だからこそ、それぞれが納得できる戦いぶりを示し、これから臨むこの先の戦いへのきっかけとしたいところだ。


黒星発進から立て直し見事な15連勝
負傷者を補った京産大のチーム力


191102KYOSAN.jpg 昨年と同じように京都産業大近畿大の並走が続いた優勝争いは、中盤以降安定感のある戦いを続けた京産大が2試合を残す状況で制することとなった。開幕時は#38リンダー(4年・PF)を負傷で欠き、初戦でいきなり敗れるという最悪の滑り出しだった。しかし、2試合目以降はどうにか勝ち星を並べ続け、徐々にではあるが本来の状態を取り戻していった。

 その中で14試合目には#24大庭(4年・SF)が負傷交代。追走する近畿大が調子を落とし、引き離す機運が出た中でのアクシデントに、不安を掻き立てられたメンバーもいただろう。しかし、その大庭が欠場となった翌週の15試合目・大阪学院大とのゲームを僅差で制すと、翌日の大阪体育大相手には完勝。この時点で2年ぶりのリーグ優勝を決めた。

 結局2戦目以降は15連勝を記録し優勝を決めた今大会の京産大。期間中、負傷者に悩まされてきたが、バックアップのメンバーがそれを我慢強く補い続けた。まさしくチーム力、総合力の高さを見せつけた優勝だった。


2〜4位・5〜6位の最終順位確定は最終日の結果次第に
最後のインカレ枠挑戦権は大阪体育大か、関西学院大か


<上位・インカレ出場争い>

191102TSUZUKI.jpg 一方でそのすぐ下の順位争いは、近年稀に見る大混戦となっている。17日目終了時点で、京産大以外にインカレ出場を決めたのは近畿大、大阪学院大、天理大といった面々。近畿大はこの終盤にかけてまさかの苦戦を強いられている反面、大阪学院大は2巡目に入り絶好調といった具合に、現状の状態はそれぞれ異なっている。しかし、この3チームは現在勝ち点12で並んでおり、直接対決は既に終了。即ちいずれのチームにも最終順位2〜4位の可能性がある。インカレでの躍進を遂げるためには、リーグを良い形で終わらせることは必要不可欠だ。

 また、関西に5枠与えられているインカレ出場権は、最後の1枠は最終的にはチャレンジマッチに委ねられる。しかし、ここに進むこととなる1部5位がどうなるのかも、まだ固まっていない。これを争うのは、大阪体育大関西学院大の2チーム。両者とも勝ち点10でこの争いも並んでおり、直接対決の結果では大阪体育大が優位に立つ。最終日に先に登場する関西学院大としては、対戦相手の関西大を下すことが絶対条件。その上で、天理大と対戦する大阪体育大のゲームの結果を待つこととなる。

191102YOKOKAWA.jpg 18試合中10勝以上をマークしてもインカレに届かないチームが出ることとなる上位拮抗の今リーグだが、この5位をめぐる攻防が最終日の最大の見どころと言えよう。


<残留争い>

 来年度のチーム編成の変更で、9位までが残留、10位は2部3位チームとの入替え戦となる下位争いは、既に流通科学大の最下位が決まっている。今年は全関こそベスト8となったが、高さのある相手にミスマッチとなって苦しめられた。#18永本(1年・PG・西海学園)や#15星野(2年・SF)など、下級生には才能の片鱗を感じさせる選手も多い。この先に控える入替え戦は、なんとしても勝ち抜きたい。

 関西大の7位、立命館大の8位、そして同志社大の9位は既に決まっている。来年も1部で戦う権利は確保したが、黒星先行の今大会の轍は踏みたくないはず。そのためには、最終日が学生としてはラストゲームとなる4年生がどれだけの働き、姿勢を示せるか。その姿を、見る者も胸に焼き付けたい。

【第17日目終了時点】
京都産業大学 勝ち点15
近畿大学   勝ち点12
大阪学院大学 勝ち点12
天理大学   勝ち点12
大阪体育大  勝ち点10
関西学院大  勝ち点10
関西大学   勝ち点7
立命館大学  勝ち点5
同志社大学  勝ち点2
流通科学大学 勝ち点0

写真上:京産大は、次世代を担う2年生3名が頼もしい働きぶりを見せた。
写真中:2巡目は7勝1敗という怒涛の巻き返しでインカレ出場はおろか2位も圏内の大阪学院大。都築の奮闘も光っている。
写真下:最後のインカレ枠を目指す関西学院大。横川の果敢な攻めも、確率が上がってきている。

※京都産業大・大庭選手、川口選手、上田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

[続きを読む]

【INTERVIEW】

「チーム全員で勝ち取った優勝」
感じ取ったチームメイトの確かな成長

191102OOBA.jpg◆#24大庭岳輝(京都産業大・4年・主将・SF)
 優勝が決まった16日目は、大阪産業大学会場で、試合直前に関西学院大が自らを追う2位チームを下すシチュエーション。奇しくも2年前の優勝と酷似していたが、当人はそんなことには全く気づかなかったという。負傷で自身の出場が難しい状況だっただけに、それだけ張り詰めたもの、危機感もあったのだろう。味方が大差をつけたことで、最後に僅かながら出場し、得点も決め、優勝直前のひと時を盛り上げた。試合終了時は全関のような涙はなく、今回は安堵感が満ち足りた。
 しかし、ここで羽を休めるわけにはいかない。チームの共通認識、目標はインカレで関東を破ること。そのためのステップとして、最後の近畿大戦も全力で勝ちに行く。



—優勝おめでとうございます。今のお気持ちは。
「僕自身は先週ケガをしてしまって、今週は間に合わなくて、昨日も僕がいなくて、出だしは学院に勢いよくやられてしまったんですけど、でもそこからよく立て直して勝ち切ってくれたなと思いますし、そこがこの2日間で成長した部分だと思います。言われていることをしっかりやって、自分たちで立ち直って、昨日も15点くらいリードされたところから追いつきましたから、1試合1試合強くなっているなと思います」

—外から見ていても、この2試合でチーム力が上がっていることが見て取れました。
「リーグの最初もライアン(#38リンダー)が居なくて、ライアンありきで作ってきたチームだったので、でもその中で1年生の小西(#7)と2年生の横山(#35)がよくつないでくれて、この優勝はチーム全員で勝ち取った優勝だと思います」

—2年前と同じ大阪産業大での試合でしたね。
「いや、今言われるまで気づきませんでした(笑)。2年前もそうでしたね」

—怪我の状態はいかがでしょうか。
「来週には何とかしたいなと思います。この1週間でコンディションを整えて、今週迷惑をかけた分、キャプテンとして返せるようにしたいと思います」

—優勝を決めたとはいえ、リーグの終わり方も重要です。
「そうですね。それはスタッフ陣からも言われました。2年前は決まってから2敗しているので。良い内容で勝ちたいです」

—現段階で、インカレのイメージはありますか。
「夏にも関東の大学と練習試合をさせてもらって、全く通用しなかったわけではなかったです。もちろんフィジカルの部分では現状では関東の方が上だと思いますが、自分たちでもチームの練習の時からどれだけそれを意識してやれるかということを、4年間やってきて、そこが一番大きなポイントだと思うので。フィジカルコンタクトの部分でインカレでは負けてきたので、そうならないようにここからの1か月はそういうことを意識して練習をやっていきたいです」

—今日は最後に最上級生だけで出番がありましたね。
「粋なことしてくれましたね(笑)。監督の性格上、僕に最後は出番が来るとは思っていて(笑)、しっかり準備はしていました。チームメイトが綺麗な形で打たせてくれて、それを決めることが出来たので嬉しかったです」

※第16日目終了後インタビュー

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「暗そうになる時に、気持ちが上向くように」
前向きなメンタリティを最終舞台で更に上向かせる

191102KAWAGUCHI.jpg◆#14川口廉人(京都産業大・4年・SG)
 大庭の負傷に伴い久々のスタメン起用となった2試合でも、マークが厳しい中重要なアウトサイドを沈め、京産大を奮い立たせる活躍ぶりであった。昨年から上田の台頭もあって、出番は以前のように多くはなくなった。しかしかつての不振時期を脱し、出番が限られている中でも、持ち味の3Pを効果的に決め続けてきた。
 今年の自身の調子は決して良くはないという。ただ、この先にはインカレが控える。そこで勝ち進むために、まだまだ確率を上げていく。



—大庭選手がケガをした状況で、先週の2試合をこなすことになりました。
「ヤバイなというのはあったんですけど、ケガをしてしまったことは仕方がないし、選手を見ても層が厚いので、『みんなでやれば大庭の穴をカバー出来るから、チームでやっていこう』と話してやってきました」

—スタメン起用で、普段と違う心境の部分はありましたか。
「自分の仕事をやってやろうというだけで、そんなに気負いなく、みんなをまとめていって、いい雰囲気でチームでやれたらいいなと思ってやっていました」

—あの2試合は、チーム力の成長を実感できたのでは。
「はい、そうですね。チームで勝ったという感覚がすごく強くて、みんなでリバウンドに飛び込んでいって、みんなで攻めていってすごく良かったです。ただ今日はこんな感じで負けてしまったので、今はネガティブな気持ちが流れてしまっていると思います。それを払拭しないとダメですね」

—優勝を決めた試合では、最後は4年生だけでコートに立ちました。
「あの時は、点差がついた段階で、ホッとしましたね。大庭がいない状況で、これで負けて、最後に優勝を逃してしまったら……という感じもあったので。それまでは焦った気持ちもあったので、点差が開いたところで安心した気持ちが強かったです」

—リーグの開幕は、黒星発進でした。そこからよく立て直しましたね。
「最初に負けた時は、マズイなと思いました。でも最初に負けたから一個も落とせないという気持ちにもなって、逆にそこから負けなしで来られたので、それはそれで良かったと思います」

—リーグの中でもチームの成長を感じたのではないでしょうか。
「僕個人としては、このチームはもっと出来ると思うんですよ。もっとみんなの良いところを出せば、もっと良い試合、楽な試合が出来ると思います。確かに個々人で我が強い側面はありますけど、みんなが自分の役割に自覚を持ってそれを果たしていけば、もっと強いチームになれると思います。ただ、最初の頃はボロボロでしたし、リーグが始まってからは常に誰かがケガをしている状態で、今までの試合でフルメンバーで戦えたことが一回もないんですよね。それでも勝ち続けているということは、粘り強さを得られたのかなと思います」

—最上級生となり、後輩へのコミュニケーションも必要となる立場です。
「僕はそんなにキツく言うタイプではなく、まずい状況の時に、『楽しんでやろう』という感じです。後輩は楽しませてあげたいなと思っているので、暗そうになる時に、気持ちが上向くように接していくようにしています」

—ご自身の今シーズンの調子はいかがでしょうか。
「可もなく不可もなく……微妙な感じです(苦笑)。良い時は良いんですけど、乗り切れていないです。圧倒的に悪いというわけでもないし、すごく良いという感じでもないです」

—安定している?
「いや、安定している感じではないです。1巡目の方が確率は良かったんですけど」

—インカレに向けて、確率を上げていくために必要なことは何でしょうか。
「僕が入っている時というのは気持ちが前を向いている時なので、自主練をしたからという感じではなく、前向きな時ほど入っていくので、そこですね。しっかりメンタルトレーニングをしていきます」

—まずは明日の試合を勝つことが重要ですね。
「関西でやる最後の試合で、しかもずっと争ってきている近大相手なので、最後に勝って関西での試合を終わらせたいです。今日は雰囲気が悪いですけど、みんなを鼓舞して、楽しませて、良い試合をしたいです」

※第17日目終了後インタビュー

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「自分の成長は感じるが、まだまだ満足していない」
苦しい中で得られたもっと強くなれるという実感

191102UEDA.jpg◆#10上田隼輔(京都産業大・2年・SG)
 才能あふれるプレーと万能性で、この大会でも献身的にチームを支えてきた。序盤戦にはゲーム中にアクシデントにも襲われ、数試合の欠場を余儀なくされる不運もあった。個人としては複雑な気持ちがあったのかもしれない。しかし、そこはチームメイトを信頼していたという。と同時にも、もっと自分たちはやれるという感覚も感じた大会だったようだ。優勝を喜ぶ反面、その後喫した敗戦には消化不良の表情を浮かべた。
間もなく大学バスケは折り返し地点。北條、サンブら個性溢れる同級生とも切磋琢磨し合いながら、この先も全速力で走り続ける。



—大庭選手が負傷したところは、危機意識もあったのではないでしょうか。
「そうですね。サンブ(#23)も大阪学院戦でケガしてしまって、普通のコンディションでプレーできるメンバーが少ない状況でした。北條(#90)と話していたのは、パスとかではなくまず自分たちで攻めていこうと。監督からも言われていたので、練習から意識していました。チームでは『全員でやろう』という話ではあったんですけど、僕ら2人のそれぞれの中では、危機感もあったと思います。中に切り込んでいく上で中心的になるのが僕と北條になってくるので、2人で切っていこうとは話していました」

—優勝が決まった瞬間はどのような気持ちでしたか。
「もちろん嬉しいという気持ちでした。僕も去年から試合に出してもらって、3冠を取られていたので。ただ、最後の2日間で気を抜いてはいけないと思っていたんですけど、負けてしまったので……。明日の試合に向けて切り替えるしかないですし、この気持ちのままでは明日も同じことになってしまうので、僕の中ではもう切り替えています」

—段々と調子を上げていくというリーグ戦でしたが、何かきっかけというものはあったのでしょうか。
「試合が終わって次の練習の時に、監督から『ここから切り替えていかないとずるずる負けてしまう。チームもまとまっていかないといけない』という話があって、そこからチームの士気というのが高くなっていったと思います」

—試合中のアクシデントでご自身も数試合欠場されました。試合に出られないことでのもどかしさというものも感じたのではないでしょうか。
「いや、無いということはなかったんですけど、僕もチームの選手は信頼していて、結果としても勝っていけたので。僕がいないというのは複雑でしたけど、信頼していました」

—先週の2試合はチーム力が高まったと思います。
「正直、高くはなったと思うんですけど、僕としては、チームの得点的には伸ばせなかったので、インカレで万一出られない選手がいて僕らが得点を伸ばさないといけない状況では、関東相手には勝っていけないと思います。優勝は決まりましたけど、それでも僕らが取っていかないといけないと思っています」

—2年目も終盤となって、ご自身で成長を感じる部分はありますか。
「去年は4回生に遠慮をしている部分もあったんですけど、2回生になって監督からも『お前がやっていかないといけないぞ』と言われるようになっているので、リーグ戦に入ってからは自分が攻めていこうと思ってやっています。シュートも入るようになってきているので、成長も少しずつ見えているのかなと。でもまだまだ満足はしていません」

—明日はリーグ最終戦です。
「そうですね。勝たないといけないと思っています。大庭さんもサンブも今日の結果には満足していないと思うので、僕や北條といった下級生が出してもらっている以上、結果を出して応えていかないといけないと思っています。4回生にはお世話になっているので、結果を出して恩返しをしないといけないですし。明日は結果にこだわって勝つこともそうですし、内容にもこだわっていきたいです」

※第17日目終了後インタビュー
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