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2019.10.26 (Sat)
【2019リーグ2部】10/26レポート(明星大学会場)

後半にシュートが当たった明星大が拓殖大を破る
入れ替え戦の枠は未だ不透明
2部リーグの第18戦は明星大学と関東学院大学の2会場で開催された。明星大会場では2試合が行われたが、すでに第17戦で残り5試合を残し拓殖大が1部昇格、インカレ出場を決め優勝にも大きく近づく中、上位争いに踏みとどまる明星大が拓殖大を破る金星をあげた。ただし現在2位の中央大は3試合を残し14勝。3位以下と星の差は3つで次節の結果次第で自動昇格が決まり、明星大を含む3位以下のチームが争うは、現状は入れ替え戦枠。10/29の時点では東洋大、国士舘大、関東学院大、明星大が11勝で並び、江戸川大も10勝。1部との入れ替え戦2枠をめぐる競争はより激しくなっている。下位の入れ替え戦も未だ見えず、残り3試合の結果次第だ。

写真:安定したゲームコントロールでチームを引っ張る順天堂大・岩井。仲間からの信頼も厚い。
◆拓殖大VS明星大
【明星大が3Qの連続3Pからリードを奪い白星】
前節に1部昇格を決めた拓殖大と上位の入れ替え戦枠を手にしたい明星大の対戦は、前半はロースコアの展開となるが、3Qに明星大のシュートが当たった。

3Qに試合は動いた。序盤、拓殖大は前半に続き#12中尾が果敢にリングに向かう。明星大は#2新田(3年・PG)と#12シェッラの2メンも出ていい形。シーソーゲームが続いたが、中盤に明星大は#7岡田(2年・SG)、#10福田が計4本連続の3Pを決め一気に差をつける。拓殖大はシュートが落ちる時間が続いたが#51平良(4年・G)が3P、#41杉野(3年・PF)がリバウンドからタップシュートを決め食らいつき51-59のビハインドで最終Qへ。4Qも明星大の攻撃は止まらなかった。#23ニャシ(1年・C・開志国際)がいいところに合わせ、ダンクシュートも決めた。#7岡田はシュートを決め続け、この日6本の3Pを含め24点の活躍。拓殖大は#51前田(4年・SG)や#41杉野がジャンパーを決め応戦するも、全体的にシュートの調子が上がらず66-79で明星大が勝利した。

拓殖大はこの日はシュートが全体的に当たらなかった。2Qではまんべんなく選手を起用するも、後半の集中力は明星大が上回った。しかし決して大きくはない4番ポジションの中尾や杉野の粘りは健在だった。主将の平良はシュートとディフェンスがよく、声を積極的に出し、雰囲気が悪い中でも役割を果たしたといえる。優勝はお預けとなったが、インカレに向けてもいい雰囲気でリーグ戦を終えたいところ。
写真上:攻撃の軸となる明星大・新田。今年はよりアシストに専念している印象で、現在ランキング1位。
写真下:好調だった拓殖大・中尾。コンスタントにリバウンドでもよく粘っている。
第19戦終了時(10/29)
拓殖大学 17勝2敗
中央大学 14勝5敗
東洋大学 11勝8敗
国士舘大学 11勝8敗
関東学院大学 11勝7敗
明星大学 11勝8敗
江戸川大学 10勝9敗
駒澤大学 8勝10敗
順天堂大学 8勝11敗
上武大学 7勝12敗
慶應義塾大学 5勝14敗
山梨学院大学 0勝19敗
※10/29に延期試合を消化。
※明星大・岡田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「頼ってもらえるシューターになりたい」
速い展開で発揮される武器とプラスアルファの役割
◆#7岡田泰希(明星大・2年・SG)

首位拓殖大を相手に見事勝利を収めた。岡田の1本の3Pから流れを引き寄せ、ホームコートで1勝をもぎ取った。ルーキーイヤーに3P王を獲得し存在感をみせたが、今年はシュートのみにとどまらない。他のチームメイトもシュートを得意とする選手を擁するため、リバウンドが大事だと、留学生に頼らずシューターが取りに行くことでチームに新たな貢献できるという。高校時代の仲間も認めるエースシューターはこれからも進化を続けていく。
―拓殖大に勝利しました。試合を振り返って。
「1部昇格が決まっているチームにこうやって勝てたことは自信につながったと思います。ホームゲームなので気合いも入れていました。でも拓殖大は格上のチームなので当たって砕けろという気持ちが大きかった気がします」
―3Qの岡田選手の3Pから明星大らしい速い展開のバスケットができてきた気がします。
「そうですね。前半は点が入っていない中で、3Qにチームで4本連続の3Pを決めることができたのは、流れが変わったので入ってよかったと思っています」
―拓殖大の多田選手(#99)へのマークも激しくついていたと思います。
「そうですね。ゾーンでも多田さんのところはフェイスガードをして、ボールを持たせるなという指示がありました。今日は1本で抑えられることができて、それが勝ちにつながったと思います」
―リーグ戦序盤は岡田選手の3Pが際立って目立つことはなかったですが、徐々に調子をあげてきたような印象を受けています。
「そうですね、前半戦は良くなかった分シューティングで打ち込みました。そこから入るようになりました。去年は自分が3Pを打つためにみんなが作ってくれて、迷惑をかけてしまいました。3Pだけでなく、チームに貢献していきたいと今年は思うようになりました。明星大は留学生以外は大きなチームではないのでリバウンドが劣るとは思いますが、僕が取りに行くことで毎試合5、6本は取れています。そこはいい方に向かっていると思います」
―下級生が出場することも多い中で、岡田選手はどんな役割があると思っていますか?
「やっぱりシュートを決めきることです。頼ってもらえるシューターになりたいです」

「みんなシュートは入ります。走って打つ。これが明星大のバスケです。速い展開の中でどれだけオフェンスで切り崩せるかがポイントになると思います。それを意識しています。点の取り合いには強いと思っていて、自分たちのペースにしっかりはまるとどんどん点が取れるんです。去年は全く勝てなくて、今年はノルマを課し、それだけでなくみんなが意識を変えていると思います」
―個人的な話になりますが、岡田選手はもともとシュートが得意ですか?
「中学時代は4番ポジションとかをやっていたのでシュートにはあまり関係なかったのですが、北陸高校に行ってからこの身長でバスケット界を生きていくにはシュートを身につけるしかないと思いました。北陸でたくさん打ち込みました」
―自身のスタイルにばっちりはまってよかったですね。リーグ戦は続きますが、まだ山場はありますね。
「そうですね。とりあえず明日の国士舘大戦(インタビューは第18節終了時)とその後の東洋大戦が山場だと思います。入れ替え戦枠を争う大事な試合なのでしっかり勝ちたいです。明星大のスタイルを変えずに、勝つべき試合を勝って、入れ替え戦に行って格上の1部チームと対戦したいです。入れ替え戦は負けても自分たちにいい刺激になると思います」
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