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2019.10.30 (Wed)
【2019リーグ1部】10/30レポート(第13戦の振り替え試合)

神奈川大が後半に逆転に成功
そのまま逃げ切り勝利を決める
台風19号の影響により、白鴎大は2試合が延期となっていた。そのうちの1試合、第13戦の対神奈川大の一戦が、30日に神奈川大で開催された。準備期間が短かったものの、この試合は神奈川大のホームゲームとして開催され、応援席には多くの観客が訪れ神奈川大に声援を送った。
【エース#75小酒部が31点で神奈川大が逆転の4勝目】

立ち上がり、神奈川大は#77前田(4年・F)にディフェンスのいい#51横山(1年・SG・実践学園)をつけ、白鴎大は#75小酒部(3年・SF)には#77前田をマークにつける。序盤は白鴎大#24星野(4年・PF)、#52ブラ(2年・C)が決め、神奈川大は決めきれないシュートが続いて攻めあぐねた。#75小酒部のスリーが決まるも#77前田がスリーで返し、両エースのプレーは互角。神奈川大は#75小酒部の2本目のスリーも入ったが、全体的に決定率が上がらず、1Qは18―11の白鴎大リード。

3Qになって神奈川大のシュート確率が上がってくる。#34工藤(1年・SF・八千代松陰)のスリー、#11工(1年・PF・高岡商)のフリースローでいい立ち上がりとなると、#75小酒部の3Pも決まり、開始2分で7点差に。白鴎大はすかさずタイムアウト。しかし#75小酒部再びのスリー、#11工のジャンパーで迫ると、#75小酒部のフリースローで開始4分に2点差。さらに残り5分で#75小酒部のジャンパー、スティールからのダンクで逆転に成功した。白鴎大は#7ギバ(1年・PF・常総学院)がファウルをもらい、ここからはシーソーゲーム。#0関屋のスリーを#34工藤がスリーで返すなど応酬が続いた。しかし神奈川大はディフェンスで耐え、#75小酒部のドライブも決まると、残り0.7秒でのスローインからのワンプレーは白鴎大がボールに触ってオウンゴールとなり、60―50で神奈川大がこのQ35点を稼ぎ、逆転して終えた。

前半は白鴎大のペースだが、後半型の神奈川大はディフェンスからターンオーバーを奪い、自分たちの流れに持ってきた。白鴎大はファウルが続いてしまい、思うような攻撃が展開できず。前田が13点止まりとなった。この対戦は1巡目も競り合い、最後は白鴎大が劇的勝利となったが、2巡目は神奈川大が借りを返した。

神奈川大はこれで4勝目となり、星の数では早稲田大と並んだ。この1勝は大きい。残りの4試合は筑波大、東海大という強敵も残すが、早稲田大、法政大という下位同士の直接対決も残し、ここの戦いが重要だ。一方の白鴎大はスケジュール的にも過酷な状況で翌週の水曜日には対青山学院との延期試合をこなさなければならない。それ以外の4試合は既に優勝を決めている大東文化大、筑波大といった上位陣と、明治大、早稲田大の下位陣との戦い。9位との星の差は4つあり、上にいるチームとの差も少ない。まだまだ浮上も可能な位置にいるため、彼ららしい粘りに期待したい。
写真上:立ち上がりは星野が好調に攻めた白鴎大。
写真中:3Qには小酒部の軽やかなダンクも決まった神奈川大。
写真下:プレッシャーに負けず攻めた神奈川大・工。
18試合終了時(10/30)
優勝・大東文化大学 17勝1敗
青山学院大学 12勝5敗
東海大学 12勝6敗
筑波大学 12勝6敗
専修大学 12勝6敗
日本体育大学 11勝7敗
日本大学 10勝8敗
白鴎大学 8勝9敗
早稲田大学 4勝14敗
神奈川大学 4勝14敗
法政大学 3勝15敗
明治大学 2勝16敗
※延期試合があるため、合計試合数はチームによって異なります。
※神奈川大・小酒部選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「経験がある自分が引っ張っていかなければ」
エースとしての自覚でチームをいかに勝たせるか
◆#75小酒部泰暉(神奈川大・3年・SF)

ワンマン速攻からのダンク、勝負強い3Pなど、久しぶりに小酒部らしいプレーを見せ、31点6リバウンド。ホームで大いに観客を沸かせた。
今年は学生代表に入り、昨年以上に広く存在を知らしめた。190ない身長だが誰より高く飛び、見る者をわくわくさせるプレイヤーだ。ここまで得点ランキングはダントツのトップ。コートでは強気なところを見せ、熱いものを秘めているが、試合が終われば素朴で親しみやすい顔になり、そのギャップが魅力でもある。神奈川大が1部に残るためには残りの4試合が何よりも大事になる。チームの勝利のため、どんなリーダーシップを見せるかに期待したい。
―急遽のホームゲームになりましたが、みんなが頑張って用意してくれた舞台のようですね。
「スタッフやBチームがみんな頑張ってくれました。その中でプレーするのは楽しさもあるし、感謝が大きいです。応援は本当に大きくて、苦しいときも応援がサポートしてくれて自分たちのバスケットが後半できました」
―最初は固いかなと思いましたが、神奈川大は最初からいい試合と途中からよくなる試合と、日によって違いますね。
「最初にエンジンをかけてしまうと後半でうまくいかないこともあるので、最初はゆっくりした出足でも焦りはありません。特に初戦の日体大戦のように後半でダメになってしまいました。徐々に上げていくイメージで今はやっています」
―その後半の前、ハーフタイムではどのような確認をしたのでしょうか?
「10点近く差があったので、6点ずつ返していけば4Qには逆転できるなという感覚でした。ディフェンスも全員で守ることができて、ハマったと思います」
―試合に下級生が多い中でどのようなことを心がけていますか?
「経験は上級生の自分が一番あります。代表経験をしてから意識をしている声かけやコミュニケーションは自分がリーダーシップを取ることを意識しています」

「そうですね。周りは見えていて声はかけるけれど、自分自身は外の声に振り回されないで集中しているという感じです」
―白鴎大との試合は1戦目も大接戦で負けましたが、それを返せましたね。
「1戦目と似たような感じの試合で、それが逆の形で試合運びができました。離すべきところで離せましたし」
―チームの勝率としてはまだ苦しいところですが、チームの雰囲気はそこまで落ちてもいないように見えます。
「連敗するとチーム状況も悪くなって下を向きがちなんですが、コーチの野崎さんや監督の幸嶋さんが声かけをしてくれて、それに乗って3年や4年の上級生が引っ張っていくということが練習中からできています。それが今日の勝利にはつながったと思います」
―個人的には今年はマークも厳しいですが、どう感じていますか?
「そこは自分のプレーがなかなかできずしんどいところもあります。でも集中したときは点を決めようという攻めの気持ちは持っています。得点もリバウンドも両方やらなければと思っています。マークが離れれば得点を、と思っていますが、大事な試合の勝負どころではまだ決めきれないところも多いので、もっと練習しないと、と思います。残りの4試合が本当に大事になるので、ここからさらに集中していきます」
【PHOTO】



急に決まったホームゲームの開催だが、イメージポスターや写真をディスプレイし、ホームゲームらしい会場に。

選手の一覧と、メディア記事をまとめた冊子も作成。

全員で作り上げたホームゲームが、貴重な1勝と笑顔をもたらした。
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