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第95回関東大学バスケットボールリーグ戦 大東文化大学が初優勝
関西学生バスケットボールリーグ戦 京都産業大学が優勝

2019.10.20 (Sun)

【2019関西リーグ1部】中盤戦(9/28〜10/20)レポート

優勝争いもインカレ出場権争いも熾烈
関西リーグは予断を許さず最終盤へ


191020LINDER.jpg 長丁場のリーグ戦も、いよいよ佳境に差し掛かってきた。10チームによる関西リーグは残り4試合。優勝争いも予断を許さないが、インカレ出場権をかけた順位争いまでもが例年以上に混沌としている。各チームともスカウティングには注力しているようで、1巡目に大勝した相手に2巡目で苦しめられる、という場面が特に目立つ。最後まで目の離せない戦いが続きそうだ。


 大方の予想通り、首位争いを演じているのは京都産業大近畿大の両チーム。京産大は開幕戦を落とし、序盤は低調な内容も目立ったが、1巡目での黒星はその1敗に止めた。リーグ戦の折り返し地点で迎えた近畿大との一戦は、ここまで安定したプレーを続ける#23サンブ(2年・C)が近畿大の#9パトリック(2年・C)を相手に20得点22リバウンドという活躍を見せたこともあり、序盤からリード。最後は近畿大に迫られたが、なんとか逃げ切りこの時点で首位に立った。接戦となるゲームも多いが、2巡目はここまで取りこぼしなく1敗を維持している。

191020IMAMURA.jpg 追いかける近畿大は、2巡目に入り#24今村(4年・PF)が復帰。体制は整ったが、13日目に関西大に敗れ、星の上でも京産大には1つ差を空けられた状況となった。切り替えたい翌日も、大阪体育大にあわやというゲームを演じられるなど、順調さを欠いている。ただ、最終日には京産大との直接対決があり、自力優勝の可能性は残る。好調を取り戻し、逆転での戴冠を目指す。

 インカレ出場の可能性を左右する中位争いも白熱している。序盤は#8吉井(3年・SF)の働きぶりが良くも悪くも顕著だった大阪学院大は、中盤から一気に波に乗っている。#43都築(3年・PF)のリバウンドや#71小川(2年・SF)のアウトサイドも際立ち、2巡目はここまで全勝。順位を一気に3位にまで浮上させている。ここに来て状態を上げているのは関西学院大も同様で、2巡目に入り、1巡目では敗れた天理大、大阪体育大を相次いで下して踏みとどまっている。現状では6位に位置し、このままではインカレに届かないポジションだが、2巡目の勝利で点差をつけており、最終的に勝ち点数で並べば上回れる可能性のある状態に持ち込んでいる。

 対照的に、1巡目は好調だった天理大大阪体育大は、2巡目に入ると勢いに陰りが見え、失速傾向にある。天理大は#24佐々木(4年・PG)、大阪体育大は#20山田(4年・SG)という絶対的エースを擁するが、マークも厳しく思うように得点が伸ばせていない。早い段階で立て直し、インカレへの道筋を開きたい。

191020NISHIMURA.jpg 下位争いに目を転じると、流通科学大は未だ白星を上げることが出来ていない。ただ、9位の同志社大もここまで1勝に止まっており、こちらも苦しんでいる状況だ。関西でも来年より1部リーグが12チームによる構成となる予定。そのため今年は最下位の場合は2部3位との入替え戦にまわり、9位以上ならば残留となる。例年に比べれば余裕のあるレギュレーションだが、それでもまず目指すは自動での残留確定だ。

 7位の関西大は、既に残留は決まっている。インカレ出場となると少々厳しいが、大阪体育大、関西学院大といった当落線上のチームとの直接対決も残っているだけに、上位陣へのプレッシャーをかけていきたいところだ。また1部復帰初年度の立命館大は現在8位。あと1勝すれば残留となる状況にまでこぎつけた。いずれも下級生の有望株が存在感を出している。来シーズンにつなげる意味でも、残り4試合を戦い抜きたい。

【第14日目終了時点】
京都産業大学 勝ち点13
近畿大学   勝ち点12
大阪学院大学 勝ち点10
天理大学   勝ち点9
大阪体育大  勝ち点8
関西学院大学 勝ち点7
関西大学   勝ち点6
立命館大学  勝ち点4
同志社大学  勝ち点1
流通科学大学 勝ち点0

写真上:京産大はリンダーがコートに戻ってきた。ポイント出場に限られるが、さすがのプレーを見せている。
写真中:近畿大・今村もコートに復帰。逆転優勝を虎視眈々と狙う。
写真下:黒星先行の関西大だが、ルーキー西村の働きぶりは白眉。

・京都産業大・サンブ選手
・近畿大・米澤選手
・大阪学院大・儀間選手
・天理大・二見選手
・大阪体育大・ウィリアム選手
・関西学院大・坂本選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「試合への準備を大事にして絶対優勝する」
長丁場のリーグでコンスタントな活躍

◆#23サンブ アンドレ(京都産業大・2年・C)
191020SANBOU.jpg 負傷での欠場者も出しながら、ここまで首位を走る京産大。インサイドで黙々と仕事をこなすサンブの存在が、安定した戦績に直結しているのは間違いない。近畿大との直接対決では、パトリックと見ごたえのあるマッチアップを演じた。リーグ制覇、そしてその先での躍進もイメージしながら、これからも一戦一戦大事に戦っていく。



—じわじわとチーム状態も上がっているように見えます。
「最初に天理に負けて、その時はチームとしてもこれからが新しいスタートになるところで、あの負けがすごく悔しくて。それでもみんなで『下を向かずに前を向こう』ということをチームとして決めて、言われたことも徹底していって、こういう結果になってきていると思います」

—ようやくリンダー選手(#38)も復帰してきました。
「チームが急に負けたり、良い状況になったりということはありましたけど、良い状態をキープしていくということを自分たちでやっていかないといけないので、ライアンさんが戻ってくるのを、チームの状態が良い状態で迎えられるように、僕らが踏ん張って、もう絶対に負けないようにと思っていました。自分個人でも、自分の仕事を最後までやって。試合の結果は練習からつながっているので、言われたことをしっかり徹底して、リーグ優勝したいなと思っています」

—ここまでオールジャパンや国体、台風の延期の関係でやや変則的な日程となってきていますが、この点の対応は?
「試合がなかったから休むとか、違うことをするということはなく、普通に、いつも通りに練習をしてきました。2巡目もその結果が出ていると感じています」

—近畿大との直接対決では、スタッツでパトリック選手を上回ってみせました。
「近大のスタッツを見れば、やっぱりパトリックが点も取ってくるので、自分としてはアウトサイドは周りに任せて、個人でどうやって止めていくかを考えてやっています。試合の時は絶対に負けないという気持ちを持って試合に入って、それで勝てたと思います」

—関西でも、近畿大のパトリック選手だけでなく、2部の神戸医療福祉大にアサン選手が入学し、留学生選手が増えてきました。来年、再来年にはもっと増えるかもしれません。彼らと比較した時のご自身の強みは何でしょうか?
「自分は大学生で、これから入ってくる選手は高校上がりという状態です。絶対に負けないという気持ちも大事だし、入ってきたばかりだからと言って舐めるようなことはしないで、いつもより良いパフォーマンスを出して、相手もチャレンジしてくると思いますけど、大学のレベルは甘くないぞということを見せられるように努力をしないといけないと思っています」

—残りのリーグ戦に向けての意気込みをお願いします。
「今までよりも試合への準備を大切にして、準備の仕方や体調管理にも注意して、絶対優勝したいです。インカレでも関西のイメージをもっと強く出来るように頑張っていきたいと思います」

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「まずはディフェンスを頑張ってオフェンスにつなげる」
リーグ佳境での抜擢にも動じず3Pを撃ち抜く

◆#56米澤協平(近畿大・1年・SG・延岡学園)
191020YONEZAWA.jpg まだベンチからの起用だが、時期を追うごとにプレータイムが伸びてきている。シューターとしての起用が基本だが、それでもまずはディフェンスからトイう意識がベースにある。相対するのは楽ではない相手ばかりだが、そこで学びとることが、この先の血となり肉となっていく。逆転優勝に貢献できるか。



—2巡目は少し苦しんでいるような内容も見て取れます。
「1巡目では大差で勝てていても、相手もその対策をしてきていて、自分たちがやれていたことがやれなくなっている時に、対応力が出せていないと感じます。そこがないので苦しんでいるのかなと」

—その中で今村選手が復帰したのは大きいですね。
「すごく大きいです。やっていて安心できます」

—米澤選手もこのところプレータイムが増えてきましたね。
「僕はシューターなので、3Pを決めていくことが自分の仕事で、天理戦や同志社戦はそれが上手くいきました。そこを認めてもらって出番をもらえているのかなと思っています。ただ波も激しいと感じているので、残り4試合では良い準備をして臨みたいと思います」

—周囲に能力の高い選手が多く、怯んでしまうようなことはありませんか?
「いや、自分のショットは認めてもらっていて、『お前が打って良いぞ』と言ってくれているので、自信を持って打っています。中を固められた時に、自分がしっかり外を決めていくことが大事と思ってやっています」

—この先はどういうことに心がけていきたいですか。
「まずはディフェンスが大事だと思っていて、天理の佐々木さんとか京産の大庭さんとか、相手のエースにつくことも多いので、ディフェンスをまずは頑張って。そうすればオフェンスも自然と良い流れになっていくと思います」

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「しっかり学んでもっとゲームメイク出来るように」
動き始めたチームの歯車を加速させるために

◆#9儀間晴多(大阪学院大・2年・PG)
191020GIMA.jpg リーグ中盤からスタメンでの起用が続く。チームとしても同時期から波に乗り、目下6連勝中。一挙に3位にまで浮上した。しかし、これから相対する相手は優勝、インカレ出場へ必死なチームが続いていく。隙を見せることなく自らのプレーに徹していきたい。



—2巡目に入ってから、内容が良くなってきている印象です。
「そうですね。最初の1巡目に比べれば、2巡目はチームとしての動きも良くなってきました。みんな調子も上がってきていて、いい感じになっています」

—手応えを特に感じている部分は?
「ディフェンスの面で、ゾーンディフェンスが結構効いていると感じています。そこからリバウンドを取ってブレイク、というのがかなり決まってきていて、良いところはそこですね」

—ここに来て都築選手(#43)のリバウンドや小川選手(#71)のアウトサイドなど、個々人の役割分担が明確になってきていますね。
「センター陣の先輩たちがリバウンドをガッツで取ってくれて、自分は運んでいく中で、同級生の興(#71)にパスしていけば決めてくれるので、そういうところでは助かっています」

—吉井選手(#8)への負担もかなり軽減されてきているように映ります。
「そうですね。吉井さんもかなり警戒されていて、相手も2、3人がディフェンスに寄ってくるので、周りがノーマークの状況になって、そこで上手く点が取れている感じです」

—このところはスタメン起用ですが、やはりベンチスタートとでは違いますか?
「全然違いますね(笑)。控えで出て行く時というのは悪い流れの時とかで流れを変えるというのが多いんですけど、自分にとっては最初のプレーでゲームメイクも全く出来ていない状況なので、試合の中でも学んで、しっかりゲームメイクが出来るようにしていきたいです」

—他にもガードの選手がいる中で、ご自身の持ち味はどのような部分だと感じていますか。
「自分はオフェンスはそんなに、なんですけど(苦笑)、持ち味はディフェンスだと思っていて、ディフェンスで相手のガードにプレッシャーをかけてミスを誘発することが自分の役割だと思っています」

—残りのリーグ戦に向けて。
「ここで気を緩めずに、集中力を維持して。一戦一戦大事な試合なので、しっかりと勝っていって、上位を目指していこうとチームでも話しています」

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「この後はチャレンジャー精神を持ってやっていく」
常に怠らないリバウンドへ飛び込む姿勢

◆#28二見健太(天理大・2年・PF)
191020FUTAMI.jpg 川真田、イソフという両インサイドを擁する天理大。二見はベンチ起用だが、軽やかな跳躍力と高いリバウンドへの意識が際立った存在となっている。チームは2巡目に入り、苦しんでいる。この状況だからこそ地道な仕事をこなし続け、インカレへの切符を手にしたい。



—1巡目は非常に好調でしたね。
「佐々木さんが点数を稼いでくれるということと、1回生のイソフが加わったことで、インサイドでの点数がすごく伸びました。1巡目はそれで勝てたというのが大きかったです」

—やはりビッグマンが2人いる点は大きいですか。
「そうですね。ゴール下に大きいのが2人いるので、外回りは思い切ったシュートが打てるので、そういう点では安心できます」

—その中で二見選手はインサイドの役割をベンチスタートで担っています。どのような部分を特に意識されているのでしょうか。
「天理は点数を取ってくれるメンバーは他にいっぱいいるので、インサイドでつないでいくという部分です。僕はリバウンドのこぼれ球やリバウンドの部分でチームに貢献できるようにやっていきたいと思っています」

—2巡目はチームとして調子を落としている印象です。
「1巡目が終わって相手にもスカウティングをされてきていて、天理はディフェンスのチームですけど、そこでの失点がすごく多くなってきてしまっています。それで負けてしまうケースが多いので、ディフェンス面での改善が必要だと思います」

—佐々木選手が1巡目のように攻められていないですが。
「そうですね。佐々木さんにディフェンスが集中しているので、周りの4人がギャップをついてフリーでシュートを打つことがあまり出ていないので、そういうことをやっていきたいと思っています」

—あと4試合です。
「残りは点数を稼いでくるチームばかりなので、とにかくディフェンスで集中して天理らしいバスケで勝ちたいなと思っています」

—早くインカレ出場を決めたい気持ちが強いと思います。
「そうですね(苦笑)。2巡目の最初はそういう焦りもあったと思います。この後の4試合はチャレンジャー精神を持ってやっていきたいです」

—全関ではリバウンドランキング3位でしたね。ご自身でリバウンドで心がけていることは?
「流れやディフェンスのギャップをついていくというのはあるんですけど、全関ではイソフがまだいなかったので僕が取らないといけないというのもありました。今はイソフや川真田さんに助けてもらっています(笑)」

—リバウンドへの反応が、他の選手よりも早い印象があります。
「いつもリバウンドには心がけているんですけど、周りのフロアバランスも重要で、それを見てから行くか行かないかを判断しています」

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「100パーセントやりきることを心がけて」
高い身体能力を武器にインサイドでも奮闘

◆#6アデバンジョ ウィリアム(大阪体育大・2年・SF)
191020WILLIAM.jpg 180センチの登録だが、長い腕と類い稀な身体能力を武器に、がむしゃらにリバウンドやインサイドでの奮闘を続けている。チームとして最後のインカレ出場となったのは2年前で、彼が入学する前年のこと。大学のステージでも全国の舞台に立つために、この先の4戦も全力プレーを全うすることを誓う。



—前半戦は好調でしたね。
「去年に比べると、ディフェンスをみんなで改善して、ブレイクにつなげる意識の部分が高いと思います。あとスカウティングで、以前よりも相手の長所短所の分析をしっかりしてくれているので、そこはやりやすさを感じているところです」

—ここに来て、1巡目のように白星を伸ばせていない状況となっています。
「自分では、少し過信のようなものがプレーに出てしまっているのかな、と思います。ターンオーバーしてしまっても追いかけなかったり、リバウンドを取りきれていないのに先走ったりとか、そういう小さなところが勝敗を分けてしまっているのかなと感じます」

—今日の流通科学大相手には、そういう部分を見せずに勝ち切りました。
「そうですね。今日の試合では気を引き締めてプレーが出来ていたので、そういうところは良かったと思います」

—身長が大きくない中でアグレッシブなオフェンスやリバウンドが目を引きますが、プレーの中で意識していることはありますか。
「自分としては、どんなプレーでも100パーセントやりきることを心がけています。それが自分の長所だと思っています」

—残りのリーグ戦は重要な4試合です。
「まずは、自分はこれまでインカレに行けていないので、早くインカレ出場を決めたいというのが一番です。高校(興南)まででは全国の経験はありますけど、上まで行ったことはないので」

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「練習で意識していることを試合で体現できている」
苦しんだ前半戦の糧を最後までぶつけていく

◆#50坂本拓馬(関西学院大・4年・SF)
191020SAKAMOTO.jpg 1巡目は、チーム全体でシュート率が上がらずに苦しんだが、見つめ直したのはディフェンスやリバウンドの部分。変則日程の合間はその部分の修正に注力し、どうにか5位に勝ち点1差として最後の4試合を迎える状況にこぎつけた。毎年関東勢相手に存在感を見せているインカレでの戦いは、今年も譲れない。



—2巡目は状態が上がっていますね。
「1巡目では、正直全試合勝てたよな感じる部分もありました。2巡目ではスクリーンアウトやインサイドの攻防という細かいことを、練習からチームで徹底させて、それが結果に表れていると思います」

—試合のない土日はそういうことに時間を費やしていった?
「そういう基礎的なことや、オフェンスリバウンドを取られた時のビデオを見て、こういうのがいけないから結果が出ていないんだぞということを話し合って、特にリバウンドに重きを置いて2巡目は取り組むようになりました」

—小西選手(#11)がカットしてくるプレーが段々と増えてきた印象があるのですが。
「オフェンスはそんなに変えたことはないです。アグレッシブにやっていますけど、システムを変えたり、ということはありません。どちらかというとディフェンスから走っていくということを意識してやっています。1巡目は負けが込んでしまって、2巡目は練習から意識していることを試合で体現できていて、それが勝利につながって、すごくいい流れで来ているので、上のチームも倒していければと思っています」

—ご自身のプレーぶりはいかがでしょうか。
「1巡目は外からのプレーというのを意識していたんですけど、スカウティングされてマークも厳しくなっていて、自分なりにインサイドでのシンプルなポストプレーとかを2巡目は意識してやってきています」

—残り試合はインカレに向けて非常に重要です。
「個人としては得点面でチームを引っ張ること、チームとしては練習から取り組んでいるコンタクトの部分やスクリーンアウトといったディフェンスの部分を徹底して、ディフェンスから速攻という自分たちのスタイルで、上位のチームを倒していきたいと思います」
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