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2019.10.22 (Tue)

【2019リーグ1部】プレイヤーズインタビュー・#3小針幸也(神奈川大・2年)/#21岡部優希(神奈川大・3年)

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「2年であっても自分がチームをまとめなければ」
スタメン司令塔としての責任感
〜#3小針幸也〜


リーグ全体で15試合を追え、10月20日時点で1試合の延期を含め3勝11敗の神奈川大。1部リーグ2年目も必死の戦いが続いている。今季は3名のガードがベンチ入りする中、注目したいのは2年生の小針幸也と、3年生の岡部優希。ともに、幸嶋監督が大きく成長を期待している2人だ。

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今季、神奈川大のスタメン司令塔でありゲームキャプテンを務めるのは小針だ。持ち味のシュートを武器に、チームのコントロールはもちろん、小酒部とともに得点面でも外せない選手として、このリーグを戦っている。2年生ながら幸嶋監督も「バスケット的な話は常に小針としている」と、信頼を受けている。勝敗的には苦戦が続く神奈川大だが、小針はいいところも増えてきていると、悲観的ではない。


小針:どのチームも小酒部さんをがっつりマークしてきます。そこでガードが小酒部さんをどう使うか、どう自分が切ってパスを回して点数を取るのか、いろいろと難しいです。幸嶋さんには点を取る形のガードでいいと言われているので、結構好きにやらせてもらっていますね。自分のリズムで打っていて、入る日はいいですが、まだ波がありますね。スピードも持ち味なんですが、それに任せてしまうことでミスも出ています。止まるところはしっかり止まって、周りを見てパスを出すなど考えてやっていく必要がある状況です。そこはもっと考えてうまくやりたいです。

幸嶋さんとは自主練のときなど、そばに来られたときはそのまま40分くらい話しているときもあります。でもバスケットの話だけではなくて学校のことやリクルートのこと、本当にあらゆることを話すんです。難しい話もあるんですけど、重要はことはしっかり聞くようにしています。自分のポジション的にもまとめなければいけない立場だし、そこは2年生であっても期待されていることを察して頑張らないといけないですし。

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神奈川大は昨年主力だった4年生が一気に抜け、今年はルーキーがコートに立つ時間が多い。インサイドプレーを担う工 陸都(高岡商)、横山悠人(実践学園)、そして昨年卒業した工藤卓哉(社会人・日立金属)の弟、工藤貴哉(八千代松陰)だ。小針自身、2年目でありながらそうした下級生への配慮も必要になっている。

小針:昨年は自分は1年生で好きなようにやらせてもらっていました。ガードの松岡さん(社会人・APEX)や工藤さんがどんなミスをしても「次にやればいいよ」と声をかけてくれていました。今年は1年生がミスしたら自分が一番に声をかけるようにしています。工は一度のミスで下を向いたりしてしまうので、そういうときは一番に近づいて言うようにしていますね。工藤や横山なんかはわりとサバサバしているんですが(笑)。


また一方、上級生には緒方堅也、尾形界龍といった4年生や、小酒部泰暉という絶対的エースがいる。特に小酒部をどう活かすかはチームの勝利に欠かせず、問われるところだ。

小針:上級生はみんな優しいし、特に言いづらいこともないし何でも言えますね。小酒部さんに関してはマークがキツければそれ以外の4対4でのバスケットを意識しています。大事な場面で一番最後にシュートを打たせれば入る人なので、それまでの過程を残りの4人でいかに作り、最後に彼にいい形でボールを渡せるか、それを常に考えています。ただ、彼も必死ですし、プレーに夢中になってしまうと周りからは何も言えなくなってしまうので、そこは最近自分が言うことも意識しています。

プレー面では小酒部さんですが、誰がリーダーシップを取って引っ張るかが、このチームではまだはっきりできている人がいない状況です。そんな中で自分が少しでもそれができるように頑張っていきたいです。

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「自分の気持ちを強く出さなければいけない」
迷いを越えて確かな成長を手にするために
〜#21岡部優希〜


もう一人、3年の岡部は7月、天皇杯の神奈川県予選に出場した際に輝きの片鱗を見せた。決勝は東海大との対決になり、前半は小酒部へのマークが厳しく得点が伸び悩んだが、後半は岡部のスピード感あるドライブが何度も決まり、最後は1点差で勝利して県予選を優勝。天皇杯一次ラウンドへの出場権を勝ち取った。Bチームから今年上がってきたとは思えないほど、堂々としたプレーぶりだった。

そしてその1カ月後に大学リーグが開幕。初日は岡部にもミスが多く、日本体育大に後半ひっくり返され、敗戦。しかし第2戦の専修大戦では約15分の出場で10得点をあげ、ビッグマンが揃う専修大相手に恐れず切れ込んで得点を重ねたプレーは見事だった。


岡部:開幕戦は体が固くて自分の思うようにうまくできませんでした。コーチや監督からは自分の強みを出して、つなぎではなく自分が主役の気持ちでやれと言われました。そこで2戦目の専修戦はリラックスして自分のできることをやろうとして、それができた試合でした。

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負けはしたが、持ち味を出せてホッとした表情が印象的だった。岡部は両親ともにバスケットボールプレイヤーで、幼い頃からバスケットに親しんできたが、高校は流通経済大柏高校と、そこまでバスケットが強いところではない。大学進学を考えるにあたって、ディフェンスを主体にしている神奈川大のプレーを見て、入学を決めた。今季ようやくAチームへと上がってきたが、持ち味はスピードとアグレッシブなオフェンス力。そして幸嶋監督が評価しているのは、配球能力の高さだ。これは小酒部という絶対的エースを活かすためにも、小針同様ガードに求められる力といえる。

岡部:神奈川大は留学生や特別大きいビッグマンはいないチームです。でも小さくても組織的なディフェンスや激しいプレッシャーなどで1部でも戦っている。自分も小柄だし、そうした選手が結果を出すにはディフェンス力を身につける必要があると思い、ここに入ることを決めました。出番が増えたのは夏に小針が怪我をしたことが大きいです。他にもガードはいますが、自分ができることをチームに還元して、チーム全体で戦って勝てればいいとここまでやってきました。

パスに関しては、大学に来てからやるようになりました。高校時代は目立った選手もいなかったので自分一人で攻める状況でしたが、大学ではインサイドの選手や小酒部というエースもいるので、そういうところにパスを供給できる楽しさがありますね。でもパスは大事ですが、切り込んで点を取るのも持ち味です。小さな頃から両親にバスケットのある環境に置いてもらって、父親はシューターだったのでシュートフォームから細かく教えてもらってきました。そうした自分の持ち味を出しながら一つひとつ戦っていきたいです。

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初週にそう語っていた岡部だが、序盤戦でわずかに勝ちきれないという試合が続いたあと、中盤戦に入ると己の良さを出せず、出番も減りがちだった。負けが続き、激しいマークにあう小酒部のフラストレーションも溜まっていく様子が見て取れた。

しかし自動降格圏内の11位で後半戦に入り、迎えた14試合目の明治大戦。ここで再び岡部が目を覚ました。神奈川大と同じ2勝にとどまり、1巡目では接戦となっただけに明治大も気迫のこもったプレーが続いたが、神奈川大はチームとしてディフェンスも激しく当たり、一進一退の中で岡部が17得点と気を吐いて、勝利の流れを呼び込んだのだ。


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岡部:チームでディフェンスができて、個人的にはいつも通りのつもりだったけれど、1本目のシュートが入ってからリズムが良くなりました。ここまで消極的なミスが多くて、幸嶋さんからも注意を受けていました。でも期待に応えられていない中でも声をかけてくださっていました。練習や試合で多かったターンオーバーが、チームにマイナスな影響を与えていて、それを変えていけと。変えなければ1部という強いリーグでは勝てないし、戦えないと言われたんです。自分の気持ちを強く持たないといけないと思いましたね。それが結果として出たのが今日でした。自分の気持ちを切らさずに、チームのためにプレーができました。自分としても、チームとしてもよかったと思います。チームに元気を与えろと言われ続けているので、同期の小酒部が牽引してくれる中で、自分も乗っていきたいです。それができれば、前より勝てるチームになると思います。

リーグ戦をここまでこなしてきて、幸嶋さんが攻める気持ちを持たせてくれて、それに乗って自分が攻め続ける気持ちを持てたことは成長だと思います。ミスをしてもいいと言ってくれたおかげで、思いきり自分らしいプレーができました。それに、高校時代に身につけてきた突破力は、1部の舞台でプレスが来てもこの明治大戦で突破でき、どこまで通用するのかがわかりました。


岡部にとっては初のAチーム、初の大学1部リーグだ。消極的になるのは無理もない。また、自分のプレーとチームを活かすプレーのバランスをどう取るのか、迷いがあったようだ。

岡部:高校までは自分がチームの中心だったので、自分がやればよかったんです。でも今は小酒部という軸があるチームで、自分がガードとして使われていて、そんなに攻めない方がいいかなとか色々と考えてしまいました。コートの中で出してはいけない感情ですが、そのまま出てしまいましたね。悩んでいたこともありましたが、今日を機に変えていきたいと思っています。


勝利のあと、再びホッとした様子の岡部をチームメイトが笑顔でもてはやした。3勝目をあげたチームはようやく10位に浮上。しかしここから終盤戦に向けて下位チームは互いに死力を尽くす戦いへと入り、これまで以上のプレッシャーがかかる。自動降格、また入れ替え戦回避を巡る戦いの本番はこれからだ。与えられた試練を乗り越え、より確かな成長をチーム、そして岡部や小針が実感できるかどうか。残りの戦いからも目が離せない。

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(2019.8.29、9.28、10.20インタビュー)


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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