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2019.10.06 (Sun)
【2019リーグ1部】プレイヤーズインタビュー・#60坂本聖芽(東海大・2年)
※プレイヤーズインタビューは、リーグ戦における注目プレイヤーを取り上げていくインタビューです。試合に関係なく、随時掲載します。

与えられたチャンスを活かし
がむしゃらに東海大のあるべき姿を追求する
◆#60坂本聖芽(東海大・2年・G)
初週はベンチスタートとして、第11戦にはスタメンとして司令塔を努めた坂本。このリーグでは怪我人が続いたこともあってチャンスを得た形だが、初めてやるという1番ポジションにチャレンジしている。2年目にして競争を勝ち抜き、ベンチ入りを果たしたのは、ディフェンスの頑張りが大きかったと思われるが、東海大の核であるディフェンスと、司令塔へのチャレンジをどのように捉えているのか、リーグ序盤に聞いた話からその意気込みや成果を辿ってみたい。
坂本:まずは、ベンチスタートとしてはディフェンスから流れを持ってくる必要があります。基本的にはそれを全うするだけだなと思っています。チームの雰囲気はもちろん、流れもよくするので重要な役割だと思います。
このリーグではガードもやることになりました。ポイントガードをやり始めたのは7月のオールジャパン予選が終わってからです。もともとやってみたいと思っていたんですが、あまりやる機会がなくて。夏に怜寿さん(#22笹倉)や颯汰(#11大倉)が怪我をしてしまったこともあって、Bリーグのドルフィンズと遠征で試合をしたときに自分がやらせてもらいました。そのときからです。これまではミニバスでは4番で、そのあとは2番や3番といったところしか経験がありません。でもこの身長(180cm)でプロにいってもやるといったら、やはりポイントガードしかない。だからずっとやりたいと思ってきました。

将来を見据え、大学でポジションアップする選手は少なくない。坂本もその一人だ。ただ、簡単に務められるポジションではないだけに、それなりの葛藤もある。1年目、そして2年目の春には目の前に立ちはだかるプロフェッショナルに屈し、まだまだだと思わされた。
坂本:ドリブルは得意な方だとは思うんですが、不安はいろいろあります。実はトラウマもあるんです。昨年のリーグでは終盤の早稲田大戦で、残り時間2分くらいで出させてもらったときがありました。そのときはボールを運ぶ人が自分しかいなかったんですが、長谷川さん(現Bリーグ秋田)のプレスの圧力をもろに受ける形となって、ボコボコにやられてターンオーバーを何度もしてしまいました。さらに今年の春のトーナメントの慶應義塾大戦でも、山﨑さん(#4)にボールを取られてターンオーバーをしてしまって、この2つは結構トラウマで、忘れられません。でも、それを克服するために毎日ドリブル練習をしてきました。あれがあってこそ、今があるという気がします。今はまだまだで緊張もありますが、少しずつゲーム慣れはしてきたかなと思います。
長谷川 暢も山﨑 純も、その世代を代表するポイントガードだ。彼らとの対戦で得たことは少なくなく、また坂本の前を向く性格に火をつけたともいえる。

また、新人戦では好ディフェンスを見せて優勝の一翼を担ったが、リーグ戦でベンチ入りしてプレータイムを得ているのは、高校時代までとは違って、ディフェンスに取り組んできたことが大きいだろう。ディフェンスへの意識は東海大に入って歴代の選手たちの活躍を知ったからだが、陸川監督もそんな坂本のアグレッシブさは褒めている。2戦目ではいいディフェンスやアタックがあり「みんなが聖芽のようにアグレッシブに貪欲にいって欲しい」と、思い切りのよさと泥臭い頑張りを評価していた。
坂本:そう言ってもらえると嬉しいけど、まだ自分は経験のないフレッシュマンみたいなもの。だからがむしゃらにやるのが一番かなと思っています。チームのアイデンティティであるディフェンス・リバウンド・ルーズボールは徹底して絶対やるというのは決めています。
ディフェンスへの意識は芽生えたのは、1年のときです。チーム練習の前のミーティングで見る、歴代の選手の出てくるモチベーションビデオがあるんです。自分たちはどうあるべきか、みたいなことを示すための。そこに、前から当たってルーズボールに飛ぶというようなプレーが編集されていて、すごいと思いました。先輩たちのプレーぶりから東海はやはりディフェンスのチームだなという伝統を感じるし、最初は本当に衝撃を受けました。そして自分でもそんな風にやりたいなと思うようになりました。前から当たってボールを取るって、本当にすごい。東海ではその方が断然盛り上がるプレーです。だからそれを意識してやっています。あとは4年生の春日さん(#38)が同じように前から当たっていくのが本当にすごいなと思っているんです。あんなに足が動く人がいるのか、って。それをお手本に自分もディフェンスを頑張ろうと思ってやってきました。高校のときはオフェンスばかりでしたが、東海に来てディフェンス・ディフェンス・ディフェンスになりました。頑張りたいです。

1年時に芽生えたディフェンスの意識に加え、今はポイントガードとして周囲に配球しつつ、自らが攻めるバランスも考えなくてはならない。第11戦ではスタメンとしてプレーし、ペイントへの果敢なアタックを見せ、西田(#19)へのいいアシストパスも決めた。主将の寺嶋(#0)は、「彼がやりたいようにやれるよう、自分がそれ以外をやってやるという意識でいる。彼には自由にやって欲しい」と、4年生としてバックアップし、いい経験を積んで欲しいという想いでエールを送る。今は思い切りチャレンジできる環境で、東海で得た新しい自分らしさを表現するだけだ。
坂本:ゲームを見て自分が行けるところは行くし、さばけるとこはさばこうとしています。ボールを持ちすぎてしまう部分もあるので、そこはもっと上手くなりたいです。自分よりピック&ロールが上手い選手がいますし、それを使いつつ攻めたいというのはあります。ガードとしてはまだまだで、怪我人が全員戻ってきたら、試合に出る以前にメンバーに入れるかどうかもわからない競争の激しい世界です。だけどそこに負けないよう、食らいついていきます。

(2019.8.25インタビュー)

与えられたチャンスを活かし
がむしゃらに東海大のあるべき姿を追求する
◆#60坂本聖芽(東海大・2年・G)
初週はベンチスタートとして、第11戦にはスタメンとして司令塔を努めた坂本。このリーグでは怪我人が続いたこともあってチャンスを得た形だが、初めてやるという1番ポジションにチャレンジしている。2年目にして競争を勝ち抜き、ベンチ入りを果たしたのは、ディフェンスの頑張りが大きかったと思われるが、東海大の核であるディフェンスと、司令塔へのチャレンジをどのように捉えているのか、リーグ序盤に聞いた話からその意気込みや成果を辿ってみたい。
坂本:まずは、ベンチスタートとしてはディフェンスから流れを持ってくる必要があります。基本的にはそれを全うするだけだなと思っています。チームの雰囲気はもちろん、流れもよくするので重要な役割だと思います。
このリーグではガードもやることになりました。ポイントガードをやり始めたのは7月のオールジャパン予選が終わってからです。もともとやってみたいと思っていたんですが、あまりやる機会がなくて。夏に怜寿さん(#22笹倉)や颯汰(#11大倉)が怪我をしてしまったこともあって、Bリーグのドルフィンズと遠征で試合をしたときに自分がやらせてもらいました。そのときからです。これまではミニバスでは4番で、そのあとは2番や3番といったところしか経験がありません。でもこの身長(180cm)でプロにいってもやるといったら、やはりポイントガードしかない。だからずっとやりたいと思ってきました。

将来を見据え、大学でポジションアップする選手は少なくない。坂本もその一人だ。ただ、簡単に務められるポジションではないだけに、それなりの葛藤もある。1年目、そして2年目の春には目の前に立ちはだかるプロフェッショナルに屈し、まだまだだと思わされた。
坂本:ドリブルは得意な方だとは思うんですが、不安はいろいろあります。実はトラウマもあるんです。昨年のリーグでは終盤の早稲田大戦で、残り時間2分くらいで出させてもらったときがありました。そのときはボールを運ぶ人が自分しかいなかったんですが、長谷川さん(現Bリーグ秋田)のプレスの圧力をもろに受ける形となって、ボコボコにやられてターンオーバーを何度もしてしまいました。さらに今年の春のトーナメントの慶應義塾大戦でも、山﨑さん(#4)にボールを取られてターンオーバーをしてしまって、この2つは結構トラウマで、忘れられません。でも、それを克服するために毎日ドリブル練習をしてきました。あれがあってこそ、今があるという気がします。今はまだまだで緊張もありますが、少しずつゲーム慣れはしてきたかなと思います。
長谷川 暢も山﨑 純も、その世代を代表するポイントガードだ。彼らとの対戦で得たことは少なくなく、また坂本の前を向く性格に火をつけたともいえる。

また、新人戦では好ディフェンスを見せて優勝の一翼を担ったが、リーグ戦でベンチ入りしてプレータイムを得ているのは、高校時代までとは違って、ディフェンスに取り組んできたことが大きいだろう。ディフェンスへの意識は東海大に入って歴代の選手たちの活躍を知ったからだが、陸川監督もそんな坂本のアグレッシブさは褒めている。2戦目ではいいディフェンスやアタックがあり「みんなが聖芽のようにアグレッシブに貪欲にいって欲しい」と、思い切りのよさと泥臭い頑張りを評価していた。
坂本:そう言ってもらえると嬉しいけど、まだ自分は経験のないフレッシュマンみたいなもの。だからがむしゃらにやるのが一番かなと思っています。チームのアイデンティティであるディフェンス・リバウンド・ルーズボールは徹底して絶対やるというのは決めています。
ディフェンスへの意識は芽生えたのは、1年のときです。チーム練習の前のミーティングで見る、歴代の選手の出てくるモチベーションビデオがあるんです。自分たちはどうあるべきか、みたいなことを示すための。そこに、前から当たってルーズボールに飛ぶというようなプレーが編集されていて、すごいと思いました。先輩たちのプレーぶりから東海はやはりディフェンスのチームだなという伝統を感じるし、最初は本当に衝撃を受けました。そして自分でもそんな風にやりたいなと思うようになりました。前から当たってボールを取るって、本当にすごい。東海ではその方が断然盛り上がるプレーです。だからそれを意識してやっています。あとは4年生の春日さん(#38)が同じように前から当たっていくのが本当にすごいなと思っているんです。あんなに足が動く人がいるのか、って。それをお手本に自分もディフェンスを頑張ろうと思ってやってきました。高校のときはオフェンスばかりでしたが、東海に来てディフェンス・ディフェンス・ディフェンスになりました。頑張りたいです。

1年時に芽生えたディフェンスの意識に加え、今はポイントガードとして周囲に配球しつつ、自らが攻めるバランスも考えなくてはならない。第11戦ではスタメンとしてプレーし、ペイントへの果敢なアタックを見せ、西田(#19)へのいいアシストパスも決めた。主将の寺嶋(#0)は、「彼がやりたいようにやれるよう、自分がそれ以外をやってやるという意識でいる。彼には自由にやって欲しい」と、4年生としてバックアップし、いい経験を積んで欲しいという想いでエールを送る。今は思い切りチャレンジできる環境で、東海で得た新しい自分らしさを表現するだけだ。
坂本:ゲームを見て自分が行けるところは行くし、さばけるとこはさばこうとしています。ボールを持ちすぎてしまう部分もあるので、そこはもっと上手くなりたいです。自分よりピック&ロールが上手い選手がいますし、それを使いつつ攻めたいというのはあります。ガードとしてはまだまだで、怪我人が全員戻ってきたら、試合に出る以前にメンバーに入れるかどうかもわからない競争の激しい世界です。だけどそこに負けないよう、食らいついていきます。

(2019.8.25インタビュー)
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