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2019.09.29 (Sun)
【2019リーグ2部】9/29レポート

中央大が10連勝で首位独走
中盤位は混戦が続き先は読めず
2部の第9、10戦は駒澤大学玉川キャンパスで行われた。中央大が10連勝で首位、拓殖大が2位は変わらず。3位以下は混戦だが、関東学院大と東洋大が2連勝し両チーム6勝目をあげ上位へと顔を出した。慶應義塾大は順天堂大に勝利し、嬉しい3勝目をあげた。山梨学院大は惜しい展開が続くも、未だ白星はなし。第10戦では、第2試合目の上武大VS関東学院大学、第4試合の慶應義塾大VS順天堂大が接戦となったが、順天堂大はこれに敗戦し、上位をキープしていたが順位を落とす結果になった。第10戦(9/29)の試合経過をまとめる。
写真:終盤に慶應義塾大・#5髙田が逆転の3Pを決め沸くベンチ。
明星大は77-61で山梨学院大に勝利。3Qまでは互角の戦いをみせるも、明星大が終盤に点差をつけた。#12シェッラ(3年・C)にボールを集め落ち着いて加点し、シューター陣のシュートも当たった。山梨学院大はミスが続き、あと一歩届かなかった。東洋大は71-61で江戸川大を破った。オールコートプレスを仕掛け、ミスを誘った。しかし点は伸び悩み、フィニッシュの課題が浮き彫りとなる試合でもあった。江戸川大はボール運びに苦戦。終盤はディフェンスで粘ったものの、追いつかなかった。中央大は国士舘大、拓殖大は駒澤大に余裕を持って勝利した。次週、中央大と拓殖大の直接対決の結果で1周目の首位が決まる。
◆関東学院大VS上武大

3Qも関東学院大のペースだったが、4Q序盤に上武大が前からディフェンスを仕掛け、ミスを誘発。#14グリザック(4年・C)が留学生を相手にゴール下で粘る。じわじわと点差を詰め、残り1分を切って#16後藤(4年・PF)がドライブを決め同点。その後攻防があったが点は入らず、関東学院大は#12ケイタ(1年・C・帝京長岡)がディフェンスリバウンドをもぎ取り、ボーナスフリースローを1本決め上武大がタイムアウト。残り9.1秒のワンプレーは関東学院大が守りきり、69-70で6勝目をあげた。
写真:内外で柔軟なプレーをする関東学院大・#12ケイタ。最後はリバウンドをしっかり取り、勝利に貢献した。
◆慶應義塾大VS順天堂大

3Q開始直後、順天堂大が怒涛の追い上げ。開始4分で逆転し、そこからは両者譲らない展開に。慶應義塾大は#7泉(4年・G)のドライブから粘り、ディフェンスを締めると順天堂大のシュートが落ち始め53-54と1点ビハインドで最終Qへ。4Qも点を取られては取り返すシーソーゲーム。終盤に順天堂大は#7千葉(4年・SF)がドライブでバスケットカウントを決めると、盛り上がりが最高潮に。#5岩井(3年・PG)が速攻に走り、1分半で3点リード。慶應義塾大は#14人見(2年・G)が2本連続で3Pを決め同点に追いつくと、さらに#5髙田(4年・G)が3Pを沈め逆転しガッツポーズ。そのまま3点リードを守りきり、74-71で3勝目をあげた。
写真:終盤に2本連続で3Pを決めた慶應義塾大・#14人見。ランキングも上位に食い込んでいる。
第10戦終了時(9/29)
中央大学 10勝0敗
拓殖大学 9勝1敗
関東学院大学 6勝4敗
東洋大学 6勝4敗
国士舘大学 5勝5敗
順天堂大学 5勝5敗
明星大学 5勝5敗
江戸川大学 4勝6敗
上武大学 4勝6敗
駒澤大学 3勝7敗
慶應義塾大学 3勝7敗
山梨学院大学 0勝10敗
※慶應義塾大・髙田選手、拓殖大・杉野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「攻守ともに核とならなければいけない」
もがきながら成長をしていく4年目の秋
◆#5髙田淳貴(慶應義塾大・4年・G)

終盤に3Pを3本連続で決め、逆転勝ちの慶應義塾大。最後の1本を決めたのは髙田だった。前半から勝負所のシュートは落とさなかった。昨年までとは違い、今年はゲームを作る立場になったが、役割の変化から不調が続いていた。この試合もベストとは言えない状態だったというが、その中で仕事を果たせたのは成長の一歩と感じているようだ。コート上では淡々とプレーをこなすが、試合を終えると安堵の笑顔を浮かべており、試合とは違う一面がうかがえた。
―最後の3Pは見事でした。試合を振り返って。
「終了後のミーティングでもありましたが、自分たちが特別調子いいというわけではない中で、接戦を勝ち取ることができたのは、ディフェンスなどの自分たちが徹底してやるべきことを出すことができた試合だと思いました。本当に成長につながるいいゲームで良かったと思います」
―波のある試合展開でしたね。
「そういう時間が来るということはわかっていましたし、いつもだとそのままやられてしまう展開でした。でもタイムアウトやQ間でみんながよく話しました。今日は特にみんな声が出ていて、盛り返そうという気持ちが出ていました。それは大変良かったと思っています」
―髙田選手自身のシュートタッチはどうでしたか?
「そこまでよくはなかったです。でも勝負どころで何本か決めることができてよかったです」

「そうですね。去年と比べて、総得点はあまり変わっていないと思いますが、確率は下がっていて、自分のリズムで打てていない展開は多いです。今日のいい終わり方を継続したいですね。去年は一つ上の先輩方がしっかりとゲームを作ってくれて、僕は最後のシュートを決めることが仕事で、言ってみればそれだけでした。今年は自分がゲームを作って行く必要があり、簡単なシュートが打てていないです。やることが多いですが、それは言い訳でしかないので。安定感をもっと増せるように、2周目は頑張らないといけないですね」
―やることが多いですし、求められていることも高いですね。
「そうですね。去年よりはるかに多いですね。攻守ともに核となってやらなければいけません。でもそれはこのチームが始まる前から、そうなるとわかっていたので。頑張るしかないです」
―ただ、昨年の主力である最上級生が抜けて、これまで試合経験の少ない選手たちが春から大きく成長をしています。
「自信を持ってやっている印象が強いですね。春の京王電鉄杯と六大学線はパスを探しているシーンが多くみんなが横を向いていましたが、早慶戦で勝ったことがきっかけとなり伸び伸びとプレーをしてくれるようになりました。いい形になっていると思います。能力のある選手がいなくて、身長も小さいのでどことやっても接戦になるのですが、今日みたいに勝てていけば、さらに自信にもなると思います」
―チーム的には早慶戦のときのようなディフェンスが出にくくなっているように感じます。
「本当にその通りで、先輩からも指摘がありました。早慶戦のような相手への圧がここまでできていないと。改善しなくてはいけない中で、リーグ戦が10試合終わってもなかなか出ていないのは4年生の責任です。ただ、今日の勝負所の4Qは久々に気迫のあるディフェンスができたと思うので、また来週以降継続してやっていけるように声を出して頑張りたいです。リーグ戦のスタートダッシュには失敗しましたが、今日の勝ちは大きいですし来週以降2周目に入るにあたっていい流れでやっていけると思うので。1周目で負けた相手にもまだ勝てるチャンスは残っていると思います。もう一回暗くならず、気持ちを切り替えて全勝する気持ちでやっていきます」
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「シュートがどこに落ちるか予測している」
日頃の練習の成果が、試合中の咄嗟の判断につながる
◆#47杉野晴輝(拓殖大・3年・PF)

確率の高い外角シュートは拓殖大の魅力だが、下からシューター陣を支えるのが杉野の仕事だ。特にオフェンスリバウンドでは留学生がマッチアップでも関係なく、中に入りボールをもぎ取り、献身的なまさに大黒柱といえる働きをみせてきた。リバウンドのコツは、練習中から味方のシュートをよく見ることという。次節は現在単独首位の中央大との対戦だ。同じタイプのリバウンダー沼倉とのマッチアップにも注目したい。
―駒澤大戦を振り返って。
「この2試合の目標が失点を70点以下に抑えることでした。連勝よりもこの目標が達成できたことがよかったと思っています。ディフェンスの練習を増やしましたし、その成果は出ていると思います。ただ、今日の駒澤大は飛び込みリバウンドに積極的に入ってきます。なのでボールマンだけではなくて、3線のディフェンスも詰められることがあると思っています」
―杉野選手はリバウンドが本当にすごいですね。どこからか現れて取っていきます。
「練習中は取れないですけど(笑)。試合になると取れますね。味方のシュートはよく見るようにはしています。相手はわかりません。多田さん(#99)、小室さん(#9)、荒川さん(#24)はよく試合中に打つので、その人らのシュートはどこに落ちるかを予測してリバウンドをしています。特に多田さんはよくわかりますね」
―今年は2部リーグでのプレーですが、昨年も相当リバウンドを取っていましたね。
「そうですね。留学生も1部のほうが体はできていますし、上級生も多いので取るのが難しかったです。2部では自分の強みが存分に活きている感じです」
―チーム的には、追い込まれる試合もここまでありましたね。
「そうですね。だめな試合は全く噛み合っていなくて、リズムが合わず、チームのやりたいことができていませんでした。今日も5点差くらいに詰められたシーンがありましたが、ディフェンスを意識することができたのでまた離せたと思います。達成できたことは良かったですが、一昨年1部で優勝したときのようなディフェンスのレベルには達していません。もっとインカレに向けて頑張りたいですね。今年は2部で優勝したいですし、そのためにはまず次の中央大戦が大事になりますね」

「下級生がアグレッシブで、選手層が厚いですよね。誰が出てもそんなに変わらない。僕らの前の試合が中央大の試合だったので見ていましたが、ディフェンスもよくて。チーム全員でディフェンスをやるという意識は見習わないといけないと思いました。自分たちは春のトーナメントがベスト8で終わって、オフェンス力は問題ないと思うので、ディフェンスとリバウンドを意識したいですね。森田(#13)の少し調子が悪いですが、やればできるので頑張って欲しいと思います。彼がリバウンドを取ってくれるとみんなが助かるので」
―3年目のリーグ戦はどんなことを意識していますか?
「声を出すことですね。平良さん(#58)が声をよく出してくれて、それにみんながついていく形で、みんなが声を出すタイプじゃないので。僕とかインサイドが声を出してほしいと普段から言っていて、それは続けていきたいです」
―もうすぐリーグ戦も折り返しです。意気込みを。
「とりあえず中央大戦に照準を合わせていこうと思います。1周目を10勝1敗で終えて、日曜日からは2周目に入りますし、余裕をもって戦いたいです」
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