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2019.09.28 (Sat)
【2019リーグ1部】9/28レポート(つくばカピオ会場)

筑波大はホームゲームで専修大 に勝利
青山学院大は6年ぶりに東海大を下す
第9戦と続く10戦は2会場に別れての開催となるが、つくばカピオ会場は恒例の筑波大ホームゲームとしての開催となる。筑波大のゲームを含めて3試合がここで開催される。筑波大は粘る専修大を退け、かつ東海大が青山学院大に敗戦したため、単独2位浮上した。東海大は2敗目を喫し、3位後退。専修大は3連敗となった。神奈川大は法政大に勝利して2勝目をあげた。
また、もう一つの日本体育大会場ではそのほかの3試合が行われ、首位の大東文化大は白鴎大を2点差で退け首位を維持。早稲田大は明治大を倒して2勝目、日本大は4Qの猛攻で日本体育大に逆転勝利し、4勝目をあげた。
◆神奈川大VS法政大

3Q、法政大はミスが続いて開始2分半で10点のビハインド。得点が取れないまま時間が経過するが、残り3分になると神奈川大のターンオーバー、ディフェンスの穴を突き法政大が追い上げる。神奈川大はミスが出つつも、最後は#75小酒部(3年・SF)が絶妙のタイミングでオフェンスリバウンドからのシュートを決め、49―42で3Q終了。4Q、神奈川大は#3小針が4本目のスリーを沈め、再び点差を二桁に。法政大は#14小野の3P、フリースローなどで追いすがる。残り1分半、法政大はオールコートで当たって神奈川大のミスを誘い、残り1分で3点差。しかし#5緒方が大事な1本を決めると勝負は神奈川大。75―66で2勝目をあげた。
「追いかける試合は得意だから、出だしが悪くても気にならなかった」と神奈川大・小針。21日、22日の天皇杯の疲れもない状態だと言う。ここまで勝ち星は伸びていないが、チームでは分が悪い相手でも次につながる負け方をしようと意識し、戦っている。点を取るのは得意でこの日は18点。点を取りつつチームをコントロールする持ち味がこの試合は生きた。「今日は入る日だと感じて打った」というシュートが何度も味方を救った。
写真:2年生ながら司令塔として重要な役割を果たす神奈川大・小針。この日は4本のスリーを沈め、18得点。
◆東海大VS青山学院大
【青山学院大が勢いある攻守を展開し、東海大に勝利】

ロースコア気味の立ち上がりとなった東海大と青山学院大。東海大の方がシュート精度は今ひとつ上がらず出遅れたものの、メンバーチェンジで流れを変え、1Qは13―15。2Qも差はあまりない状態で進む。青学大は#86八村(2年・C)が下がっている間に#2斉藤(2年・PF)、#21能見(4年・PG)の3Pが決まると流れを引き寄せ、立て続けに得点。#7ナナー(4年・CF)のレイアップが決まると11点のリードに成功する。その後もアグレッシブに攻めた青学大がリードを守り、29―37で前半終了。


青山学院大は全体を通してオフェンスの積極性があり、ディフェンスでもゴール下のプレーを抑えてしのぎきった。そして勝負どころでことごとく決まった能見の得点がチームを大きく勇気付けた。勝利の立役者となった能見は「ノーマークになったときはしっかり打とうと思っていた。周りもやることをやってくれている中できちんと打てたので良かった」と、素直に喜んだ。1週空いた時間は東海に照準を合わせて練習を重ねた。「要所をしっかり抑え、激しさをなくさずに続けることができたことで、相手にもプレッシャーをかけられた」と、しっかり練ってきた対策を遂行し、形になったからこその勝利と言えよう。
写真上:両者激しいルーズボール争いが見られた。
写真下:青山学院大は能見が前半からコンスタントに得点を重ね、チームを引っ張った。
◆筑波大VS専修大
【全員が好プレーを見せ、筑波大が専修大の追い上げを断ち切る】

ホームの筑波大が専修大を迎えたこの日のメインゲーム。専修大は#12西野(3年・F)が攻めるが、筑波大のディフェンスが良く、単発の状態。筑波大は何度もボールを奪って攻撃につなげていった。専修大はファウルが続いて波に乗れない。しかし点数での差はつかず14―15で1Q終了。2Qも専修大は#88重冨周希(3年・PG)のスティール、筑波大は#92中田(1年・PG・福大大濠)の3Pで互いに譲らない。しかし#92中田が2本目のスリーを決めると筑波大にやや流れが傾く。専修大はここを#34盛實(4年・G)、#1山本(2年・F)の連続スリー、さらに#1山本の速攻が決まると再び拮抗したゲームになっていった。しかし残り3分から再び筑波大が盛り返すと、38―28。最後は#11 増田(4年・PF)が難しいシュートを決めて会場を盛り上げ、10点のリードに成功して前半を終了した。

ともに大学界屈指の高さを持つ両チーム。それだけに簡単にはゴールできない場面も多かったが、硬軟取り混ぜた筑波大の方がやや優った。専修大はディフェンスに阻まれて決められない場面も多かったが、最後まで果敢にゴールを狙い、勝負を諦めなかった。分の悪い状況でも9点差で終わったのは粘りあってこそだ。
写真:筑波大・増田は26点7リバウンドの奮闘。何度も観客席を沸かせた。
※筑波大・中田選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「自分の色を出しながらプレーしたい」
シュート力とリーダーシップを武器とするルーキー
◆#92中田嵩基(筑波大・1年・PG・福大大濠)

1年生らしからぬ落ち着きがあり、新人戦からキャプテンシーが注目されてきた。リーグ戦中はベンチにいる時間が長いが、率先して声を出す姿は印象深い。このホームゲーム初戦は菅原の欠場を受け、セカンドガードとして出場時間を伸ばした。欲しいところで3Pを決めて存在感を発揮し、強みであるシュート力をアピールした。チームに不足していることはなにかと冷静に分析し、実行する力もまた、彼の色だ。中田にしかできないゲームメイクを探し続け、これからも活躍の幅を広げていくのが楽しみだ。
―お疲れ様でした。初ホームゲーム、初勝利どうでしたか?
「菅原さん(#8)が前日の練習で怪我をしてしまい、自分と野本さん(#16)のプレータイムが伸びるということで、チームの特徴を活かしつつ自分のできることを精一杯やる試合になりました」
―3Pがいいところで決まりましたね。
「最近ずっとシュートを練習していて、上級生の中で自分が打つタイミングが難しかったのですが、自分の色をもっと出して行けと先輩から言われていました。練習で徐々にその色を出すことができ始めたので、今日もすんなり自分のリズムでプレーをすることができたと思います」
―自分の色を言葉で表すとなんでしょうか?
「ポイントガードとしてゲームメイクをすることがメインで、自ら攻めていくことはこれまであまりなかったです。でもチームの3Pの確率が良くないというデータが出ていたので、3Pを決められる選手は大事だと考えていました。自分の武器の一つにシュート確率の良さがあると思うので、今日はそれができてよかったと思っています。声を出してチームを引っ張ることはもちろん、それらが自分の色だと思います」

「修伍(浅井)も復帰明けで思うようなプレーができていないと思いますが、プレータイムが短い中でつなぎの役割は果たせているのではないかと思います。そういった意味では今日は控えメンバーの活躍もあったと思います」
―今日は全員が比較的理想的なプレーができたという感じでしょうか。
「いや、まだまだですね。リバウンドとローテーションがチームとしては良くなかったです。できていれば専修大を40点、50点に抑えられると思うので。明日は今日と雰囲気が全く違う東海大が相手で、そこを疎かにすると崩れると思います。ならないように頑張ります」
―リーグ戦を通して、どのようなプレーをしていきたいですか?
「今日は比較的ディフェンスのプレッシャーの少ない中でのプレーでした。明日は寺嶋さん(#0)とかハードにマークが来る選手が相手の中で、ゲームを作っていかなくてはいけません。今日は3Pがよく決まったので、センター陣が詰まったときに外から射抜いていけたらチームにより貢献していけると思います。ハードにプレーしつつ、得点も取っていきたいと思います」
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