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2019.09.08 (Sun)
【2019リーグ1部】9/8レポート

専修大・筑波大が全勝を守り4勝目
法政大はうれしい1勝をあげる
関東大学リーグ第4戦はリーグ戦全体で見ればまだ序盤ともいえる段階だが、少し差がついてきた。4戦全勝は筑波大、専修大。そして白鴎大は3勝で黒星なしだが、この日の試合が延期になってしまった。また全敗は早稲田大、神奈川大、明治大の3校。惜しい試合もあり、うまくきっかけをつかみたい。そして3連敗だった法政大は4戦目にしてうれしい初勝利を挙げ、これを弾みにしていきたい。
この日の第6試合、白鴎大と青山学院大の試合は、台風15号接近の影響で延期となった。昨年はこの延期試合のカードが終盤に設定されてチームにも負担になっただけに、どの段階で再試合が実施できるか気にかかる。なお、延期試合はこの日のチケットを保管しておくと、振り替え試合での入場が無料となる。
写真:果敢にペイントに切れ込んだ法政大・小野は19点。
◆日本体育大VS法政大

3Q、日体大は攻撃の起点がうまく作れず、持ち味の早い展開が出せない。反対に法政大が#30水野(3年・PG)の3P、#14小野(2年・PG)がペイントに切れ込み、一気に得点。#1金本の飛び込みプレーも前半から引き続きよく決まって逆転に成功した。67-64で3Qを終えると、4Qも法政大は勢いのまま果敢にアタック。開始数分で10点ほどの差がついた。ミスが続く日体大に対し、法政大は外も当たり始め、逆転を許さず82-89。リーグ4戦目で初の白星を、昨年は2連敗だった日体大からあげた。日体大は3戦、4戦と連敗となり勝敗は5割に。
写真:抜群のタイミングでの身のこなしが目立った法政大・金本。24分で10得点・5リバウンド。
※法政大・水野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆東海大VS明治大

写真:豊富な選手を抱える中、スタメンを務める東海大・大倉龍之介。後半に大事な3Pを連続で沈めた。
◆専修大VS早稲田大

4Q、専修大は#30野﨑が切れ込んでレイアップを決め、そこからさらにフリースローを3連続で獲得すると、開始2分でようやく追いつき、同点に。さらに#12西野(3年・F)が難しい体勢からリングにねじ込んで逆転に成功するが、中盤の展開は互いにミスが続き、ゲームが動かない。しかし専修大は#28野﨑、#12西野、#0ケイタ(1年・C・日体柏)がのアタックでじわじわ得点を伸ばすと、残り5分で7点のリードに成功。#12西野の速攻からのダンクも出た専修大が83-64と早稲田大を突き放し、これで4戦全勝。
写真:新人戦で活躍した専修大・野﨑。リーグ戦ではまだプレータイムは多くないが、この日は後半に活躍し、12分で15得点をあげ、終盤の3Pではチームも湧いた。
◆大東文化大VS神奈川大

写真:大東大は中村浩陸が16点と、調子が上がってきた様子が伺える。
◆日本大VS筑波大

4Q、筑波大は#10村岸(4年・SF)のダンク、日本大は#59嶋田(3年・C)のジャンパー、#4上沢(3年・PG)のレイアップが決まりベンチも盛り上がる。だが#10村岸の3Pが沈むと開始2分で60-52と筑波大のリードが8となり、日本大はタイムアウトで仕切り直すことに。そこから#8ジャワラ(3年・PF)、#10杉本と続いて得点し、5点差ほどでついていっていたところを、残り3分で2点差にまで詰め寄った。筑波大は#8菅原のドライブからのバスケットカウントで、2:40に再び点差は5。さらにオフェンスリバウンドで粘る日本大の攻撃をしのいでいく。#8菅原がアンスポーツマンライクファウルを取られる場面もあったが、日本大は差を詰めきれない。最後は#27山口(3年・SG)の速攻が出て筑波大が73-66で勝利し、全勝を守った。
写真:日本大・松脇は3P5本を含む22点。ディフェンスも強固で攻守で奮闘を続けている。
※筑波大・村岸選手のインタビューは「続きを読む」へ。
第4戦終了時(9/8)
白鴎大学 3勝0敗
筑波大学 4勝0敗
専修大学 4勝0敗
大東文化大学 3勝1敗
東海大学 3勝1敗
青山学院大学 2勝1敗
日本体育大学 2勝2敗
日本大学 1勝3敗
法政大学 1勝3敗
早稲田大学 0勝4敗
神奈川大学 0勝4敗
明治大学 0勝4敗
※白鴎大と青山学院大は試合が延期になったため、並び位置は暫定。
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【INTERVIEW】「1部では個が強い、でも引いてはいけない」
チーム一丸となることで得たうれしい1勝
◆#30水野幹太(法政大・3年・PG)

4戦目にして初の勝利をあげた。全体的にサイズが大きく、また機動力の高い選手やシューターを備える法政大は元々バランスの良いチーム。中村太地がBリーグ入りを決めて抜けることになったが、変わったといえば昨年まではガードが占めていた比重がフォワードへと移ってきたことだろう。その変化を受け止め、周囲をうまく動かすことが司令塔の水野の役目だ。3年生だがすでにリーダーとしての意識も高い。1部リーグで存在感を出せるかどうか、ここからのプレーに注目だ。
―1勝目、おめでとうございます。日本体育大は昨年は勝てていない相手でしたね。今年は1部での対戦になりましたが。
「日本体育大は昨年より留学生も増えて走れるし、外もあって大浦選手(#3)もいて、去年より強いイメージがありました。でも自分たちがやっていること、今までやってきたことをしっかりコートでプレーできたら、こういう試合になるんだなと改めて実感しました」
―1勝して落ち着きましたか?
「そうですね、このままいったら負の連鎖ですよね。昔の法政も十何連敗ということもあったと聞くし、それがまた続くのではという想いがありましたが、今日は入る前からみんなが本当に声を出してやっていたので、そこがこの1勝につながったのかなと思います」
―今年のチームはどんなチームと言えますか?
「太地さん(中村)がいなくなって、より一層一体感が増したというか。今まで彼がキーマンでもあったし。その分、みんなでチーム力を上げようとしてきたことがいい部分だと思います。彼がいなくなるので負けるというのは言い訳です。彼が早めにBリーグに行ってしまうかもしれないという話はあったし、そうなっても自分たちはこうやっていこう、というような話はずっとしてきました」

「最後に挨拶に来てくれたときに『応援しているし、その分自分も頑張る』と言ってくれました。その言葉も力になっています」
―リーグ初週は少し固さも見えましたね。
「今までは太地さんと自分で切り崩して打たすとかだったので、ガード主体でフォワードが点を取るバスケをしていませんでした。1部になると個々が強いので、僕がミスをしたり、フォワードがどう点を取るかというのでうまくいきませんでした。今日はみんなに引くな、向かっていこうとは言っていたのが良かったと思います」
―今日は特に後半に勢いが増したのが良かったのでは。
「いつも3Qで一桁得点とかになってしまうことが多かったので、そこの入りはいつも悪いのでそれを意識しようと言っていました。そうしたら五分五分でやれていたので、そこからいい流れに持っていけたのかなと思います」
―キャプテンは米山選手(#15)ですが水野選手も上級生になり、司令塔でもあり、発信する立場でもあると思います。どのような役割を意識していますか?
「ヨネさんがキャプテンですが、自分もチームのリーダーであると思ってやっています。チーム作りはもちろん、選手を活かすためにコート上での声かけも意識してやっています」
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「一戦一戦勝ちきって、積み上げたい」
目指すは「全勝優勝」という高み
◆#10村岸 航(筑波大・4年・SF)

リーグ戦ではやや安定を欠きがちな筑波大だが、ここまで4連勝。いい滑り出しを見せている。二上や浅井といった試合に絡む面々が怪我で欠場しているが、大きく崩れる試合はなく、村岸もこの試合ではダンクを披露し、チームを盛り上げた。このリーグ戦でチームが掲げるのは、みんなで話し合い明確にしたという「全勝優勝」の目標。目指すことを明文化するのは思っているよりも重要だ。リーグ戦は長く、何があるかわからない。だが頂を目指し、コツコツとやることを積み重ねていくのみだろう。
―4連勝となりました。昨年は入りれ苦労しましたが、リーグの最初から連勝というのは筑波大にとっても大きいですね。
「全勝優勝を目標に掲げていたので、一戦一戦勝ちきって、積み重ねて4連勝できて、いいリズムできています」
―日本大に追い上げられはしましたが、落ち着いていましたね。
「日本大は得点源が3Pとインサイドだったので、そこを意識して強く守ろうということを徹底したので、追い上げきられることはなかったのかなと思います。」
―2Q途中など、ややディフェンスが甘かった時間帯もありましたが、最後は締めました。
「シューターが2枚いるのでそこと、リバウンドのところを意識していこうとしていたんですが、2Qは徹底できていませんでした。外もあって中もあるので守りにくいのですが、ハーフタイムでディフェンスからやっていこうと確認して、修正できました」
―春と、夏の練習でも牧選手(#88)が抜けていた時期もあると伺いました。その分、村岸選手や他の4年生の働きも重要だったのでは。
「牧がいない分、声を出す4年生というのが必要でした。Bチームから上がってきて声を出してくれる人(#0伊藤)もいるんですが、コート内で声を出して引っ張っていくというのも大事なので、そこは自分が意識して練習中からやっていっています。元々自分はバックアップという感じで、リーダーの牧やプレーで引っ張る増田がいて、その中で雰囲気が悪くなると自分がポジティブな声をかけるような感じです。プレー面でもファーストオプションではないのですが、空いたら打つし、ディフェンスとリバウンドで貢献できればいいなと思っています」

「そうですね。それに、自分の出ているセカンドユニットの5人がしっかり活躍できています。メンバーが変わっても一人ひとり役割をこなせていますね」
―次は5日で4試合というハードな日程になります。
「目標は全勝優勝なので、一戦一戦相手のスカウティングもしっかりして、自分たちのやることをやって勝ちにつなげたいです」
―「全勝優勝」というのは強く意識しているのですか?
「リーグ戦に入る前にみんなでミーティングをして、全勝優勝だと話し合いました。リーグ戦は長いので良いときも悪いときもある、とみんなもどうしてもなりがちです。でも試合単位で見たら試合は連続ではなく、トーナメントと同じで負けたら終わりなんです。すべてを一つの大事な試合と捉え、負けたらダメという気持ちを持って、一つひとつの試合に集中してやろうということです。去年、一昨年はそれができていなかったので、今年はやっていこうとミーティングで話しました。それをみんなで実現したいと思います」
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