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2007.12.11 (Tue)

決勝記者会見・インタビュー 青山学院大・法政大

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◆青山学院大記者会見
長谷川監督
「神様はリーグで優勝したうちに簡単に(インカレの)優勝は与えてくれないんだなぁと。でも、それでも勝つことが本当の成長。今年のチームは本当によくやってくれた」


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#15広瀬健太(4年・F)
法政大・深尾を1本差で押さえてアシスト賞を受賞。リバウンドでも2位。そして最優秀選手賞も受賞しチームのキャプテンとして土台を支えた。下級生の頃は一生懸命さの反面、ミスもあった。しかし今年に入ってからはそれぞれのプレーは確実性を増し、キャプテンとしてふさわしい活躍を見せるようになった。広瀬の安定度が青学大の優勝を更に確実なものにしたことは間違いない。

「優勝してほっとしています。春に関東学院に負けたことがよかったとは言わないけれど、あの試合があったからこそ、この結果があると思います。夏も長谷川監督がユニバでいない時もしっかりと練習に取り組めたのは、あの負けがあったからこそ。あの負けをしっかりと反省して努力してきた結果だと思います」

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#1熊谷宣之(4年・G)
速攻で先頭を駆け抜ける印象が強かった熊谷だが、今年はアウトサイドの確率も高く、内外で得点する姿が目立った。ポイントランキングは10位と、荒尾とともにランクイン。4年生としてふさわしい活躍を見せた。
「バスケ人生で初めての日本一なので、本当に嬉しいです」

・熊谷選手インタビュー
―初めての日本一なんですね。
「そうです。この日本一は、自分が手に入れたものでも、5人で手に入れたってものでもあるけれど、ベンチや応援してくれた人たちの力があったからこその日本一と、日本一の誕生日だと思います」

―欲を言えば、MVPも欲しかったのでは?
「MVPも欲しかったですよ(笑)。自分は負けず嫌いだから」

―決勝の相手だった法政について。
「法政は怖いチーム。僕が2年の時の新人戦の決勝で怪我して出られなくなったのは法政戦。その翌年のトーナメント準決勝で負けたときも法政。この試合まですごく調子がよかったのに、法政戦だけ駄目で。今年のリーグもチームとしては連勝しましたけど、僕は法政戦で怪我しちゃって。こういう色々なこともあって、法政には借りがあって。それが今回、インカレっていう大舞台でしかも決勝まで(法政が)上がってきてくれて。もうこれはリベンジせずにはいられないなというか」

―今日の法政はいかがでしたか?
「いつもの法政とは明らかに違っていました。この人たち頑張ってきたんだな、インカレで結果を残しに来たんだなっていうのを感じました。いつもの法政だったら簡単に攻められたけど、いつもと違う法政のディフェンスを見せられてちょっと怖かったです」

―詰め寄られたときは焦りなどはありましたか?
「ありましたね。基本的にゾーンをしかれたときに焦ったんですけど。僕らもゾーンを攻める練習はしてきたけど、ディフェンス以上に気迫とかそういうものが法政の方が勝っていたというか。ただ、そこで負けちゃいけないと思ったから自分達も持ち直して我慢しました」

―先ほどの記者会見では厳しい練習をしてきたと言っていました。
「練習は厳しかったですよ。1年から4年までやってきたけど、どの年も厳しかったです。この厳しさは言葉には言い表すことは出来ません!地獄だし、人間のいるような場所ではないです(笑)。だから、勝ちたい人しか残らない。おかしいかもしれないけれど、僕らは勝つことに飢えてる集団だから。こうして厳しい練習をしてきた成果が日本一という形で証明できて本当に嬉しいです」


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#8荒尾岳(3年・C)
口数は少ない荒尾。しかしうれしい時は本当に優しい顔をする。試合途中ルーズボール争いで傷を負い、一度はベンチへ下がったがすぐに復帰、影響は感じさせなかった。ポイントで5位、リバウンドで5位と、安定したインサイドの働きがあってこそ、チームは成り立つ。元々大きな波の少ない選手ではあるが、大事な舞台を淡々とこなすことの重要性を示した。存在感のあるインサイド選手が少ない今、荒尾の活躍が今後も期待される。

「素直に嬉しいです」


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#12渡邉裕規(2年・PG)
アシストでは堂々3位。自ら得点を取りにいくこともあるが、PGとして着実に成長してきている。しかし、いざという時にスコアラーとなれるという渡邉の存在こそが、相手チームにとっての脅威なのである。
「プレッシャーもあったけど、4年生3人を優勝させてあげることができて本当によかったです」


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#10小林高晃(2年・F)
2年生ながらチームを支えている印象のある小林。リーグ戦ではMVPといってもおかしくないくらいの活躍を見せた。本インカレでも要所では確実に仕事をこなし、全員が侮れない青学の印象をさらに強めさせたことだろう。
「関東1位のプライドを保つことが出来てよかったです」


法政大・深尾選手、福田大祐選手、神津選手、佐藤ACのインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]

◆#13深尾晃生(法政大学・4年・PG)
1202fukao2.jpg最終日、足はテーピングだらけ、試合終盤は足を引きずりながらのプレーだった。常にほぼフル出場、深尾の負担は大きい。しかし彼の意地が法政大をタフなチームへと導いていった。


―今日の試合振り返っていかがでしたか?
「最初からタフな試合にはなるだろうなとは思っていたんですけど、思った以上にこっちの体力が(前日のトリプルオーバータイムの影響もあり)なくなっていくのが早くて。実際ガス欠で負けたっていうのも若干あるかなって」

―深尾選手自身最後は体がボロボロになりながらのプレイでしたね。
「そうですね。まあ、責任っていうのもあるし、この試合までイージーなシュートとか絶対入ると思っても、どこか足りなくて(落としてしまった)。それもチームに悪いなって思っていて。とりあえず足が痙攣しようが何しようが勝ちたかったんで、それだけですね」

―初めてのインカレの決勝ということでどんな気持ちで試合には臨みましたか?
「そうですね、楽しもう楽しもう言いながらも、みんな結構緊張していたみたいで。みんな動きが硬くて自分も結構パスが緩かったり、シュートタッチもみんな悪くてディフェンスも声が出なかったりで。やっぱ初めてで緊張を隠せなかったですね(苦笑)」

―リーグからインカレにかけて精神的にもタフになったと思うのですが。
「もともと自分とか神津は諦めないタイプだと思うんで、それがいいようにチームに伝染しているのはすごい感じます。他のやつらもひたむきな部分を取り入れようとする、いい循環がチームにはありました。(チーム内での)練習のゲームから、両方勝つ気持ちで、最後負けていたらファウルゲームをするくらい、勝ちにこだわってやっていたので。最後まで切らさない集中力に繋がったのかなと思います」

―新チームの当初イメージを変えたいというお話しでしたが、見える形で変わったのはインカレからだと思います。何かターニングポイントがあったのでしょうか?
「チャラチャラしている感じは変えられるようなものじゃないですけど、多分4年生が本当に支えて。自分たちの悪いところって負け試合は散々な負け方をして、でもへらへらしていて。そういうところがなくなって、負けても最後まで頑張るし。自分たちの中では(春の)トーナメントからも多少なりともできてきていて、ターニングポイントというと(リーグ戦で8連敗してから)1勝してからですけど。1年通して4年生がチームを支えたのがよかったんじゃないかと思います」

―途中から佐藤選手がアシスタントコーチになりましたが、それがもたらした影響というのは?
「うちは練習中もへらへらしちゃっても、叱る人がいなかったんで。結局合宿とかでも走れたのはあいつが嫌われようが何しようが、選手にダメなものはダメだ、走らなきゃダメだって常に言い続けてくれたので、それが本当にすごい財産になって。あいつが試合中に何ができたかって言ったら俺らに声をかけて頑張れって言うことぐらいしかできなかったと思うんですけど、あいつは基礎的なできること、リバウンドなりルーズボールなりを出ているやつらができないと怒るんで。すごい練習中から怒鳴って言ってくれるから。彼なしにこの結果はなかったですね」

―春、夏とお話しを聞いた時にインカレに焦点を当てるということでしたが、終わってみて法政のバスケットはできたんじゃないですか?
「日大にしても、東海にしても、粘って粘って勝って。競り勝つことを自分らが入学してからできたのは、自分らの新人戦くらいだったので。インカレではそれができました」

―最後は涙も流していましたが。
「やっぱりすごい悔しくて。結構受け入れ難かったですけど。今はもうよく頑張ったなと、コーチとかもいなかったし。多分この環境を持ってインカレで2位になるチームはなかなかいないと思うので。本当(高橋)優だったり、(佐藤)俊二だったり、他の4年生がみんなが。俊二がああやってコーチをしてくれてまとめてくれて、それにずっと俺らがついていけたっていうのは、すごい、もう…思い出したら泣けてきますね(笑)」」

―法政の練習環境の悪さでここまで来るには、どんな苦労が?
「やっぱり体育館が1日にほんと2時間半使えればいい、ウエイトもアメフト部が使っていると、あのガタイに圧迫されて使えないんで。かといって他に体育館も借りられなかったんで。キツかった環境でよくやりましたね」

―後輩達に受け継いでいって欲しいことはなんですか?
「自分たちの代はひたむきさくらいだと思います。技術的なものは下は持っているので、やっぱり諦めなかったり、最上級生になったときにこういう風にやれよって伝えてきたんで。大変だからお前らがまとまらなきゃダメだよってずっと言ってきたんで。ほんと結局4年生が大事。そこをやっぱり切らさずに1年間やって欲しいなと思います」

―同じ4年生はどんな存在でしたか?
「しょっちゅう飲みに行ったり、家も近かったし遊びに行ったりするんで。普通にみんな親友みたいな。どんな存在?面白い存在ですね。他のチームよりかは仲がいい自信はありますね(笑)」

―メンバーも個性豊かで奔放な感じがするのですが、まとまるのは大変でしたか?
「大変でしたね!気が付いたら練習に遅れてくるようなヤツらばっかりだったんで。インカレ中もノブ(信平)が膝痛くて中日来なかったり。とりあえず来てくれと(笑)。結構ほんとに好き勝手やるっていうか、最後の方は(佐藤)俊二も怒らないで流していたんですけど(笑)。でもそんなガチガチしてない部分がよくて。最終的にはプレイのことに関しては言うんで。切り替えですかね、バスケットに関してはみんなストイックに考えていたんで」

―ファンの方にコメントをお願いします。
「高いお金を払って見に来てくれて、満足いく試合が見せられたかわからないですけど、すごく応援をしてくれたんで感謝しています。ひとりひとりありがとうございますと言いたいくらいです」


◆#92福田大祐(法政大学・4年・PF)
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ベンチスタートながらさすがは4年生。落ち着いて仕事を果たした。負けてはしまったが、法政節は健在。悔しい気持ちを抑えて淡々と語っていた。


―1年生の時から勝てるって言われていて、最後の年に準優勝という結果ですが。
「日本二って言葉ないでしょう?インカレですからね、そこ(日本一)しか見てなかったんですけどね」

―相手はリバウンドから走ってきますが、そのことに関しての意識というのは?
「今思えばみんなで盛り上げて走り負けないようにしよう、あれしよう、これしようって話はあったんですけど、リバウンドに少しでも絡みにいこうというのはなかったと思うんで。昨日の東海戦は最後の方、僕はそういうことを意識して。今日はそういうことができなかったから余計向こうはやりやすかったんじゃないかなと思います。高さのアドバンテージも向こうの方があったんで、そこですかね、向こうは走りやすかったと思います」

―荒尾選手に要所でやられましたね。
「(スタッツを見ながら)みんな(青学は)バランスよく点を獲っていますね…ダメです!ディフェンス今日、ダメです。ダメでしょう?(荒尾選手の)21点はやられすぎか、やっぱり。10点台ならそこそこ抑えているってなるのかな?」

―1Qのディフェンスが全てだったのでしょうか?
「そうなんですよ。だから入りだと言っているんですけど、下級生が多いんで経験も少ないのが2、3人いるんで。僕が言ったからってどうこうなる問題でもなく、少しは意識してくれればと思って言っているつもりなんですけど。でもそれぞれのモチベーション次第なんでね、それは。そうですね、こうなってくると出だしですね。昨日のオーバータイムもそうだし。先手取られちゃうともたついちゃうから、うちは若いし」

―ボールをカットしに行ってファウルを吹かれたときに、すごい悔しそうにしていましたが、普段すごいクールなのに珍しいと思ったのですが。
「最後なんでありかなって(笑)。勝負っていう勝負はこのメンバーで最後なんで。インカレの決勝だし熱くなってもいいかなっていう感じで。獲れるところを獲っておかないと勢いに乗れないし、やっぱり向こうもシュート率高いし、パスも巧いから、獲れるところを獲ろうと思ったら「やりすぎ!」って」



◆#5神津祥平(法政大学・2年・PF)
1202kozu.jpg日大戦、東海とのトリプルオーバータイム、そして決勝。大事な場面で常に存在感を際だたせた。まだ2年。この熱を持続すれば更に高みを目指すことは可能だ。


―終盤、2点負けていて最後の7秒で3Pを打ちましたが、もう一度パス、ガードに戻すという選択肢は?
「いや、もう回ってきて打つしかない。なにを考えるとかじゃなかったですね。相手もぶつかってきたのでファウルになるんじゃないかなと思ったんですけど、まぁファウルにならず(苦笑)。終わちゃったっていう」

―立ち上がりはアウトサイドシュートが目立ちましたが、中に入りづらかったのでしょうか?
「集中してなかったっていうか、ちょっと1Qは自分らしくできなかったですね。集中できなかったっていうか、気持ちが…なんていうんですかね、初舞台じゃないですけど(笑)。高校の時は東京体育館っていう大きい体育館で観客が離れていたけど、代々木は狭いし観客との距離も近いんで。それで試合に入りきれなかったっていうか」

―今年を振り返って。
「自分の中で成長できたこの一年だったので。プレイの幅も一年生の時よりかは広がったと思うし、去年より夏の合宿も走って、辛いときに頑張れる精神力、法政になかった精神力というかメンタル面が身についたかな。成長できた一年でしたね」

―2年生3人が一本立ちしてきた印象を受けるのですが、来年に期待を抱かせますね。
「最初、僕とノブ(信平)が出てて、落合がリーグ戦から成長してきてくれたのが、来年にも繋がる大きい成長だと思うし、同じ2年生なんで言いたい事も言い合えるし、合わせて欲しいときも息が合うんで。練習中からしっかり3人で話し合って、来年はもっといいプレイを3人で見せたいですね」



◆佐藤俊二AC(法政大学)
プレイヤーからコーチへ。心情的には難しい選択のはずだが、あえてチームを叱咤する役を引き受ける人材がいる、ということがチームにとって何よりも得難い財産であるはずだ。


―今のお気持ちを。
「ずっと練習してきたので、嬉しい気持ちより悔しい気持ちの方が」

―今までプレイヤーをしてきましたが、コーチとして勝ち進むのは違うと思うのですが。
「そうですね。僕は前期の新人戦が終わるまでプレイヤーだったんですけど、やっぱりチームが勝つことが自分の中で全てになりましたね。やっぱりプレイヤーとして勝つのも嬉しかったんですけど、なんか4年生になってから価値観が変わって、やっぱりチームが勝つって言うのが全てだなと思って、コーチをやろうと決意したんですけど。コーチになるっていうのは重大な決断でもあったので、ここまで来れて非常に嬉しいんですけど、最後悔しいですね、ほんとに」

―チームが成長していく手応えみたいなものを感じましたか?
「それはすごい感じていて練習からですね。練習態度も含めて今までは試合だけ頑張ろうっていう雰囲気があったので。やっぱり練習もやることはしっかりやろうってなって。みんな意識が変わっていいチームになれたと思います」

―練習がガラッと変わったということでしょうか?
「そうですね。今までの“楽しく勝つ法政”っていうのは残っているんですけど、その中でもやるべきことはしっかりやろうと。みんなで注意し合う声が出てくるようになったので、成長した点だなと思います。来年もそういうところを引き継いで欲しいなと思います」

―今までの法政から変わろうとした経緯というのは?
「コーチがなかなか試合だけしか来られない状況だったので、どうしても普段の練習が締まらないんですね。やっぱり4年生で今年は全国でどうしても優勝したいっていう思いがあったので。僕はプレイヤーとしてやっていましたけど、チームが勝つことが全てだったのでコーチを引き受けて今までと違う法政にしようと決めました。」

―新チームのときも「練習が楽だ」「チャラチャラしている」といった悪いイメージを変えたいというお話しでしたが、本当に変わったのは春に成績を残せなかった危機感からですか?
「伝統というとおかしいですけど、嫌な伝統がずっと残っていたところがあったと思うので、個人的には前々から嫌だなとは思っていたんですけど。下級生はずっとそういう環境で育ってきたので残っていたんですけど、自分が声を上げて言うことで少しずつそういう雰囲気は無くなっていったと思います」

―その中でもいい意味での法政らしさというのは残っているのでは?
「そういう風なチームになったのはすごい良かったし、みんなすごいバスケットが好きだから楽しんで勝つって最高のバスケットボールの形だと思うんですよ。法政っていうのはガチガチなシステムじゃなくて、みんな自由にプレイできるので。そういうところは残して、チームとしてよりいいチームに今年はなれたんじゃないかなと思います」

―リーグ戦の終盤も調子は良かったですが、このインカレまで短期間でここまでチームが成長した要因というのは?
「みんなリーグの後半にはどうやったら勝てるのかって言うのがわかってきたので。ポイントを抑えて、あとは自由にやろう。ポイントだけ抑えれば勝てるっていうことがわかったので。練習自体はリーグ終盤からインカレまで変わったって言うことはなかったです。下級生の神津とか、落合とか、信平もそうですけど、勝ちたいっていう意識がすごい上がって来たことがチームとしてよりいいものになったと思います」

―ディフェンスもインカレに入ってからリーグ戦とは全く別物のように良くなりましたが。
「それはインカレまでにはチームディフェンスということをみんなで意識して。ディフェンスのときに声を出すようにやってきたので。ベンチからもみんなすごい声を出していましたし。チームディフェンスを意識した結果すごいいいものになったんじゃないかなと思います」

―ゾーンは何か工夫を?
「いや、ゾーンは基本的に何もないですね(笑)。信平が能代でずっとゾーンをやっていたのでそれを基にしてやっているんですけど。結局上の3人がどれだけ動けるかっていう、ほぼプレイヤーの感覚的なところなので、教えたっていうよりか自分たちで作り上げたゾーンなので。(身体能力やセンスにかかっているということは法政にしかできない?)たぶん、そうだと思います。あれは今井監督とも「なんなんだろうね」って話しているんですが(笑)。下のセンター陣はマンツー気味に付くんですが、結局は声をかけてマンツー気味にしたりゾーン気味にしたり、相手もわかんないし、ベンチもわかってないっていう(笑)。そういうゾーンですね。今日も良く効きましたね」

―そのキーになったのは相手よりアンダーサイズの落合選手が1対1で守れるということではないかと思うのですが。
「そうですね。うちの布陣を見たときにどこを攻めるかっていったらセンターが背がちっちゃいので攻めるところだと思うのですけど、そこを落合が踏ん張ってくれたのはすごい大きいですし、相手にとっても誤算になった部分じゃないかと思います。ここまで来たのは落合のおかげって言っても過言じゃないかと思います。落合はいいところでもシュートを決めてくれたのでそれはすごい助かりましたね」

―落合選手が一番変わったかなと思うのですが。
「はい、そうですね(笑)。外から見てそう思うっていうことは相当変わったと思います。僕もすごく変わったと思います(笑)。僕がコーチになったときに特に落合に目を付けていたのですよ。あれだけできるのに練習でやらないってことが多かったので、落合には特に厳しく当たるっていうことが多かったんですけど、落合もだんだんわかってきてくれて。普段練習で言うのは辛かったですけど、厳しく当たったのは結果的にはすごい成長したので良かったなって思います」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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