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第59回関東大学バスケットボール新人戦  東海大学が2年ぶり6度目の優勝

男子第69回 女子第68回西日本学生バスケットボール選手権大会  男子は近畿大学が2年連続6度目の優勝


2019.05.19 (Sun)

【その他の試合】5/19 李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会 第3戦

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大熱戦となった第3戦は互いに譲らぬ展開から
韓国学生選抜が勝負どころのスリーを沈めて優勝


日本学生選抜71(19-16,22-23,23-16,7-21)76韓国学生選抜

 男子は1勝1敗で最終戦を迎えることになった李相佰盃日韓学生バスケットボール競技大会。勝てば優勝となる最終日、日本学生選抜と韓国学生選抜は互いに意地の見える熱い勝負を繰り広げ、満員の名古屋市体育館の観客も盛り上がりを見せた。

190519akaho.jpg 1Qから互いに点を取り合う展開になった。日本学生選抜は速攻、ゴール下へのアシスト、オフェンスリバウンドからのつなぎなど、2戦目を修正した流れのあるバスケットで加点していく。対する韓国学生選抜もインサイドの#12朴(高麗大學校4年・C)、#8朴(延世大學校3年・F)らで得点。しかし勢いがややあったのは日本の方。#7前田(白鴎大4年・SF)のスティールからの速攻、#10増田(筑波大4年・SF)のルーズボールを拾ってのオフェンスのカバーなどもあって一時7点のリードとなる。しかし、終了間際には韓国学生選抜が2度の速攻を出して追い上げ、19-16。

 韓国学生選抜は2Qの立ち上がりに#7李(延世大學校2年・G)のドライブからのバスケットカウントで19-19の同点にし、日本のターンオーバーから#10朴(成均館大學校4年・F)の速攻で逆転。しかしここで日本学生選抜は#12赤穂(青山学院大3年・SF)の2本の3Pで持ち直し、1点を争う展開になる。中盤は互いにファウルや24秒オーバーなど、激しいディフェンスでの応酬がある中でのシーソーゲームが続くが、日本学生選抜は#11小酒部(神奈川大3年・SG)が速攻から軽やかに跳んでダンクを決めて会場を盛り上げると、さらにジャンパーも沈める。韓国学生選抜も譲らないが、日本学生選抜はここから#4平岩(東海大4年・C)のドライブ、さらには#11小酒部2本目の速攻ダンクにバスケットカウントが続くと、#10増田のバンクショット、#8星野(白鴎大4年・PF)のカバーからのシュートで勢いを持続。小酒部がルーズボールで派手に役員席に突っ込むと会場からは大きな拍手も巻き怒った。しかし韓国学生選抜は残り4.4秒から#7李がようやくこの日1本目の3Pを沈め、41-39の日本学生選抜2点リードで前半を終えた。

190519hachimura2.jpg 3Q、日本学生選抜がじわじわと差を広げた。#6笹倉(東海大4年・PG)からゴール下への合わせが冴え、#15八村(東海大2年・PF)、#11小酒部へは豪快なアリウープパスが決まった。韓国学生選抜は開始3分以降から得点が止まり、その間に日本学生選抜が速い展開で一気に抜け出していく。#7前田(白鴎大4年・SF)、#4平岩らが積極的に攻めて加点し、韓国学生選抜のターンオーバーからパスをつないで#11小酒部への速攻につなげると、残り2分で最大12点のリードを奪った。しかしそこからはファウルが続いて韓国学生選抜が巻き返すが、ベンチテクニカルを受ける場面もあり大きく差は詰まらず、最後に#15八村がブザービーターを沈めて64-55とリードして4Qへ。

190519korea_ri.jpg 大事な4Qの立ち上がり、日本学生選抜のオフェンスが停滞。韓国学生選抜も10点程度の差をなかなか詰められないが、#13朴(慶煕大學校4年・C)のインサイド、ピックからの#7李の得点でじわじわ差を詰めていく。日本学生選抜は足が止まりがちになってしまい、思い切りよくフィニッシュまで持ち込めない。残り4分、韓国学生選抜は#14金(延世大學校4年・C)のシュートで逆転。ここから日本学生選抜も#7前田のアシストで#平岩がゴール下をねじ込み、一進一退となっていく。残り2分、日本学生選抜は攻守の要の一人、#7前田がファウルアウト。しかし#7李は得たフリースローを外してしまう。日本学生選抜は#4平岩のタップで1点のリードに成功し、試合は残り1分を切った。53.6秒、韓国学生選抜は#7李がここで値千金の3Pを沈め、2点のリード。さらにディフェンスも激しく締めていく。日本学生選抜は残り時間のオフェンスを韓国ディフェンスにつぶされ、再度逆転はならず。最後にフリースローを得ていった韓国学生選抜が71-76で大熱戦を制し、優勝を決めた。

 最終戦は両者気合いの入った戦いだった。韓国学生選抜は初戦で黒星を喫したあと、スタッフ陣からの強い喝が入っており、絶対に負けられないという気迫が2戦目、3戦目を通して感じられた。3試合を通して#7李のシュートは圧巻の冴えを見せ、ことごとく勝負どころで沈んだ。204cmの#12朴らインサイドへの合わせも終始日本の裏をかき、ディフェンスの寄りも激しかった。

190519hiraiwa2.jpg 一方の日本学生選抜は韓国側にはノーマークであった新星・小酒部が初戦で活躍。2戦目では警戒されたが、3戦目は2本のダンクを見せて18得点のパフォーマンス。アウトサイドはプレッシャーも強く確率が落ちたが、見せ場を多く作った初代表のプレーだった。インサイドでは平岩が力強さを見せ、16点8リバウンド。リーダーとして仲間を引っ張る強い意志が感じられた。負けはしたが平岩「リードされても何度も引き戻せた」と言うように、これまでの李相佰盃とは違って、試合の中で何度も粘れたことを一つの収穫としたい。あとは終盤の勝負どころでいかに勝ちきるか、それは来年の課題になるだろう。コンディション面では増田が大会前に腰を痛めて万全な状態ではなく、西田の負傷で急遽メンバー入りした飴谷もトーナメントで痛めた足はまだ治っておらず、最終戦はDNP。昨年も春シーズンの怪我で直前にメンバーが何人も入れ替わっており、完全な状態で戦えるチームを保つことも問われる。

写真上:前半は赤穂の2本の3Pが大きな効果をもたらした。
写真中上:9点10リバウンドの八村。インサイドでいかに戦うかも鍵だった。
写真中下:勝負どころの3Pを見事に決めた韓国学生選抜#7李。ストンとゴールを通過するきれいなシュートは、3戦を通じて効果的に決まった。
写真下:平岩はゴール下の難しいところもねじ込んでいった。

※日本学生選抜・平岩選手、笹倉選手のインタビュー、試合の写真は「続きを読む」へ。


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【INTERVIEW】

「次につながる試合はできたと思う」
出場を重ねて得た大学チームとしての進化の手応え

◆#4平岩 玄(日本学生選抜・東海大4年・C)
190519hiraiwa4.jpg李相佰盃は1年のときから4回の出場になった。過去には馬場雄大が活躍し、斎藤拓実(共にBリーグ・アルバルク東京)と平岩の絶妙のコンビネーションで勝利に貢献した年もあるが、最後となった今回が一番手応えがあったのではないだろうか。ゴール下の当たり、自分より大きなインサイド選手に対してもひるまない姿勢は、上級生になるにつれて高まった。その上、今回は日本チームのキャプテンを努め、初めて李相佰盃を経験する選手たちの良きリーダーである様子も伺えた。初代表であり、このチームでは要を担った前田や小酒部のウイング陣を気負わずプレーさせるには、インサイドでの働きが不可欠だっただけに、平岩の頼もしさは光った。勝敗では負けたが、手にしたものは少なくない大会になったはずだ。


−この最終戦を振り返って。接戦となりました。
「負けてしまったのはそれはすごく残念で痛いことですが、今まではやられたらそのまま下がってしまって相手にやられるという感じになってしまっていました。でも今日はそれを何度も自分たちの流れに引き戻してきていて、そういう駆け引きがチームでできたのは日本の大学のバスケットにとって収穫なのかなと思います」

−2戦目でできなかった攻撃の運び方、ゴール下でのプレーができた3戦目だったと思います。
「昨日は選手だけでもミーティングをして、試合の映像を見ながらいろいろ話しました。それで横にばかりボールを動かしていて縦にぜんぜん行っていないとか、積極的ではないという、戦術以前のところで改善点が見つかったので、それをみんなで共有して、みんながコートの上で表現できたのが今日のいいバスケットにつながったと思います」

−いい勝負だっただけに惜しまれますが、あと少し足りなかったのはどんなところだと思いますか?
「終盤の競る前に自分たちがリードしていたのにソフトになってしまいました。7番(李)が3Pを打って1点差でタイムアウトを取りましたが、その辺りはソフトになってしまっていました。その前は結構ハードにやれていてディフェンスもオフェンスもやっていたのに、そういう時間帯があったという部分だと思います。4Qの7点は走らなかったことも原因です。3Qではみんながゴールに走っていましたがそれを受けてしまって慎重になりすぎたと思います」

−そういう意味では韓国は終始強気な面が目立ちましたが。
「韓国にもソフトな時間帯があったと思います。でも彼らは大事なところにいいプレーを持ってくるのがチームとして上手かった、上手だったと感じます」

190519hiraiwa3.jpg−今回は日本チームのキャプテンも努めました。どのようなことを意識していましたか?
「この試合で言うと、向こうのやり方は基本常に一緒なので、局面局面でそれを伝えるようにはしていました。それでももっとプレーで引っ張らなければいけなかったなと思いますし、もっとリーダーシップを取れるときはあったし、本当にまだ足りないところだらけです」

−インサイドは例年以上に戦えていました。
「いつもインサイドが崩壊してやられるのは自分の中で課題としてありましたが、今回わかったのは1対1で守る局面もありましたし、チームで足を使って守れば止められるんだという、次につながるみんなの自信になったと思います。今回は初戦を勝って、2戦目で韓国に巻き返されてという展開でしたが、こういう試合を後輩たちも経験したことで学んだことは多いと思うので、来年はそれを踏まえて戦ってほしいです」

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「自分のプレーでディフェンスの強度が決まる」
ディフェンスの1分1秒に全力を注ぎ込む

◆#6笹倉怜寿(日本学生選抜・東海大4年・PG)
190519sasakura.jpgウイングの選手たちがチームの推進力になったとしたら、数字には表れない部分で笹倉が果たした役目は大きい。試合前は緊張感を隠さなかったが、いざ始まれば頼りがいは十分。3戦を通じてディフェンス面では貢献度が高く、うまい飛び込みでリバウンドを獲得するのも笹倉ならではのプレーだった。初の代表だが、しっかりとチームを支えた経験を、続く残りのシーズンでも大事にチームに還元してほしい。


−効果的なシュートもありましたが、今大会は笹倉選手のチームのプレーをカバーする働きというのが非常に目立っていました。意識していたのでしょうか。
「点を取るスペシャリストはいるので、そこはもうみんなの長所を引き出すことが大事だと思い、裏方やサポートを心がけていました。あとは僕が意識したのはオフェンスではなくディフェンスの部分です。自分はガードなのでディフェンスのときは一番前にいることになります。試合の前に網野さんや西尾さん(共にアシスタントコーチ)に、『みんな僕の背中を見てディフェンスの強度のスタンダードが決まる』と言われていました。だから1試合分で考えて体力を保たせようというのではなく、出ている1分1秒、常にプレッシャーを掛け続けていくということを考えてやっていました」

−終盤に笹倉選手が腿の打撲で下がったあと、それで崩れた部分は少し惜しまれます。
「でも誰が出てもやれると信じていました。悔しい部分ではありますが」

−韓国チームは常にガツガツとやってくる、油断したらボールもすぐに取られてしまうような相手でしたが、そんな中でも落ち着いてやれていた様子でした。
「常にピリピリした、一瞬も気が抜けない試合というのを経験できました。こういうことを経験できたのは大きいし、この先絶対に大事にしていかなければいけないと思います」

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速攻から2本のダンクを決めた小酒部。韓国側にはデータがなかったことも幸いしたが、それでもディフェンスもオフェンスも思い切ってこなし、センセーショナルな代表デビューとなった。


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2戦目に軽く打撲が入っていた前田。ディフェンスでの踏ん張りは光ったが惜しくも最終戦はファウルアウト。


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最終戦は14分の出場で4得点5リバウンドの増田。ベンチに戻るたびに痛みとは戦っていたが、短い時間で数字を残した。


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少ない出番でアグレッシブにプレーした中村。


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ナナーの体格とパワーは韓国インサイド相手にはなくてはならないもの。ベンチスタートで奮闘。


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大倉は大会を通じあまり調子が上がらず。このあと新人前も控えるだけにコンディションを戻したい。


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ワンポイントの出場でも踏ん張りを見せた星野。


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3Qの終わり、ブザーとともにシュートを決めた八村をベンチが迎える。


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3日間とも、有志の応援団が男女の試合を盛り上げてくれたが、最終日の男子戦は中京大学バスケットボール部のメンバーも応援に参加。会場で声を出し続けた。


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閉会式終了後、有志応援団に感謝をしながら、チームは解散。応援団は選手がバスで会場を去るまで見送り、声援を送ってくれた。


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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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