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2019.05.05 (Sun)
【2019全関】5/5 3位決定戦 大阪体育大VS関西学院大
関西学院大が一旦は追いつくも
大阪体育大がこれを振り切り3位

ともに準決勝では良い場面も見せながら敗れた大阪体育大と関西学院大。勝って大会を終えたい両者が、3位決定戦に登場した。
写真:バスケットカウントを獲得し、笑顔の藤本。年々頼もしさを増している。
大会を通じて好調の大阪体育大#9藤本(3年・PG)。ミドルシュートでオフェンスの口火を着ると、この日は#6ウィリアム(2年・SF)、#11池田(3年・SF)も好調で、バランス良く得点を伸ばす。関西学院大は、立ち上がりは出遅れ。#7横川(3年・SG)、#50坂本拓馬(4年・SF)の3Pが出るが、単発さは拭えない。それでも2Qになると、こちらも今大会好調の#50坂本拓馬の3Pが2連続で決まり、関西学院大にもエンジンがかかり始める。2Q4分過ぎ、#13古家(4年・PG)のジャンプシュートが決まって同点となった。ここからは、お互いにファウルも込んでしまいフリースローを決め合う膠着状態に。36−35と、関西学院大が僅かにリードして前半が終わった。
3Qになっても、しばらくは拮抗したこの試合。流れが変わったのは、大阪体育大#20山田(4年・SG)のバスケットカウント。#6ウィリアムがゴール下で得点を続け、大阪体育大が抜け出した。関西学院大はタイムアウトで修正を図るが、波に乗る大阪体育大の勢いは止まらず、#10大橋(4年・PF)の得点も出てベンチも応援席も沸く。#11小西聖也(2年・PG)が意地の得点を続けるが、関西学院大のビハインドはこのQ終了時点で13点となってしまった。4Qも大阪体育大のペースが続き、#20山田の3点プレー、#11池田の速攻などで4分過ぎに20点近いリードを得た。関西学院大は、#13古家が意地の3P、#50坂本拓馬もバスケットカウントを得て猛追するが、劣勢を覆すまでにはさすがに至らず。83−75で大阪体育大が3位決定戦を制した。
藤本、山田の両輪が安定感を見せた大阪体育大は、今年もこの全関ではベスト4入りとなった。インサイドは近畿大や京産大に比べれば劣るが、この日は意図的にそこを使いながらオフェンスを構築。バランス良く得点を伸ばし続け、後半一気に引き離した。まずまずの内容の3位ではあったが、一方でこのチームの課題は秋の戦績。一昨年はギリギリでインカレ出場を果たしたが、それ以外は満足のいく結果をリーグ戦では残せていない。今年こそは、ここから更に上の結果を示せるか。
関西学院大は、4位こそ確保したが最後の2試合で連敗。決して悪い内容ではなかったものの、上位陣との細かい部分での力量差を突きつけられた感は強く、主将の古家も悔しい顔。一方オフェンス面では坂本拓馬が一貫してシュートが好調で、卒業した中野の穴を感じさせない活躍だった。今後はマークが集中することも予想されるだけに、他のメンバーの力を試される場面が増えていくだろう。
写真上:積極性を示した大阪体育大・池田はチームハイの22得点をマークした。
写真下:関西学院大は横川らが好調にアウトサイドを射抜き、中野が抜けた穴を感じさせなかった。
※大阪体育大・山田選手、関西学院大・古家選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「リーグ戦では優勝できるようにやっていく」
勝負の秋に向け高い完成度を目指していく
◆#20山田友哉(大阪体育大・4年・SG)
全関で鮮烈なデビューを果たして3年が経過した。最上級生かつエースとして、もはやこのチームの中心的存在である。これで入学以来春は充実した結果を残し続けたことになるが、大阪体育大の課題は、この先にある。一昨年はチャレンジマッチの結果インカレ出場を果たしたが、自身リーグ戦ではその時の5位が最高順位に留まっている。万全の状態で夏を乗り切り、最後のリーグ戦でも安定感のある戦いを続けたい。
—まずは今大会の感想をお願いします。
「下級生中心のチームでしたけど、チームを作るという意味では問題なくいきました。でも若い分だけ軽いミスというのもありましたし、そういう時に僕や巧太(#9藤本)が言って修正しないといけないです。そこが次への課題ですね」
—今日の試合は、ウィリアム選手(#6)や池田選手(#11)もスコアを伸ばしましたね。
「昨日は京産相手に僕も巧太もびっちりマークされて何もできない感じでした。今日は試合前に比嘉さんが、ウィリーと池田でどんどん攻めろと話していて、サードオプションの選手が点を取らないとこれからも戦えないので、そういう意味でウィリーも積極的に攻めてくれたし、楓や志水(#23)といった他のメンバーも積極的で、そこは良かったと思います」
—満足感はいかがでしょうか。
「大会前は怪我人もいて、主力が抜けたり入ったりの状態でした。あまり良い準備ができたわけではないんですけど、ウィリーも池田も良くなっていったので、良かったなと感じています」
—最上級生となって、内面の変化は感じますか。
「1年生から試合に出してもらっている中で、このゴールデンウィークは3位、2位、3位と経験してきていて、去年までは先輩に感謝しながらという感じでしたけれど、今年は僕たちの代で、僕たちが後輩たちをゴールデンウィークにプレーさせないといけないという責任はすごく感じていました。ベスト8決めの立命館のゲームは今までにないくらい緊張しましたし(笑)。僕もまだまだ声かけが足りない部分はあるんですけど、チームが若い分もっとコミュニケーションを取ってあげないと崩れると思っています。なのでもっともっと自覚を持たないとダメだと思っています」
—大阪体育大は、ここからが課題の時期となります。
「そうですね。毎年全関だけと言われてしまっているので(苦笑)。でも、これまでの全関と違うのは、今までは良い準備ができた中での3位、2位という結果だった中で、今年はそうではなかったので。そういう意味では反省点もありましたけれど、みんなが満足できる内容ではなかったので、自分の課題がそれぞれに見つかったと思います。リーグ戦ではそれを踏まえて、優勝できるようにやっていきたいです」
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「自分たちの立ち位置を知れたことが一番の収穫」
苦い終わり方にも下を向かず、厳しい研鑽を誓う
◆#13古家 凛(関西学院大・4年・主将・PG)
決して悪くない戦いだったが、近畿大、大阪体育大には力量差を示された。主将の立場ゆえ、その表情には他の選手とは違う苦さがちらつく。最近の関西学院大は、全関からリーグ戦にかけては完成度を上げていく傾向にある。そのチームを率いるプレッシャーは、生半可なものではないだろう。確度の高いバスケットを表現するため、模索しながらも戦い続ける。
—連敗で大会を終えるのはすっきりしない部分があると思います。
「そうですね(苦笑)。昨日も今日も、大事なところで離されて追いついていって、また離されての繰り返しでした。ディフェンスのところでコミュニケーションが取れていなくて、今日もディフェンスのミスで相手に簡単なジャンプシュートを決められたり、インサイドで押し込まれてそのまま決められたりが続きました。オフェンスでもパスミスだったり、シュートでも3Pなのかドライブなのかパスなのかで、個々の判断ミスも出ていました。そういうところが一番すっきりしない部分です」
—なぜそうなってしまったのでしょうか。
「自分としては、主将という立場なのに、しっかり喋れていなかった部分を感じます。ガードとしても主将としても、一歩待てとか、こう攻めようとか、そういう意識付けをさせる部分でチームをまとめきれなかったなと感じます。僕にとってもすごく反省点であり課題だと感じるところですし、そういうことを僕を含めた4回生がやっていくと、もうちょっと締まったゲームができると思います」
—やはり単にフロアリーダーというだけではなく、最上級生となるとチームへのアプローチも違いますか。
「去年は高山さんや中野さんに頼っていた部分が今の4回生には少なからずありました。もっと練習中から簡単なミスを許さないような環境を作っていかないと、近大や京産に勝つことは難しいと思いますし、インカレも厳しいと思います。この大会は、自分たちが簡単にインカレに行けるようなチームではないと、選手一人ひとりが感じた部分が大きいです。なので来週の練習から変わっていくと思っています」
—一方で収穫もあったと思います。
「去年は高山さんや中野さんのところで得点を稼いでいましたけれど、そこが抜けて、大会前は得点が取れないところが課題でした。そこは横川(#7)や坂本(#50)で得点が取れるようなチームになってきているので、シュートの部分では収穫だったと思います。ただ、とにかくこの大会はすっきりしないゲームが続いてしまったことっで改善すべきポイントがはっきりして、自分たちの立ち位置を知れたというのが一番の収穫だと思います」
—西日本に向けて、練習で力を入れたいと感じていることは。
「個々のレベルアップですね。昨日の近大戦でもリバウンドの部分で負けてしまったり、一対一で負けてしまっているところもありました。今日もサイズは同じくらいなのに、インサイドで押し込まれて負けたり、藤本や山田の一対一で負けてしまっているところが多かったので、もう一回個々のレベルアップが必要です。チーム練習はもちろんですし、その後の個人練習でも、個々のレベルアップは必要になってくると思います。チーム練習でも凡ミスを厳しく指摘しあって、そういうファンダメンタルをしっかりさせていきたいです。西日本は留学生のいるチームと何回も当たることになりそうなので、留学生を相手にするにはそういうファンダメンタルが必要不可欠だと感じていますし、リーグやインカレに向けて対応するべき点が見つかると思います。自分たちでやらないといけない基礎の部分を全員で徹底してやっていかないといけないと思います」
大阪体育大がこれを振り切り3位

ともに準決勝では良い場面も見せながら敗れた大阪体育大と関西学院大。勝って大会を終えたい両者が、3位決定戦に登場した。
写真:バスケットカウントを獲得し、笑顔の藤本。年々頼もしさを増している。

3Qになっても、しばらくは拮抗したこの試合。流れが変わったのは、大阪体育大#20山田(4年・SG)のバスケットカウント。#6ウィリアムがゴール下で得点を続け、大阪体育大が抜け出した。関西学院大はタイムアウトで修正を図るが、波に乗る大阪体育大の勢いは止まらず、#10大橋(4年・PF)の得点も出てベンチも応援席も沸く。#11小西聖也(2年・PG)が意地の得点を続けるが、関西学院大のビハインドはこのQ終了時点で13点となってしまった。4Qも大阪体育大のペースが続き、#20山田の3点プレー、#11池田の速攻などで4分過ぎに20点近いリードを得た。関西学院大は、#13古家が意地の3P、#50坂本拓馬もバスケットカウントを得て猛追するが、劣勢を覆すまでにはさすがに至らず。83−75で大阪体育大が3位決定戦を制した。

関西学院大は、4位こそ確保したが最後の2試合で連敗。決して悪い内容ではなかったものの、上位陣との細かい部分での力量差を突きつけられた感は強く、主将の古家も悔しい顔。一方オフェンス面では坂本拓馬が一貫してシュートが好調で、卒業した中野の穴を感じさせない活躍だった。今後はマークが集中することも予想されるだけに、他のメンバーの力を試される場面が増えていくだろう。
写真上:積極性を示した大阪体育大・池田はチームハイの22得点をマークした。
写真下:関西学院大は横川らが好調にアウトサイドを射抜き、中野が抜けた穴を感じさせなかった。
※大阪体育大・山田選手、関西学院大・古家選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「リーグ戦では優勝できるようにやっていく」
勝負の秋に向け高い完成度を目指していく
◆#20山田友哉(大阪体育大・4年・SG)

—まずは今大会の感想をお願いします。
「下級生中心のチームでしたけど、チームを作るという意味では問題なくいきました。でも若い分だけ軽いミスというのもありましたし、そういう時に僕や巧太(#9藤本)が言って修正しないといけないです。そこが次への課題ですね」
—今日の試合は、ウィリアム選手(#6)や池田選手(#11)もスコアを伸ばしましたね。
「昨日は京産相手に僕も巧太もびっちりマークされて何もできない感じでした。今日は試合前に比嘉さんが、ウィリーと池田でどんどん攻めろと話していて、サードオプションの選手が点を取らないとこれからも戦えないので、そういう意味でウィリーも積極的に攻めてくれたし、楓や志水(#23)といった他のメンバーも積極的で、そこは良かったと思います」
—満足感はいかがでしょうか。
「大会前は怪我人もいて、主力が抜けたり入ったりの状態でした。あまり良い準備ができたわけではないんですけど、ウィリーも池田も良くなっていったので、良かったなと感じています」
—最上級生となって、内面の変化は感じますか。
「1年生から試合に出してもらっている中で、このゴールデンウィークは3位、2位、3位と経験してきていて、去年までは先輩に感謝しながらという感じでしたけれど、今年は僕たちの代で、僕たちが後輩たちをゴールデンウィークにプレーさせないといけないという責任はすごく感じていました。ベスト8決めの立命館のゲームは今までにないくらい緊張しましたし(笑)。僕もまだまだ声かけが足りない部分はあるんですけど、チームが若い分もっとコミュニケーションを取ってあげないと崩れると思っています。なのでもっともっと自覚を持たないとダメだと思っています」
—大阪体育大は、ここからが課題の時期となります。
「そうですね。毎年全関だけと言われてしまっているので(苦笑)。でも、これまでの全関と違うのは、今までは良い準備ができた中での3位、2位という結果だった中で、今年はそうではなかったので。そういう意味では反省点もありましたけれど、みんなが満足できる内容ではなかったので、自分の課題がそれぞれに見つかったと思います。リーグ戦ではそれを踏まえて、優勝できるようにやっていきたいです」
----------------------------------------
「自分たちの立ち位置を知れたことが一番の収穫」
苦い終わり方にも下を向かず、厳しい研鑽を誓う
◆#13古家 凛(関西学院大・4年・主将・PG)

—連敗で大会を終えるのはすっきりしない部分があると思います。
「そうですね(苦笑)。昨日も今日も、大事なところで離されて追いついていって、また離されての繰り返しでした。ディフェンスのところでコミュニケーションが取れていなくて、今日もディフェンスのミスで相手に簡単なジャンプシュートを決められたり、インサイドで押し込まれてそのまま決められたりが続きました。オフェンスでもパスミスだったり、シュートでも3Pなのかドライブなのかパスなのかで、個々の判断ミスも出ていました。そういうところが一番すっきりしない部分です」
—なぜそうなってしまったのでしょうか。
「自分としては、主将という立場なのに、しっかり喋れていなかった部分を感じます。ガードとしても主将としても、一歩待てとか、こう攻めようとか、そういう意識付けをさせる部分でチームをまとめきれなかったなと感じます。僕にとってもすごく反省点であり課題だと感じるところですし、そういうことを僕を含めた4回生がやっていくと、もうちょっと締まったゲームができると思います」
—やはり単にフロアリーダーというだけではなく、最上級生となるとチームへのアプローチも違いますか。
「去年は高山さんや中野さんに頼っていた部分が今の4回生には少なからずありました。もっと練習中から簡単なミスを許さないような環境を作っていかないと、近大や京産に勝つことは難しいと思いますし、インカレも厳しいと思います。この大会は、自分たちが簡単にインカレに行けるようなチームではないと、選手一人ひとりが感じた部分が大きいです。なので来週の練習から変わっていくと思っています」
—一方で収穫もあったと思います。
「去年は高山さんや中野さんのところで得点を稼いでいましたけれど、そこが抜けて、大会前は得点が取れないところが課題でした。そこは横川(#7)や坂本(#50)で得点が取れるようなチームになってきているので、シュートの部分では収穫だったと思います。ただ、とにかくこの大会はすっきりしないゲームが続いてしまったことっで改善すべきポイントがはっきりして、自分たちの立ち位置を知れたというのが一番の収穫だと思います」
—西日本に向けて、練習で力を入れたいと感じていることは。
「個々のレベルアップですね。昨日の近大戦でもリバウンドの部分で負けてしまったり、一対一で負けてしまっているところもありました。今日もサイズは同じくらいなのに、インサイドで押し込まれて負けたり、藤本や山田の一対一で負けてしまっているところが多かったので、もう一回個々のレベルアップが必要です。チーム練習はもちろんですし、その後の個人練習でも、個々のレベルアップは必要になってくると思います。チーム練習でも凡ミスを厳しく指摘しあって、そういうファンダメンタルをしっかりさせていきたいです。西日本は留学生のいるチームと何回も当たることになりそうなので、留学生を相手にするにはそういうファンダメンタルが必要不可欠だと感じていますし、リーグやインカレに向けて対応するべき点が見つかると思います。自分たちでやらないといけない基礎の部分を全員で徹底してやっていかないといけないと思います」
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