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2019.05.04 (Sat)
【2019トーナメント】5/4レポート(準決勝)

決勝のカードは筑波大VS白鴎大
充実のメンバーで春の頂点を狙う
ベスト4の熱戦から一夜明け、春のトーナメントは頂点まであと2つとなった。東海大を下した白鴎大は専修大に勝利し、3年ぶりの決勝進出。また、第1シードで4連覇のかかる筑波大は大東文化大を下して6年連続の決勝へ進んだ。
写真:総合力の高い筑波大は、大きな穴は今のところ見られない。決勝でも高いパフォーマンスが期待できる。
◆東海大VS拓殖大(順位決定戦)
東海大のセカンドユニットが勢いをもたらし快勝

写真:持ち味のスピードある速攻で駆け抜けた東海大・寺嶋。
※拓殖大・小室選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆日本体育大VS日本大(順位決定戦)
4Qに逆転した日本体育大が2点差で勝利

写真:日体大・ディクソンもベンチスタートで欠かせない活躍をしている。
※日本体育大・磯野選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆白鴎大VS専修大(準決勝)

前半に白鴎大が大きくリードし、そのまま逃げ切る
準決勝第一試合、東海大を倒して波に乗る白鴎大と順調に勝ち上がった専修大の対戦は、前半に思わぬ大差がついた。立ち上がりこそ両者鈍かったが、次第にペースは白鴎大に。#75シェッハ(4年・C)のバスケットカウントから始まり、#24星野(4年・PF)がゴールに果敢に向かう。専修大は序盤、点が止まるも#12西野(3年・F)のドライブで持ち直し#46寺澤(2年・F)が3Pを決め食らいつく。白鴎大はベンチから出てきた#25角田(2年・SG)や#23荒谷(3年・PF)もよく攻め23-16で7点リード。2Q、白鷗大はセカンドユニットで勢いをつける。#0板橋(3年・PG)がドリブルで突破し、#23荒谷が果敢に攻め込み一気に点差をつける。専修大はゴール下までは攻めるも、なかなかシュートが入らず、白鴎大が49-27と大量リード。

白鴎大は一昨年も決勝に進んだが、馬場雄大(現Bリーグ東京)のいた筑波大に完敗を喫した。始まらなければ試合は読めないが、チームとしては成長し、今年は4年生も多い。筑波大に一矢報いたい。
写真:専修大は西野の奮闘も見えたが白鴎大の勢いを止められなかった。
※白鴎大・板橋選手のインタビューは「続きを読む」へ。
◆筑波大VS大東文化大(準決勝)

筑波大が後半に引き離して6年連続決勝進出
昨年の準決勝と同じ顔合わせとなったカードは好勝負が期待されたが、大東文化大は#15モッチ(4年・C)が負傷で欠場するというアクシデントに襲われ、インサイドでの得点源が減った状態でゲームをスタートする。しかし、前半はその大東大が奮闘した。
立ち上がりは大東大にファウルが続いたが#99増本(4年・PF)、#2飴谷(3年・SG)、#7高島(1年・SG・北陸)の連続3Pが入り、ディフェンスでも奮闘が見えて1Qは15-16と互角に。2Q、#8菅原(3年・PG)の速攻、#88牧(4年・G)の2本のジャンパーが入って筑波大が抜け出しにかかるが、大東大は#25高木(4年・SF)、#99増本のスリーでついていき、高さでは上回る筑波大から次々とリバウンドももぎ取っていく。その後も3P、速攻などが出て勝負は互角となり、前半は31-29。

写真:筑波大・山口は16得点。内外どこからでも得点でき、頼もしい存在だ。
※筑波大・菅原選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「自分のタイミングでシュートを打ち、決めたい」
悩んだ苦しい3年間を糧に臨むラストイヤー
◆#9小室望海(拓殖大・4年・G)

―今日の試合を振り返って。
「去年2部に落ちてしまい、このトーナメントは1部のチームを倒したいという気持ちで臨みました。早稲田大には勝つことができましたが、上位のチームとやると自分たちの力の無さが見えた試合になりました。専修大と試合をしたときも、今日の東海大も前半は良くても後半に失速しました。リバウンドが特に負けてしまっていますね。リーグ戦に向けて徹底してできるようにして優勝し、インカレでもう一回リベンジしたいですね」
―春から小室選手のシュートが好調ですね。
「シュートタッチはいいとは言えないですが、池内さんからもどんどん打てと言われています。自分のタイミングで打つことは心がけています。シュートフォームも指導されて、徐々に入るようになってきたと思います。もっと3Pを決めていきたいですね」
―今までプレータイムが伸び悩む時期もありましたが、今年の感触はどうですか?
「正直苦しい期間が長かったですね。最後の年は4年生らしく活躍したいです。そのためには明日の7位決定戦で入りを大切にすることです。自分たちのバスケットを早めに展開したいです。拓殖大は悪く言えば、締まりのない時間もあるのでみんなで声をかけてコミュニケーションを取っていきたいですね。主将の平良(#58)は特に積極的に声をかけてくれます。自分たちの代は仲がいいので、楽しく大会を終わりたい思いがあります」
―今年はどんなチームを作っていきたいと話していますか?
「4年生がほとんどAチームにいます。下級生の頃から試合経験を積んでいる選手もいますし、その分4年生が中心となって下級生も引っ張っていきたいですね。どんどん盛り上げて仲いいチームを作り、結果も残したいと思っています」
―小室選手が楽しむためには、シュートを決めていきたいですね。
「そうですね。シュートが入れば楽しめます。拓殖大はシュートを入れてなんぼのチームだと思います。荒川(#24)、多田(#99)と自分でもっと点を取りたいです。多田とかは自主練で相当シュートを打ち込んでいて、そこは見習いたいです。下のポジションの選手も頑張る選手が多く、本当に助けられています。自分たちも自信を持ってシュートを打てるし、リバウンドを取ってくれるので。そういう意味ではチーム一丸となっていると思います」
―今年は能代工業高校出身の選手たちの活躍も見えそうです。
「そうですね。盛實(専修大)に少しでも追いつけるように頑張ります(笑)」
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「持ち味の走りを出して欠場選手の穴を埋める」
どんな相手でもやるべきことをやりきる
◆#5磯野寛晃(日本体育大・4年・SF)

―接戦からの勝利でした。
「出だしで日大のペースにつきあって30点近く取られてしまいました。自分は途中から出場したんですが、同じくベンチからになる13番のディクソンとしっかり走ってこのムード自体を変えていこうと話して、2Qに入りました。点差は結構縮められていたので、このまましっかり相手のムードじゃなくて自分たちのバスケットをやることを意識していきました」
―今日はセンターはクリスティン選手(#21)選手がメインでしたね。
「うちは留学生は2人いて、どちらも練習ではいろんなチームでやっています。だからやりにくさはないし、どちらが出てもやるべきことをやればいつも通りなので大丈夫です」
―最後、大浦選手(#3)からのパスを受けての磯野選手の逆転シュートは見事でしたね。
「あそこはしっかり彼がディフェンスを引き寄せてくれてからだったので、全部大浦のおかげですね。相手は多分大浦が攻めていくとわかってそちらに寄るので、自分たちはいかに裏を取ったりできるかという話をしていました。そこだけはしっかりやりました」
―準々決勝では筑波大に負けてしまってからの今日でしたが、そこは切り替えられましたか?
「昨日はまた筑波さんに負けてしまいました。でも順位決定戦で次に東海大と戦うためにはこの試合は絶対に勝たないといけませんでした」
―今回は遠藤選手(#33)が直前に怪我をしたので、磯野選手やディクソン選手の働きが重要だったなと思います。
「そうですね。彼がいないことでアウトサイドのシュートが少し弱くなる部分があるんですが、そこは自分とディクソンで話し合いました。自分たちは自分たちの持ち味である走りなんかで遠藤の穴を埋められるんじゃないかと言っていたので、そこを貫きました」
―1部の強いチーム相手でもかなりの走りを見せていますね。
「自分たちは他のチームに比べて190センチ台がたくさんいる訳でもないので、そうするとやはり走って点につなげることをやっていかないと1部で勝っていけないとチームミーティングでも話しています。相手のフィジカルとかそういうことを言っている場合ではなく、そこに負けないように。みんなの代表で出ているのだからという思いで走るだけです」
―1部のチームと戦えた今回は手応えはいかがでしたか?
「今まで1部とやる機会は少なかったんですが、今回と前回のインカレで1部と戦う機会が増えてきて、そこで負けていられないという感覚ができました。そこは楽しいです」
ー明日はインカレ覇者の東海大。楽しみですね。
「しっかり、勝てるように頑張ります」
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「去年から自分も活躍したいと思っていた」
Bチームから上がってきた、努力のPG

東海大に勝利した勢いを継続させ、見事決勝に進んだ白鴎大。中でも、この大会はセカンドチームの活躍が光り、準決勝ではさらにその存在感が増した。PGとしてゲームを作る板橋は昨年までBチーム。スタンドからチームメイトの活躍を見て喜びつつも、「自分が出て活躍したい」という悔しさも持っていたという。東海大戦、そしてこの専修大戦でもその言葉通り力を発揮した。次は決勝戦。高校時代から仲がいいという筑波大の菅原がマッチアップだ。4連覇を食い止められるか。
―決勝進出です。試合を振り返って。
「後半は出だしが悪かったです。リバウンドを相手に取らせてしまいました。でも前半に大きくリードをすることができ、貯金でなんとか勝つことができたと思います。明日もリバウンドが鍵となるので、チームでしっかり取りたいですね」
―セカンドチームの頑張りが今日は特に光りましたね。
「そうですね、僕たちが活躍することでスタメンは休めます。自分ができることでチームに貢献していきたいです」
―昨日東海大に勝ち、ベスト4に入りました。
「昨日は自分の調子は良くなかったです。みんなに助けられて勝つことができました。今日こそ自分が活躍して勝とうと思っていました。嬉しかったですが、今日も勝つことができてなおさら嬉しいです」
―そのとおり活躍していましたね。
「そうですね。やってやるぞという気持ちで行きました。自分は身長が小さいですが、スピードやフィジカル面では負けないように日頃から練習をしています。あとはシュートが武器だと思うので、自分の強みを活かしてチームに貢献していきたいです」
―フローターシュートも見事ですね。
「そんなことないですが(笑)。高校の時から練習していました。高校の先生からガードとして、小さいけれども生きていけるプレーをたくさん教わったので、大学でも継続して行きたいと思っています」
―昨年までは試合の出場はありませんでしたが、今年からは主力の1人として活躍していますが、感触はどうですか?
「去年はBチームでした。昨年、同じポジションの長島さん(現Bリーグ栃木)とかが活躍しているのを見ると、自分も活躍したいという思いがありました。大事な試合で使っていただけるのは、嬉しいですね」
―Aチームの練習はどうですか?
「全く違います。フィジカル、サイズ、質も違うので最初は大変でした。その中で粘ってやり続ければ、結果は出ると思っていたので。その一心で練習に取り組みました」
―明日の決勝に向けて、一言をお願いします。
「筑波大には暉(#8菅原)がいるので、負けたくないです。国体で一緒の高校から仲がいいので。オフ期間も一緒に自主練とかしてきました。お互いプレーはわかっていると思いますが、やられないように頑張ります」
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「高めあってもっとチームを強くしたい」
3年目を迎え、さらなる充実を目指す
◆#8菅原 暉(筑波大・3年・PG)

―大東文化大に対して、前半はどこかふわっとした印象だったように思います。
「あまり自分たちのペースではなかったです。相手のペースに飲まれたというか、相手のペースのまま自分たちもオフェンスを組み立ててしまって、あまり自分がコントロールできませんでした。それが今日の一番の課題かなと思います」
―大東文化大がモッチ選手がいない分、頑張ってきましたね。
「こちらは逆にモッチがいない分、やりづらかったというのはあるかもしれません。外のプレイヤーも自分たちがやってやるという思いでプレーしてきていたので、アウトサイドも結構入っていたし、それはしょうがない部分はあります。勝ててよかったです。ただ、もっと圧倒できたと思います」
―リバウンドも簡単に相手に取られてしまっていましたね。
「リバウンドはそうですね。今大会は特にリバウンドを相手に取られすぎています。そこの課題はずっと言い続けているんですが、やはりインサイドに留学生がいると中に集まって外に跳ねて取られてしまうというのも多いです。明日はラストだから、その課題をクリアして優勝したいです」
―全体と通して見ると余裕もあるし強いという印象ですが。
「でもリバウンドですね、やっぱり」
―菅原選手はディフェンスも良かったですね。相手ガードについてオフェンスのきっかけを潰していきました。
「そこは完璧に押さえようと思っていてできました。それができたのは良かったです」
―メンバーは昨年とほとんど変わらない状態ですが、その分底上げして全体としてレベルアップできている感触はありますか?
「まだもっと、という感覚はあります。個人だけじゃなくてチームとして強くなるにはセカンドチームももう少し安定が欲しい気はします。明日どうの、ということではないんですがリーグ戦までにやっていきたいです。高めあっていきたいです」
―決勝の相手は白鴎大です。
「勢いがあるチームですね。でも自分たちとペースが似たところがあるのでやりやすい部分もある感じはします。そこで留学生のところをしっかり守って自分たちのペースにできれば絶対勝てると思います。気を引き締めてやります」
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