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2019.05.01 (Wed)

【2019トーナメント】5/1レポート

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筑波大・専修大・日本体育大・拓殖大
ベスト8のうちまず4校が決定


 関東大学バスケットボール選手権は、ベスト8を決める段階に入り、まずはAブロックとDブロックの4試合が行われた。専修大、筑波大は相手を圧倒。また日本体育大が青山学院大を倒し、拓殖大も早稲田大に快勝。それぞれの春の躍進に期待だ。

写真:青山学院大に勝利した日本体育大。スピードに乗ったときのプレーは誰も止められない。


◆専修大VS法政大
専修大が終始リードを保ってベスト8へ

190501nozaki.jpg 前半から専修大が終始リードする展開となった。法政大は#34濱田(3年・G)のシュートで先制しリズムよく攻めるが、ミスが出てきたところで専修大は#12西野(3年・F)を中心に得点。勢いそのままに2Qでは#28野崎(2年・G)がドライブ、3Pを決め一気に突き放す。法政大は#6中村(4年・G)のミスマッチを活かしパスを回しフリーを作るが、シュートが入らない。専修大は着々と加点し42-29でリードし折り返す。

後半開始早々、専修大の#30アブ(4年・C)がダンクシュートを2本決める。法政大は#6中村と#34濱田の3Pで食らいつくも、流れは呼び込めず3Qは63-46。4Qの序盤、法政大#14小野(3年・G)が3Pを決め、ディフェンスではゴール下を固める。しかし専修大は#1山本(2年・F)の3P、#88重富周希(3年・G)がしっかりゲームメイクし一気に20点差。法政大は終盤に#30水野が3Pを決めるが追いつかず、77-63で専修大が勝利した。

写真:アグレッシブなプレーを見せた専修大・野崎。

※法政大・鈴木選手のインタビューは「続きを読む」へ。



◆日本体育大VS青山学院大
日本体育大が青山学院大を撃破しベスト8へ

190501bam.jpg 日本体育大青山学院大の対戦は立ち上がりから激しいマッチアップが見られた。日体大は#50バム(2年・C)がオフェンスリバウンド、スリーと立ち上がりに好プレーを見せ、青玉学院大は#52赤穂(3年・PG)、#21納見(4年・PG)で流れを作る。立ち上がりは互角だが日体大は#3大浦がファウルトラブルに陥り15―18と青山学院大リードで1Q終了。しかし2Q開始早々の連続得点で日体大が逆転。#13ディクソン(3年・SF)のスリーも決まった。青学大はディフェンスが甘くなり、日体大はペイント内へ切れ込んで得点を重ねると残り4分で10点のリードに成功。さらには#5磯野(3年・SF)、#28井手(2年・PG)の速攻も続いてさらにリードを広げる。青学大は#50バムが下がった間に#52赤穂の得点で盛り返すと36―32と2点差にして前半を終えた。

 3Q、日体大は#45河野(4年・PF)が開始1分半で連続ファウルを犯し、4つとなってベンチへ。さらに#5磯野も3つ目をコールされてしまう。点数は互いに一進一退だが、日体大は外が入らずリバウンドも押さえられない。しかし#3大浦、#24土居の速攻が出ると勢いを取り戻し、再びリードを奪うと50―46で4Qへ入り、#28井手が立ち上がりにバスケットでチームを大いに盛り上げる。さらに#24土居の3P、ブロックと好プレーが出て2桁の得点差にした日体大は、残り6分でバムが4ファウルになるも、大きな影響を出さずに乗り切り、83-67で勝利。2年ぶりにベスト8進出を果たした。青山学院大はリバウンド、シュートとも調子が上がらず攻撃が点になってしまい、ここで春シーズンの終了となった。

写真:日体大・バムは24リバウンド。狭い隙間でも手にボールが吸い付くような見事さだった。

※日本体育大・土居選手のインタビューは「続きを読む」へ。



◆拓殖大VS早稲田大
後半にペースを掴んだ拓殖大が勝利

190501tada.jpg 拓殖大早稲田大の一戦は、後半に拓殖大がシュートを決めきりリードした。早稲田大は#7宮本(2年・F)、#12土家(1年・G・福大大濠)が3Pを決め、2人が得点源となる。拓殖大は#12中尾(4年・PF)が好調だが、全体でシュート率が上がらず13-19と早稲田大がリード。2Qは拓殖大の#13森田(1年・C・奈良育英)のフックシュートから#58平良(4年・G)、#24荒川(4年・G)、#99多田(4年・F)が3Pを決め開始4分半で逆転する。早稲田大は#7宮本の3Pでしのぎ、残り時間わずかで#2香川(4年・G)がレイアップを決め、36-36の同点で折り返す。

 3Qに拓殖大がペースを掴んだ。#24荒川が次々にシュートを決め、チームでオフェンスリバウンドに積極的に絡む。早稲田大は終盤に#14柳川(3年・G)が3Pでバスケットカウントを決めるが65-53と12点のビハインド。4Qの序盤、早稲田大は#7宮本のドライブ、3Pで追い上げるが、拓殖大の#41杉野が安定したジャンパーを決め追いつかせない。早稲田大はシュートが当たらず、拓殖大はオフェンスリバウンドで粘りセカンドチャンスをものにし、点を重ねた。最後は控えの選手の出場もみられ、89-68で勝利した。

写真:拓殖大・多田はチームハイの21得点。

※拓殖大・荒川選手のインタビューは「続きを読む」へ。



◆筑波大VS神奈川大
筑波大の高さと守り、確実さが神奈川大を圧倒

190501murakisi.jpg 昨年のチャンピオン筑波大は、神奈川大との一戦に臨んだ。序盤は互いによくボールが回ったがディフェンスも締まり、簡単には両者得点が続かず。神奈川大は#5緒方(4年・PF)、筑波大は#8菅原(3年・PG)、#11増田(4年・PF)とジャンパーが決まったが、アウトサイドの確率で神奈川大が苦しみ、1Qは19―8で筑波大。2Q、筑波大のディフェンスは厳しく、神奈川大の得点は止まったまま。#75小酒部(3年・SF)へのディフェンスは激しく、タフショットが続いてしまうが、苦しい中で得点を取っていく。一時23―8と開いた点差を神奈川大もディフェンスから立て直して一桁とするが、ここからアンスポーツマンライクファウルやバックパスのミスも出てしまう。流れが切れてしまうとその後は筑波大のオフェンスが圧倒し、42―27と引き離して前半終了。

 3Q、筑波大の高さと手堅さの前に簡単には点差が縮まらない中、神奈川大は3―2のゾーンも繰り出す。やや筑波大の勢いは止まったが、#88牧(4年・G)のシュートで最後は筑波大が締め、58―41。4Q、神奈川はうまくボールが回らずにさらに点差が開いてしまい、最後は75―55。筑波大がバスト8に進出した。

写真:この春は山岸が攻守で大きな存在感を見せている筑波大。ディフェンスでは小酒部をしっかりマーク。

※神奈川大・小酒部選手のインタビューは「続きを読む」へ。




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【INTERVIEW】

「速い展開でプレーを継続させたい」
1部リーグの舞台を控え、浮き彫りとなった課題

◆#24鈴木悠介(法政大・4年・F)
190501suzuki.jpg高さが武器の専修大に対し、前半は特にディフェンス面で徹底さが見られた。身長差があるぶん、思うようなプレーができない場面はあっただろう。だが今年は1部リーグでプレーをするため、毎試合自分より背の高い相手とのマッチアップになる。速い展開に持ち込むためにも、鈴木のポジションが鍵になっていることを自覚している。副キャプテンとして挑む最後の年。キャプテンの米山と共に、これからチームを作っていく。


―試合を振り返って。
「専修大のインサイドが強力なのはわかっていました。前半は守ることができた場面もありますが、後半はワンプレーでやられてしまいました。自分たちが徹底して守れなかったのが大きな敗因です。1Qの入りは良かったのに、時間が経過するとともに自分たちが対策されて止められました」

―鈴木選手はセンターで、マッチアップは専修大のアブ選手(#30)や西野選手(#12)というキーマンだったと思います。どんな対策をしていましたか?
「センター陣で近い方にディフェンスをしようと声をかけていました。西野はドライブを警戒しました。最悪3Pはしょうがないと。フィリップはポストに入れないように前を守ることを意識していました。それだけでは足りませんでしたね」

―今年は1部リーグということで、春に1部のチームと試合ができたことは大きな経験だと思います。
「そうですね。通用する部分としない部分がありました。点差を離されすぎたのは良くなかったです。勢いがある時はいいリズムですが。今日の試合のオフェンスでは、太一(#6中村)がミスマッチだったので、幹太(#30水野)と2人を中心にプレーを組み立てました。でも専修大も対策してきて、ダブルチーム、プレッシャーをかけられてしまいました。普段打っていないシュートを打たされた感覚でした」

―中村選手はBリーグに特別指定選手として参加していたこともあり、いない期間があったと思います。その中でどのようなチームを作ろうと意識したのでしょうか?
「留学生や特別身長が大きい選手がいないので、速い展開にしたいと思っています。前半はできたと思いますが、体力面と逆に相手に速い展開にされてしまいました。40分継続したいです」

―鈴木選手自身の今年の役割は何でしょうか?
「米山(#15)は明るいキャプテンでチームを作ってくれています。僕は下級生の頃から試合に出ているので、リバウンドの徹底やチームへの声掛けをしっかりしたいです。インサイドはディフェンスで周りがよく見えるので徹底したいです」

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「苦しい時も焦らなかった」
オフの間に積んだトレーニングを自信に高みを目指す

◆#24土居 光(日本体育大・3年・SG)
190501doi.jpgこの日はディフェンスでしっかりと青山学院大の得点源を押さえ、大いに貢献。自分でも想像以上の動きができたようだ。オフの間にはかなり鍛え、体つきは昨年とまるで違う。それもあってしっかりとマッチアップ相手の動きに対応できたのだろうし、またそれでも走力は落ちておらず、日体大らしい速攻も見せた。ベスト4をかけて戦うのは、直前の定期戦で敗れた筑波大。雪辱なるかに注目だ。


―試合を振り返って。

「今日は自分たちのバスケットができました。試合前に監督に言われていたことや、選手たちで話し合っていたことをそのままコートで発揮できたと思います」

1Qは少しミスもあり、大浦選手(#3)のファウルなども続いてしまいました。
「出だしが悪いのはいつも課題でした。でもいつもよりは良かったかなと思うし、改善できていた部分はあるので、そんなに気にしてはいませんでした。大浦さんのファウルもありましたが、不安はなかったです」

土居選手はディフェンスが良かったですね。相手のガードをしっかり押さえていました。
「そうですね。今日はものすごく気合が入りました。実際、自分でもびっくりするくらい今日はディフェンスがいい感覚でできました。大浦さんは相手の井森さん(#14)と同じ広島出身なので、彼のプレーがどこからくるかもわかっているし、アドバイスを受けていました。そこをしっかり守ることができました」

昨年よりもかなり体が大きくなりましたね。
「オフの間のトレーニングで7〜8キロは増えて、その上で動けるように調整してきました。自分は拓実(#28井手)と一緒にトレーニングしてきましたが、あいつの体も大きくなりました。頑張りました」

チーム全員がプレー幅を広げていたり、体が大きくなっていたり、今シーズンに向けて準備してきたんだなと感じられます。
「そう見えていると嬉しいです。自分も自分のチームだけどそう思います。どれだけ練習してきたのかみんなのことを見てきたし、そのせいで苦しい時も焦らなかったのかなと思います」

―日筑戦のあとも良い感じで練習できたのでしょうか?
「いい練習はできたと思います。初戦の東洋大戦も大事でしたが、みんなこの青学戦を山場だとも思って、合わせるように練習してきました。追い上げられそうなときもあったけど、落ち着いてできましたね」

つぎはベスト8です。
「筑波とやって、日筑のリベンジを果たして、そのまま上に行きたいです」

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「この試合のために練習とトレーニングを重ねてきた」
流れを引き寄せるために、リングに向かうのみ

◆#24荒川 颯(拓殖大・4年・G)
190501arakawa.jpg3Qの大事な場面で立て続けにシュートを決め、チームを勢いに乗せた。リードした時も「ディフェンスを緩めない」という声がベンチ、コートから上がり、気の引き締まった試合運びとなった。昨年のチーム状況の変化で、自らの役割は「点を取ること」と明確になったという。ここまであまり調子が上がらなかったが、ベスト8に入るべく、コツコツと練習を積み重ねてきた。3☓3で培った経験と自信を活かし、まだまだ上を目指してほしい。


―今日の試合を振り返って。
「1Qは相手のディフェンスにやられ、ボールもうまく回りませんでした。みんなでコミュニケーションをとり、ボールを動かそうと意識をしていました。それができてきて、シューター陣のリズムを掴むことができました」

―今日は荒川選手が大活躍でしたね。
「いや、実は初戦から全くシュートが入らず悩んでいました。組み合わせが出てから、この試合が山場だとわかっていたので、この試合のために練習やトレーニングを重ねてきました。とりあえず入ってよかったです」

―最終学年になり、荒川選手はどんな役割を担っていると思っていますか?
「去年にメンバーが大きく変わり、自分の役割がはっきりしてきたと思います。点数がどれだけ取れるかにかかっていると思います。今年も同じです。自分が点をとって、チームに流れを持ってくることができるかを意識しています。今まで任せていたプレーを自分たちが担うようになり、徐々にプレーを作れるようになってきたのでこの先のバスケット人生においても、ためになったと思います」

―3☓3の方に参加をしていますが、1対1の感触は良くなりましたか?
「3☓3はショットクロックが12秒なので思い切りが大事な部分があります。チームに戻ってきて、その思い切りは活かせていると思います。1対1はスペースがあれば絶対に行くという気持ちでやっているので、いい影響は受けました」

―次は専修大との試合になります。
「入学してから今まで、専修大に勝った試合が少なすぎていいイメージはないですね。勝った試合はオールコートディフェンスが機能したときです。最低限それはやらなければいけないと思います。それがあって、強みの3Pやシュートが生きてくると思います。思い切りよくシュートに向かえば望みはあると思います」

―センター陣のサイズは小さいですが、頑張る選手が多いですね。
「そうですね。今日は特に杉野(#41)が頑張ってくれました。あいつの泥臭さや腕の長さを活かしたリバウンドは本当に助かりました」

―今年は2部リーグでのプレーとなりますが、チーム方針は何でしょうか?
「2部も留学生がいます。昨日の関東学院大を見て驚きました。その中でもオールコートディフェンスを徹底して、オフェンスでもリズムを作りたいです。しっかり勝って、1部昇格をし、インカレに出場できるように頑張ります」

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「ディフェンスリバウンドが特に鍵になる」
大きな役割を担い、チャレンジの3年目

◆#75小酒部泰暉(神奈川大・3年・SF)
190501osakabe.jpg筑波大のディフェンスに終始張り付かれ、簡単にはプレーさせてもらえない40分。それでも難しい体制のシュートを決め、リバウンドをもぎ取り23点13リバウンドの健闘を見せた。昨年の急成長から注目度が高まり、今年は昨年以上のマークを受けるだろうが本人はむしろこれまで通りで気負いはあまり見えない。その自然体のままで成長を続けて欲しい。


筑波大の高さとディフェンスにかなり苦しみました。振り返って。
「ディフェンスは結構機能したと思うんですが、サイズ面でやられてしまって、自分たちのオフェンスはエントリーを上から潰されて相手に得点されてしまいました」

小酒部選手もかなりディフェンスされましたね。昨年よりもきついマークを感じますか?
「相手は大きいのでそれは多少ありますが、筑波は皆で守ってくるのは変わらないので、昨年と大きく印象は変わらないです」

―ディフェンスは良かったですが、オフェンス面でシュートがなかなか入りませんでした。相手の大きさは気になりましたか?
「それも少しありますが、やはり自分のシュートの精度の不足が大きかったと思います」

―今年はボール運びをしているシーンもありましたし、オフェンスもディフェンスも小酒部選手がやることが増えると思いますが、責任の重さは感じますか?
「工藤さんが抜けた分、ディフェンスリバウンドがキーになってきます。リバウンドは特に意識していかないといけないと感じています。今日だとディフェンスで足元を狙ったりしないといけないし、リバウンドを取られてのセカンドチャンスでやられている。そこをもっと頑張らないといけないと思います」

―今年はスプリングキャンプにも参加しましたが、どうでしたか?
「初めてなので最初は慣れない環境でした。でもだんだん友だちも増えて、やりやすい環境になって、自分を出すことができて成長できました。周囲は見えているので、一人でやらずに自分以外のところにも指示をしていけば、もっといい選手になれるとアドバイスされました。コミュニケーションの大切さを学べたと思います」

―代表活動は初めてですし、周囲と親しくなっていけば良くなるという感じですね。李相伯杯(5/17-19)もありますが抱負をお願いします。
「自分を出すことを目指して、日本で勝ちたいです。ハードワークで頑張ります」

―また、神奈川大のチームとして秋に向けて。
「ディフェンスもまだまだですが、やはりスタメンで出ている人がもっとシュート確率を上げていかないと。今日のようにやられてしまわないよう、レベルを上げていかなければと思っています」

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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