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2019.04.21 (Sun)
【その他の試合】第54回 日本体育大学 筑波大学バスケットボール定期戦レポート

後半に勝負強さを見せた筑波大が定期戦8連勝
日本体育大は前半の勢いを保てず
日本体育大学と筑波大学による通称「日筑定期戦」は、今年で54回を数える歴史ある定期戦。また、関東学生連盟の最初の公式戦となるトーナメントの直前に行われるということもあって、Aチームがどの程度仕上がっているのかが測れる試合でもある。今年も日本体育大学世田谷キャンパスで試合が行われ、ジュニアバーシティ(Bチーム戦)に始まり男女とも熱い試合が繰り広げられた。そして、目玉の一つである男子戦は試合開始序盤からホームの日本体育大が主導権を握り、後半に筑波大が追いあげる展開となった。

後半3Q、筑波大が巻き返す。#27山口(3年・GF)、#15森下(4年・C)、#10村岸(4年・SF)らが高さを生かして攻め込み、ディフェンスリバウンドから連続速攻。開始4分で39-39と同点に追いつく。日体大は前半の勢いが失速。粘りたいが、筑波大の猛攻が止まらず53-63と筑波大がリードで最終Qへ。4Qの序盤、日体大#24土居がバスケットカウントを獲得するとベンチが沸き、開始2分で3点差にまで迫る。筑波大は早くもチームファウルは4つ。しかしこの日は#27山口が走り、#11増田(4年・PF)が安定した得点力を見せ、ともに21点のチームハイのプレーを見せる。日体大も持ち味の早い展開で挽回し、#50バムがオフェンスリバウンド、#3大浦がジャンパーを沈め残り3分で67-71と再び4点差に縮めて粘った。しかし反撃はここまで。その後は筑波大#8菅原(3年・PG)がジャンパー、#11増田がとどめのバンクシュートを決めると勝負あり。70-79で筑波大が3Qからの勢いを保ち、勝利した。

勝利した筑波大だが、「前半は動きが固かった」とベンチスタートの牧。だが後半の序盤から山口、増田を中心に点を取り、センター陣のうまさも光った。勝利とはなったが前半の出足の重さは改善したいところ。トーナメントは追われる立場だけに、気を引き締めてかかりたい。
写真上:最上級生になった村岸も大いに貢献。代表メンバーらが不在の間も練習ではチームをリードしてきた。
写真下:後半はなかなかいいプレーが出せなかったが、日本体育大の大黒柱としてゴール下での働きは必見。
※筑波大・牧選手、日本体育大・大浦選手のインタビューは「続きを読む」へ。
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【INTERVIEW】「個人の能力を線につなげたい」
チームリーダーとしての高い意識で挑む
◆#88牧 隼利(筑波大・4年・主将・G)

―試合を振り返って。
「前半は固くなってしまったと思います。ターンオーバーが15個、フリースローの確率が2/8でした。ハーフタイムで10点開いていて、自分たちのミスであることを確認しました。でも去年から試合経験が多いメンバーが揃っているし、自分たちのバスケットをやれば大丈夫と話しました。後半は自分たちのバスケットである、ディフェンスからブレイクができたと思います。トーナメント前のいい収穫になったと思います」
―牧選手自身は前半少し出場して、リーダーシップをとる姿が見えました。
「けがをしていたので今のところベンチスタートになっています。まだ動きもよくないのですが、セカンドチームの若い2、3年生たちを自分がまとめてうまくつなぎたいです。あと、チームがバタついたときに落ち着かせるような役割を担っていると思います」
―調整中は練習を外から見てきたと思います。下級生のプレーはどうですか?
「みんな上手ですよね。本当にうまいなと思うし、個人的に不安でしょうがないくらいです(笑)。でも声を出してまとめたりする、チームをリードするようなことはできていなくて、すべてが点で終わっています。自分が線でつなげたいですね。ガードである暉(#8菅原)にもリーダーシップの面で期待しているところはあるので、そこについては言ってはいます」
―去年から続いてキャプテンということで、今年の思いを教えてください。
「去年、一昨年と試合に出場してきて今年が学生バスケットボール最後の年になりました。一つの区切りだと思います。増田(#11)と大濠高校時代から7年目ですが、今まで悔しい思いを何度となくコートでしてきました。一緒に総決算というか、強い思いでプレーしたいです」
―トーナメント戦は4連覇がかかっています。
「試合経験が豊富なメンバーが多いので、シーズン最初の大会はもちろん優勝を目指して頑張りたいです。昨年のようにギリギリで勝ち上がるのではなく、安定したプレーを見せて決勝まで行かなければいけないと思っています」
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「4年というより、コートに立つ身としてプレーしていく」
1部の世界にエースとして挑むラストイヤー
◆#3大浦颯太(日本体育大・4年・PG)

―今日の試合を振り返って。
「自分には4回目の日筑戦でした。今までは前半で差をつけられることが多く、前半でケリがつけられることもあったと思います。今年は最初に飛ばして先行できたことは良かったと思います。ですが、3Qの出だしでやられてしまいました。そこで人任せになってしまったと思います。課題になりました」
―前半はスティールが多かった印象です。
「そうですね。筑波のミスも多かったです。そこから走ることができ、早い展開に持ち込むことができたのは良かったと思います」
―大浦選手とバム選手(#50)、ルーキーのクリスティン選手(#21)」の合わせも見られましたね。
「2人はほかの留学生と比べて走れることは強みだと思います。ハーフラインでもスクリーンからのプレーもできると思いますし、そこはいいですね」
―昨年は主将だった井手選手(現JR秋田)が4年生としてコートで引っ張ってくれました。コートに立つ4年生が少ないという点では今年も似た状況だと思いますが、そこはどう感じていますか?プレッシャーはありますか?
「何か特別意識することはないです。違いといえば去年は学生コーチが結構指示をしていましたが、今年は自分がPGで出場することもあり、その場合はプレーの声は自分が出そうと心掛けています。4年としてというか、コートに立つ身としてやるという感じですね」
―武藤選手(#9)がチームキャプテンで、ゲームキャプテンは大浦選手が務める場面が多そうです。今の時点で感覚としてどうでしょうか?
「ゲームだけ自分がリーダーとしてやり、その他は武藤がしっかり役割を担ってくれます。分け合っている分、負担は減っているのが大きいですね」
―今年は1部ですね。準備というか、昨年以上に練習やトレーニングが変わったということはありますか?
「今年は学生がトレーナーになり、サポート面は変わりました。トレーニング面ではコンタクトやフィジカルへの意識した内容になっていると思います。バスケットは昨年からの7秒オフェンスを継続していきます」
―トーナメントに向けて、どんな部分を修正したいですか?
「後半にリバウンドを取られてしまっているので、一人ひとりがボックスアウトを徹底しなくてはいけないと思います。センターに任せきりの場面が多かったので。リバウンドとローテーションを徹底したいです」
―最後の1年は自分のどのようなプレーを見てもらいたいですか?
「いつもの自分そのままを見てもらえればそれで(笑)」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
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