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2019.04.13 (Sat)
【その他の試合】第35回 京王電鉄杯10大学チャリティマッチ最終日
京王電鉄杯の決勝は接戦から
明治大学が日本大学を下して優勝
3日間にわたる10大学の戦いは、最終日は各ブロック間の同順位で対戦し、最終順位を決めたが、第1試合から接戦が続いた。
9位決定戦では代表候補など、上級生を温存した青山学院大に対し、東京大が前半からわずかにリードする形となった。4Q終盤まで東京大は粘り、終盤に青山学院大が逆転するも、東京大は残りわずかで同点に戻す手に汗握るシーソーゲームとなった。残り十数秒となってから東京大は同点から抜け出すチャンスにかけるが、#19髙波(3年・C)のジャンパーは決まらず。最後は残り5.6秒から青山学院大#24永野(2年・PG)が速攻で持ち込み、ブザービーターでレイアップを決めると、なんとか青山学院大の勝利に。東京大は惜しくも破れたが粘りを見せて大会を終えた。
5位決定戦、慶應義塾大は1Qからシュートがよく入り、拓殖大を大量リードする前半になった。拓殖大はシュートが入らず、ディフェンスでも慶應大に再三ボールを奪われる格好に。2Qの終わりで10点ほどの差まで点差を縮めた拓殖大は、3Qになるとディフェンスも良くなり、#9小室(4年・G)のシュートが当たって逆転。慶應大はなかなか得点の取れない時間帯が続いた。拓殖大は逆転に成功すると4Qで差を広げる展開となるが、慶應大はそれでも粘り、終盤は3点差の展開。しかしここで主力のアウトサイドが決まらず、拓殖大が勝利を納めた。
決勝は各ブロックで勝ち上がった日本大と明治大の顔合わせに。日本大は立ち上がりから#0シェイク(3年・C)のゴール下、#14松脇(4年・SG)、#10杉本(3年・SG)のシュートも入ったが、明治大も#10須藤(4年・SF)を筆頭にバランスよく攻守を展開し、互いに譲らぬ展開に。しかし、次第に明治大のディフェンスの方が勝ると、日本大はシュート、リバウンドとも優位に立てなくなると追う展開に。後半は日本大が追い上げれば明治大が決めるという流れで、明治大は集中を切らさない。ディフェンスでよく守り、再三ターンオーバーを奪うと、日本大を追いつかせずにゲームを展開し、そのまま逃げ切り勝利で優勝を決めた。日本大はスタメンの安定感こそ見えたが、後半は#0シェイクがダブルチームにつかれるとターンオーバーも増え、勢いに乗り切れなかった。
その他、3位決定戦は専修大が後半に早稲田大を突き放した。下級生から上級生まで幅広く選手を使いつつ、サイズと高い能力は健在。#34盛實(4年・G)、#9重富友希(3年・G)らが怪我で欠場したが、その不在を大きく感じさせなかった。7位決定戦は中央大が後半#71沼倉(4年・C)の二桁得点でリズムに乗り、法政大を振り切った。
写真上:優勝した明治大は野口の高確率のアウトサイドシュートも武器。
写真下:日本大は前半こそシェイクの高さが生きたが、終盤インサイドをダブルチームで囲まれ、簡単にプレーさせてもらえず。
【大会結果】
優勝 明治大学
2位 日本大学
3位 専修大学
4位 早稲田大学
5位 拓殖大学
6位 慶應義塾大学
7位 中央大学
8位 法政大学
9位 青山学院大学
10位 東京大学

※明治大・須藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
「やろうとしていることができるようになってきた」
新チームで積んできた研鑽を優勝という結果に変えて
◆#10須藤昂矢(明治大・4年・SF)
主将の奥野が怪我で欠場する中、ゲームキャプテンとして、そしてポイントゲッターの一人としてチームをプレーで引っ張った。一昨年から頭角を現し、今年は最上級生でありチームの顔でもある須藤。今大会も安定したプレーぷりを見せてくれた。
試合経験の少ないメンバーが多い中での春シーズン、六大学・京王電鉄杯を通じて少しずつ個々の良さも見え始めている。新コーチの存在もチームを前向きにさせているのは確か。この優勝で一つ自信になった部分はあるだろう。次は関東学連の公式戦となるトーナメントでどのようなプレーを見せるか、須藤個人、そして明治大そのものに注目したい。
-東京六大学リーグ、京王電鉄杯と大会には2つ出場し、シーズンとしては前哨戦ですが、ここまでの春シーズンはどう感じていますか?
「それ以外にも練習試合も結構こなしてきました。でもここまでは勝つ試合があまりなかったんです。監督が変わって全部一からスタートということもあり、ディフェンスのシステムもすべて変わったこともあります。勝たないと自分たちでできている手応えが得られないので、シーズンの入り方としてはあまり良くないところから入ったと思います。でもこういう大会に出て徐々に勝てることが増えてきました。その中でやろうとしていることをできているプレーも増えてきていて、できることによって課題も変わってきました。試合の中でチームが成長できている感覚はあります」
-新しい指導陣となりまだ日は浅いですが、結果が出たことはチームとしても良いことですね。
「やろうとしていることはみんな理解しています。それで今回優勝という結果も出せたので、意識は高まりました」
-明治大のOBでもある鍵冨コーチが今年から指揮を行うことになりました。どのようなバスケットを目指しているのでしょうか。
「ディフェンス主体でプレッシャーをかけてどんどん走るバスケを目指しています。オフェンスはパッシングで動いて、攻められる選手が攻めるスタイルです。誰かがボールを持って止まってしまう時間帯をなるべく減らしていこうとしています」
-今年は試合経験の少ないメンバーも多いですが、六大学、電鉄杯と通してみると次第に試合慣れしてまとまりも強くなってきているのがうかがえます。
「昨年試合を経験しているメンバーが少ないので、最初の方の練習試合では選手間でもこれまで出ていた選手とそうでない選手の差が大きかったんです。でもやるうちに下級生が積極性を出してやるようになってくれて、そこは嬉しいしどんどんやっていって経験を積んでくれるといいなと思っています」
-4年生として今年はどのようにやって、何を見せたいですか?
「引っ張っていくことはまだまだできていません。個人としてはもっと声をかけたり話したりということをどんどんやっていかないといけないと思っています。でもその分、下級生が今年は積極的に声を出して話してやってくれているので、それはとても良いし、来年にもつながる1年になるかなと思います。トーナメントも頑張りたいです」
明治大学が日本大学を下して優勝
3日間にわたる10大学の戦いは、最終日は各ブロック間の同順位で対戦し、最終順位を決めたが、第1試合から接戦が続いた。

5位決定戦、慶應義塾大は1Qからシュートがよく入り、拓殖大を大量リードする前半になった。拓殖大はシュートが入らず、ディフェンスでも慶應大に再三ボールを奪われる格好に。2Qの終わりで10点ほどの差まで点差を縮めた拓殖大は、3Qになるとディフェンスも良くなり、#9小室(4年・G)のシュートが当たって逆転。慶應大はなかなか得点の取れない時間帯が続いた。拓殖大は逆転に成功すると4Qで差を広げる展開となるが、慶應大はそれでも粘り、終盤は3点差の展開。しかしここで主力のアウトサイドが決まらず、拓殖大が勝利を納めた。

その他、3位決定戦は専修大が後半に早稲田大を突き放した。下級生から上級生まで幅広く選手を使いつつ、サイズと高い能力は健在。#34盛實(4年・G)、#9重富友希(3年・G)らが怪我で欠場したが、その不在を大きく感じさせなかった。7位決定戦は中央大が後半#71沼倉(4年・C)の二桁得点でリズムに乗り、法政大を振り切った。
写真上:優勝した明治大は野口の高確率のアウトサイドシュートも武器。
写真下:日本大は前半こそシェイクの高さが生きたが、終盤インサイドをダブルチームで囲まれ、簡単にプレーさせてもらえず。
【大会結果】
優勝 明治大学
2位 日本大学
3位 専修大学
4位 早稲田大学
5位 拓殖大学
6位 慶應義塾大学
7位 中央大学
8位 法政大学
9位 青山学院大学
10位 東京大学

※明治大・須藤選手のインタビューは「続きを読む」へ。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「やろうとしていることができるようになってきた」
新チームで積んできた研鑽を優勝という結果に変えて
◆#10須藤昂矢(明治大・4年・SF)

試合経験の少ないメンバーが多い中での春シーズン、六大学・京王電鉄杯を通じて少しずつ個々の良さも見え始めている。新コーチの存在もチームを前向きにさせているのは確か。この優勝で一つ自信になった部分はあるだろう。次は関東学連の公式戦となるトーナメントでどのようなプレーを見せるか、須藤個人、そして明治大そのものに注目したい。
-東京六大学リーグ、京王電鉄杯と大会には2つ出場し、シーズンとしては前哨戦ですが、ここまでの春シーズンはどう感じていますか?
「それ以外にも練習試合も結構こなしてきました。でもここまでは勝つ試合があまりなかったんです。監督が変わって全部一からスタートということもあり、ディフェンスのシステムもすべて変わったこともあります。勝たないと自分たちでできている手応えが得られないので、シーズンの入り方としてはあまり良くないところから入ったと思います。でもこういう大会に出て徐々に勝てることが増えてきました。その中でやろうとしていることをできているプレーも増えてきていて、できることによって課題も変わってきました。試合の中でチームが成長できている感覚はあります」
-新しい指導陣となりまだ日は浅いですが、結果が出たことはチームとしても良いことですね。
「やろうとしていることはみんな理解しています。それで今回優勝という結果も出せたので、意識は高まりました」
-明治大のOBでもある鍵冨コーチが今年から指揮を行うことになりました。どのようなバスケットを目指しているのでしょうか。
「ディフェンス主体でプレッシャーをかけてどんどん走るバスケを目指しています。オフェンスはパッシングで動いて、攻められる選手が攻めるスタイルです。誰かがボールを持って止まってしまう時間帯をなるべく減らしていこうとしています」
-今年は試合経験の少ないメンバーも多いですが、六大学、電鉄杯と通してみると次第に試合慣れしてまとまりも強くなってきているのがうかがえます。
「昨年試合を経験しているメンバーが少ないので、最初の方の練習試合では選手間でもこれまで出ていた選手とそうでない選手の差が大きかったんです。でもやるうちに下級生が積極性を出してやるようになってくれて、そこは嬉しいしどんどんやっていって経験を積んでくれるといいなと思っています」
-4年生として今年はどのようにやって、何を見せたいですか?
「引っ張っていくことはまだまだできていません。個人としてはもっと声をかけたり話したりということをどんどんやっていかないといけないと思っています。でもその分、下級生が今年は積極的に声を出して話してやってくれているので、それはとても良いし、来年にもつながる1年になるかなと思います。トーナメントも頑張りたいです」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ
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