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2018.12.15 (Sat)

【2018インカレ】準決勝 専修大VS日本大

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激しい点の取り合いを制したのは専修大
14年ぶりの決勝の舞台へ


 準決勝第1試合目の専修大日本大の一戦は、終始点の取り合いとなり、最後までどちらが勝つかわからない熱戦となった。

 専修大が#12西野(2年・PF)のシュートで先制すると、すぐに#10大澤(4年・SF)が3Pで続く。日本大は#21青木(4年・PG)がスティールを連続し速攻を連発すると、大会を通して調子を上げてきた#8ジャワラ(3年・PF)が得点源となり点を重ねる。ゴール下では#0シェイク(2年・C)が#30アブ(3年・C)とやり合うが、リバウンドを押さえ、終了間際には#14松脇(3年・SG)が3Pを沈めると、日本大が25-28で一歩リード。

181215matuwaki.jpg 2Qも両チーム点の取り合いに。専修大の#12西野は幅広いプレーでうまさを見せ、#23キング(1年・SF・アレセイア湘南)は身体能力の高さを発揮。#14松脇と#34盛實(3年・SG)とのマッチアップも熱い。日本大は#0シェイクが下がっている間、#99原(1年・C・東京)が#30アブを厳しくマーク。チーム全体のディフェンスに張りが出始めると早い展開に持ち込み、じわじわとリードを広げる。専修大はシュートが落ち、我慢の時間に。残り1分で#34盛實が3Pを決めるが、日本大の勢いには及ばず40-45と5点ビハインドで折り返す。

3Qの入りが良いのは日本大で、#8ジャワラ、#21青木の3Pを筆頭に得点するが、前半は大人しかった専修大の#34盛實が3本連続3Pを決め、4分半で逆転する。日本大はタイムアウト後、#33比嘉(4年・SG)のドライブ、#14松脇の3Pで再び逆転し、シーソーゲームとなった。両チーム全員でゴールにアタックしていき、どちらも負けず劣らずの得点力を見せ67-69と日本大が2点リードで最終Qへ。

181215morizane.jpg 4Qは日本大#14松脇と専修大#34盛實が点を取られては取り返すスタートとなった。またこの日両チームの4番ポジション、#8ジャワラは22点、#12西野も24点の活躍。どちらが抜け出るか、緊張感が高まる中、開始5分に専修大はゴール下に飛び込んだ#46寺澤(1年・PF・東海大諏訪)に#34盛實にボールが渡り、さらに#12西野が3Pを沈めると、勝負の均衡が崩れて一気に6点差に。日本大はここで#10杉本が勝負強さを披露。ジャンパーでバスケットカウント、フリースローもしっかり決める。#10杉本は残り1分を切って再びドライブで攻めてフリースローを獲得。残り1分半で1点差に迫る。最後の攻防、どこからでも点が取れる専修大はボールを持った#34盛實の選択に注目が集まる。日本大のディフェンスが寄った瞬間、そこからパスが出たのは0度付近にいた#88重富周希(2年・PG)。放った3Pが決まるとガッツポーズ。続いての#34盛實がドライブで決勝点となり、86-80で点取り合戦を制し、専修大が14年ぶりの決勝進出を決めた。

 専修大の決勝進出は佐々木監督が大学4年生で主将を務めた2004年以来。当時は惜しくも準優勝で涙を飲んだ。優勝すれば2002年以来、16年ぶりとなる。佐々木監督「ディフェンスで我慢してきた大会でしたが、この試合は失点が多かったです。日本大は爆発力のあるチームなので、得点源を押さえ、合わせていけるかがポイントでした。上で戦っていくためには、より組織的なディフェンスが絶対に必要になることは選手たちに伝えていました。プラス一人ひとりがコートに上がった時に、何をしなくてはいけないのかという役割をしっかり認識させていけることで、そんな状況でもそれぞれの仕事をしてくれていると思います」と話した。得点面では#12西野と#34盛實を合わせ47点。取るべく選手が取り、全員でディフェンスやリバウンドに絡んだことが勝利につながった。

 第2シードで出場した昨インカレは、ノーシードだった東海大に3点差で敗北し、ベスト16に終わった。あの借りを決勝で返すことができるか否か、注目が集まる。

 日本大は#8ジャワラ、#10杉本、#14松脇で点を量産し、勢いも十分だった。また#21青木と#14松脇はディフェンス力も十分発揮。試合を通してゴールにアタックする姿勢は日本大らしかったがあと一歩及ばなかった。

写真上:日本大・松脇は今大会ことごとく相手エースをディフェンス。盛實を前半は押さえた。
写真下:専修大・盛實は23点。後半のスリーは圧巻だった。

※専修大・重富周希選手のインタビューは「続きを読む」へ。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「自信がつくまでシュート練習をした」
選手層の厚いチームで自分の役割を果たす

◆#88重富周希(専修大・2年・PG)
181215sigetomis.jpg1点を競う大事な終盤で3Pを決め、チームを決勝に導いた。リーグ戦前半はスタートで起用されたが、後半はほとんど出場はなし。インカレでも準々決勝から主力となり、いつどんな状況でも準備が必要な難しい状態だった。だが、チーム全体でそれぞれの役割を認識しているからこそ決勝まで駆け上がってきたと言える。重富周希は今大会でダブルクラッチや鋭いドライブが光り、準決勝ではガードらしく声を張り上げる場面もあった。下級生らしく元気なプレーで決勝に臨んでほしい。


-決勝進出おめでとうございます。今の気持ちを。
「まさかここまで自分たちが来ると思っていなかったので、最高に嬉しいです。いっぱいいっぱいの試合が続いていて、勝ちたい気持ちはありましたが特に白鴎大戦は余裕がなかったですね。結果的には、競り勝つことができたのでチーム全員の諦めない気持ちが強かったと思います」

-最後の3Pは見事でした。入った瞬間の気持ちはどうでしたか?
「リーグ後半からインカレの最初はあまり試合に出ることはなかったです。自分は外のシュートは得意ではないですが、自信がつくまで練習していました。パスが来て、いつも通りと思って打ちました。入ってよかったです」

-専修大はタイムシェアが特徴ですね。
「そうですね。試合ごとにいい選手を使って、全員が試合に絡めます。層の厚さは強みだと思っています。調子がいい人を監督が使っていくので、選手たちはその意図をわかっています。コートに立っていなくてもベンチで声を出すことはできますし、役割をそれぞれこなしていくことが大切だと思います」

-重富周希選手の役割は何でしょうか?
「PGとしてチームをまとめることです。海翔さん(#34盛實)とフィリップさん(#30アブ)を中心に攻め手を考えています。コート上で出ている5人と、どうやって戦うかをみんなに話しています。リーダーシップといいますか、得意ではないですが頑張ってやっています」

-佐々木監督がディフェンスで粘って、最後シュートが入ったとおっしゃっていました。
「オフェンスがうまくいかない時、シュートが入っていない時はディフェンスで決められなければプラスマイナスゼロです。全員で最初から徹底できたのではないかと思います」

-決勝への意気込みをお願いします。(インタビュー時は、東海大対筑波大の準決勝中)
「どっちが上がってきても厳しい試合になることは変わらないです。専修大らしい、個性を生かしてチームで勝てればいいなと思います」
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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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