FC2ブログ
2019年01月 / 12月≪ 12345678910111213141516171819202122232425262728293031≫02月


第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会
東海大学が5年ぶり5回目の優勝

2018.12.11 (Tue)

【2018インカレ】12/11レポート(1回戦)

181211fukuoka.jpg

福岡大が筑波大に大健闘を見せ
初出場の環太平洋大も勢いあるプレーを披露


 インカレ2日目は引き続き1回戦の6試合が行われた。この日は第4シードの筑波大以下、合計6チームの関東勢が1回戦を突破。

 この日は関東以外のチームの勝ち上がりはなかったが、初出場の環太平洋大は高校等で長年指導経験を持つ森 億氏を監督に迎え、2年目でサークルから体育会に昇格し、中国2位でインカレ初出場。下級生主体でここからの成長や強化が問われる段階だが、日本体育大相手に前半はポテンシャルを見せ、善戦した。今後の成長度合いが注目となる。

 また、11年ぶりにインカレに出場した九州2位の福岡大が、筑波大に真っ向勝負を挑み、ディフェンス、リバウンド、シュートで第4シード相手にまったく遜色のない素晴らしいプレーを披露した。惜しくも4Qで引き離されたが、その最後まで諦めない粘りと集中力は、見事だった。

 この日の勝利は以下の通り。関東4位・筑波大、5位・青山学院大、6位・白鴎大、11位・日本体育大、12位・法政大となり、すべて関東勢が勝ち上がった。翌12日は1回戦残りの4試合と、2回戦の2試合が行われる。

写真:1Qから筑波大と接戦を繰り広げた福岡大。最後まであきらめない姿勢が光った。


※法政大・竹内選手、神奈川大・浜谷選手、日本体育大・嶋田選手、福岡大・田方監督、太田選手、森本選手のインタビューは「続きを読む」へ。



[続きを読む]

【法政大VS北海道教育大学岩見沢校】

181211housei2.jpg

3年ぶり出場の法政大が
手堅いプレーで初戦突破


 関東12位の法政大は北海道1位の北海道教育大学岩見沢校に対し、69-49で勝利した。法政大の#6中村(3年・G)が最初から安定したプレーを発揮。チーム全体の動きは鈍かったが、#16竹内(4年・C)のリバウンドからバスケットカウントを皮切りに、下級生が伸び伸びとしたプレーをしてきた。北海道教育大学岩見沢校は#13長谷川(4年・C)を軸に食らいつく。チーム全体でミドルシュートも良く入り、サイズはないが平面での勝負は強い。ディフェンスではセンターに足元に入り、簡単にプレーをさせなかったが、法政大の外角のシュートが当たると苦しい展開に。3Qで一気に差がつき、そのまま法政大が逃げ切った。


「自分が活躍すればするほどチームは盛り上がる」
大舞台で発揮したムードメーカーの存在感

◆#16竹内悠貴(法政大・4年・C)
181211 takeuchi第1Qに竹内の名前が呼ばれた時、応援席とベンチが沸いた。本人も予想をしていなかった出番だが、初戦という難しい場面でチームの緊張感を解く役目は、4年生で盛り上げ役でもある竹内にうってつけ。それは見事バスケットカウントで示され、硬い雰囲気もほぐれた。枯れた声は、毎日の練習で声を出している証。最後まで竹内らしく、チームを盛り上げて欲しい。


「最終的に流れを呼びこむことができました。3年ぶりのインカレと言うことと、試合に出ているメンバーが3年生以下だし、雰囲気が読めない部分が初戦の入りの悪さに出ました。まさか自分が早いうちに呼ばれると思っていなくて驚きましたが、やるしかないと思ってコートに立ちました。いつも通りの僕らしく行こうと。僕が活躍すればするほどチームは盛り上がって、後輩たちの緊張がほぐれると思いました。僕はへたくそですが、何かを持ってるプレーヤーだなと思っています。流れを呼びこむのは僕の仕事ですね。

玉城(#5)が試合に出てプレー面、小野(#54)がキャプテンとしての役割があって。僕は練習中から声を一番出したりして、ムードメーカーの役割があると思っています。それぞれの仕事をするのが4年の示すべき姿だと思います。

次の白鷗大戦に勝てば流れに乗ると言いますか、台風の目になれると思います。トーナメントでも合宿でも白鴎大には負けていて、3度目の正直になります。能力的には負けてはいないので、流れさえつかむことができれば大丈夫だと思います。僕は試合に出なくてもベンチにいて声を出すだけでみんなが盛り上がってくれるので、やれることをやっていきたいと思います」

----------------------------------------

【東海大札幌キャンパスVS神奈川大】

181211kanagawa.jpg

強固なディフェンスを発揮した神奈川大が
東海大札幌を下しベスト16進出


 関東9位の神奈川大は北海道2位の東海大札幌キャンパスの粘り強いプレーに、前半は苦しめられた。互いにそこまでサイズはなく、ディフェンスもタフなチーム同士。東海大札幌は神奈川大のポイントゲッター#34工藤(4年・PF)にはゴール下をがっちり固めて得点させず、ターンオーバーから速攻を出す場面も見られた。2Q、神奈川大は#7東野(1年・SG・厚木東)、#3小針(1年・PG・桐光学園)のアウトサイドが沈んで少し落ち着くと、前半で41―21と差をつけた。その後は安定して試合を進め、最終スコアは54―92。神奈川大が一回戦を突破し、次はベスト8をかけて青山学院大に挑む。

写真:試合の最後は主将の浜谷や下級生も出番を得た。


「感謝の気持ちを胸に、神大旋風を巻き起こす」
主将としてのプライドは、決して手を抜かないこと

◆#31浜谷元基(神奈川大・4年・主将・PG)
181211hamatani.jpg幸嶋監督が大きな信頼を寄せる神奈川大の主将は、コートに出る場面は少ないが、誰よりも努力するリーダーだという。プレー面の柱は工藤(#34)に、自らは精神面の核を担うことを信念に応援されるチームとして、謙虚な感謝の気持ちも忘れない。その意識は仲間にも届いているに違いない。ベスト4、昨年の7位を超えることができるか。目標に向け、次は青山学院大に挑む。


「最初は硬かったですが、去年の先輩たちが僕たちにいい経験をさせてくれたので、その分の思いを乗せてやろうと思いました。徐々に神大らしさが出てきて結果、勝つことができました。やはりディフェンスが持ち味なので、インカレでも十分に発揮していきたいです。自分は試合にあまり出ませんが、4年生は一人ひとりが自分の役割を意識していると思います。僕はバスケットがあまりうまくないですが、誰よりも努力する姿勢を見せようと意識してきました。そうすることで周りもついてきてくれました。神大のキャプテンは手を抜いてはいけないと思います。そういう先輩の背中を見てきたからです。プレーでは工藤が引っ張ってくれていますし、僕はそれ以外のところでチームに貢献したいです。声かけやサポートはベンチでもできます。プレーだけがすべてではないと学生スポーツで学ぶことができました。

リーグ戦を通してバックアップメンバーが成長して、工藤や小酒部(#75)の負担がだいぶ減りました。新チームになった時から、選手の層が薄ければリーグ戦の長い期間は戦えないとみんな自覚はしていました。リーグ戦を戦っていく中で、特に1年生の小針(#3)や東野(#7)が徐々に伸びてきてくれて、フレッシュな風が吹いたことが1部残留にもつながったと思います。インカレでまた自信をつけてほしいです。

神大を良いチームと言ってくれる方が増えて、応援されていると感じます。そういう方たちの力があるからこそ、僕たちは勝つことができていると思います。感謝の気持ちを忘れずに、神大旋風を巻き起こしたいです」

----------------------------------------

【日本体育大VS環太平洋大】

181211niitai.jpg

初出場の環太平洋大がフレッシュに挑むが
日本体育大が後半に引き離して100点ゲーム


 インカレ初出場の中国2位・環太平洋大は関東11位で出場した日本体育大に若さで挑んだ。チームは1年生が大多数を占める。サイズはないが走力はあり、ゲームの出足こそ日体大がリードしたが、その主力が下がったあとは環太平洋大がディフェンスでターンオーバーを奪うと、日体大のお株を奪うような速い攻撃で迫った。日体大はミスもあったが前半は37―46でリード。ただ、後半になると日体大のプレーも落ち着き、3Qは#3大浦(3年・SG)、#24土居(2年・SG)らのシュートで流れを作ると、#41久保田(2年・PF)のゴール下も安定して決まって30点にリードを広げ、そのままの勢いで119―62。3年ぶりのインカレで見事初戦突破を果たした。

「前半はあちらの方が楽しんでいた、後半はこちらが楽しもうよ」と声をかけたという日体大の藤田監督。その言葉の通り、後半は持ち味の伸びやかさと若さが溢れるプレーで相手を圧倒した。インカレ前には招待試合でフィリピンに行き、実戦も積んできた。激戦ブロックに入りベスト8突破には次に待つのは筑波大越え。その経験を余すことなく発揮できるかどうかが見ものだ。


「同期の活躍がモチベーションであり
4年としてできることをやりきりたい」

◆#1嶋田榛夏(日本体育大・4年・PG)
181211shimada.jpg昨年、Bチームから昇格を果たした努力の選手と言える。能代工の同期たちの活躍は彼にとって常にモチベーションであり、努力を努力と捉えず、バスケットを楽しむことを意識したことでAチーム入りを果たした。初めて立ったインカレの舞台では得意のディフェンスでスティールも見せ、チームを大いに盛り上げた。


「試合の内容としては、最初はアウトサイドメインの攻撃になってしまって入らず、相手のペースになったのは反省点ですね。個人的には初めてのインカレのコートに立ちました。最初で最後のインカレだし、精一杯楽しんでやろうと思っていて、持ち味を出そうと、ディフェンスだけはしっかりやろうと思っていました。

今年は下級生も成長してきて、昨年よりは自分のプレータイムは減りました。でも4年生になってみて見方が変わって、自分だけではなく周りを生かしていくことが大事なんだとわかってきました。井手(#64)もそうやって点を取るより周りを生かすプレースタイルに変えたし、自分はコミュニケーションの部分でも意識して後輩に声をかけたりしています。それは練習中からもそうで、今年いい結果を出せているのは、チームメイト間のつながりや、コミュニケーションがしっかりできるようになったから。ほかの4年も試合にはそんなに絡まなくても、後輩が思い切りプレーできるよう、自分のできることを全うしようとしています。だからチームもいい感じにまとまって、このインカレに臨めているんじゃないかと思います。

自分は昨年Bチームから上がることができました。でも努力したからというより、バスケットを楽しむことで周りにいい影響を与えていこう、そんな気持ちだけでした。それで藤田さんに声をかけてもらってAチームに上がったんです。それと、能代の同期たちが大学で活躍しているのは、常にモチベーションになりましたね。自分も負けられない、そんな思いで今があるし、このインカレも自分のできることをやりきりたいと思います」

----------------------------------------

【福岡大学VS筑波大学】

181211fukuoka2.jpg

筑波大相手にあとわずかまで迫った
福岡大の組織・集中・そして粘り


 九州2位の福岡大は関東4位の筑波大に対して前半から好プレーを見せた。激しいディフェンスで高さのある相手のミスを誘い、1Qは18-18の同点。2Qに入っても福岡大はディフェンスリバウンドに絡んで勢いを維持していく。しかし筑波大は#15森下(3年・C)のフックシュートやゴール下、ファウルを得てのフリースローが続いて7点のリードを得る。ただし最後に福岡大#30太田(4年・PG)の3Pがブザーとともに沈んで、38―34と4点差で前半終了。

 後半も福岡大のリズムは途切れない。#15今村(3年・G)のスティール、#23森本(4年・F)の3Pが決まって1点を争う展開が続く。しかしディフェンスでファウルを止めきれない部分は苦しく、フリースローをたびたび献上して1点差が再び7点差になるが、最後に#46今林(1年・PF・宗像)の3Pがブザーとともにネットに吸い込まれ、点差は56―52で最終Qへ。4Q、福岡大は好調だった外が決まらなくなってくると、開始3分ほどでついに点差が10近い開きに。アンスポーツマンライクファウルを取られるなど分が悪くなり、ようやく筑波大が15点の差を開いた。しかし福岡大は最後まで攻め続けて65―76。諦めない姿勢を最後まで披露して全国の舞台で鮮やかな印象を残した。

写真:アグレッシブに攻め続けた福岡大・今村は15点のチームハイ。来年度再びインカレの舞台でプレーを見られるかに期待。


小さくはない「あと少し」をどう越えるのか
全国での経験を今まで以上に考えていくべき

◆田方慎哉監督(福岡大)
東京エクセレンスを経て3年前にチームの指揮官に就任。今年11年ぶりにチームはインカレ出場を果たした。地方ではなかなか難しいフィジカルの重要さをはじめとする高い意識づけを行い、連れてきたチームは「ベストのゲーム」を披露。まだ波もあるというが、この日のパフォーマンスは関東の強豪にも劣らず、また怯むことのないメンタルも見せた。 4年の多いチームだったが、この経験を次世代に引き継いでチームの土台となることを願う。

「地方から東京に来て最初に驚くのは体の強さや高いジャンプといった、経験のないフィジカル面であると思います。だからウエイトをやるのは普通だよ、と3年間鍛えてきて、今日は高さこそ劣りましたがそれ以外の部分では耐えられたと思います。それがあったことでメンタルも崩れず、またうちにも相手にも大濠の選手がいて、知った顔であったおかげで気後れもせず、前に気持ちがいった理由でもあると思います。

自分は福岡大出身で大学時代は学生コーチをしていましたが、最後に負けて終わりました。そこで何がいけなかったのかな、と今思うとやはりバスケットを教えられていなかったし、わかっていませんでした。経験を積んで今はそれがわかるし、教えていけるようになったと思います。チームを教え始めて3年間になり、それを飲み込んでくれる選手も出てきました。あとは、あと少しの壁をどう越えていくかです。筑波大とやってあと少しでしたが、でもそこが大きい。最後はアンスポーツマンライクファウルを始め、自分たちで崩れてしまった。昨年は地方で同様の経験をし、1点差でインカレを逃しましたが、今年それを克服しました。そして今年は再び全国の舞台でそれを経験させてもらった。その“あと少し”を越えていく努力をまた九州の地から問い直していきたいと思います」


「足りないことを追求し続けた1年」
初の全国でできることはやりきった

◆#30太田千尋(福岡大・4年・主将・PG)
181211oota.jpg入学したときと今年のチームの雰囲気はまったく違うと言う。田方監督が就任してからウエイト、ディフェンス、ランといった部分を鍛え上げ、この日のプレーではそれが存分に見えた。自身は全国大会出場は初めて。まったく空気感がわからない中でも最後まで声を出し、プレーを盛り上げた。個性的な面々はバスケット以外ではなかなかまとまらなかったが、バスケットでは本当に頼りになった、そう締めくくった。

「昨年1点差でインカレを逃してから、足りなかったことを追求してどこよりも練習をやってきたと思っています。ランやウエイトといったきついこともしっかりやって、だからこそ今日もどんなときも声を出してディフェンスを頑張れたと思います。自分たちとしてはできることはやりきりました。もちろん悔しいですが、これは今後バスケットを続ける自分のモチベーションにしていきたいと思います。

うちはいい感じのときは強いし、ディフェンスをやらなかったりダメなときは脆いので、監督にはいつも『お前たちは強くないよ』と言われてきました。控えとスタメンで練習したら、ちゃんとやらないと負けるくらいで、昨日の練習もそうでした。でもそこでやるべきことをやらないとダメとなったし、今日は40分間頑張り続けられました。ミスが出ても盛り返して、やるときはしっかりやれるチームにもなったのかなと思います。

ただ思うのは、もし昨年インカレに出られていたら、自分たちが3年のときに全国大会を経験して、雰囲気を知って、今年は4年生としてもっと高いレベルで関東を倒しに来られたと思います。残念ですが下級生はそれを経験できた。だから来年、今年できなかったことを果たして欲しいと思います」


「やってやろうという気持ちしかなかった」
最後まで見せ続けた戦う強い姿勢

◆#23森本勘太(福岡大・4年・F)
181211morimoto.jpgスタメンではないが小学生から全国経験があり、大舞台でも最後まで物怖じしない姿勢が見えてチームハイの得点を記録。負けん気の強さがプレーからも見えていた。チームでは嬉しい全国の初舞台。附属校でありながら大濠の有力選手は大多数が関東などに行ってしまうが、筑波大はその大濠の選手がエースをはるチーム。だからこそ一矢報いたい気持ちも良い方に働き、素晴らしいパフォーマンスを見せた。


「筑波には大濠の選手がいるし、だからこそ負けたくないという気持ちはチーム内にも強くありました。最後は高さでやられてしまいましたが、高さのある相手だからこそ引きつけてのパスだとか、やれるプレーで戦えたと思います。

コミュニケーションに関して、自分たちは自ら崩れるような部分も持っているので、それだけはないように、と監督に言われてきました。それを補うのがコミュニケーションです。ダメなとき、やるべきことができないときでも、声を40分間出し続けることで意識を高めようとしているんです。昨年は残り4秒から1点差での逆転負けでインカレを逃して、その1点を埋めるために今年はやってきました。それを果たすことができたのがこうしたコミュニケーションのおかげだったと思います。

僕たちは11年ぶりのインカレ出場で、出られたこと自体が本当に嬉しいことでした。だから相手は筑波だったけれど、やってやろうという気持ちしかなかったですし、前評判ではぜんぜんだったと思います。でも自分たちはぜんぜんそんなことはなくて、少しでもスキを見つけてやってやろうという気持ちだったし、3Qまではそれを見せられました。僕たちは大きくないし、目立ったエースもいない。でもだからこそみんなでやろうと努力したし、それが伝わったら嬉しいと思います」



関連記事

テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

EDIT  |  23:59  |  2018インカレ  |  Top↑
 | BLOGTOP |