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2018.12.07 (Fri)

【2018リーグ2部・コラム】法政大学〜1部復帰までの軌跡〜

「1部復帰」までの長い3年間と、インカレにかける思い
~法政大4年生たちの奮闘~


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 2018年10月27日、江戸川大学駒木キャンパス会場で行われた2部リーグ第20節。その日の最終試合終了のブザーと同時に、法政大のコート内の選手、ベンチ、応援席は歓喜に沸いた。苦しかった日々が、ようやく報われた瞬間だった。2015年のリーグ戦で2部降格、翌年は3部降格でどん底に。しかし1年で2部復帰を果たすと、今季2位で来季の1部復帰を決め、最短距離で彼らは駆け戻ってきた。



玉城が全4年生の気持ちを背負い
誰よりもコートで奮闘する姿を見せる


 現在の4年生たちは苦しい道を歩んできた。そのためリーグ戦序盤から、いやシーズンを通して「1部昇格」と「インカレ」への思いは特別だった。試合に出場する、4年生唯一の主力である#5玉城啓太はリーグ中にコメントを求めると「もう一度インカレという大舞台に立ちたい」と3年前を思い出すように話していた。自身はもう1部でプレーすることはできない。それゆえに、「インカレ」は心の支えだったに違いない。1部昇格を決めた試合後、さわやかな満面の笑みで喜び噛みしめ、同時にここまでの長い苦労の道を振り返った。

「本当にめちゃくちゃ嬉しいです。最高です。でもここまで本当に大変でした。例えばと言われると難しいですが、僕が1年時に2部に落ちて、そのまま2年目で3部に落ちて。それでもここから這い上がるぞとなって、チームで頑張りました。特に今年は2部から1部へということで、簡単ではないことはわかっていました。4年生が引っ張らなければいけない状況でしたが、あまり試合に出る選手は多くなかったので、その分責任が重かったですね。その中で一人ひとりができることをやっていけたと思います。学生スタッフも頑張ってくれました」。



それぞれの役割で最上級生としての責任を
キャプテンと学生コーチの努力


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 選手のみならず、スタッフも含め全員で作ったチーム。コート内外で大きな役割を果たした者が2人いる。4年生の多治美 篤学生コーチはチームとともに歩んできた欠かせない存在だ。高校時代は法政二高でプレーし、大学に進学し1年目は審判、2年目はマネージャー、そして3年目から学生コーチとして携わった。監督が練習に毎日来ることができない中で、常にベストな形を模索してきた。

 コーチングの対象となる選手も多様だった。3年生の#6中村太一を筆頭に、プロを目指しすでに経験を持つ選手もいれば、同時に「法政大に入ってきた目標の一つとして、1部に上げること」とチームへ熱い思いを示す2年生の#30水野幹太のような選手もいて非常に多様で個性的。サイズのある選手も揃い、能力の高いメンバーは豊富だが、3年生以下が主力であるがための「協調性」や「安定感」に欠ける課題もあった。それをいかにうまく導くかが多治美に問われた部分だ。

「選手たちはもともといいものを持っていますし、高校までしっかりバスケットをやってきたという自信もあります。個性が強く、『自分がやる』という意志がそれぞれ強い分、チームとしてまとめることには苦労しました。ただプロを目指す選手も多いので、自分のコーチングの勉強にもなりましたね」。

コートでの玉城、戦術での多治美、そしてもう一人チームに欠かせなかったのはキャプテンの#54小野玲音だ。この3人はチームについて頻繁に話し合いを重ねた。小野は常に声かけを忘れず、メンタル面の核として大きな役割を担った。試合に出ない選手たちのモチベーション管理や普段の練習の強度を保つことは、チーム強化には必須だ。しかし少数のスタッフだけでは細部まで把握しきれない部分もある。選手同士で切磋琢磨していかなくてはいけないチーム状況で、小野がこの部分で責任と役目を果たしていった。

 彼らの努力は長い時間をかけて実を結んだ。あとはここまで作ってきた「個性を生かしたチーム力」を存分に発揮するだけだ。玉城が言う「2部からインカレに出場するチーム」の意地を見せ、多治美が掲げる「2部からインカレ優勝」は実るかどうか。3年ぶりの大舞台での戦いが控え、4年間の集大成はここからだ。

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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