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2018.11.11 (Sun)

【2018リーグ1部】10位・明治大

後半にかけて調子を上げ
順位決定戦を2連勝で終了し1部残留


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 7勝15敗、順位決定戦で駒澤大に2連勝して1部残留を決めた。リーグ序盤に筑波大に1勝あげたが、連敗も続いて苦しい前半戦だった。1巡目終了時点では3勝。終盤は順位の似ていたチームと順位決定戦内の戦いを強いられた。良い兆しが見られたのは第15、16戦の2試合。中央大と青山学院大に連勝すると少し上向いた。特に青山学院大戦は1Qを10点ビハインドで入るが、2Qに巻き返すと最後は逆転から逃げ切った。上位チーム相手に勝利を収めたのがいい流れになり、その後もホームゲームだった第18戦を1点差で白鴎大に勝利すると、後半戦で中央大、拓殖大といった順位争いをしていたチームに勝利し、自動降格を回避。順位決定戦には進んだが駒澤大に2勝して1部残留。リーグ戦を締めくくった。

 今年は4年生が多く、#4小林、#28今川、#3綱井、#24森山らの主力に加え、スポットでシュートを決めた#33山口も良さが光った。サイズの差が点差に出てしまった試合はあるが、そうでない相手には粘り強く戦った。ほとんど出ずっぱりだったインサイドの#28今川が屋台骨を支え、#3綱井もアシスト3位を記録。こうした上級生の頑張りの中、このリーグ戦で頭角を現したのが2年生の#15渡辺。攻撃的なガードとしてチームをリードし、アグレッシブなスタイルは件の青山学院大の勝利など、チームに勢いをもたらした。また、3年生の#10須藤も次世代を担う選手として十分な活躍を見せ、#21野口は高確率3Pシュートでチームを救った。

 個々人が出番を得たときは役割を果たして粘り強さを見せた2か月。順位決定戦ではやや疲れが見えたが、インカレまでに一息入れ、ここで得たものを次につなげたい。


【個人ランキング】
#10須藤昂矢 得点ランキング6位(358点/平均16.2点)
#28今川友哲 得点ランキング7位(354点/平均16.0点)
#28今川友哲 リバウンドランキング6位(182本)
#3綱井勇介 アシストランキング3位(69本)


【関連記事】
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】前半戦総括
【2018リーグ1部】10/14レポート


※今川選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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チームを引っ張りアシストを量産した綱井。


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主将の小林は渡辺と出番をわけあいながらチームをリード。


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山口はベンチスタートでアウトサイドを決めていった。


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チームの勝利には須藤の活躍が欠かせなかった。

[続きを読む]

「今年はチームで戦おうと話し合ってきた」
その中で4年生として取り続けるリーダーシップ

◆#28今川友哲(明治大・4年・SF)
181111imagawa.jpg明治大のゴール下を支える大黒柱は、勝利のたびに泣きそうだったと明かす。それは選手主体で取り組んできた内容が正しかったか否か、という答え合わせが結果に出てくるからだ。今年はまとまらないと勝てないと思っていただけに、チーム全員でその正解を勝ち取れることの喜びははかりしれない。しかも、後半戦にかけては自身がベンチに下がっている時間が長くても勝利できた試合があり、チームとしての成長が感じられたこともより大きな感動につながったのではないだろうか。


―22試合、大変だったと思いますが勝った試合はとてもいい試合でした。
「負けだした時に消極的になってしまうのは良くないと、チームでミーティングをしたことから良くなりました。中央大と青山学院大に2連勝した試合などは、リバウンドを取ってから走りきることを徹底できたと思います。リバウンドはこれまでは個人の責任になっていたところを、5人で取って5人で走るということができていたのが良い点でした」

―そこまで意識はガラッと変えられるものでしょうか?
「負けているときは気持ちの部分でダメだったと思います。そこを一度フラットにしようと。大きなチームだとどうしてもかなわない部分はありますが、高さが似たようなチームだったら言い訳は通じない、というのをみんな認識していたと思います。この勝利は僕もすごく感動しました」

―今川選手はリーグを通して、ずっとチームに声をかけてメンバーを頑張らせようとしていましたね。
「しゃべらないとね。僕と勇介(#綱井)のどちらかが絶対喋り続けようとしているので、それが客観的にも見えているなら嬉しいです」

―今川選手は1年生から長いプレータイムを得ていますが、今年はこれまでとどう違いますか?
「ぜんぜん違いますね。これまでは勝ってくれ、という感じでしたが今年は負けたら全部自分のせいだし、勝ったらみんなで喜べる。やってきたことが正解だったと感じられます。今は選手主体でやらせてもらっているので、勝ったらみんないい顔をしますし、毎回泣きそうになります。今年はずっと泣きそうです。今年は個人技ではなくチームでやろうと話し合って、ピックの対応やゾーンなどみんなで決めてプレーしています。それが試合で成功するとやってきたことは正しかったと実感できます。逆に負けたときは悲しいですけど。間違いだったのかな、って」

―自分たち主体でやっているから、結果が出るとより嬉しいんですね。
「今年のやり方は今後の明治にとっても大事になると思います。選手が豊富でも個人技がとてもうまい、という選手が揃っているわけでもないので。僕らがどうやってチームを作って、まとまろうとしたのかは後輩に残していけるものになるはず、と4年生で話し合っています。まとまらないと勝てないよ、ということを意識してやっていけるチームになって欲しいですね」

―大事なことですね。個人技について今川選手はサイズがあるけどハンドリングもよく、3Pも打てますが、それは昔からですか?
「高校はがっつりセンターだったんですが、チームが走り回るチームだったのでそこで動くことは覚えました。中より外の方が楽しいのはあって、関東の大学ならそういうプレーもできるかな、と思ってこっちの大学に入ったんです。中も外も両方やり始めたのは最近です。3Pは今年は入っていないので、そこがリーグ戦でも負けが続いた原因ではありますね。最初の2戦でめちゃくちゃ落としてしまって、練習してきた通りのバスケットにならなかったのは、それが原因としてあるので反省点です」

―昨年インタビューしたときは疲れていそうでも大丈夫です、というようなことを言っていましたが、今年はどうでしたか?
「いや、しんどいです。体力的にというよりはメンタル的にしんどかったですね。やられてしまったなと思います。でも順位決定戦にはなりましたが、自動降格を回避できて本当によかったと思います」

(2018.10.14、11.11 インタビュー)


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