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第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会
12/10〜12/16@大田区総合体育館・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

2018.11.11 (Sun)

【2018リーグ2部】9位・神奈川大

苦闘しながら初挑戦の1部の初年度は9位
さまざまな可能性を感じさせた2か月


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 初の1部リーグを戦った神奈川大は苦戦もあったが後半にかけて調子を上げ、8勝14敗。レギュラーシーズン終了後、中2日で迎えた順位決定戦ではやや疲れが見え、国士舘大に接戦に持ち込まれた。しかしこれをなんとかしのいで9位。1部残留を決めて1部の初年度を終了した。

 リーグ序盤戦はあとわずかに泣いた。第1戦から第3戦までは1勝2敗ですべて1点差。第4戦も4点差での敗退と、惜しい勝負が続いた。特に4Qの終盤で疲れが見えてくるとミスから流れを失う場面が多かった。#30松岡や#34工藤、#75小酒部といった主力を下げれば苦しくなるため、彼らを消耗させずに長丁場を戦う難しさが見えた。しかし、後半戦にかけて#7東野や#3小針といったルーキーや、#5緒方、#6尾形のインサイド陣が調子を上げ、チームに貢献。終盤は拓殖大・明治大・中央大らと順位決定戦に進むことは決まったが、少しずつ白星を増やし、第21戦では優勝に王手のかかっていた東海大を撃破し、自力で自動降格を回避。最後は4連勝で8勝まで伸ばし、9位でリーグ戦をフィニッシュした。後半にかけてベンチの選手たちの出番も増え、リーグ戦でもまれるうちにチームとして成長し、力をつけていったといえる。

 神奈川大は昨年も4年生がチームを支えていたが、それは今年も同様。力強さと柔らかさを持つ#34工藤、点取り屋の#30松岡、勝負強いアウトサイドを決めた#11細澤らが今年の最上級生として責任感を見せた。1部リーグで最長の出場時間となった#34工藤は1試合平均36.9分の出場でも疲労を見せず安定感は抜群。そして今年1部でその能力の高さを知らしめた#75小酒部も35.7分の出場時間で奮闘し、得点とリバウンドランキングでは2人とも10位内にランクイン。#75小酒部は今年から本格的に取り組みはじめた3Pでも勝負強さを見せている。さらに、得点源として欠かせない存在の#30松岡もアシスト6位と、彼らがコートに居続けることの意味は大きかった。

 ディフェンシブなスタイルは長年変わらないが、それが1部でも通用すると証明した神奈川大。これから1部に定着していけるかどうか、来年も楽しみなチームだ。


【個人ランキング】
#34工藤卓哉 リバウンドランキング7位(157本)
#34工藤卓哉 得点ランキング8位(351点/平均15.9点)
#75小酒部 泰暉 得点ランキング4位(392点/平均17.8点)
#75小酒部 泰暉 リバウンドランキング10位(155本)
#75小酒部 泰暉 3Pランキング7位(40本)
#30松岡恭也 アシストランキング6位(64本)


【関連記事】
【2018リーグ1部】9/8,9レポート(第4戦・第5戦)
【2018リーグ1部】9/29,30レポート
【2018リーグ1部】10/7レポート(白鴎大会場)

※工藤選手(11/11)、緒方選手、尾形選手(ともに11/10)のインタビューは「続きを読む」へ。



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鋭いドライブを武器に相手ディフェンスを切り裂く松岡。


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アウトサイドシュートを決めて貢献した細澤。


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軽々とダンクを決める小酒部。シュート、リバウンド、3Pと八面六臂の活躍を見せた。


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白鴎大戦では大きく勝利に貢献した東野。泥臭く頑張る姿勢を持ち、この先が楽しみな選手。


[続きを読む]

【INTERVIEW】
「苦しくても気合いで乗り切る4年生の仕事」
すべての中心となる、頼もしい大黒柱

◆#34工藤卓也(神奈川大・4年・PF)
181111kudo.jpg4年間、毎年違うカテゴリで戦ってきた。2部から始まり、3部降格、2部昇格そして最後の年は1部。最後のリーグ戦は簡単には勝たせてもらえない苦戦が続いたが、どんな状況でも常に先陣を切った。試合出場時間は1部リーグ最長、圧倒的に大きい選手をマークしながら、オフェンスでは毎試合2桁を取ってきた。その体力と気力はどこから来るのだろうか。順位決定戦では国士舘大を相手に、右手を痛めながら最後はフリースローをしっかり沈め、1部残留とインカレ出場を自身の手で決めた。だがまだ最後の大舞台が待っている。「去年の7位を超えたい」という思いの実現は叶うか。


―最終戦の早稲田大との試合で見事勝ちました。振り返って。
「勝てば9位確定ということで気合いが入っていました。前日東海大に勝ったことで、いい流れで試合に臨むことができました。絶対勝とうと、チーム一丸となって戦いました」

―東海大に勝った時の気持ちはどうでしたか?
「正直めちゃくちゃ嬉しかったですね。でも今日の試合と順位決定戦も控えているので、完璧には喜ぶことはできなかったです。でもその日は喜びました。今日は切り替えて気を引き締めました。ここで気の抜けた試合をして負けると、順位決定戦に影響してくると思ったので。4年生全員で、引き締めた雰囲気を作ろうと意識しましたね」

―東海大は大学も隣りのような場所にあり、普段から戦う機会も多いですね。その分意識することもあったでしょうか?
「東海大の選手はみんなプロを目指していて、そういった高い意識は自分たちにはありません。自分たちにないものが近くにあることはいい刺激になります」

―最終週はリーグ戦の中でも一番長く、1週間以上期間が空きました。練習の雰囲気はどうでしたか?
「特に練習したことはディフェンスでした。自分たちにはディフェンスしかないので、もう1回自分たちの強みを練習しました」

―リーグ戦全体を振り返ってどう感じていますか。
「きつかったですね。でもみんな同じだと思います。プレータイムは長かったですが、4年生の仕事だと思います。そこは気合いですね。4Qはいつも気合いで乗り切っています。チーム的には、リーグ戦序盤は接戦で負けてしまい、もう少しで勝てる試合もあれば、離されてしまう試合もありました。惜しい試合が多かっただけに、後半は苦しかったです。リーグ戦全体で波が多かった印象ですね。でも終盤に修正できたのは良かったと思います」

―リーグ戦後半にかけて、控えの選手の活躍が見えました。
「そうですね。特に今日の早稲田大戦は最初から色々なメンバーを使う、と幸嶋さんに言われていました。そういう意味では、チームで勝つということが最も見えた試合だと思います。控えの選手が活躍してくれたことで流れが来たので、それもまたチームにいい影響を与えたという感じでした。このまま順位決定戦に向けて、切り替えて勝ちに行こうと思います。インカレにまでしっかりつなげて、去年の成績7位を超えたいです」

(2018.11.11インタビュー)

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「身体は小さくてもできることはある」
地道なディフェンスでチームを助けていく

◆#5緒方堅也(神奈川大・3年・PF)
181111ogatakenya.jpgチームにセンターらしいセンターがいない中で、ゴール下で重要な役目を果たしているのが緒方だ。工藤や小酒部らももちろんリバウンドに絡むが、緒方のサイズや幅はやはり有効で、なかなか換えがきかない部分がある。リーグ終盤に向けてはシュートでもチームを救い、終盤の順位争いにおいて欠かせない活躍を見せた。


―いい試合で東海大に勝ちました。
「今日勝てば自動降格がなくなる状況だったので、チーム全員がいい雰囲気で試合に入れました。東海大は1位のチームですが、いい内容で勝てました」

―優勝のかかった東海大よりも気合が見えました。ディフェンスも良かったですね。この10日間の練習はいかがでしたか?
「ディフェンスとリバウンドを徹底的に突き詰めました。その成果が出たのは良かったです」

―東海大も追い上げましたが尾形選手(#6)と緒方選手の2人のシュートがいいところで決まったのは良かったですね。
「自分のシュートはまぐれなので(笑)。みんながつないでくれたことが良かったです。工藤さん(#34)と小酒部(#75)にディフェンスは寄りますし、そこで僕と界龍(#6尾形)がシュートを決めればいい流れになります。そこで決められて良かったです」

―シュートは練習しているんですか?前半戦は苦しいときに打たされる格好になってそこの確率があまり上がらず苦しい場面もありました。
「練習はしていますが、そこまで確率はよくありません。リーグ戦が始まる前は調子が良かったんですが、実際のリーグ戦ではなかなか決まりませんでしたね」

―センターの少ないチームなので緒方選手のプレーは重要ですが、どういうことを大事にしていますか?
「身体は小さいですが、身体を張るなどできることはあると思います。ファウルが増えてしまうのか課題ですがそこをアジャストして気合いで頑張るしかないです」

―1、2年の頃はそこまで試合に出ていませんでしたが、どんな風に感じていましたか?
「下級生の頃はぜんぜん試合に絡んでいなくて、スタートの3、4年が試合でうまくいくように練習でひたすら頑張るだけでしたね」

―チームとして成長した部分はどこだと思いますか?
「悪い試合もありましたが、そこは練習中や試合前にチームでしっかりハードにやろうということは共通認識としてやってきました。リーグ終盤にはしっかりチームでまとまれたし、ディフェンスもできてきたので良かったです」

―最初は1部のチームはすごいな、という感じだったんですか?
「それはもうずっと感じています。でも東海に勝てたりするので、(勝ち負けは)ぜんぜんわからないこともあるなという感覚もあります」

―選手も多くないので、出場時間が長いのも大変でしたね。
「そこは分かっていることなので、練習のあとにもしっかり身体を作っています。でも結構慣れてきたので大丈夫です。しんどいときもありますが、ただ頑張るだけですね」

(2018.11.10インタビュー)

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「自らスタメンになるチャンスを掴みに行った」
コート内でチームの勝利に貢献したいという強い意志

◆#6尾形界龍(神奈川大・3年・SG)
181111ogatakunitatu.jpg徐々にプレータイムを伸ばし、3年目にしてチームに欠かせない存在となった。昨年2部リーグとインカレで活躍を見せた主力が卒業し、誰がスタメンに起用されるかわからない状態の中、オフシーズンで周りとの差をつけようと努力したという。それがリーグ戦の大事な場面で発揮された。第21節の東海大戦、追い上げられていた大事な場面でディフェンスリバウンドをもぎ取り、流れを渡さなかったプレーは見事。尾形の意志とボールへの貪欲さは、インカレでも重要な鍵となってくるだろう。


―東海大に勝ちました。振り返って。
「前半はいい流れでいきました。ですが、予想通りで後半は東海大も修正してきて、追い上げられましたが、自分たちが最後まで我慢して試合を運べたので良かったです。東海大は個々の能力が高いので、ディフェンスでプレッシャーをかけていきました。とりあえず結果として自動降格がなくなったので、ほっとしています」

―いいタイミングでリバウンドにも絡みました。
「そうですね。センター陣が体を張って抑えてくれていたので、誰かがリバウンドを取りにいかないと、と思いました。自分が行って流れを持ってこようと思いました」

―尾形選手の自身の武器は何だと思っていますか?
「運動量ですね。とにかく誰よりも動いて、チームメイトが助けを呼んでいるときはボールをもらいにいくだとか、リバウンドに絡むことです。点数の部分では小酒部(#75)や工藤さん(#34)が取った方がいいと思うので、僕はディフェンスを頑張っています」

―ディフェンスはチームで意識していることですね。センターへの寄り方は今日も見事でした。
「自分たちはサイズがないので、センターに寄る練習は30分くらいしています。ガードのポジショニングとかも細かく練習します。その成果が試合に出ていると思います」

―1部リーグの印象はどうでしょうか?
「体の強さが一番違いました。途中で自分が怪我をしてしまい、迷惑をかけましたがみんなで踏ん張ることができたと思います。いい状態で来ることができたと思います」

―去年はあまりプレータイムがなかった中で、今年からスタートで起用されていますね。
「そうですね。オフシーズンに個人的に教わっているトレーニングコーチにスキル面を教わり、1部の体の強さに合わせるためにトレーニングもしっかりやりました。誰が出るかわかっていなかったのですが、自分から掴みにいった感じですね。最初は控えでしたが、チャンスをもらって活かすことができたので良かったです」

―工藤選手(#34)、松岡選手(#30)、小酒部選手(#75)を中心に点数を取っていますが、3年生の活躍も勝利に必要だと思います。
「そうですね。どうしても3人にディフェンスが寄ってしまうので、自分たちが頑張っていかないといけないと思います。自分の武器の運動量を活かし、ディフェンスとリバウンドを頑張っていきたいです」

(2018.11.10インタビュー)

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テーマ : バスケットボール(日本) - ジャンル : スポーツ

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