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2018.11.11 (Sun)
【2018リーグ1部】12位・拓殖大学
2009年以来の2部降格
3P王#99多田ら得点源の活躍は光る

昨年、31年ぶりの1部リーグ優勝を遂げた拓殖大は、1年でまったく逆の結末を迎えることになった。原因はチームとして形になりきれないままの2か月を過ごしてしまったことだ。下級生エース2人が相次いでチームを離れ、また#24荒川や#34宮越が3☓3代表として今季は長くチームを離れ、リーグ直前までアジア大会もあったため、まとまって練習をする時間は短かった。開幕から連敗が続いたチームは、戦いながら立て直しをはかり、この2か月で成長した面も見えたことは確かだが、結果としては3勝19敗で2部自動降格となった。
厳しい結果だが、悪いことばかりではなかった。勝利した3試合は昨年も見せていたゾーンを中心にしたディフェンスの良さが光り、そこに得点力の高い選手たちの攻撃力が加わって相手を翻弄した。3P王を獲得した#99多田が22試合で決めた3Pは驚異の89本。2位を26本も引き離す堂々の1位だ。これまでより4試合が増えたとはいえ、2017年の3P王ドゥドゥが18試合で56本、その前年、2016年は同じく多田が3P王だが、こちらは52本だ。1試合のアベレージは2016年が2.8本に対し、今季は4.0本と高い数字を記録した。また、#24荒川もその得点力を発揮し、得点ランキングは12位に食い込み、この2人がチームを牽引した。また、インサイド陣は出番が増えたことによって成長が見えた。#8須崎が存在感を増し、泥臭く頑張れる#41杉野、#34宮越は得点でも活躍。高さの課題やファウルが増えがちなところは改善の必要があるが、ここからまだまだ成長できるチームでもある。
負けはしたが白鴎大との激戦や大東文化大との1点を争うゲームなどもあり、ここぞという瞬間の爆発力はある。あとは安定してそれを出し続けられるチームになれば、再びの1部は遠くない。
【個人ランキング】
#99多田武史 3Pランキング1位(89本)
【関連記事】
【2018リーグ1部】10/6レポート(日本体育大会場)
※多田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

劣勢の中、しっかりした口調でチームに語りかけていた山梨。

3☓3代表でもある宮越は要所で確かな活躍を見せた。

多田と両エースとして活躍した荒川。昨年よりも飛躍的に成長が見えた。

出番を出ることで次第に試合慣れするのが見えた須崎。あとはファウルを我慢したい。
「思ったより入ったが、それ以外のプレーの幅も広げたい」
悔しさを胸に、来シーズンに向けさらに進化を
◆#99多田武史(拓殖大・3年・SG)
計89本の3Pを沈め、見事3P王を獲得。2年前より飛躍的に数字を伸ばしての受賞となった。今年の拓植大のチーム状況は安定こそしていなかったものの、次第に「チーム一丸」となって戦う姿が見られた。その中でも多田はシューターとして常にリングを狙い、厳しいチェックを受けながら3Pを入れ続けた。悔しいシーズンではあったが、このシュート力のみならずプレーの幅を広げ、一回り大きな選手としての飛躍に期待だ。
―リーグ戦通して苦しい状況が続きました。振り返って。
「ドゥドゥ(#23)と岡田(#1)がいなくなり、時間もなくてチームで立て直す暇がありませんでした。でもそれを言い訳にしてはいけないと、チームで何度も話し合いました。頑張りましたが、結果が出ませんでした。悔しかったです」
―その中でも3Pは良く入りましたね。
「自分が入れなきゃとか気負いしたつもりはなかったです。せめて攻め気は出そうかと思いました。そしたら自分でもびっくりするくらいシュートが入りましたね。そこからもっと打っていこうと思いました。岡田がいた時は、マークが岡田に寄るので外で持っていてシュートを決めることができました。いなくなったときはやばいなと思いましたが、いつも通りやっていたら入りました」
―岡田選手がいない試合だとプレッシャーがかかるかと思いましたが、それ以上に入っていたのが驚異的でした。でも試合を重ねるにつれて、マークが厳しくなりましたね。
「そうですね、最終週は特に厳しかったです。予想はしていましたが、想像以上でした。それでフラストレーションがたまりました。思い通りいかないとだめでした。来年に向けて、マークされた時にどう動くかは課題ですね」
―その中で最終戦ではリバウンドに絡み、中へ切っていく場面もありました。
「外だけだと武器が少ないですし、マークされていたので取りに行きました。今後はプレーの幅を広げたいと思います」
―今シーズンは終了してしまいましたが、個人として大学バスケはまだあと1年ありますね。
「来シーズンは1部に上がって、インカレに出場し結果を残したいです。1年で頑張って上がってきます」
(2018.11.11インタビュー)
3P王#99多田ら得点源の活躍は光る

昨年、31年ぶりの1部リーグ優勝を遂げた拓殖大は、1年でまったく逆の結末を迎えることになった。原因はチームとして形になりきれないままの2か月を過ごしてしまったことだ。下級生エース2人が相次いでチームを離れ、また#24荒川や#34宮越が3☓3代表として今季は長くチームを離れ、リーグ直前までアジア大会もあったため、まとまって練習をする時間は短かった。開幕から連敗が続いたチームは、戦いながら立て直しをはかり、この2か月で成長した面も見えたことは確かだが、結果としては3勝19敗で2部自動降格となった。
厳しい結果だが、悪いことばかりではなかった。勝利した3試合は昨年も見せていたゾーンを中心にしたディフェンスの良さが光り、そこに得点力の高い選手たちの攻撃力が加わって相手を翻弄した。3P王を獲得した#99多田が22試合で決めた3Pは驚異の89本。2位を26本も引き離す堂々の1位だ。これまでより4試合が増えたとはいえ、2017年の3P王ドゥドゥが18試合で56本、その前年、2016年は同じく多田が3P王だが、こちらは52本だ。1試合のアベレージは2016年が2.8本に対し、今季は4.0本と高い数字を記録した。また、#24荒川もその得点力を発揮し、得点ランキングは12位に食い込み、この2人がチームを牽引した。また、インサイド陣は出番が増えたことによって成長が見えた。#8須崎が存在感を増し、泥臭く頑張れる#41杉野、#34宮越は得点でも活躍。高さの課題やファウルが増えがちなところは改善の必要があるが、ここからまだまだ成長できるチームでもある。
負けはしたが白鴎大との激戦や大東文化大との1点を争うゲームなどもあり、ここぞという瞬間の爆発力はある。あとは安定してそれを出し続けられるチームになれば、再びの1部は遠くない。
【個人ランキング】
#99多田武史 3Pランキング1位(89本)
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【2018リーグ1部】10/6レポート(日本体育大会場)
※多田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

劣勢の中、しっかりした口調でチームに語りかけていた山梨。

3☓3代表でもある宮越は要所で確かな活躍を見せた。

多田と両エースとして活躍した荒川。昨年よりも飛躍的に成長が見えた。

出番を出ることで次第に試合慣れするのが見えた須崎。あとはファウルを我慢したい。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「思ったより入ったが、それ以外のプレーの幅も広げたい」
悔しさを胸に、来シーズンに向けさらに進化を
◆#99多田武史(拓殖大・3年・SG)

―リーグ戦通して苦しい状況が続きました。振り返って。
「ドゥドゥ(#23)と岡田(#1)がいなくなり、時間もなくてチームで立て直す暇がありませんでした。でもそれを言い訳にしてはいけないと、チームで何度も話し合いました。頑張りましたが、結果が出ませんでした。悔しかったです」
―その中でも3Pは良く入りましたね。
「自分が入れなきゃとか気負いしたつもりはなかったです。せめて攻め気は出そうかと思いました。そしたら自分でもびっくりするくらいシュートが入りましたね。そこからもっと打っていこうと思いました。岡田がいた時は、マークが岡田に寄るので外で持っていてシュートを決めることができました。いなくなったときはやばいなと思いましたが、いつも通りやっていたら入りました」
―岡田選手がいない試合だとプレッシャーがかかるかと思いましたが、それ以上に入っていたのが驚異的でした。でも試合を重ねるにつれて、マークが厳しくなりましたね。
「そうですね、最終週は特に厳しかったです。予想はしていましたが、想像以上でした。それでフラストレーションがたまりました。思い通りいかないとだめでした。来年に向けて、マークされた時にどう動くかは課題ですね」
―その中で最終戦ではリバウンドに絡み、中へ切っていく場面もありました。
「外だけだと武器が少ないですし、マークされていたので取りに行きました。今後はプレーの幅を広げたいと思います」
―今シーズンは終了してしまいましたが、個人として大学バスケはまだあと1年ありますね。
「来シーズンは1部に上がって、インカレに出場し結果を残したいです。1年で頑張って上がってきます」
(2018.11.11インタビュー)
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