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2018.11.03 (Sat)
【2018リーグ2部】8位・東洋大
新しい体制の元で後半に浮上
4位争いにまで絡む健闘を見せる

今季、実業団等で長らく活躍し、能代工業のコーチを務めた佐藤信長氏が指導者として就任。新たなスタートを切った東洋大。春は指導こそ受けていたが登録が間に合わなかったため、リーグ戦からようやくベンチに佐藤コーチが入った。しかし序盤はどこかプレーにも不安そうな場面が多く、ミスも目立って波のある滑り出し。第5戦の江戸川大、6戦の順天堂大、7戦の慶應義塾大戦と勝率で似たようなチームに3連勝すると、じわじわと選手たちが本来持つ力を見せ始めた。激しくゴールにアタックし、ディフェンスでも堅守を見せて下位チームには確実に勝利し、中盤位争いに参加。中でももしかしたら、と思わせたのは第19戦の国士舘大戦。上位進出を目論む国士舘大に完勝して4位圏内もあり得るか、と思わせた。だが、翌週の連敗で厳しくなり、最終的には勝率5割、11勝11敗の8位でリーグ戦を終えた。
佐藤コーチは初年度として課題も手応えも感じたようだ。「4年生がしっかりしていてリバウンドは強かった。ディフェンスをちゃんとやって、ゴールに近いところで確実に2点を取ることを意識した。ディフェンスはみんながきちんとやってくれてそれは成功」と言う。課題はアウトサイドシュート。この確率の悪さが勝率に響いたといい、これが向上すればもっとバランスのいいバスケットができる、というだけに来季にどう改善できるかが鍵か。初めての大学のリーグ戦は「やればできる、というのは感じたし、同時にやってみないとわからない部分もある。ただ、できそうに見えても甘いものではないし、他大学がどうというより自分たちがどこまで真剣に取り組んでいくかだと学生にも言っている」と、気を引き締める。見えかけた順位決定戦がつかめなかったことがその言葉を示してもいるだろう。
しかし、新体制となって初年度の勝率5割は悪い数字ではない。下級生では#8古賀、#24ラシードらが活躍。ルーキーの#57上甲はサイズもあってアグレッシブ。そのほかさまざまな選手が出番を得たが能力はあり、ここから期待できる。今季は要所で主将の#28佐久間や#35杉田といった4年生が支えたが、来季につながるシーズンだった。ここから新たな若い力が佐藤体制のもと、新しい東洋大を作っていくだろう。
【関連記事】
【2018リーグ2部】10/21レポート(東洋大会場)
※佐久間選手のインタビューは「続きを読む」へ。

攻撃面で欠かせない存在だった4年の杉田。

2年の古賀は積極的に攻める姿勢を見せた。

ラシードが今季はゴール下で大きな成長を見せた。

189cmでドライブの力強さのある上甲。ここから先が楽しみな選手。
「ついてきてくれたみんなに感謝」
波のあったシーズンを乗り切った達成感
◆#28佐久間 澪(東洋大・4年・主将・SF)
179cmのサイズでリバウンドを取りまくり、昨年は堂々2部リバウンド王に輝いた。抜群のタイミングと強い体がそれを成し得る秘訣だったが、今年は成長してきた下級生に委ねる場面も多く見られ、サポート役としてチームを支えていた。
チーム体制が毎年変わりそこに対応するのは大変だったはず。しかし最後は頼れる指導者に委ね、良い面も悪い面も見せながら最後は勝率5割でリーグ戦を終了。「楽しかった」、そう満足して大学バスケを終えた。
―最終試合お疲れ様でした。最後は4年生で試合をすることができましたね。
「思ったより早い段階で出していただいて、長い時間プレーすることができました。楽しかったです」
―22試合のリーグ戦はどう感じましたか?
「1部を目標にして入れ替えに行ける位置も見えたんですが、そこまで行ききれませんでした。でも最後は勝率5割で終わろうと信長さんとも話して、それを達成できたのは大きいと思います」
―昨年は順位も最下位(2勝16敗)で良くない状態で終えました。そこから新シーズンにあたってどのようなことを考えていましたか?
「監督もなかなか決まらず、新体制に入ったのが4月とか5月でした。それまではまとめようとしていたけれど、なかなかまとまらず大丈夫かなという思いもありました。でも最後は全員ついてきてくれたのでみんなに感謝したいです」
―序盤は少し怪しい感じもしましたが途中から調子も良くなっていきましたね。
「前半は8位とかで今年もやばいなと思ったんですが、慶應に勝ってから(第7戦)徐々に良くなっていきましたね」
―気持ちの問題と古賀選手(#8)などは言っていましたが、途中から吹っ切れたようにプレーし出しましたね。
「本当にそうですね。去年の悪かったイメージが残っていたんだと思います。でも彼やラシード(#24)が本当に成長しましたね。リバウンドとかで活躍してくれて、彼らが頑張って来年1部へと行って欲しいですね」
―佐久間選手は昨年リバウンド王を獲得しました。今年は周りを生かすプレーも多かったですね。
「自分で点数を取るというタイプではないので、自分が行くよりラシードや上甲(#57)が活躍してくれたので、そこに配球して確実に点を取る方に回ったというのはあります」
―下級生の頃は怪我が多く、活躍できたのは昨年のリーグ戦からになりました。
「1年は夏に怪我して1か月ほどプレーできず、2年も一度リーグ戦出たけれどベンチに入れない試合もありました。ようやく昨年のリーグ戦でスタートにしてもらってリバウンド王を獲得し、最後の年は楽しくプレーさせてもらったなと思います。怪我に苦しめられた4年間でしたが、最後は本当に楽しかったので結果オーライなのかなと思います」
―来年、後輩にはどんなことを期待しますか?
「信長さんの言うことを聞いていればきっと1部に行けると思います。まず信頼すること。そしてやるかどうかは自分たち次第です。やればできると思うのでやって欲しいですね」
―佐藤コーチがいらっしゃってバスケットのレベルが上がったということでしょうか?
「昨年までいた方もいろいろやってくださいましたが、よりやるべきことが明確になったと思います。自分たちは4年間で3回ヘッドコーチが変わりました。大変でしたが信長さんについていって欲しいですね」
―これで本格的なプレイヤーとしては最後ですか?
「趣味ではやるかもしれないけど今日で終わりです。小学校1年生から16年間、本当に楽しかったです」
4位争いにまで絡む健闘を見せる

今季、実業団等で長らく活躍し、能代工業のコーチを務めた佐藤信長氏が指導者として就任。新たなスタートを切った東洋大。春は指導こそ受けていたが登録が間に合わなかったため、リーグ戦からようやくベンチに佐藤コーチが入った。しかし序盤はどこかプレーにも不安そうな場面が多く、ミスも目立って波のある滑り出し。第5戦の江戸川大、6戦の順天堂大、7戦の慶應義塾大戦と勝率で似たようなチームに3連勝すると、じわじわと選手たちが本来持つ力を見せ始めた。激しくゴールにアタックし、ディフェンスでも堅守を見せて下位チームには確実に勝利し、中盤位争いに参加。中でももしかしたら、と思わせたのは第19戦の国士舘大戦。上位進出を目論む国士舘大に完勝して4位圏内もあり得るか、と思わせた。だが、翌週の連敗で厳しくなり、最終的には勝率5割、11勝11敗の8位でリーグ戦を終えた。

しかし、新体制となって初年度の勝率5割は悪い数字ではない。下級生では#8古賀、#24ラシードらが活躍。ルーキーの#57上甲はサイズもあってアグレッシブ。そのほかさまざまな選手が出番を得たが能力はあり、ここから期待できる。今季は要所で主将の#28佐久間や#35杉田といった4年生が支えたが、来季につながるシーズンだった。ここから新たな若い力が佐藤体制のもと、新しい東洋大を作っていくだろう。
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攻撃面で欠かせない存在だった4年の杉田。

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ラシードが今季はゴール下で大きな成長を見せた。

189cmでドライブの力強さのある上甲。ここから先が楽しみな選手。
[続きを読む]
【INTERVIEW】「ついてきてくれたみんなに感謝」
波のあったシーズンを乗り切った達成感
◆#28佐久間 澪(東洋大・4年・主将・SF)

チーム体制が毎年変わりそこに対応するのは大変だったはず。しかし最後は頼れる指導者に委ね、良い面も悪い面も見せながら最後は勝率5割でリーグ戦を終了。「楽しかった」、そう満足して大学バスケを終えた。
―最終試合お疲れ様でした。最後は4年生で試合をすることができましたね。
「思ったより早い段階で出していただいて、長い時間プレーすることができました。楽しかったです」
―22試合のリーグ戦はどう感じましたか?
「1部を目標にして入れ替えに行ける位置も見えたんですが、そこまで行ききれませんでした。でも最後は勝率5割で終わろうと信長さんとも話して、それを達成できたのは大きいと思います」
―昨年は順位も最下位(2勝16敗)で良くない状態で終えました。そこから新シーズンにあたってどのようなことを考えていましたか?
「監督もなかなか決まらず、新体制に入ったのが4月とか5月でした。それまではまとめようとしていたけれど、なかなかまとまらず大丈夫かなという思いもありました。でも最後は全員ついてきてくれたのでみんなに感謝したいです」
―序盤は少し怪しい感じもしましたが途中から調子も良くなっていきましたね。
「前半は8位とかで今年もやばいなと思ったんですが、慶應に勝ってから(第7戦)徐々に良くなっていきましたね」
―気持ちの問題と古賀選手(#8)などは言っていましたが、途中から吹っ切れたようにプレーし出しましたね。
「本当にそうですね。去年の悪かったイメージが残っていたんだと思います。でも彼やラシード(#24)が本当に成長しましたね。リバウンドとかで活躍してくれて、彼らが頑張って来年1部へと行って欲しいですね」
―佐久間選手は昨年リバウンド王を獲得しました。今年は周りを生かすプレーも多かったですね。
「自分で点数を取るというタイプではないので、自分が行くよりラシードや上甲(#57)が活躍してくれたので、そこに配球して確実に点を取る方に回ったというのはあります」
―下級生の頃は怪我が多く、活躍できたのは昨年のリーグ戦からになりました。
「1年は夏に怪我して1か月ほどプレーできず、2年も一度リーグ戦出たけれどベンチに入れない試合もありました。ようやく昨年のリーグ戦でスタートにしてもらってリバウンド王を獲得し、最後の年は楽しくプレーさせてもらったなと思います。怪我に苦しめられた4年間でしたが、最後は本当に楽しかったので結果オーライなのかなと思います」
―来年、後輩にはどんなことを期待しますか?
「信長さんの言うことを聞いていればきっと1部に行けると思います。まず信頼すること。そしてやるかどうかは自分たち次第です。やればできると思うのでやって欲しいですね」
―佐藤コーチがいらっしゃってバスケットのレベルが上がったということでしょうか?
「昨年までいた方もいろいろやってくださいましたが、よりやるべきことが明確になったと思います。自分たちは4年間で3回ヘッドコーチが変わりました。大変でしたが信長さんについていって欲しいですね」
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