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2018.11.03 (Sat)

【2018リーグ2部】4位・国士舘大

最後までもつれた順位争いを勝ち抜き4位
順位決定戦では4年の意地も見えた

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 2部4位の国士舘大は13勝9敗。最終戦まで順位決定戦の進出チームが決まらなかったが、延期となっていた試合で日本体育大を下し、4位の座を守って順位決定戦進出を決めた。

 主将の#51田中がリーグ開幕前に怪我をし、試合によって#37阿部がスタメンに入る日もあったが、4年生でコートに長く立つのは#86下のみ。あとは下級生が主体となってリーグ戦を戦い、その成長が見えた2か月だった。選手層は豊富でスタメンも柔軟に変更し、使われる選手も多かった。2〜3番ポジションでは#86下の高校の後輩でもある#2二村、シュート力のある#22白井、そして強い闘争心をコートで表現する#21池田が台頭。インサイドでは昨年までゴール下を支えた臼井に代わって3年生の# 18清水が体を張り、#86稲見の出番も増えてきた。また、ベンチからの出場でもきっちりシュートを決める#17望月も侮れない選手だった。ルーキー時代から得点源として活躍してきた#86下はこうした周囲のアシストを意識するプレーにチェンジする様子だったのも見逃せない。

 4位争いは熾烈で、5、6チームが最後まで絡んで争った。5位の慶應義塾大には2敗、8位の東洋大にも終盤戦に入った大事な段階で1敗するなど順位を競り合う相手との戦いでは波があったが、最後は執念を見せて接戦から日本体育大に勝利し、4位を死守した。

 順位決定戦は対戦相手の神奈川大が1勝のアドバンテージを持っていたため、2連勝が必須だった。国士舘大はビハインドから追い上げ、終盤には同点に持ち込む気迫を見せた。ここでは#86下が15得点で、そしてリーグ戦ではプレータイムの少なかった主将の#51田中が7リバウンドと健闘。4年生としてあるべき姿を見せ、神奈川大を追い詰めるプレーでチームを牽引した。惜しくもこの1戦目で敗れたが、この悔しさはコートで悔しさを見せていた下級生たちが引き継ぎ、次年度で克服する姿を見せてもらいたい。

【個人ランキング】
#18清水子清 得点ランキング6位(343点/平均15.5点)
#18清水子清 3Pランキング10位(37本)
#21池田祐一 アシストランキング7位(56本)

※田中選手のインタビューは「続きを読む」へ。


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この4年間は下なしには語れない。


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清水は3Pもこなす器用さで見せた。


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白井のシュートも武器の一つとなった。


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ベンチスタートできっちり仕事をこなす望月。


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二村はここからの成長も楽しみ。


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コート上で誰よりも熱くプレーした池田。悔しさは来季晴らして欲しい。


[続きを読む]

【INTERVIEW】

「チームとして戦おうと言い続けてきた」
勝つためにできることを懸命に見せ続ける

◆#51田中亮多(国士舘大・4年・主将・PF)
181114 tanakaリーグ戦前に負傷し、序盤はベンチでチームを鼓舞する姿が目立った。とはいえ、試合で貢献したいという思いは4年目であり、主将という立場、最後のリーグ戦であることを考えても強かったことがうかがえる。延期試合を残したリーグ最終日のインタビューでは、痛いほどそれが感じ取れた。燻らせていたその思いを発露したのは、引退試合となった11月 14日の神奈川大戦。途中出場で約28分の出場時間、7リバウンド・2スティールとディフェンスで貢献。田中が見せた奮闘は強く印象に残った。


―リーグとしての最終日の駒澤大戦でしたが、前半はリードできたのに後半に逆転されるという試合になりました。
「前半に勝てると思って10点差開いたぐらいのときに油断してしまいました。そこからディフェンスが緩んでしまった部分があって、逆転されて自分たちであたふたしてしまって、悪い国士舘のパターンになってしまいました」

―1Qの入りは悪かったですが、そこから気を引き締めてリードできたのは良かったのでは。
「途中から交代で入ってきた選手がしっかり頑張ってくれて逆転してくれました。でもそこからが課題ですね。途中から緩んでしまう悪いパターンが本当にだめだと思います」

―それが出てしまうのは何が原因だと思いますか?
「チームとして戦うところをちゃんと戦えていないというのがあります。ちゃんと試合に向き合って集中して戦うことが必要ですね」

―でも途中で出た選手がきちんと活躍しているのはチームの良さではありますね。田中選手もコートに出ると貢献しようという強い気持ちが見えます。
「出たいという思いは強いですから。僕が言い続けているのはスタートで出る選手だけではなく、交代で出る選手もしっかり気持ちを作って、チームとして戦おうと言っています。スタートも調子のいい日、悪い日はあるので、自分が調子が悪いときに交代でベンチに下がっても下を向くのではなく、声を出そう、チームとして戦おうというのは言い続けています」

―田中選手はベンチにいてもたしかに声を出し続けていますね。
「ベンチにいるときはそれしかできないので。本来ならコートに出てチームを奮い立たせたいのですが、出ていない時間はそうやってベンチから鼓舞することが役目です」

―リーグ戦前に怪我があって出られないというのも残念でしたね。
「リーグ戦の前の合宿で鼻を骨折してしまって、そこで長引いてしまったのが悔やまれます」

―最後は延期試合の日本体育大戦を残します。
「最後は日体大との試合になります。あっちは全勝優勝を掲げていますが、国士舘大はそういう相手を狂わせるのが得意でもあると思うので、相手に一敗をつけてリーグ戦を締めくくれたらと思っています」

―大事な一戦になりますね。
「勝てば順位決定戦もあります。気持ちを入れてやりたいです。出られたら頑張るし、そうでないときもベンチで声を出し続けたいと思います」

(2018.11.3インタビュー)


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