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第70回全日本大学バスケットボール選手権記念大会
12/10〜12/16@大田区総合体育館・駒沢オリンピック公園総合運動場屋内球技場

2018.10.29 (Mon)

【2018関西リーグ1部】10/28 京都産業大VS近畿大

近畿大が逆転で3年ぶりのリーグ制覇&3冠達成
京産大は終盤肉薄するも3度目の正直ならず


181028HAMATAKA2.jpg 最終日となった関西1部リーグの最終カードは、京都産業大近畿大という因縁の一戦となった。春2冠の近畿大は、このリーグで1巡目で京産大に敗れ、2巡目では関西大に不覚。首位の京産大に、星の差1つで追いかける状況でこのゲームを迎えた。逆転には、8点差以上での勝利が求められる状況だ。

 一方、優勝すれば昨年に続く連覇となる京産大は、春の悔しさを晴らす絶好の機会。1巡目で関西学院大に敗れた以外は、16個の星を積み重ねてきた。序盤から、互いの優勝への気持ちが見え隠れする一戦となった。


写真:優勝まであと僅かとなり、ボールを受けた濱高がその場で感慨深げに片手を膝についた。関西3冠を、その手に取り戻した。


181028SANB.jpg 先に抜けた形となったのは点差をつけて勝ちたい近畿大。#0パトリック(1年・C・東山)のセカンドショット、#33濱田(3年・PG)の3P、再度#0パトリックのゴール下でいきなり7−0とする。しかし立ち上がりこそターンオーバーなどで置かれる格好となった京産大も、#3高田(4年・PG)と#24大庭(3年・SG)の3Pが続いてすぐに詰める。近畿大も#36榎田(2年・PF)、#9濱高(4年・SG)といった面々がバランス良く加点し、京産大は#24大庭がハイペースで得点して応戦。1Qから激しい得点の奪い合いの様相となった。失点を食い止めたい京産大は、この時間帯からゾーンで対抗する。ところがここから流れが近畿大に傾く。#36榎田が2本の3Pを決めるなどしてゾーンを破り、ディフェンスでは#0パトリックが高い位置にまでピックに走り早めに何度も相手のターンオーバーを誘発。競り合いの時間帯も何のその、最初の10分で9点のリードを得た。

 2Qに入ると、京産大も#38リンダー(3年・PF)、#23サンブ(1年・C・沼津中央)のインサイド陣の得点で停滞を脱するが、#0パトリックのインサイドを止められずに差を詰められない。再度#36榎田に3Pを沈められ、相手のプレッシャーからのターンオーバーも目立ち始める。タイムアウトのカードを切っても悪循環は止められないまま時間が経過する。近畿大は#33濱田にも2本の3Pが飛び出し好リズムを維持。最後は#23サンブの豪快なダンクが飛び出すが、50−32という思わぬ大差で前半終了となった。

181028HAMADA.jpg またも#23サンブが渾身のダンクで幕が開いた3Q。京産大としては何とかムードを変えたいが、相手の守りは堅く思うようにスコアを伸ばせない。近畿大は、前半の勢いは止まったものの、大量リードの余裕もあってか優位な状況は渡さない。残り1分半で#0パトリックが4ファウルとなるが、#24今村(3年・PF)が豪快なタップで得点。ベンチ起用の#13渡辺(2年・SG)にも3Pが出て点差を保つ。

 このまま終われない京産大も、最後の10分間に意地を見せた。#0パトリックのファウルトラブルにもつけ込み、#90北條(1年・PG・関福大金光藤蔭)の個人技や#38リンダーの3Pも出て相手に迫る。残り約4分、#24大庭のジャンプシュートで10点差に戻した。敗れても7点差以内ならば優勝となる京産大にとっては、ついに相手を射程圏とした形となった。しかし、3冠をかける近畿大がここから底力を発揮。コートに戻った#0パトリックのゴール下、#33濱田のレイアップが続く。#36榎田がツースローの2本目を落とすも、リバウンドを制した#0パトリックがそのまま押し込んでまたも安全圏のリードを奪還。京産大はプレス気味に当たりにいくも近畿大は落ち着いてこれを対処。最後はファウルゲームも凌いだ。最後は88−67。近畿大が、ともに3年ぶりとなるリーグ優勝と関西3冠を成し遂げた。

181028OBA.jpg この試合でも苦手なゾーンを敷かれながらも、近畿大は榎田や濱田のアウトサイドで見事にこれを攻略。ディフェンスではパトリックまでもが高い位置まで張り出し、京産大に気持ち良くボールを持たせなかった。この一戦までに周到に準備し、ここ一番で発揮した近畿大の力強さが際立ったゲームだった。3冠達成はソウや藤田を擁してインカレで5位に到達した3年前以来。最上級生は、その時を知るメンバーだ。関西にシードのない今年は、関東の壁を破るのは決して簡単とは言えないが、貴重な経験を持つ4回生中心に、インカレで再び強い近畿大を見せて欲しい。

 これまでの主力だけでなく、サンブや上田、北條といった若いメンバーも着実な成長を見せた京産大は、リーグ戦全体としては決して悪い内容のバスケットだったとは言えない。しかし、近畿大を上回るためのあと一歩を埋められなかったことも突きつけられたシーズンとなった。主将の高田も、奇しくも壁となって阻んだ近畿大・濱高も、勝負を分けたポイントに「気持ち」を挙げた。名実ともに関西の覇権を奪還するためには、今年はこのままでは終われない。関西に京産ありを示すべく、足りなかった気持ちを見せてインカレでの上位を目指したい。

写真上:京産大・サンブは、一時流血の場面もあったが最後まで奮闘。
写真中:近畿大は、濱田の仕事も優位に立つ上での要因となった。
写真下:関西では優勝タイトルなしとなった今年の京産大。大庭にはよりコンスタントな活躍が求められる。

※近畿大・稲見選手、濱高選手、京都産業大・高田選手のインタビューは「続きを読む」へ。

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【INTERVIEW】

「まとめることは絶対に自分がやらんとあかん仕事」
コートで表現出来ずとも主将としてチームマネジメントを全う

◆#2稲見和也(近畿大・4年・主将・SG)
181028INAMI.jpg コートに立つ機会が限られていたことには悔しさも見え隠れする。しかし、主将として自分にしかできない仕事を全うし、自身1年目以来となる関西3冠への貢献度は計り知れない。インカレでは、3年前に5位だったチームとして目指すのはベスト4。相手のレベルはこれまでより上がってくるが、チームの能力値と大舞台での強さは今季これまで遺憾なく発揮してきた。培ってきたものを発揮すべく、チームの力を研ぎ澄まし続ける。


—自分の代での3冠となりました。決まった時のお気持ちは?
「一番はホッとしました。今年のメンバーなら3冠が狙えると分かっていて、その上で全関と西日本で勝てましたけど、リーグは追いかける状況になって僕や濱高(#9)には苦しかったです。それだけにホッとしたというのが一番でした」

—どのチームも近畿大のゲームを焦点としてくる状況で、厳しい戦いだったと思います。
「そうですね。京産もそうですし、優勝を狙っているチームはまずうちを倒すことを目標にしてきます。戦いながらそれを感じていました」

—ご自身がゲームに絡む部分が多くなく、そういう意味での大変さもあったと思います。
「そうですね(苦笑)。春は就職活動もあって練習にも参加できなかったりして、バスケットの部分では濱高に頼っている部分が大きかったです。下級生も我が強いメンバーが多くて、揉めるような感じにもなるんですけど(苦笑)、その中でも話を聞いて、ミーティングで上手くまとめたりということは絶対に自分がやらんとあかん仕事だと思っていました。チームのみんなとの会話というのは常に意識していました」

—試合になかなか出られない状態で、ご自身の気持ちを保つのは簡単ではないと思います。
「リーグの最初のあたりは、試合に出られていない自分が言っても良いのかと思う部分はありましたし、悔しいという気持ちもありました。でもスタメンの濱高だけじゃなく、藤原(#6)や勝村(#10)もポイントで結果を出していて、同じ4回生が結果を出すのを見たら、チームとしての結果に結びついていたので納得できました」

—昨年も主将の岡田選手が意識されていたことですね。
「岡田さんの影響というのは大きいと思います。去年でチームの体質というのが変わったので、僕はそのプラスの部分を引き継いで。言うことについては、雄三さんは強めの口調だったので、僕はまず話を聞いて、周りとも合わせこみながらコミュニケーションを取るということを意識していました」

—インカレは期待される存在となります。
「自分たちと同じかそれ以上の能力のチームが揃っていますけど、それに負けないようにと思います。関東云々ではなく、自分たちの目標はまずインカレのベスト4を目指そうということなので、そのためにはここから気を抜かずに自分たちが1年間やってきたバスケットをやろうと思っています。結果はその後についてくると思うので、あくまでも挑戦者というスタンスで、今日のようなバスケットをしていければと思います」

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「今回は僕が引っ張らないといけない責任感」
重責を果たしたからこその万感の涙

◆#9濱高康明(近畿大・4年・SG)
181028HAMATAKA.jpg 優勝が決まる直前、残り数秒から、熱いものがこみ上げてきた。関西3冠を期待されてきたチームだが、そのプレッシャーと責任感が並大抵のものではなかったからこそだろう。堂々の関西チャンピオンとして再びインカレに臨むこととなるが、上位進出のための戦いが甘くはないということだけは十分に分かっている。インカレまでの準備期間も、気抜かりなく過ごしていきたい。


—優勝を決めた瞬間は涙があるように見えました。
「そうですね。こみ上げてくるものがありましたし、ホッとした部分もありました。この2つでした」

—やはり周囲の目線を気にしながらのシーズンだけに、ということでしょうか。
「そうですね。今日は特にめちゃくちゃ意識しました。周囲の目というのもありましたし、必ず優勝しなければならないという使命感もありましたし。3冠というのはなかなか出来ることではないので、それが嬉しいです」

—3冠は1回生の時以来ですが、感じ方も随分と違うのではないでしょうか。
「1年目と4年目で3冠を取れたことになりますけど、感じることは全く違います。1年目の時とは感じる重みが違いますね。1年目は、今に比べれば感じる責任感は軽かったと思いますけど、今回は僕が引っ張らないといけない責任感もありましたし、僕のチームだということの責任感も強かったので」

—今日のゲーム、勝敗を分けたポイントは何だったと思いますか。
「率直に気持ちだったと思います。それと相手の3Pを消すということですね。7−0から2本の3Pで7−6とされて、やっぱり3Pを決めると乗るチームだなと改めて感じましたけど、そこで厳しく3Pをマーク出来たのが1Qの結果なんじゃないかなと思います」

—ディフェンスが目を引きました。パトリック選手もかなり高い位置に張り出していきましたね。
「そうですね。それはチームの中で何回もビデオを見直して、パトが出て行けば相手の視野も狭くなりますし、そこで3Pも消せます。その辺がチーム全体の練習でも出来ていたので、パトが落ち着いてやってくれたのが良かったです」

—どのくらいの期間準備していたのでしょうか。
「1巡目で京産に負けて、このディフェンスじゃあかんなというのがチームの認識としてありました。最初にやり始めた時はパトにも主張がありましたけど、でもチームスポーツなので勝つためには言わないといけないです。なかなか理解してくれなかったですけど、最後はそれをやってくれたので、それが良かったんじゃないかと思います」

—これだけ相手にゾーンを敷かれると、いくらかは慣れてきた部分もないですか。
「いや、やっぱり慣れないですよ(苦笑)。今日はその2人のシュートがポンポンと決まって、縮められても向こうは2P、こっちは3Pという感じになりました。1巡目で負けた時とは真逆の展開でしたね」

—そのゾーンを出させないという意味で、ディフェンスからの速攻も今日は効果的でした。
「ゾーンが苦手なことは自分たちでも分かっているので、先生が良く言うディフェンスからの速攻というのは今日はめちゃくちゃ意識しました。僕も今日はディフェンスから速攻が出れば絶対に流れに乗るから、と言い続けていました。それで途中に20点差に出来たことが大きな勝因だったと思います」

—一方でリーグ全体を振り返るといかがでしょうか。
「一言で言うと、甘くはなかったなと感じます。どのチームにも打倒近大という気持ちがあると思うので、その中で僕らも1巡目に京産に負けた時にチャレンジャー精神が足りなかったと思います。そこを来年もっと徹底すれば、もっと良いチームになると思います。王者の戦い方もあると思いますけど、僕らは守りに入ってはいけない。どんな相手にでも向かっていく部分が足りなくなっていたと思うので、この2敗というのは悔やまれますね」

—インカレは関西1位として臨みます。
「優勝しても今年はシードがありません。なので、僕はずっと言っているんですけど、関東の強豪校を2つ倒す気持ちじゃないとベスト8には入れないと思います。この先の1か月半で、どう関東に勝つかを意識しながら、もっと質の高い練習をしていきたいです。1年目に出来なかったベスト4を目標に掲げているので、そこに辿り着ければなと思っています」

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「相手の強い気持ちに負けっぱなしのバスケだった」
無冠の現実を最後の舞台で晴らす気持ち

◆#3高田颯斗(京都産業大・4年・主将・PG)
181028TAKADA.jpg 試合前の段階では、1勝差と8点差のアドバンテージがあった。春に味わった悔しさを雪辱するための舞台は整っていた。しかし、三たび重い現実を突きつけられてしまった。インカレでは関西2位での進出となる。チームとしては、関西勢では屈指の戦績を誇るステージだが、自身入学後は跳ね返され続けた大会である。最終学年最後の舞台で、意地を示したい。


—敗れた瞬間に何を思いましたか。
「率直に悔しかったです」

—率直に敗因だと感じることは?
「相手の方が優勝への気持ち、負けん気の強さが、リバウンドにも出ていたと思います。全員が飛んできているような状態だったので、そういう気持ち面、メンタル面で負けていたように思います」

—入りは押されたところから盛り返しましたが。
「入りも正直良くなかったと思います。いきなり7−0にされて、その時点で気持ちで相手が上回っていたと思います。ずっと相手の強い気持ちに負けっぱなしのバスケをしていたと感じます」

—今日もゾーンを敷きましたが、上手くいきませんでした。
「マンツーで、相手のペネトレイトからのゴール下の得点が多すぎたので、ゾーンでそれを止めようと。ただ榎田、濱田の3Pが当たってしまったので、それで流れが悪くなったというところです」

—パトリック選手が高い位置まで守ってきました。あれはやりにくかったのでは?
「パトリックのところにはピックを呼ぶことでパトリックも下がるので、それでシュートは打ちやすかったんですけど、途中からパトリックもピックの後のディフェンスをしっかりしてくるようになって、そこからやりづらさは出てきましたね」

—とはいえ、リーグ全体を考えると収穫も多かったと思います。
「去年なら、僕や大庭(#24)やライアン(#38)が30分くらいは出て、個人賞は取るようになっていたんですけど、今年はスタメンですら20分くらいという試合が多かったです。ベンチから出てくるメンバーが良いプレーをしてくれて、そういう層の厚さをリーグ戦では感じられました」

—最後のインカレで悔しさを晴らすしかありません。
「関東は近大よりも強いチームがたくさんあるので、それに気持ちで負けているようではダメだと思います。練習から強い気持ちで、喧嘩するような感じでの練習が出来れば関東に勝っていける要因になると思うので。普段からその気持ちはありますけど、それをより一層良くしていかないといけないと思います」

—残り僅かの学生バスケで、後輩たちに何を伝えていきたいですか。
「京産というのはみんなで声を出しながらチーム力を高めていくスタイルなので、自分から声を出してまとめていることを示していきたいと思います。それが下級生に少しでも伝わっていけばと思います」
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