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関東大学バスケットリーグ戦 9/25〜11/11
関西大学バスケットボールリーグ戦は近畿大学が優勝

2018.10.29 (Mon)

【2018関西リーグ1部】後半戦(10/6〜10/28)レポート

約2ヶ月間の関西リーグが閉幕
4位同志社大までに自動でのインカレ出場権


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 各地区でリーグ戦が佳境を迎える中、関西でもリーグ戦がクライマックスを迎えた。

 春は全関、西日本インカレをいずれも近畿大が制し、京都産業大がそれに僅かな差で届かず、という戦績だった2018年の関西学生界。リーグ戦もこの2チームの力が目立つかと思われたが、それを追う勢力が両校を脅かし、例年になくレベルの高い上位争いが、最後まで繰り広げられた。

【最終順位】
優勝 近畿大学(3年ぶり8回目)
2位 京都産業大学
3位 関西学院大学
4位 同志社大学
5位 大阪学院大学
6位 関西大学
7位 大阪体育大学
8位 流通科学大学(2部3位との入替え戦へ)
9位 大阪産業大学(2部2位との入替え戦へ)
10位 大阪教育大学(2部1位との自動入替え)

写真:最終的に全敗で2部への自動降格となってしまった大阪教育大は、最後まで下を向かずに1部での戦いを全うした。これを次年度以降にどう活かすかが問われる。

※リーグ後半戦の概要、関西学院大・中野選手、同志社大・古村選手のインタビュー、大阪学院大・木下選手、関西大・梶原選手、大阪体育大・草川選手のインタビューは「続きを読む」へ。
※大会最終日の近畿大対京産大のレポートは別途掲載します。

[続きを読む]

<優勝・上位争い>

関西学院大・同志社大が大健闘を見せるも
近畿大と京産大のマッチレースで最終日へ


181028MIGITA.jpg 前半戦は、近畿大と京産大の2強に、関西学院大と同志社大が追走。後半にかけて四つ巴とも言うべき展開が期待された。ただ、ここでまず遅れを取る形となってしまったのが同志社大。中位から上位へのジャンプアップを狙う大阪体育大や大阪学院大に敗れ、11節目に4敗目となってしまった。この時点で優勝の目は厳しくなったが、この先は大崩れせず。上級生となった#5古村(3年・PF)、#21田邉(3年・PF)の両輪の活躍が最後まで衰えることがなく、下位チームからは着実に白星を稼いだ。最終的に大阪学院大に1勝差とされたものの、インカレ自動出場圏の4位は最後まで譲らなかった。

 開幕からスタートダッシュに成功し、前半戦で京産大に土をつけた関西学院大はそれを尻目に上位2チームを追走。しかし2巡目の直接対決ではいずれも大差で敗れ、2年ぶりの優勝はならなかった。それでも最後まで安定した戦いぶりが光り、勝ち点は14にまで伸ばし昨年に続いての3位に食い込んだ。ここ最近悩まされているインサイドのサイズ不足も、全員でのリバウンドへの姿勢でカバーし続けている。また層の厚いガード陣を上手く使い分けながら、的を絞らせないオフェンスが出来る点もこのチームのエッセンスである。

181028KONISHI.jpg 優勝の可能性を残すチームが少なくなっていく中で、中盤以降は近畿大京産大が1敗で並走。事実上のマッチレースとなり、最終日の直接対決にまで優勝が持ち越される予感が漂い始めた大会16日目。この日、優勝争いの中で大きな出来事が起きた。故障者に悩まされ苦しい戦いの続いていた関西大が、近畿大に競り勝ったのだ。これで京産大が単独首位に浮上した。次節の17日目は近畿大・京産大ともに勝利したが、星の差が1つの状況。1巡目に京産大に敗れている近畿大は、逆転のためには最終日直接対決で8点差以上での勝利が求められることとなったのだった。

写真上:4年生では唯一スタメン起用だった右田。彼の働きも、同志社大ジャンプアップの要因だった。
写真下:小西聖也のルーキーらしからぬプレーぶりも、関西学院大を押し上げに寄与したと言えるだろう。


<中位・1部残留争い>

春の躍進チームがまさかの苦戦でインカレに届かず

181028ISHINO.jpg 上位4校の争いと比較すると、中位以下の争いはやや淡々と続いた印象のあったこのリーグ戦。若いメンバーの成長を促しながらの5位となった大阪学院大がチャレンジマッチ行きとなったが、予想外だったのは、全関3位の大阪体育大と、全関・西日本インカレいずれも4位だった関西大の苦戦だろう。特に関西大は複数の故障者が同時に出る悪循環だった。ただ、いずれもこの長丁場の中で次世代を担うメンバーが台頭したことも事実。関西ではこの後11月後半に新人戦が控えるが、それもステップに来季の捲土重来の足がかりにしたい。

 8位の流通科学大は、#8松浦(4年・SG)の能力の高さが光ったが、サイズ不足に最後まで泣かされた。大阪産業大、大阪教育大は、昨年からメンバー構成が変わった中で最後まで星を伸ばせず。直接対決でいずれも勝利した大阪産業大が9位で2部2位との入替え戦行きとなった。最下位に終わった大阪教育大は、1年間で2部に戻ることに。ただ最後まで表情良くプレー出来ていた。得られた貴重な経験を、来季に繋げたい。

写真:関西大は、苦しいチーム状況を石野が支え続けた。リーグ最終盤はプレー面でも精神面でもチームに活力をもたらし続けた。


【INTERVIEW】

「打つ本数は減り、決まる本数が増えた点が良かった」
大会を盛り上げ2年連続の3P王に

◆#74中野 司(関西学院大・4年・SG)
181028NAKANO.jpg 3P王は昨年に続いての受賞だが、より確率が高かったという今年の方が満足度は高い。マークは以前から厳しいものがあるが、下級生の頃から極端な不調期に陥ることなくコンスタントに決め続けてきた。その中でも課題を口にしながら、チームとして見据えるのはインカレだ。全国の舞台では2年続けて一定の結果を残している舞台で、関西を代表するシューターとしての活躍に期待したい。


—まずご自身のプレーの出来はいかがでしたか。
「去年も3P王を取れたんですけど、確率を見た時にあまり自分的に納得のいくものではなかったです。打っているから取れたという感じでした。今年は打つ本数は減って、決まる本数が増えて、その点は良かったです。ただディフェンスで厳しくマッチアップしてくる相手に決めきれないということが何試合かあって、負けた試合では自分で流れを作ることが出来ませんでした。そこは課題だと思っています」

—確率が良くなったということですが、工夫されていたことは?
「プレッシャーを強くされる中で、オフボールからの動きで、ハンドオフでそのままステップを踏んで打ったり、あるいはドリブルをついてズレを作って打ったり、ということは自分でも少しずつ意識していることです。まだまだ全然出来ていない部分はあるんですけど、去年に比べて自分でも感触は良いので、リーグ戦を通じて自分の中で得られたことかなと思います」

—以前はプレーに必死で周囲が見えなくなってしまうということも仰っていましたが、そういうことはないですか。
「それは減ってきています。スタートのメンバーも僕だけが4回生という状況ですけど、古家(#13)がリーダーシップを取ってくれるので、気持ち的な負担が軽くなっています。助けてもらっている形ですけど、プレーに専念出来ていますね。僕一人でやらなきゃという風に考え過ぎず、古家もいて、高山(#7)や八角(#29)もベンチから出てきてくれるので、精神的に思い込み過ぎずにやれる状況です」

—チームとしては3位でした。内容的には充実したものだったのではないでしょうか。
「春は5位で、上に4チームいました。実力的にはリーグで真ん中くらいと言えましたけど、初戦で関西大に勝ったことでチーム的に良い流れになりました。1巡目は京産にも勝って2敗で終われて、自分たちが思っている以上の結果でもあったんですけど、2巡目で近大と京産に1巡目以上の差で負けてしまって。その試合の中で流れを持ってこれなかったことが、インカレに向けて修正しないといけない課題だと思います」

—1巡目と2巡目とで、相手がやり方を変えてきているような部分はなかったですか。
「1巡目は、相手にも隙があるような感じでゲームに入ってきたのかなと思います。京産には1巡目で逆転で勝ったことで、自分たちも2巡目はかなり気持ちを入れて向かってくると思っていたんですけど、そこで入りが悪い内容になってしまって、相手もプレッシャーをかけてきて、流れを全て持っていかれた流れでした。その試合に限らず負ける試合は入りが良くないまま負けるということが多く出てしまったと思います。それで、入りをもっと良くしないといけないとは、チーム内でも言っています」

—インカレに向けて意気込みをお願いします。
「リーグ戦での課題はリバウンドの面だったと思います。勝てない試合はゲームの入りとリバウンドの部分が悪かったので。意識に左右される部分が大きいので、ミーティングで話し合いながら意識的に高めたいと思っています。それと個人としてはもっとシュートの精度を上げて、ドリブルからのシュートというのを精度の高いものしたいです。1ヶ月あるので、修正、レベルアップはできると思っています」

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「崩れてしまうイメージを自分たちで払拭できた」
長丁場の大会を力強く最後まで走り抜ける

◆#5古村健一(同志社大・3年・PF)
181028FURUMURA.jpg 恵まれた体格と得点力はルーキーイヤーから光るものがあった。しかしチームが初年度でいきなり2部降格を喫し、大きな舞台でなかなかその力を発揮できなかった。それでも腐らずにトレーニングにも明け暮れ、1部再挑戦となった今大会は、万全ではなかったようだが堂々の活躍だったと言って良いだろう。大学進学後は初めてとなる全国の舞台でも、らしいプレーを存分に見せて欲しい。


—リーグ戦を振り返って。
「僕自身がリーグ戦の直前に怪我をしてしまって、本調子ではないままこの大会に入ったんです。なので前半は出来過ぎ、自分でもびっくりなくらいでした。このところはその勢いがなくなってしまったんですけど、そこでの貯金が最後に活きているという感じです。2巡目は対策もされて、僕も田邉(#21)も思うようなプレーが出来ない試合もあるんですけど、その中でも勝つべき相手には苦しい中でも勝てていけて、前半で勝てたのが大きかったです」

—2年前は浮上のきっかけを掴めずに降格でしたが、リーグ前にどうしても悪い予感みたいなものは浮かんできませんでしたか。
「もちろん無いということはなかったんですけど、2年前は1巡目でどのチーム相手にも競って、2巡目は引き離されるという試合が多かったんですよね。今年は競り合いになっても我慢を重ねて最後に競り勝つという内容が多かったので、僕たち自身がそれで自信を持てました。崩れてしまうイメージを自分たちで払拭できましたね」

—2ヶ月間勝ち続ける難しさが分かった大会ということにもなりますね。
「そうですね。僕と田邉のチームなんですけど、2巡目はそこを抑えられて厳しくなりました。チームスポーツなので、そこは今チームに問われていることだと思いますね。スタッツを見て分かるように、僕ら二人がおおよそそれぞれ20点前後を取って、そこに4回生の力が加わってきて、というのがチームの形です」

—大学では初めて全国の舞台に進みます。
「僕的には本当に楽しみです。2年前に降格した時は、この先インカレに出れないんじゃないかと思っていたので。関東にも高校時代(北陸学院)に一緒にやっていたメンバーもいて、そこと対戦できるかもしれないというのは非常に楽しみです」

—北陸学院出身で、チーム内では全国での経験も豊富な存在になりますね。
「出身は強豪校のメンバーが多いんですけど、スタートで出ていたのは僕や田邉や村井さん(#35)くらいで、トーナメント方式なので初戦は難しいものがあります。でもそこで勝てば、リーグ序盤のように勢いで上位にも食い込めると思っています。そうなるように、しっかり準備していきたいです」

—今年成長を実感できている部分はありますか。
「僕としては、今年関西選抜でプレーできたことが大きかったです。プレーの幅も広がって、中でも外でもプレーできるようになりました。先輩たちもそれを理解してくれて、チームの形としても表現できるようになって。個人として自信もつきましたし、自覚を持ってやらないといけないという感じで、プラスの影響になったと思っています」

—色々なプレーが出来る印象なのですが、その中でも自身で強みだと思っているプレーは何でしょうか。
「個人的には3番のプレーがしたいんですけど、チーム的に4番5番ポジションになります。その中で走ってボールを引っ張ることで、それぞれ人が動いてチームが動くと思うので、相手が4番5番ポジションというところで、走って動かしていく流れの中でのランニングプレーだったり、3Pだったり、ドライブというのが自分の得意なプレーだと思っています」

—以前に比べて体の幅が広がった印象です。
「チームでのウェイトだけでは足りないので、近くのジムに授業の合間に行ったりしています。1回生の時に友達に誘われて行ったんですけど、どんどんハマっちゃって(笑)。関東の子に聞いても、しっかり食べてトレーニングをしていて、実際に体は大きいので、このままでも関西では通用するかもしれないですけど、僕も上のステージを意識しているので、これについてはずっと3年間やってきたことですね」

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【COMMENT】

「チャレンジマッチは6位以下のチームのことも背負って戦う」
◆#30木下 誠(大阪学院大・4年・主将・PG)
181028KINOSHITA.jpg「全関、西日本インカレと結果が出ていなくて、今回は自分たちの力を出してこられたと思う。5位という結果には満足ではないが、インカレへの道筋につなげられたので、最低限良かったとは思う。

このリーグはディフェンスが課題だった。個人個人が守れなくて、40分間ゾーンディフェンスを続けるといったこともこの大会は多かった。一方でリーグの途中から小川(#71)が試合に出てシュートを決めてくれるようになった。今まで出ていなかったメンバーが活躍してくれることが、上級生に対しても良い刺激になった。

チャレンジマッチがあるが、1部5位という立場で、6位以下のチームのことも背負って戦わないといけないと思う。僕たちが関西の最後の1枠を取りに行けるように、しっかり自分たちのバスケをして、内容云々ではなく1点でも多く勝てたらと思っている。次の新チームのためにもインカレという大きな舞台を経験させることは重要。個人的に、下級生たちに経験させてあげられるようにしたいと思っている」

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「恵まれた環境の関西大に来て良かった」
◆#31梶原聖大(関西大・4年・C)
181028KAJIWARA.jpg「怪我で数試合出られなかったが、最後に戻ってこられて嬉しい。悔いもあるが、やりきったという気持ちもある。まだ痛みはあるが、出る以上は精一杯やろうと思っている。リバウンドも痛くても我慢してやり切るというのは決めてやっていた。その状況で出してくれるのは頼ってくれているということなので、期待に応えたいという気持ちもあった。

チームとしては怪我の連鎖が続いてしんどい部分もあったが、石野(#5)がプレーでも声出しでもチームを引っ張ってくれた。怪我人が続出した時は、ずっと連敗が続いてしまって入れ替え戦もあり得るかもと頭をよぎったが、最後に何個か勝ち星を拾えたのは彼のおかげだったと思う。

来年も1部で戦えるというのは大きい。ここまで怪我人が出たにもかかわらず、それでもこの順位だったということは、それだけの力があるんだと思う。今の3回生で試合に出ている足立(#0)たちには、僕らの分までとは言わないが、それを自信にしながら来年はインカレを目指してもう一度頑張って欲しいと思う。

中学・高校までは楽しみながらやることが中心だったが、この大学で1年の時からプレーのことを教えてもらって、またバスケの面白さが分かってきた。ずっと4年間真剣に一生懸命やってこられたのは、同期やチームメイトの存在も大きかった。恵まれた環境の関大に来て良かったと思う」

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「実力的にタイトルは取れる。あとは気持ちひとつ」
◆#4草川涼輔(大阪体育大・4年・主将・PG)
181028KUSAGAWA.jpg「最後はまだ入替え戦の可能性もあってほっとした、後輩たちに1部での戦いを残してあげられたという気持ちが強かった。去年は全関2位でインカレにも行けて、今年も全関3位という結果で、心のどこかに上位に行けるやろというものがあったのかもしれない。リーグ前半は気持ちの持ち方が良くなかったと思う。後半は切り替えてチャレンジャーという気持ちを持ってやれたので勝てていけたが、それだけに気持ちの部分が足りなかったように思う。

夏は比嘉さんがユニバで不在の中で練習してきていたが、去年は内藤さんという絶対的な存在がいて、自分たちがどうリーダーシップを取っていくかが難しかった。リーグ後半にまとまってきたが、前半は意見がチーム内でもまとまらないということがあった。そういうことが最後に結果として出てしまったように思う。

2巡目の途中に山田(#7)が怪我で出られなくなり、苦しくもなったが、下級生が経験を積むことができた。藤本(#30)にしろ池田(#18)にしろ、中原(#14)もウィリー(#23)も、気持ちを出して頑張ってくれた。自分は引っ張らないといけない立場だが、良い刺激になってくれた。

このチームはミスが出るとそれが続いてしまう部分がある。それをどう立て直すかが難しかった。自分でも声を出す部分はやってきたが、なかなか上手くいかなかった。後半は4回生みんなで責任を分け合うような共通意識を持って、少しずつ良くなったかなと思う。実力的にタイトルは取れると思うし、次のメンバーは新人戦を優勝しているので、あとは気持ちひとつだと思う」
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